中世哲学


アウグスティヌス(354~430) 『告白』『三位一体論』『神の国』『自由意志論』
偽ディオニュシオス(500頃) 『偽ディオニュシオス文書』(『天上位階論』など) 新プラトン主義
ボエティウス(480頃~525/26) 『哲学の慰め』

エリウゲナ(800頃~877頃) 『自然区分論』 プラトン主義
キンディー(866~73頃) イスラーム哲学 アラブの哲学者 アリストテレスの翻訳
アブー・ファーラービー(870頃~950) イスラーム哲学 第二の教師 新プラトン主義
サアディア・ガオン(882~942) ユダヤ哲学 『信仰と意見の書』
イブン・シーナー(アヴィセンナ)(980~1037) イスラーム哲学 『医学典範』『治癒の書』
イブン・ガビロル(アヴィケブロン)(1021/22~1057/58) ユダヤ人詩人 『生命の泉』
カンタベリーのアンセルムス(1033~1109)『プロスロギオン』 実在論 神の存在論的証明
アブー・ガザーリー(1058~1111) イスラーム哲学 スーフィズム
ペトルス・アベラルドゥス(ピエール・アベラール)1079~1142) 概念論
サン=ヴィクトルのフーゴー(~1141) 『学習論』(三科、四科)
ペトルス・ロンバルドゥス(1095/1100~1160) 『命題集』
ソールズベリーのヨハネス(1120頃~1180) 『メタロギコン』
イブン・ルシュド(アヴェロエス)(1126~1198) イスラーム哲学 アリストテレスの注解
モーシェ・マイモニデス(1138頃~1204) ユダヤ哲学 『迷える人々の為の導き』
ロバート・グロステスト(1170頃~1253) 新プラトン主義 アラビア語・ラテン語文献の翻訳と注解
アルベルトゥス・マグヌス(1200~1280) アリストテレスの解釈
ペトルス・ヒスパヌス(1205頃~1277) 『論理学綱要』
ロジャー・ベーコン(1214頃~1292/94) 経験論 『大著作』
ボナヴェントゥラ(ジョヴァンニ・フィダンツァ)(1217頃~1274) 『魂の神への道程』
ガンのヘンリクス(1217頃~1293)
トマス・アクィナス(1225頃~1274)『神学大全』 理性と信仰の両立

ダキアのボエティウス(1275頃)
ブラバンのシゲルス(1240頃~1284)
アエギディウス・ロマヌス(1243/47~1316) 唯名論
ペトルス・ヨハネス・オリヴィ(1247/48~1298)
フォンテーヌのゴドフロワ(1250頃~1306/09)
ヴィテルボのヤコブス(1255頃~1308) 『キリスト教的統治』 教皇権の支持
パリのヨハネス(ヨハネス・キドール)(1260頃~1306)
ヨハネス・ドゥンス・スコトゥス(1265/66~1308) 精妙博士 哲学と神学の分離
パドヴァのマルシリウス(1275/80~1342/43) 『平和の擁護者』
ペトルス・アウレオリ(1280頃~1322)
ウィリアム・オッカム(1287頃~1347/48) 唯名論 オッカムの剃刀
ゲルソニデス(レヴィ・ベン・ゲルソン)(1288-1344) ユダヤ哲学 『主の闘い』
ロバート・ホルコット(1290頃~1349) セミ・ペラギウス主義
アダム・ウォデハム(1298頃~1358)
トマス・ブラドワーディン(1300頃~1349)
ヨハネス・ブリダヌス(1300頃~1358以降)
オートルクールのニコラウス(1300頃~1369)
ウィリアム・ヘイツベリー(1313以前~1372)
ニコル・オーレム(1325頃~1382)
ジョン・ウィクリフ(1330頃~1384) 聖書を英語に翻訳


中世ヨーロッパの歴史

313年 コンスタンティヌス帝、ミラノ勅令(キリスト教を公認)
315年 コンスタンティヌス帝、キリスト教に改宗する
325年 ニカイア公会議(キリストの神性が肯定される)
381年 第一回コンスタンティノポリス公会議(ニカイア信条の公式化)
392年 テオドシウス帝、キリスト教をローマの国教とする
395年 ローマ帝国、東西に分裂する

410年 西ゴート族のローマ略奪
451年 カルケドン公会議(キリストの神性かつ人性の肯定)
476年 西ローマ帝国の滅亡

◆5世紀~15世紀 中世のはじまり(西ローマ帝国滅亡~東ローマ帝国滅亡)

481年 クローヴィス、フランク王国(メロヴィング朝)成立
496年 クローヴィスがカトリックに改宗
529年 聖ベネディクトゥスの戒律(西方修道制の基礎)
529年 アカデメイア閉鎖
568年 ゲルマン人の大移動終了
620年 東ローマ帝国(ビザンツ帝国)、公用語をラテン語からギリシア語へ

622年 ヒジュラ(ムハンマドがメディア入り)、イスラム教の成立
632~661年 正統カリフ時代(イスラム)
642年 ニハーヴァンドの戦い(651年 サーサーン朝ペルシア帝国の滅亡)
650年 クルアーン(コーラン)の聖典化
661年 ウマイヤ朝成立(イスラム)

714~1492 レコンキスタ(国土回復運動)
726年 ビザンツ帝国、聖像禁止令(西方教会と対立)
732年 トゥール・ポワティエの戦い(イスラム勢力のヨーロッパ北進を阻止)
750年 アッバース朝成立(イスラム)
751年 フランク王国(カロリング朝)成立
756年 後ウマイヤ朝成立(イスラム)
800年 フランク王国のカール大帝、教皇レオ3世によって戴冠
843年 ヴェルダン条約(西フランク、中フランク、東フランクの成立)
870年 メルセン条約(西フランク、中フランク、東フランクの再分割)
909年 ファーティマ朝成立(イスラム)
962年 神聖ローマ帝国成立(オットー1世の戴冠)

1054年 東西教会の分裂
1077年 カノッサの屈辱(皇帝ハインリヒ4世の破門と改悛)
1088年 ボローニャ大学創立(ヨーロッパ最古の大学)
1095年 クレルモン宗教会議(十字軍の布告、聖職叙任権の奪還)
1096~99年 第一回十字軍 エルサレム征服
1122年 ヴォルムス協約(ローマ教皇権の確立)
1147年 第二回十字軍 イスラム軍に敗北
1171年 アイユーブ朝成立(イスラーム)
1189年 第三回十字軍遠征 エルサレムをイスラム(サラディン)が奪還
1200年以前 オックスフォード大学とパリ大学の成立
1202~04年 第四回十字軍 十字軍がコンスタンティノープルを略奪
1206年 ドミニコ会(異端審問担当)の創設
1208~13年 アルビジョワ十字軍(南フランスの異端カタリ派の討伐)
1209年 フランシスコ会の創設
1215年 第四回ラテラノ公会議(西欧における最初の公会議)
1250年 マムルーク朝成立(イスラーム)

1304~1309頃 ダンテ『神曲』
1309~77年 教皇のアヴィニョン捕囚
1339~1453年 百年戦争(イギリス対フランス)
1347~51年 黒死病(ペスト)の流行
1356年 カール4世の金印勅書
1378~1417年 教会大分裂(ローマとアヴィニョンの二教皇並立、大シスマ)
1453年 オスマン帝国がコンスタンティノープルを攻略し(東ローマ帝国滅亡)

◆15世紀~16世紀前半 ルネサンス(近世のはじまり)
最終更新:2022年01月08日 14:49