星霊大祭

ローカパーラ


三界一如(トリムルティ)を形成する三大国家(教圏帝国連邦)の首脳陣による集会。人類の聖地である人工天体・光輪界(クワルナフ)で開催される。
霊長である人類の意思を決定し纏めるため、第二劫暦より50年に一度の間隔で行われてきた祝祭で、代々諸国の実力者によって執り行われてきた。この会合は六千年近い歴史がある。

第二劫暦1300年代における、人類の始祖4種族による汎人類連合の定期的な意見交換のための会合が星霊大祭の起源である。以降、人類社会を救うための会合という初志は残したまま現代まで続けられてきた。それは壊劫で幾度かの中止を挟んでも変わらなかった。
当初からこの会合に星霊大祭という名があったわけではなく、人類の行く末を決める会合に相応しい舞台を整えるために人類の聖地として光輪界を人工的に作り出し、その第二劫暦2408年に星霊大祭と呼ばれるようになった(星の大地と同化した工巧自在天のことを星霊というため)。

国家元首本人は出席しないが、彼らの名代となった者はこの時のみ、元首と同等の権限が与えられるため、ここで取り決められた事柄には以降誰も逆らえない。
ただし敵対国家の代表者が相見えるため、穏当に済んだことは過去一度たりとて無く、全滅すら珍しくない。だが不死の呪いに立ち向かうというのが各国家の始まりなので、この会合に出席しなければ、戦う意志が無いと見られて国の面目が潰れることになる。逆にこの大祭で成功を収めて国益を齎した者は英雄として崇められることになり、歴史的にもそういった存在が国を率いてきた。
星霊大祭の情報は全てを全宇宙に伝える義務がある。中立の立場の光輪界の民が記録を残す様式。

代表者の他、公的に連れて行けるのは40人〜50人の護衛のみ。
また光輪界には各国の代表と護衛だけでなく、報道関係、財界人なども多数押しかける。しかしその分各国の関係者を秘密裏に紛れ込ませる隙が出来てしまっている。

祭りは三日かけて行われ、内訳としては以下の通り。
一日目:各国の代表出席者による所信表明を全世界に発信
二日目:創造の塔(トヴァシュトリ)で話し合い、という名の戦いで毎回この日に多くの血が流れて終わる
三日目:勝者による今後の展望の説明

二日目が最も危険だが、初日の夜や三日目の帰還時なども暗殺の可能性もあるため油断は出来ない。
また星霊大祭の直前と最中は支援行動として外地で軍事行動が頻発する。

第三劫暦壊劫以降は連邦が誕生するまで教圏が星霊大祭を主導して行ってきていたため、本編時代の文化風俗の殆どは教圏が決めたルールが下地になっている。
加えて名目上は教圏が一番偉いままなので議長権を持ち、他にも色々と融通を利かせられる。特に2日目の趣向に関して決定権がある。

300年前には星霊大祭でルドリヤを緩衝地帯として帝国の独立を認められており、それが明確な形で勝者がいた最後の会合だった。

本編における星霊大祭

本編で行われる星霊大祭は108回目となる。
時輪石による粒子障害の問題が出てから初の星霊大祭なので、情報を性格に伝えるために各国の代表者には光輪界の新世代(全員が情報系の能力者)が付けられる。
時輪石を持たないという選択は自殺行為でしかないため選ばれない。

今回の議題は「3つの劫波を何処に集結させるか」というもの。候補地はそれぞれの領地に存在する人類始祖の母星。全ては始まりの地の座標を明らかにするためである。


備考

ローカパーラ( लोकपाल, Lōkapāla):意味は「世界を守護する者」の意。四方位または八方位に配される守護神だが、文献によって構成する神々は一定しない。


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最終更新:2023年12月10日 12:09
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