786 名前:ヒイロと刹那と、時々ガンダム1/8 :2011/04/18(月) 23:02:37.29 ID:???
突然すみません!投下します!



刹那「アムロ兄さん、相談がある」
アムロ「刹那が相談事とは珍しいな。聞こう」
刹那「ヒイロはガンダムではない!」
アムロ「落ち着け。一から何があったかを話してくれ」
刹那「……30分ほど前、家のMS格納庫でヒイロと会った」

‐‐‐‐

刹那「ヒイロ、どこへ行く」
ヒイロ「任務だ。さっきノインから連絡があった。
晩飯までには帰る」
刹那「……ゼロに乗らないのか?」
ヒイロ「小規模なマフィアの鎮圧だ。ウイングで十分だろう」
刹那「俺も手伝うが」
ヒイロ「俺一人で問題ない。
兄さんはCBのミッションが終わったばかりだ。
少し休んだほうがいい」

刹那「そういえばヒイロ……先週帰って来たとき、ウイングが大破していたな。
いったい何があったんだ?」
ヒイロ「……任務の途中でガンダムを置いていかなければならなかった。
機密保持のため、機体を爆破しただけだ」
刹那「爆破だと……!?
ヒイロ、お前はガンダムを何だと思っている!?
ガンダムは……!」
ヒイロ「落ち着いてくれ刹那兄さん。
兄さんのガンダムに対する想いは知っている。……だが
俺は俺の考えで行動しているんだ。兄さんにどうこう言われる筋合いはない」
刹那「なんだと

787 名前:ヒイロと刹那と、時々ガンダム2/8 :2011/04/18(月) 23:04:46.32 ID:???
刹那「ヒイロ、お前は間違っている!
ガンダムを置いて行かなければならなかったのならば、
機密漏洩の前に回収すれば良いだけではないのか!?
お前にとってガンダムとはなんだ!?」

ヒイロ「……ならば言わせてもらう。
刹那兄さんには前々から言おうと思っていたが、ガンダムは『兵器』だ。
俺にとってのガンダムは道具であり、武器だ!
……時には人を救い、時には命も奪う兵器だ。兄さんのガンダムに対する想いは幻想だ!!」
刹那「違う!ガンダムは……
ガンダムはッ……!!」
ヒイロ「時間の無駄だ。兄さんには悪いがこれから任務がある。
行かせてくれ」
刹那「………」

‐‐‐

アムロ「ふむ……ヒイロにも困ったもんだな……
だが刹那、自分の考えを他人に強要するのは良くないぞ」
刹那「アムロ兄さんまで……」
アムロ「いやしかし、刹那の言うことにも一理ある
……俺だってガンダムは他のMSと違う、何かを感じるのは事実だ」
刹那「ヒイロはガンダムに対する愛が足りない」
アムロ「そうだな。
刹那ほどガンダムばk…もとい、ガンダム好きにならなくても
いくらなんでもヒイロは淡白すぎる。
なんとかしてみるか?」

788 名前:ヒイロと刹那と、時々ガンダム3/8 :2011/04/18(月) 23:07:11.01 ID:???
ジュドー「……と、言うわけで!」
ガロード「じゃじゃーん!
第一回『どうすればヒイロ・ユイにガンダムを好きになってもらえるか会議』!!」
刹那「説明したように、ヒイロはガンダムを軽く考えている……
みんなの意見を聞きたい」

ドモン「……あいつは昔からこう……達観してるというか、
物に対する感情がなかったなー」
シロー「毎日使ってたバスケットボールがドモンに粉々にされた時も
何も言わなかったよな」
カミーユ「ヒイロが怒ったとことか見たことないし」
コウ「あんまり泣いたこともないんじゃないか?」
ロラン「ヒイロが笑ったところ……うーん想像できない……」
シーブック「喜怒哀楽があまり表情に出ないのかな」
キラ「でもうるさくなくて静かだよ。シンと違って」
シン「俺がうるさいのはアンタのせいだー!」
ウッソ「で、どうやったらガンダムを好きになってくれるかですよね」
アル「ガンダムが嫌なら、ザク好きになればいいのに」
シュウト「でもずっとガンダムに乗ってるよ」

789 名前:ヒイロと刹那と、時々ガンダム4/8 :2011/04/18(月) 23:09:19.14 ID:???
セレーネ「ゲイザーちゃんに乗せればきっと考えが変わるわよ」
マイ「ヅダに乗せてみましょうか」
キャプテン「ヒイロ・ユイを他の機体に乗せて考えが変わる確率は9.0123%」

アムロ「うーん、なかなかまとまらんな……」
刹那「………」ダッ
アムロ「!
おい刹那!どこへ行くんだ!?」


刹那「行くぞ!エクシア!」

‐‐‐

ドンッ!!

ヒイロ「くっ!バーニアに被弾したか!」
ノイン「ヒイロ!大丈夫か!?
しかし……!」
ゼクス「なぜだ!?情報では量産型が10機ほどだったはず……
こんな大規模な数ではなかった」
ノイン「ビルゴ…トーラス…ほとんどがモビルドールか!」
ヒイロ「ウイングでは追いつかない……
油断した、俺のミスだ!」

『諦めるな!』

ボンっ!

ヒイロ「ガンダムエクシア……刹那兄さんか!!」
刹那「どこが小規模なマフィアだ。200機はあるぞ」
ノイン「どうしてここが?」
刹那「スメラギが教えてくれた。
これより、武力介入を行う!」
ゼクス「これは強力な助っ人だな。一人50機だ!
いけるな?」
ヒイロ「任務了解!」

‐‐‐

刹那「終わった……大丈夫かヒイロ」
ヒイロ「バーニアとメインカメラがやられた。
だが任務は完了だ」
ノイン「私のトーラスもよくやってくれた。もう動かん」
ゼクス「だが……なぜ情報が違った……
この短期間で、この数は集められるわけがない」

『さぁ~て、なーんででしょうかねえ~?』

791 名前:ヒイロと刹那と、時々ガンダム5/8 :2011/04/18(月) 23:11:11.21 ID:???
ヒイロ「ネロスガンダム!?ということは!」
ミケロ「ヒャーッハッハッハ!
そうよ!俺様がミケロ・チャリオットだぁ!」
ノイン「……ミケロは刑務所に捕まっていたはずだ!」
ミケロ「脱獄したのよォ!ドモンの野郎にお返しがしたくてなあ!
お前らには人質になってもらうぜぇ!」

ゼクス「させるか!」
ミケロ「うるせぇトサカ野郎!銀色の足ぃぃ!!」

ドン!

ゼクス「ぐあっ!」
ノイン「ゼクス!!やはり連戦の後では……!」
ミケロ「お!?一機だけ無事な機体があるじゃねえか!
よぉし、そいつを渡してもらおうか!」
刹那「ふざけるな。貴様などにエクシアは渡さん」
ミケロ「あらら~?じゃあコイツがどうなっても
いいのかなあ~?」
ヒイロ「ぐっ…!」
ミケロ「このガンダムのコクピットをぶち抜くくらい朝飯前だぜ!」
刹那「卑怯な真似を……!」

ヒイロ「刹那兄さん……俺に構わず、ミケロを撃つんだ」
刹那「ヒイロ……!?」
ヒイロ「これは俺のミスだ。兄さんの言った通り、
ゼロで来れば問題は起きなかった」

ヒイロ「刹那兄さん!ウイングごと、ネロスガンダムを撃て!」

793 名前:ヒイロと刹那と、時々ガンダム6/8 :2011/04/18(月) 23:14:32.09 ID:???
支援ありがとうございます!
細かい点はキニシナイ


ミケロ「何ウダウダしてんだよ!早くガンダムを渡せェ!」
刹那「………」
ミケロ「コイツがどうなってもいいのかぁ!?」

刹那「……分かった。エクシアを渡してやる。
ウイングガンダムを……ヒイロを離せ」
ヒイロ「刹那兄さん……ダメだ!」
刹那「ヒイロ……俺にとってガンダムは……
だが今は、ヒイロの命の方が大事だ」
ヒイロ「兄さん……」
ミケロ「よぉーし、それでいいんだ。ガンダムから降りろ!」

刹那「さあ、エクシアから降りたぞ。ヒイロを離すんだ」
ミケロ「やっぱ……そのガンダムはいらねえな」
刹那「何……?」
ミケロ「銀色の足ぃ!」

ドォーン!!

ヒイロ「!!」
刹那「エクシアッ!!」
ミケロ「ヒャーハッハッハ!!
それで、そのガンダムは使い物にならねえな!!」
ノイン「なんて奴だ……」
ゼクス「動け!トールギス」

刹那「エクシア……俺の……エクシアァァッ!」」
ヒイロ「……兄さんのガンダム……」

ヒイロ「……ミケロ・チャリオット……
お前を、殺す」

795 名前:ヒイロと刹那と、時々ガンダム7/8 :2011/04/18(月) 23:15:54.31 ID:???
ゴゴゴゴゴ……

ミケロ「なんだ?そんなガンダムに何ができる!?」
ヒイロ「バスターライフルはエネルギー切れ……ビームサーベルの出力は空。
バルカンの弾もない……
ならば、この機体を武器にするまでだ!!」
ミケロ「どういう意味だ!?」

刹那「!!
ヒイロ……まさか!?」
ゼクス「まずいぞ!あれは……!」
ノイン「ヒイロ!」

カチッ

ミケロ「な……なんだこの光は!?
う…うわあぁぁぁぁっ!!」
刹那「ヒイローッ!!!」

ドオォォン………


796 名前:ヒイロと刹那と、時々ガンダム8/8 :2011/04/18(月) 23:18:30.11 ID:???
ヒイロ「うっ……」
刹那「ヒイロ!目が覚めたか!」
ロラン「良かった……」
ヒイロ「刹那兄さん……ロラン兄さん……
ここは……ミケロは!?」
刹那「安心しろヒイロ。
お前が自爆でネロスガンダムを巻き込んだおかげで、ミケロ・チャリオットは戦闘不能になった。
あの後アムロ兄さん達が駆けつけて、ミケロはドモン兄さんが連行していった」
ヒイロ「そうか……
俺は……生きているのか」

ジュドー「まったく、どんな体の構造してんだか」
ガロード「毎回毎回、無茶するんだから」
シーブック「ガロードも人のこと言えないだろ?」
シロー「あまり兄弟に心配かけるなよ」
ウッソ「僕が育てた薬草が効いてるはずですから」
ヒイロ「みんな……ありがとう」

コウ「そういえば、ヒイロにガンダムを愛してもらうって話は?」
刹那「あの話は……もう、心配ない」
カミーユ「え?」

‐‐‐
刹那「ヒイロ……すまなかった。
今回のことで、お前も形は違えどガンダムを想っていると気付いた」
ヒイロ「謝らなくてはいけないのは俺の方だ……俺のミスで、兄さんのガンダムを……」
刹那「気にするな。ヒイロがいなければ、ミケロは倒せなかった。
ヒイロ、お前もガンダムだ」
ヒイロ「……ありがとう」
‐‐‐

刹那「……俺も最後の手段として、自爆装置を取り付けてみるか」
ヒイロ「……だったら一つ忠告がある」
刹那「聞いておこう」

ヒイロ「……死ぬほど痛いぞ」

‐‐‐

おしまい。
長々とありがとうございました!


799 名前:ヒイロと刹那と、時々ガンダム おまけ :2011/04/18(月) 23:50:31.01 ID:???
改めて思った。物語作るのって難しいね


刹那「ガンダム!」
ヒイロ「ガンダム!」

刹那「ガ、ンダム?」
ヒイロ「ガン、ダム!」

刹那「ガンダァァム!」
ヒイロ「ガンダァァム!」

シン「……で、あの二人はなにしてるんだ?」
キラ「あれで会話が成り立つんだって。凄いよね」
カミーユ「だれか通訳しろよ」

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最終更新:2015年02月09日 20:40