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*イース セルセタの樹海 【いーす せるせたのじゅかい】 |ジャンル|アクションRPG|CENTER:&amazon(B008DRIFYU)| |対応機種|プレイステーション・ヴィータ|~| |発売・開発元|日本ファルコム|~| |発売日|2012年9月27日|~| |定価|通常版:7,140円&br() イース生誕25周年記念パック:8,925円|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |コンテンツアイコン|暴力|~| |>|>|CENTER:''[[イースシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/444.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『イースIV』のリメイクであるが、これまではライセンシーのみからの販売であったため、ファルコムとしては&bold(){完全新作}を謳って開発された。~ その前提からか、以前の作品では「I・IIの続編」という色合いが強かったが、本作ではその名残はほとんどなくなっており、別個の独立したイース作品という立ち位置になった。~ [[イースSEVEN]]のシステムを更に昇華させたもので、作品としてのクオリティはハード性能に比例して向上がはかられている。~ またイース生誕25周年の特典として、歴代の名曲をアレンジした「イース古今曲集」、アドルが綴ったという「世界地図のクリーナー」~ 本作をベースとして収録されたおなじみのドラマCD、そして発売間近で急遽追加された「歴代ヒロインのオリジナル描きおろしイラストカレンダー」が付属する。~ シリーズ伝統となったキャッチフレーズは「&bold(){冒険心を呼び覚ませ。}」 **シナリオ ゴールドラッシュに沸くロムン辺境の街キャスナン―――~ 赤毛の青年が、鉱員や人足が行き交う中を彷徨っていた。~ その肩が荒くれ者の鉱員にぶつかり、~ 因縁をつけられて、したたかに殴りつけられる。~ 「ここはー体どこなんだ? ・・・・ ・・僕は ・・・・ 誰だ?」~ 青年がつぶやいた、その直後のことだった。~ 「おい、アドル、アドルじゃないか!」~ 不意に声をかけてきたのは銀髪で偉丈夫と言ってもいい体躯の持ち主だった。~ もちろん青年には見覚えがない。~ 風貌のわりに馴れ馴れしく、妙に軽薄な男は情報屋のデュレンと名乗った。~ デュレンによると、どうやら自分の名前はアドル・クリスティンというらしい。~ 数週間前にこの街でデュレンと出会ったアドルは~ 地元の人間も滅多に踏み込むことのない<<セルセタの樹海>>へ旅立ち、~ その後消息不明になっていたというのだ。~ 魔の領域と呼ばれる<<セルセタの樹海>>で一体自分に何が起こったのか?~ 何故自分は一切の記憶を失くしてしまったのか?~ 真相を確かめるため、アドルはデュレンとともに~ 禁断の地<<セルセタの樹海>>に再び挑む決意をするのだった―――。~ **ゲームシステム -基本的にはイースSEVENのものを参考。以下は新規追加されたものとする。 -フラッシュムーブ --フラッシュガードの回避行動版。発動させると、少しの間画面がスロー再生となるが、自身は通常の速度で移動できる。この間、無敵になるので殴り放題である。 ---フラッシュガードともどもトロフィーの項目に組み込まれているので、気になる人は慣れなければならない。 -パーソナルアクション --キャラ固有の特殊アクション。壁を壊すといったような進行には絶対不可欠なものだが、アドルの初期アクションのみ、使わなくともクリア可能。 -クエスト --今回はちゃんと依頼主から受注することになっており、前作の曖昧だったシステムが改善された。 -武具強化 --今回は素材を使って強化のみ行い、作成はできない。それぞれパラメータがあり、下限が0で上限が9までとなっている。どれか能力がアップすれば+nとなり、パラメータは8個存在する。~ 故に最高値は+72となる。 ---素材は店で買えるもの、敵が落とすもの、樹海やダンジョンで採取できるもの、交換所で交換することで入手できるものがある。 -周回特典 --前作の強い批判点であったものが、目出度く実装された。周回時にはレベル、所持アイテム(イベント系除く)、装備、スキルおよびそのレベル、樹海踏破率やアイテム採取率を引き継ぐ。というか、イベント絡みの要素以外全て引き継ぐ。~ また、2週しないと絶対に収集できないものや大金を投じないと入手できないものも増え、やりこみ要素が上がった。 -トロフィー --本作というよりは、PS Vitaの特徴の一つ。アイテムの収集率や、動物に好かれた(街の動物に素材を上げる)数等、ユニークなものもある。 -コンボ --エアリアル(空中殺法)、エクセレント(弱点属性殺法)、スキル等による。ただし、これが問題点の一つとなっている(後述)。 -記憶 --記憶に触れることで、アドルの失った記憶を取り戻していく。ステータスが上がったり、記憶取得後は味方のステータスが全快したりする。きおくのちからって すげー! -地図 --グリゼルダから依頼されることで実施可能。空白であるセルセタの樹海を、歩いて埋めていく。踏破率が10の倍数で、報酬がもらえる。 **キャラクター #region(要展開) -アドル・クリスティン --ご存知赤毛の主人公。今回は記憶を失っている。前作でも掛け声だけついていたが、今回はバトル中ならそこそこ喋るようになった。担当声優はこれまでの草尾毅氏から梶裕貴氏に変更になっている。 --容姿はこれまでと比べて非常にカジュアルとなっている。記憶を失う前も同じ格好だったことから、イメチェンでも目指したのだろうか。 --本編でセリフはない((幼少時代のセリフはある。))が、ADVのような選択肢が出るようになり、Yesマン・アドルを返上した。その中には、ツッコミを入れたくなるようなものもある。 --後述するが、最後に習得するスキルがえげつないほどの性能を誇っている。 -デュレン --元々はモブキャラだったが、今回はプレイアブル化した。ドギに似た印象を受けるが、大体似たような感じである。 --フリーダやニア、そしてカンリリカからの対応が悪いことから、苦労人というイメージがつく。%%公式のプロローグの項でもぞんざいな呼び方である。%% --記憶を失ったアドルを介抱し、冒険の手引きをする頼れる兄貴である。 --パーソナルアクションが宝箱の鍵開けなので、某所では「鍵さん」「キーマン」と呼ばれている。スキルに若干癖があり、スタン担当がカンリリカに取って代わっていることから。不憫な。 --パッケージでは何故かセンターを飾っており、その迫力からか主人公よりも目につきやすい。 -カーナ --コモドという樹木を街にした場所で住んでいる。下手な男よりも腕が立つ。 --酒でもないのに酔っ払って寝落ちしたり、久方ぶりに再会したアドルに抱きついたり、実父にアドルとの婚姻を仄めかされても素でいたり、かなり天然気質が強くなっている。 --メンバー唯一の遠距離攻撃キャラ。ナイフを投げつけて攻撃する。攻撃力はあまり期待できないが、安全な位置から一方的に攻撃できるので、スキルのゲージをためるのに便利。 --パーソナルアクションは投げナイフによる天井物の落下、そして足場の確保。 --イラストでは太ももが見えるが、ゲーム上ではパンツスタイルとなっている。仕方ないね。 -カンリリカ --ハイランドのエルディールに仕える「使徒」の(自称)筆頭候補者。武器は魔力を伴ったメイス。これで色々なものをぶっ飛ばしたりする。 --思春期な年頃なのか、非常に大人ぶった生意気な少女。デュレンの天敵。そしてデュレンのスタン能力を凌駕するスペックの持ち主。デュレンの株を奪い去る魔性の少女。 --パーソナルアクションは、メイスによる魔法機器の起動。 --名前の由来は、アイヌの英雄シャクシャインの&bold(){息子}だが、何故それを引用したのかというと、初期原案((初期案では、カンリリカはダナンの長老というポジションだった。それがどうしてピンクロリになるのか、これがわからない。))のせいと思われる。 -オズマ --セルレイの若きリーダー。武器は銛。というか手槍。 --真面目で口数は少ないが、その性格さ故にツッコミもいちいち真面目すぎて逆に面白い。 --パーソナルアクションは槍による''水中の''壁破壊。そのため、水がなければわざわざギミックを使って水没させないといけない。%%今回のドギポジションだろうか。%% --ちなみに、デュレン以上にスキルに癖があり、使いこなすには慣れが必要。通常攻撃も初速が遅く、使いにくい感は否めない。 -フリーダ --デュレンの幼馴染で、ダナンの戦士。お姉さんである。自分でもそう言う。 --武器はハルバートで、長い射程がウリ。雑魚殲滅に特化している。…というか、&bold(){女性キャラが優遇されすぎ}(男性キャラが冷遇ともいう)である。 --ただし、武器の属性がお馴染みの主人公アドルと被ってしまったのが不幸であり、強さの割りにユーザーからの使用率は低い。 --パーソナルアクションは氷結魔法による瘴気口の封印。使いどころがかなり限定的。 --ニアという人造精霊を連れている。前作に登場したバンダナの傭兵に近いものを感じるが。明言こそされないが、どういう関係なのかは作中で少し語られる。 -リーザ --エルディールに仕える使徒。お淑やかな典型的ヒロインなのだが、実は&bold(){とんでもない能力}を持っている。 --詳細は割愛するが、初めて見たときは絶句必至。更にその後やろうとすることに更に絶句してしまうだろう。 --上記を除けば、至ってシンプルな王道ヒロインといえる。除くには厳しい重要設定だが。 --一応書いておくが、本作では死なない。 -エルディール --ハイランドの奥地にある塔に住む有翼人。 --飄々とした性格で中々に喰えない性格。リーザが呆れるくらい整理整頓が下手。 --どうやら、アドルは彼と面識があるようだが…? -スパーダ --セルレイの限られた人間(本作ではオズマのみ)に飼育されている聖獣。 --見た目は某ハンティングアクションゲームの海竜種に似ている。背中に乗って海上を移動する。 --恐らくだが、CEROがBになったのはこの聖獣のとあるシーンが原因。 -グルーダ --キャスナンに赴任したロムンの青年軍人。公式HPではっきり「低身」((過去の作品にも登場しているが、別に低身というわけではなかった。))と書かれたアワレな人。 --物腰柔らかい、穏やかな性格だが…? -ガディス --腕に鞭のような武器を仕込んでいる大男。言葉遣いが悪く、粗暴な性格をしている。 --オズマとは意外なもので確執を生むことになる。 -バミー --ガディスと顔見知りらしい、妖艶な女性。性格は冷酷無比で、やや古臭い高笑いが特徴。 -レオ --ちょんまげ風味の侍風剣士。雷光のレオと呼ばれる。以前の作品では悪役キャラだったが、本作ではギャグキャラである。 --更に加えれば、唯一のツンデレキャラである。[[イースVI>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1302.html]]といい、ファルコムは男のツンデレが好きなのだろうか。 -グリゼルダ --キャスナンに赴任した総督。アドル達に地図の作成を依頼する。彼女の素性にはある秘密が・・・。 #endregion **評価点 -大きく向上したグラフィック --ハードが進化したので当然といえば当然だが、グラフィックは非常に滑らかになっている。((ただし、メニュー画面等以外はネイティブ解像度ではないので少々ぼけてしまっている。)) -新曲は軒並み評価が高い --新規に追加されたものは非常にクオリティが良い。特に「神代の地」を筆頭に、「地下遺跡」、「一陣の風」、「黒き翼」、「The False God of Causality」等。 ---特に「神代の地」はシナリオの佳境に使われており、ヴァイオリンとギターの調和が見事に取れた素晴らしい出来となっている。作曲が『[[イース -フェルガナの誓い-]]』のアレンジャーである神藤氏であることから、その完成度が窺い知れる。 ---が結局はこういうのは好みの問題。バイオリンとギターがクドく感じる人もいて一部では神藤の編曲は不評。全体的に見ればPCE版の方が良かったと言う人も居る。 --原曲アレンジも「燃ゆる剣」の正当アレンジ、「バトル#58」のような原曲再現アレンジ等評価は高い。しかし、原曲アレンジについては全てが全て素晴らしい出来にはなれなかった(後述)。 -溺死対策 --前作で海に入った途端即溺死した%%不具合%%が、本作では泳ぐようになったことで改善された。ひょっとして、アドルが軽装になったのはこのためか? -VIとの関連性 --ダナンという街にて、シリーズのあるキャラの設定が明らかになり、シナリオの整合性が取られた。 --今回では竜神兵が数多く登場していることから、VIとの関連が強く表れている。 --これにより、続く[[V>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1183.html]]のリメイク((明言されたわけではないが、インタビューで「いつか作りたい」と社長が発言している。))でもこの設定が盛り込まれるのではないか、とファンの期待の声が上がっている。 -やりこみ要素の大幅アップ --トロフィーや地図の踏破等、一筋縄ではいかないやりこみが評価されている。特に樹海探索はシナリオに密接に関わっているため、ゲームとの相乗効果が高い。 ---なお、察しはつくと思うが、マップ踏破率95%くらいからが地獄。幸い、周回しても踏破状態などはそっくり引き継がれるので、1周目は諦めて2周目に回すのもあり。 --これまで恒例となったボスラッシュも帰ってきたのはともかく、それが「記憶」メニューと同じところにあるのが粋である(要は戦いの記憶とでもいおうか)。 //-優れたGUI //--今作は全面的にタッチで使うことを前提としたGUIとなっており、直感的に操作しやすい上、タッチ操作の便利さを実感できるGUIとなっている。 -秀逸なOP --前作が完全に紙芝居(アニメーションすらない)だった反省からか、トゥーンアニメーションを使ったぬるっとした動きで、熱いOPを演出した。 --ただし、実際のムービングについては従来のファルコムと同様なので、過剰な期待は禁物。 --楽曲は「The Dawn of YS」ではなくなったが、OPの曲も中々にテンション向上に一役買う熱い一曲。しかも、終盤では…。 #region(OPおよび関連曲(後者はネタバレのため閲覧注意)) -OP &youtube(http://www.youtube.com/watch?v=DdFqHBFaRiU){300,200} -ラストバトル一戦目 &youtube(http://www.youtube.com/watch?v=TgA0Lc5g8cE){300,200}~ ご覧の通り、OPをフルオケアレンジしたものとなっている。~ ラストバトルでのOPアレンジは、イースとしては初めての試み((ラストバトルがオーケストラ調なのはV以来。))であり、~ ファルコムとしては「零の軌跡」、「Zwei!!2」以来。 #endregion **改善点 1/10より、公式サイトから修正パッチが配布され、ゲームバランスの調整が図られた。~ コンシューマ機では初の対応である。 -白銀の魔 --白銀の「間」というダンジョンで、様々なバグが散見されている。どれもゲーム進行に影響があるため、ここの攻略にはこまめなセーブが必須。 --これ以外でも、戦闘中等のフリーズバグも解消された。 -表示バグ --地図で表示されるあべこべな宝箱や採取場所が修正された。 -各キャラの性能の調整 --アドルの最終技、並びにカンリリカのブリッツチェイサー等の壊れ技が少々弱体化。ブリッツチェイサーは多段ヒット時のダメージが減った。 -ボスの難易度の調整 --前作と比べて、ボスの凶悪度が鳴りを潜めていたが、全体的にモンスターの性能が強化された。 --特に最弱と言われていたヴォルナークが顕著で、開幕数秒で倒す、という事態は流石に無くなった。 -UIの改善 --メニュー画面の操作が快適になった。 //あくまで公式の見解なので、具体的な部分が書ける方お願いします。 **問題点 -バトルのテンポ --何かしらのコンボ殺法をするとヒットストップがかかり、戦闘中事あるごとに画面が止まってテンポが悪い。 -楽曲の削除 --新作ということだけあってか、多くの楽曲が削除の憂き目にあっている。 #region |CENTER:曲名|CENTER:収録|CENTER:備考| |復活の儀式|○|| |THE DAWN OF Ys|○|OPではなくテーブルマウンテン| |プロマロック|○|曲自体はキャスナンにおいて使われている。プロマロックという街は消滅した(作中では行き先が閉鎖されていて進めない)| |THE SYOBAININ|×|買い物画面ではBGMは変化しない| |涙の少年剣士|○|記憶シーン| |カーナ|×|| |ロムン帝国|○|レオ将軍のテーマとなった| |フィールド|×|| |優しくなりたい|○|盗作疑惑あり| |壊れた砂時計|×|| |ダンジョン|○|| |バトル#58|○|| |溶岩地帯~エルディールにくちづけを|○|導きの塔。曲名もそれに倣って変更| |五忠臣|×|| |偉大なる試練|×|盗作疑惑あり| |闇の一族|×|ゲーム中に描写はある| |セルセタの樹海|○|| |追憶の彼方に|×|| |燃ゆる剣|○|| |賢者|○|| |古代の伝承|○|ダナン| |リーザ|×|| |伝説へ続く道|×|| |リーザ~胸に秘めた想い|×|| |聖域|○|イリス最深部| |エルディール|○|| |流砂の渓谷|×|| |不安|×|| |紅の翼|×|| |THEME OF ADORU 1993((正式には「THEME OF ADOL 2012))|○|タイトル画面。オルゴールアレンジ| |お家|×|| |道化師の誘い|○|聖獣の棲家| |幻覚|×|| |悲しくて|×|| |レファンス|○|| |古代都市胎動および始動|×|| |青銅の街区|×|| |蒼い月の詩|×|| |太陽の神殿|×|| |アレム|○|ある楽曲の間奏に組み込まれている。| |灼熱の炎の中で|○|汎用ボス戦| |最終決戦|○|| |新たなる始まり|×|代替えとして「新たなる時代のステージへ」を収録| |FANTASY HORIZON|×|| |塔|○|イリス専用曲。曲名も変更| |クレーター|○|元未使用曲| ただし、最後の楽曲等、復活したものもあるので一概に問題点とするかは人によると思われる。 #endregion -代わり映えしないバトル --基本的に7から大きく変化したわけでもないので、もう少し目新しい要素が欲しかったかもしれない。 --一応変わっている要素としては、樹海に周辺モンスターと釣り合わない強さの大型モンスターがいきなり配置されている、というサプライズは用意されている。もれなく初登場時に挑むと殺されること必至である。 -魔法具付け替え --冒険の至るところで付け替えが必要で、いちいちメニューを開いて装備しなければならないため面倒。←画面上の魔法具をタッチすれば魔法具変更画面にショートカット出来る -タッチパネルギミックが半端 --序盤のダンジョン二つの石板パズル、カエルのお宿の石積みなど、難易度がかなり低い上に発生回数が少なく、わざわざギミック化する必要があるのかよく分からないものが結構ある。 ---水中遺跡や黄金の間などを見ればタッチパネルで操作して行うギミックの必要性は分かるが、もう少し数を増やすなりメインを張れる要素にすべきだと思われる。 **賛否両論点 -なお緩い難易度 --戦闘中に使えるアイテムに上限がなく、最大99個まで使用可能。余程のことがない限り全滅は有り得ない。 --また、引継ぎ要素がフェルガナに比べて軟化したため、難易度低下に拍車をかけている。 ---難易度を上げたい人は、使用アイテムの個数を制限するなど縛りプレイをするしかない。装備品を制限すれば、実質的に攻撃力・防御力が下がったことになるので、高難易度モードと同じ感覚にはなる。 //シリーズ全体を見ればむしろ初心者に「優しい」のは当然でフェルガナのような高難易度ぶりが異常だったのでは? //↑優しいってのは易しいとは違うよ。それにファルコム的には既に優しいイースは6で終わってる。フェルガナはともかく、あくまでSEVENと比較してることを考慮して下さい。 -原曲アレンジの出来 --アレンジで取り沙汰されるのは、人気の高い「セルセタの樹海」および「The Dawn of YS」。~ 前者はPCE版ではなく、原曲準拠のものとなっているため、PCE版等にあったアレンジがなく視聴時間が短い((その代わりか、1フレーズの主旋律を入れ替える手法を行なっている。))。逆に「バトル#58」はアレンジが盛り込まれている。~ アレンジ自体は決して悪くないのだが、直前のマップで流れる「燃ゆる剣」のアレンジが秀逸すぎるため、こちらのアレンジが地味に((曲によって「原曲に忠実」「大幅アレンジ」と二分されていることが原因。))聴こえてしまう。~ 後者のThe Dawn of Ysは[[吹奏音メイン>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/859.html#id_751f5bf0]]のため、かの[[&bold(){パペパプー}>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/803.html#id_8925c06e]]を再現している&bold(){トンキンアレンジ}((イース3(SFC版)の、余りにも個性的すぎる編曲にちなんで。))、と評されている。~ アレンジ手法に大きな差が出てしまっているため、この辺りはもう少し作曲に統一を見せて欲しかったという意見もちらほら。~ そのため、原曲アレンジよりも初収録となった新曲のほうが人気が高い、という『フェルガナの誓い』とは真逆の評価が一般的。 -ED --あっさりしすぎている。しかもナレーションはそれを煽るような文句となっており、この点についてはもう少し後日談が知りたいという意見が多い。 ---ただし、アドルの著作による冒険譚は本作から始まったので、後日談がわかると却って不自然という解釈も出来る。 //今作は冒険譚をひも解いている第三者による語りという体裁であり、アドル・クリスティンという人物が「冒険譚としてここから先は書く必要はない」と思ったことは書いていないという意味で。 -ギミック要素のテンポの悪さ --ダンジョンにはしかけが多く設置されているが、起動すると画面が数秒間操作不能となる。そして、何故か最後に若干画面をズームアウトさせている。意味はあるのか?~ 特にラストダンジョンのある場所ではそれを頻繁にしなければならないため、攻略には否が応でも時間がかかる。 -ガディスの改変 --粗暴の悪さは相変わらずだが、言ってることは間違っておらず、割とまともなキャラに改悪されている。ボイス付きで「ぶっ殺してやるー!」が聴けないのも少し残念。 ---一応、デモムービーでは&bold(){「ぶっ殺してやる(冷静)」}を聴けるので本当に聞きたい方はそちらへ -ヒロイン?リーザ --一応ヒロイン筆頭ではあるが、ゲーム本編でやったことは(誤解していたとはいえ)正直褒められたものではない。そしてお咎めなしでシナリオにしれっと参入する。 -シナリオ --テンプレート通りで良く言えば王道、悪く言えば捻りがなく予想がつきやすい。イース自体ほとんどそんなシナリオばっかりなので大した問題ではないが。 -背面タッチパネル --発売前には上下左右フリックで細かい指示が出せる触れ込みだったが、いざ発売してみたらピンチアウト/インで「回避優先(要は採取のみ実施)」と「攻撃優先」の二つのみ。~ というか、アクションゲームで背面タッチとはやりづらいという意見も少なくない。 **余談 -副題として「セルセタの樹海」がつけられているが、収録している楽曲には名曲である「セルセタの樹海」が含まれている。~ また、新OPの曲名は「The Foliage Ocean in CELCETA」。訳すと「&bold(){セルセタの樹海}」である。こだわりが凄いが、使いすぎでややこしい。 -楽曲の一つである「溶岩地帯~エルディールに口づけを~」という曲はその名の通りの場所で使われていたが、~ 本作では「&bold(){導きの搭}」で使用されているため、サントラでは前述通り「導きの塔~エルディールに口づけを~」という曲名に変更となった。~ ちなみにこの曲、前述の「イース古今曲集」にアレンジされており、その際は「溶岩地帯」となっている。紛らわしい。 -PCE版等で問題視された楽曲、「偉大なる試練」は当然削除されている。流石にファルコムも偉大なる%%豚%%貴族の試練に立向うことはしなかったようだ。~ しかし、ウルトラマンレオの曲に酷似している「優しくなりたい」は収録。基準がわからない。 -古今曲集のアレンジは大体は生音によるクオリティアップなアレンジであるが、「Mighty Obstacle」だけはFM音源によるマイナーアレンジとなっている。 -直前の冒険で共にしたドギやリリアは、記憶や選択肢に出るだけに留まっている。リリアはともかく、ドギはこの冒険のさなかどこにいたのだろうか。~ PCE版のラスボスも、もしかした何らかの形で出てくるのでは?とファンをやきもきさせたが、そんなことは全くなかった。 -楽曲削除に当たり、シリーズでは唯一&bold(){ヒロインの名を冠したテーマ曲が使われていない}作品となった。 -生誕25周年パックは、その特典の豪華さと汎用性、およびゲーム自体の需要もあってか早々にプレミアが付いている。 -発売して時間が経ってないせいもあるが、今では当然となったDLC等は特に予定されていない。また、10月15日には体験版が配信されている。 -アンサイクロペディアでは発売&bold(){わずか3日}で記事が作成されている。当然(?)「ネタバレ」カテゴリを含んでいる。 -2011TGS発表の際にPVが流されたが、そのPVではイース7をグラフィックを改良しただけのようなゲームになっていたため、「本当はPSPで出すつもりだったのは?」と当時、ユーザーから勘繰られていた。 --さらに言えば、そのPVで使われた新曲は何故か本編ではお蔵入りの曲となってしまい、幻の曲となった。 **総評 いつも通りのイースで、評価の高かった前作を正当に進化させたため、新規も古参も楽しめるだろう。~ ホコリの出ない作品はないので、ある程度の問題はあるものの、修正パッチがあるためゲーム進行に影響のある問題点はほぼ解決され、名作の保証は折り紙つきといえる。~ 値崩れも無く、売値は安定している。初週売上は4万2千本となった。ファミ通クロスレビューでは9点、9点、9点、8点でプラチナ殿堂入りを果たした。~ さすがにハードのキラーソフトとは言えないものの、普及率を考えればまずまずの成果。PS Vitaでほどよいアクションがプレイしたい人には、うってつけの作品である。
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