壬生宗次郎の異能

正式名称なし

壬生宗次郎が所有する歪みによる異能。発現は求道型。
この異能については元から分かり易い現象を起こすわけでもなく、太極経津主神・布都御魂剣』の到達で実体が判明するため名称は特にない。

宗次郎自身でさえ実体を掴めていない。
ただ事実として、彼とどのような形であれ一度でも剣を交えた者は結果に関わらず皆遠からず死ぬ。これが真実だとしたならば、彼の宿星ある太歳による祟りなのか。もしくは、無謬の剣たらんとしているその生き様ゆえの必然か。
壬生宗次郎は人ではなく、斬人の刃ゆえに関わる者は命を絶たれるということかもしれない。竹刀稽古やチャンバラ遊びに至るまで彼の斬撃に一度でも狙われると死ぬ。死に方は病気や事故だったりとバラバラで時期も早くて数日、遅くて一年。
剣気で人の命を刈り殺す。それは直接的なだけでなく観念的な意味にまで効果が及ぶ。

汚染度は低く目に見えて超常現象も発生しないが、御前試合の段階で玖錠紫織の異能の効果を部分的に破り彼女に刃を届かせるなど、常識を超える結果を出している。
宗次郎の殺意はもはや異能の域に属している。驚異的な殺意を有する宗次郎は、剣気と殺意を融合させて物理的な殺傷力を有する斬風として放つことが可能。

天魔・悪路との死闘によって莫大な陰気に侵され、加えて畸形曼荼羅に触れたがゆえに、東外海天魔・奴奈比売に向けた斬撃は、何もかもぶった切るという概念を持った烈風の鎌鼬であり、その威力を桁違いに跳ね上げて彼の歪みの片鱗を見せつけた。
自己の中でより深い法則を組み上げ放たれた彼の斬気は、基本的な斬撃という水準を遥かに超越した一閃であった。それは威力や規模という意味ではなく、切断するという面においてより高次元の概念を帯びているかのようであり、相手が天魔であろうと関係なく両断する。

奴奈比売が使用した彼の歪みは、想像を絶する速度で飛翔する、直進上にあるものを切断する烈風の鎌鼬として顕現し、東征軍の船団数十隻を一瞬で海の藻屑と消した。


詠唱

狂気を正気に変ずる祈念。その意図は、自身の鬼想を当たり前の常識であると正当化することに他ならない。
加えて皆悉く敵を滅ぼすと宣言した。
全力全霊の戦いを前に、識域を切り替えることで自らの本領を発揮させる一種の自己催眠。

  • 祈念
如医善方便(にょいぜんほうべん)為治狂子故(いじおうしこ)顛狂荒乱(てんのうこうらん)作大正念(さだいしょうねん)
心堕醍悟(しんすいしょうご)是人意清浄(ぜにんいせいじょう)明利無穢濁(みょうりむえじょく)欲令衆生(よくりゅうしゅうじょう)使得清浄(しとくせいじょう)

諸余怨敵(しょよおんてき)皆悉摧滅(かいしつざいめつ)――



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最終更新:2023年03月04日 22:05
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