352 名前:ジオン幼稚園のお祭り 1/4 :2011/01/11(火) 22:14:38 ID:???

アムロ「シャア、何故普通にわが家の食卓にいる!?」
シャア「今日はきちんと正面から来たからだ、アムロ!」
ロラン「ええ、何だかお願いがあるみたいだったので」
アムロ「ふむ…ならいいだろう。で、用件は何だ?」
シャア「ロラン君を貸してくれ」
ドガバキグシャ…シャアァァカクゴォォ!
シャア「…すまない、言葉が足らなすぎた。ロラン君に料理を手伝ってもらいたい」
アムロ「料理?貴様もロラン並に料理が上手だと俺は思うが」
シャア「…だが私は一度に大量の料理を作れるほど上手くはない」
ロラン「もしかしてジオン幼稚園のお祭りですか?」
シャア「そうだ。ドズル園長に頼まれてな…断れなかった」
アムロ「…仕方がない。子供達のためならな。ロラン、頼む」
ロラン「わかりました。で、いつなんですか?」
シャア「明後日だ。材料は我が社が責任を持って準備する」
ロラン「じゃあ手伝いに行きますね」
シャア「すまない、恩に着る。ではよろしく頼む」
アムロ「…それにしてもよく知ってたな」
ロラン「刹那やジュドー、ガロードが張り切ってましたからね」
アムロ「そういうことか…」

ガロード「やっぱり焼きそばかねえ…?」
モンド「いや、ここはタコ焼きだな」
ジュドー「いや、フランクフルトだ!」
ビーチャ「おーい、てえへんだ!てえへんだ!」
エル「どうしたんでいビチ…って何で時代劇風なのよ?」
ビーチャ「明後日の祭にシャア社長の店があるんだ!」
ガロード「シャアのおっちゃんか?」
ジュドー「別に問題ないだろ。確かにあの人料理上手いけどさ」
ビーチャ「それが料理するのがあのロランさんだってよ!」
ガロード「ロラン兄かよ…」
ジュドー「それはやばいぜ…」
イーノ「そんなにやばいの?」
エル「うん、屋台料理も完璧なんだよね」
モンド「前に焼きそばを食ったんだけど…1000円でも買う人いるぜ」
ガロード「こうなったらロラン兄にも作れない料理でやるぞ!」
一同「おー!!」
イーノ「…いや、何でわざわざ料理でやるの?ま、いいか…みんなやる気満々だし」

刹那「という訳でホットドッグ店を手伝ってほしい」
ニール「ああ、いいぜ。俺は何すればいい?」
刹那「調理を手伝ってほしい」
ティエリア「ところで材料の調達は大丈夫なのか?」
刹那「問題ない。野菜はウッソに、パンはシーブック兄さんに頼んだ」
ライル「…肝心のソーセージはどうした?」
ラッセ「なあ、さっきアレルヤがズダボロになって帰ってきたんだが誰か理由を知らないか?」
ニール「…刹那、あとで俺と買いに行こう」

ソーマ「まったく!その名で呼ぶなって言ってるのに…」
セルゲイ「中尉、彼は意識を失う間際にソーセージを…とか呟いてなかったか?」
ソーマ「いえ、気のせいです」

353 名前:ジオン幼稚園のお祭り 2/4 :2011/01/11(火) 22:15:31 ID:???
ドズル「今日はよろしく頼む」
ガトー「はっ!閣下、射的の準備は整いました!」
マリナ「園長さん、子供達が待ちきれなそうに屋台を見てます」
シャア「マリナ女史、貴方もワクワクしていますが」
ドズル「うむ、これよりジオン幼稚園祭を開始する」
ギュネイ「焼鳥5本とタコ焼き3セット注文だ!」
ロラン「焼きそばあがりました!」
クェス「お待たせしました」
シャア「誰か、広島風お好み焼きを運んでくれ!」

カミーユ「みんなの様子を見に来たけど…戦場だな」
シン「ウッソとシーブック兄さんも仕事で忙しいみたいだな」
カミーユ「それにしてもロランの料理は人気だな」
シン「園児以外にもいろいろな人が買ってるみたいだな」

シーブック「刹那ー、ホットドッグ用のパン持ってきたぞ」
刹那「ありがとうシーブック兄さん。置いといてくれ…ん?」
ニール「はい、お嬢ちゃんお待たせ。熱いから気いつけてな」
女の子「お兄ちゃんありがとう!」
刹那「ん?どうしたシーブック兄さん?」
シーブック「いや、やけにこの店には女の子ばかり並んでいるような…」
刹那「そうか?さっきまでは男の子も来ていたぞ」
ニール「そりゃあフェルト目当ての男の子ばっかりだったからな」
シーブック(…さては怪しい男を排除したな)
ソーマ「荒熊精肉店です。ソーセージお届けに参りました」
刹那「すまない、そこに置いといてくれ」
ソーマ「…被験体E-57はどうした?」
ニール「アレルヤなら出張販売してるぞ」

ライル「ホットドッグいかがっすかー?」
アニュー「ホットドッグどうですかー?」
アレルヤ「ホットドッグいりませんかー?」
アニュー「売れないね、ライル」
ライル「大丈夫さ、アニューの美貌ならどんどん売れるぜ」
アニュー「ライルのかっこよさだって…」
アレルヤ(ハレルヤ…こんなにいちゃつくカップルから買いたがる物好きはいるのかな?)

ウッソ「ふう、みんなのところに追加注文も届けたし帰ろうかな」
シャクティ「あら?ウッソじゃない」
ウッソ「あれ、シャクティ?どうしてここに?」
シャクティ「部活で育てた花を売ってるのよ?もう売り切れたし帰ろうかと思ってたわ」
ウッソ「ちょうどいいや。なら軽く回らない?」
シャクティ「ありがとう。ごちそうさまです」
ウッソ「…なるべく安くお願いします」

354 名前:ジオン幼稚園のお祭り 3/4 :2011/01/11(火) 22:16:47 ID:???
男の子「次はνガンダムお願い!」
女の子「えー!私のハロが先!」
ジュドー「はいはい、押さないで押さないで。順番に作るから」
ガロード「ほい、ゴッドガンダムお待ち!」
イーノ「おーい、そろそろ新しい水飴補充してくれ」
ビーチャ「了解。誰か、水飴買ってきてくれ」
モンド「しょうがないな。行ってくるよ」
エル「お願い。しっかしよくまあ飴細工なんて考えたわね…」
ガロード「へへ、元からこういうのは得意だからね」
ジュドー「ロラン兄に正攻法で勝つのは無理だからな」
ビーチャ「やっぱり看板代わりにガンダムを置いたのは正解だな」
イーノ(だからってEx-Sガンダムを飴細工で作り上げるのは…凄いけど)

シロー「警視正の姿が見えないんだがみんな知らないか?」
カレン「あん、警視正?知らないねえ」
サンダース「自分も見ていません」
シロー「困ったな…このあと良い子のMS運転講座なのに」
ミケル「警視正ならガンダムの飴細工屋さんにいましたよ」
シロー「本当か!?いますぐ連れて来よう。カレン、サンダースはここを頼む」

グラハム「いやー、見事だな!このガンダムは」
ジュドー「ありがとうございます」
ガロード「おっちゃんも仕事頑張ってね」
グラハム「うむ!では私にもフラッグを頼む」
ジュドー「毎度!」
シロー「警視正、探しましたよ…ってジュドー、ガロード!?」
ガロード「あれ、シロー兄。仕事?」
シロー「ああ、幼稚園の警護と講演に…ってそうだ!行きますよ!」
グラハム「ああ!?ま、待ってくれ!私のフラッグがぁぁぁぁぁ」
ジュドー「…おい、もう作っちゃったぞ」
ガロード「料金はもらったしいいんじゃね?あとでシロー兄に届けてもらおう」

ガトー「あれを倒すには…君はまだ未熟!!」
男の子「くっそー!あのゲーム欲しいのに!」
コウ「満足だろうなガトー!だがそれは俺達にとっては屈辱なんだ!」
シーマ「はっはっはっ!より取り見取りだねえ!」
コウ「シーマさん!?どうしてここに?」
シーマ「コッセル達も屋台開いてるからねぇ。私も見に来たのさ」
コウ「なるほど…」
ガトー「それよりそろそろ勘弁してくれ。景品がなくなる」
シーマ「すまないねえ、この景品は軽いんだよ」
コウ(この射的場は…地獄だ…)

356 名前:ジオン幼稚園のお祭り 4/4 :2011/01/11(火) 22:17:34 ID:???
園児達「せんせーさようならー!」
マリナ「はい、さようなら。気をつけて帰るのよ」
ドズル「うむ、事故もなく無事に終わったな」
シャア「はい。あとは売上の確認ですね」
ガロード「ほい、うちの売上だよ」
刹那「うちの分だ」
ロラン「え?これ集めてしまうんですか?」
シャア「ああ、ロラン君には説明してなかったね」
ガロード「なんだ、ロラン兄は知らないのか」
ジュドー「これ、全部孤児院に寄付するんだよ」
シャア「私は幸い養父がすぐに見つかったからいいが…」
ガロード「俺達もアムロ兄が頑張ってくれたからいいけどさ」
ジュドー「世の中には親もいないで淋しく暮らしてる子供がいっぱいいるだろ」
刹那「だから今回祭で寄付することにしたんだ」
シャア「ただお金を寄付するよりはみんなが頑張って稼いだお金の方がいいと思わんかね?」
マリナ「ふふ、シャアさんのおかげで仕入れ費用も助かりました」
ロラン「なるほど…頑張った甲斐がありましたね」

アムロ「孤児院に謎の寄付金。差出人は虎仮面を名乗るか」
シロー「今の世の中も捨てたもんじゃないですね」
ロラン「はい、そうですね」
シャア「うむ、この鮭の焼き加減は最高だな」
アムロ「…何故ここにいる?」
シャア「君を笑いに来た、そういえば満足かね。新聞を読みながら食べるのはマナーが悪いぞ」
アムロ「うるさい。放っといてくれ」
ジュドー「あ、シロー兄!グラハムさんに届けてくれた?」
シロー「あ、ああ…よくあんなの作ったな。リョウ刑事も驚いてたぞ」
ガロード「へへっ、ガンダム売るよってね」

グラハム「抱きしめたいなあガンダム!」
ビリー「早く食べないと溶けるよ?」
グラハム「そんな道理、私の無理で…」
ビリー「いや、溶けるから。冷蔵庫に入れなよ」

シャア「ところであの祭の時、マリナ女史は何をしていたんだ?」
刹那「マリナなら園児達と仲良くいろいろと食べていたぞ」
シャア「そうか…」

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最終更新:2014年12月31日 21:58