パーフェクトストライクガンダム

パーフェクトストライクガンダム
PERFECT STRIKE GUNDAM
登場作品 機動戦士ガンダムSEED HDリマスター
型式番号 GAT-X105/AQM/E-YM1
全高 17.72m
重量 127.85t
所属 アークエンジェル
搭乗者 ムウ・ラ・フラガ
武装 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
57mm高エネルギービームライフル
ビームサーベル
15.78m対艦刀「シュベルトゲベール」
ビームブーメラン「マイダスメッサー」
ロケットアンカー「パンツァーアイゼン」
320mm超高インパルス砲「アグニ」
350mmガンランチャー
120mm対艦バルカン砲

【設定】

ストライクガンダムの換装形態の一つ。
「エールストライク」、「ソードストライク」、「ランチャーストライク」の3種のストライカーパックを併せ持つ「マルチプルストライカーパック」を装着した形態となる。
右肩にランチャーストライカーのバルカン+コンボユニット、左の肩と腕にソードストライカーのブーメランとアンカー、背部ユニットはエールストライカーをベースにアグニとシュベルトゲベールを装着しバッテリーパックを増装したユニットを装着している。
試験的に開発された兵装ユニットで高い戦闘力を持つが、各種武装の扱いが難しい、エネルギーの消耗が激しい、重量の増加により機動性の低下という難点を抱えている。
ちなみにバッテリーパックは分離可能で、戦闘中に使いきった物からパージすることで少しでも重量を減らす試みがなされている。

ストライクのストライカーシステムの本来の目的として「戦況に合わせた装備換装」「長期戦に備えたバッテリー交換」があったにもかかわらず、「複雑な戦況に即時対応するために最初から全部載せ」「バッテリーは増装」という真っ向から反対するマルチプルストライカーのコンセプトには疑問が生じる。
上述の問題点およびキラが装備しなかったことから踏まえても現場で必要とされていなかったことは明白であり、「連合側から企業への利益供与が目的ではないか」という見方もある。


【武装説明】



【劇中の活躍】

アークエンジェルが地上降下の際にスカイグラスパーと共に搬入されていたが、キラ・ヤマトはこの装備の問題点に気付いていた為、使われる事はなかった。
アークエンジェルが地球連合軍を離反した後、復活したストライクのパイロットとなったムウがオーブ戦で使用。
ストライクダガーの群れを蹴散らしM1隊を守りつつカラミティに斬りかかるなど武装をフルに使いこなして見せたが、以後は使用される事はなかった。
ちなみに、第2次ヤキンドゥーエ戦前の出撃準備シーンでマルチプルストライカーが見えるため、ムウとしてはそこそこ気に入っていた模様。

リマスター放送と同時期にガンダムエースで連載されていた「Re:」だと砂漠で使用されたがラゴゥハイマニューバと交戦しパックが次々と破壊された。


【パイロット説明】

ムウ・ラ・フラガ

CV:子安武人

地球連合軍のパイロットで階級は大尉→少佐(地球降下前に昇進)。
「エンデュミオンの鷹」の異名を持ち、性能で劣るメビウス・ゼロでG兵器と互角に戦える実力を持つ腕利きである。
ザフトのエース、ラウ・ル・クルーゼとはライバル関係。
プレイボーイで三枚目、愛嬌たっぷりで憎めなく抜け目がない性格で、コーディネイターに対しても特に偏見は抱いていない。

ザフトのヘリオポリス襲撃に居合わせたものの自部隊は全滅、別部隊だが同じ大西洋連邦所属のアークエンジェルに合流することになる。
民間人や実戦経験の少ない艦長などがいるアークエンジェルでは数少ない大人の判断が出来る人物で、中盤までメビウス・ゼロ、スカイグラスパーを乗りこなしストライクの支援もこなしつつ奪取されたガンダム達と渡り合っていた。
アラスカ基地で異動命令を受けるが、上層部の策略によりアークエンジェルが危機に陥っているのを知ると、命令を無視してアークエンジェルに(無理やり)復帰、地球連合軍から離反した。
一旦オーブに逃れた後は、回収・修復しナチュラル用にOSを書き換えたストライクのパイロットになり、部隊の中核として動く。
また、この際にアークエンジェル艦長マリュー・ラミアスと恋人同士になっている。

「第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦」(最終決戦)でクルーゼのプロヴィデンスガンダムと交戦、機体の圧倒的差がありながらも善戦するが退けられる。
その後帰艦しようとしたアークエンジェルの隙を狙っていたドミニオンの主砲に気付くと自機を盾にして艦を守り抜くが、機体が耐えられずに爆散した。
この時に戦死したと思われていた。

ちなみに何故ストライクだけでローエングリンを止められたのかについてだが、福田氏は「ローエングリンが対要塞用の陽電子砲である事を知らなかった」と述べている(つまり本来受け止められるはずが無い事を理解していなかった)。
また機体爆散後にヘルメットが宇宙空間を漂っていた(製作側としても死亡とした)のだが、スペシャルエディション及びHDリマスターにてヘルメットが取り除かれた(無理矢理生存に変更した)。
ムウは正に「不可能を可能にする男」だった。

漫画版ではプロヴィデンス戦でストライクが大破した後メビウス・ゼロに乗り換え、有線でプロヴィデンスを雁字搦めにして動けなくし、自分諸共キラのフリーダムにバラエーナを撃たせ、クルーゼとともに散った。
上記のクルーゼの末路がアニメ通りになったDESTINY版でも、ネオはムウとは何らかの関連を想像させる描写はあるが別人として書かれている。

【原作名台詞】

  • 君、コーディネイターだろ?
    • ヘリオポリスでザフトの攻撃から生き残り、ストライクを操縦したキラに対しての一言。一目で見抜くのはさすがというべきか。
      ザフトのコーディネイターの襲撃により、多くの仲間を失っている連合軍人たちの前で言うのは少々迂闊だったような。
      トール達がかばわなければキラに手を出されそうになったし。一応本人はそうなれば止める気満々であったとはいえ…

  • そういう情けねぇ事しか出来ねぇのは俺達が弱いからだろ。俺にもお前にも艦長や副長を非難する権利はねぇよ…
    • 連合軍の先遣艦隊を全滅させられた後、ラクス・クラインを人質に戦闘停止を呼びかけるナタル。「卑怯な!」「格好の悪いことだ」「あの子を人質にして逃げ回るのが地球軍って軍隊なんですか!?」と敵味方双方から批判される中、ムウはただ一人ナタル達を擁護しキラに向けて話した。
      この時のアークエンジェルは多くの避難民を乗せており、安全も配慮しなければならないので、人質もやむを得ない手段だったのもまた事実ではある。

  • 俺達は軍人だ、人殺しじゃない。戦争をしているんだ!
    撃たなければ撃たれる!俺も、お前も、皆!
    なら迷うな!命取りになるぞ!
    • ブリッツを撃墜し帰還したキラだったが、それはアスランの友人を望まずして殺めたも同然で、その事にショックを受けていた。戦う事に苦悩するキラに対して、迷いを断ち切らせるために諭した。

  • どいててくれよぉ、皆さんッ!
    • アラスカ戦でアークエンジェルに(強行)着艦する際に。基地に置いてあったVTOL戦闘機を拝借したはいいが、AAからみれば「発艦した機体はいないのに味方の戦闘機が近づいてきて着艦しようとしている」というかなりエマージェンシーな状況。
      マリューの即断によりカタパルト付近の整備員は無事だった。マードックさんはポカーンとしていた
      よほど印象に残っていたのか、DESTINYではネオがスカイグラスパーで着艦する際にフラッシュバック、これがきっかけで「自分は本当にネオ・ロアノークなのか?」と疑問を抱き、アークエンジェルと行動する事を決めた割と重要な場面である。

  • 奴には過去も未来も、もしかしたら自分すらないんだ…
    • コロニーメンデルでの戦闘後、マリューに対してクルーゼと彼のクローン元である父アル・ダ・フラガの事を話す。クルーゼの正体と境遇に対してはムウも思うところがあった模様。

  • へへっ、やっぱ俺って不可能を可能に…(第49話)
    • ドミニオンのローエングリンをストライクの盾で防ぎ切ったという、上記の通り本来ならば不可能であることを成し遂げただけではなく、五体満足で帰ってきたのでまさに不可能を可能にしたと言えるだろう。

【漫画版名台詞】

  • キサマに引導を渡すのはこの俺様だぁっ
    • 漫画版での最終決戦時、クルーゼのプロヴィデンスによってストライクが大破した後、フリーダムが苦戦しているときにメビウス・ゼロに乗り換えて突撃しながら。


【ゲーム内での活躍】

EXVS.MB

コスト2500のザ・万能機として登場。
MBではプロヴィデンスが2500にコストアップし、更にレジェンドも2500でプレイアブル化。
SEED世界におけるフラガ系列の3名が同コスト機で相対する形となった。
普通のBR、判定は小さいが当てやすいブーメラン、強力なアグニ(単発+照射)、肩バルカンといい誘導のミサイルをセットで撃てる、基本的に強判定の対艦刀、使いやすいアンカーと必要なものすべてがそろっている万能機。
機動力は平均以下だがここまでそろっていると問題にならない。火力も十分にある。
ただ高火力とはいえ万能機相応の性能で、なにかこれを使えば勝てるような武器がないので自分の腕がストレートに出るのが弱点。きっちりと堅実な戦い方をすれば勝てるのできっちり戦況を見ていこう。

EXVS2

これまでは原作設定どおりの「攻め手は優秀だが機動力に欠ける」機体だったが、攻撃性能の上昇、更にアプデで機動力の上昇を受け、NEXTの初代ガンダム並みの「困ったらこれ」と言えるほどの機体になった。
特にCSに移行したガンランチャー&肩バルカン連射の誘導がかなり強くなっており、おまけにメインで落下できる…のとダウン値が減り追撃可能になったアグニが強力で環境トップにまで上り詰めた。
あまりに強かったため、今でもアグニ使用時の台詞「アグニは効くぜぇ」がネタにされているほど。
だいぶ経ってから修正されたがそれでも十分優秀な性能を持つ。

EXVS2XB

バルカンが格闘CSから射撃CSに移動したことで、アグニを撒きながらバルカンも撒いてメイン着地というムーブが難しくなった。
誘導も手痛いレベルで弱体化しているが、格闘CSにバスター呼び出し(高速弾or誘導ミサイル)が入り、特に遠距離での着地を取れる高速弾は地味ながら嬉しい強化ポイント。
なんやかんや初心者でも動かすだけならやりやすい万能機ポジションは維持している。
ゲロビが弾数性になったことでワンタッチで撃てるようになったが、長時間の放置には気を付けたい。

大型アップデートにて新規武装を含むテコ入れが入った。
格闘CSにガンランチャー&肩バルカンが帰ってきた、射撃CSに対艦刀投擲追加、N横格闘に高威力の連続切りが追加されるなど、リフレッシュ修正らしさのある強化をもらえた。
特にバルカンランチャーが格闘CSに復帰したのは大きく、これで前作での貯めながらアグニが撃てるようになった。
…なのだが、ガンランチャーは何故か弾数性にされてしまった上設地判定まで削除された。威力は上がったが誘導はそのままで、その上覚醒リロードにも対応していないとむしろ弱体化要素が目立つハメに。
射CSの対艦刀投げもチャージ時間だけは一丁前に長い・誘導と威力が微妙・ステップできない上にキャンセルルートもない・補正もBRと大差なし…とこの手の武装どころか全機体の全武装中でも屈指の弱さ。
そのうえバスターアシストは削除されてしまった。何故…

総評すると前作最終調整版はおろか、修正前よりも使いづらい性能に抑えられている。
お仕置きからの釈放どころか再逮捕という憂き目にあったPストの運命やいかに…

EXVS2OB

武装構成は概ねそのままに、前格がキラ機やクルーゼ機のようなキックに変更。旧前格は前特格に移行した。

アップデートで後特射のゲロビが射撃CS射撃派生に移行し、バスターアシストが復活して差し替えられた。
振り向きもキャンセル元もなく、モーションもメイン2連射と地味めだがアメキャン対応
弾数が増えるなど強化された格闘CSと合わせて2段降りテクが出来るようになった。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

  • 通常時:片手でシュベルトゲベールを抜いて構える。
  • 覚醒時:アグニを構える。

敗北ポーズ

  • 装備をつけたまま片膝ついてPSダウン。


【その他活躍】

ガンプラ

BB戦士、HG、RG、MG、PGで発売。
BB戦士はTV版当時に出たもので、(当時の)オリジナルギミックで全部乗せが可能。たぶんこれがパーフェクトストライクの元ネタの一つと思われる。勿論当時はバッテリーパックなんて設定はないのでエール部分は普通の。
HGはHDリマスター放送当時に出ていたHGSEEDのストライクをベースに登場。基本は流用だが羽根が新規パーツで長い。
数年後ビルドファイターズ発売と同時に最新フォーマットで出たHGCEエールストライク、10年後くらい後にEGストライクが出たので本体を新型にするだけでかなりカッコよくなる。一番の問題はパーフェクトストライクの再販がなかなかされないことか。
だが、2024年5月・6月に新規造形のエールストライカーと武器一式が、ソードストライカーとランチャーストライカーがセットになった、EGストライク向けのオプションセットがそれぞれ発売されることが決定。エールストライカーにはパーフェクトストライクを再現するためのバッテリーパックが付属している。
RGは公式通販プレミアムバンダイでの限定発売。一応一般販売のRGストライクとRGスカイグラスパーを購入するとバッテリーパック以外はそれっぽくできる。
MGはリマスターの時期に出たverRMのストライクにおまけでバッテリーパックがついている。別売りのランチャー/ソードストライクからパックを組み合わせるとパーフェクトストライクが再現可能。

真・ガンダム無双

ストライクのSP技の時などにパーフェクトストライクになる。

機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY

おそらくゲーム初登場の作品。普通のストライクとは別機体扱い。
相変わらずコーディネイター専用機で制限解除前だとナチュラルが乗ると性能が落ちるが、ムウはフラガ家専用スキル「エースパイロット」によりコーディネイター専用機も性能を落とさず乗れるため相性はいい。
ステージによってはキラが乗って敵として登場する。

SDガンダムGジェネレーション

クロスレイズより参戦。これもストライクと別機体。
V2先輩よろしく全部乗せだが先輩同様重装備により機動力低下…なんてことはなく機動力はエールストライクより高い。
ここからフリーダムガンダムストライクノワールに繋がる。

スーパーロボット対戦

現状サービス終了した「X-Ω」でのみ参戦。
これもまた別機体でやっぱりストライクより速い。

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最終更新:2023年12月31日 19:01
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