802 名前:こたつがある日 1/2 :2011/11/18(金) 22:52:10.61 ID:???
初めて投稿します><
キャラ偏ってる上に、未視聴シリーズがある&log途中までしか読んでないので
変だったらごめんなさい><








冬が近づく晩秋のある日のガンダム家。
ついに居間には大人数用のこたつが登場していた。

キラ「あれ?みんなどうしたの?」

今日は日曜日。
ご飯時以外は自室にこもりきりの九男のキラがノートパソコン片手に居間に現れた。
兄弟18人+αの人数が犇めき合う居間も今日に限ってはガラガラで。
キラはその大きな瞳をぱちくりと瞬かせた。

コウ「マイ兄さんまでは休日出勤だってさ」
シーブック「ドモン兄さんは修行。ちなみにシンとカミーユもバイトかな」
キラ「へえ、みんな大変なんだね。
   そういえば、ロラン兄さんはどうしたの?
   この時間なら大体夜ご飯の仕込みやってるじゃない」
ガロード「ロラン兄は買い物だってさ
     それより、キラ兄がこの時間にここにいるのが珍しいよなあ」
ジュドー「そうそう、ウッソも朝の畑仕事のあとからずっとこたつだし」
ウッソ「僕とキラ兄さんがここにいるとダメなんですか、おかしいですよ!
    部屋のエアコンが昨日からおかしいんですよ
    暖房にセットしても冷たい風ばかり流れて」
ジュドー「ここにいちゃダメとか、そーいうわけじゃないんだってー」
コウ「そうそう、多分確率の問題だろうなあ」
キャプテン「日曜の昼過ぎ、ウッソとキラが居間にいる確率は、14.832%」
シュウト「さすがキャプテン!」
アル「いろんな事わかっちゃうんだね」

就労組やバイト組が外出中でも8人(と1体)いれば規格外のこたつもすこし窮屈で。
静かに製パンのレシピ本を眺めるシーブックの隣にキラは体を入れた。
寒さで冷えた足を伸ばす。
電熱コイルで温められたこたつの中でようやく凍ったからだが解凍されていくようだった。



むに。

むにむに。



キラ「うわあああああああ!!」
シーブック「どうした?いきなり叫んで」

暖まろうとした瞬間伸ばした足になにか柔らかいものがあたってキラは声を裏返らせて飛び上がる。
何かを踏んだようだ。
こたつに入る他の兄弟の足ではない、何か。



803 名前:こたつがある日 2/2 :2011/11/18(金) 22:53:10.15 ID:???
キラ「変なモノが!ここに何がいるんですか!
   まさか、ロラン兄さんがいないっていうのに
   シャアさんやグエンさんが入ってるなんて!
   もしかして、フロスト兄弟やギンガナムさん!もしかしてフレイとか・・・
   うわああああああああああああああああん・゚・(つД`)・゚・ 」

コウ「き、キラ!おちつくんだ!」
ジュドー「相変わらずキラ兄のうわあ(ryはずっごいなー」
ガロード「最近引きこもっててうわあ(ryになってなかったもんなあ」
シーブック「こら、お前ら!キラだって必死なんだよそれに・・・なにか踏んだって」

立ち上がり錯乱気味に叫ぶキラになだめようとコウが声をかける。
弟のジュドーやガロードは何度も見たことのある状況を少し楽しんでいるようだった。

シーブック「たぶんそれ・・・」
コウ「刹那・・・ヒイロ、出てきてくれ。キラが大変だ」

ヒイロ「…任務了解」
刹那「わかった」

キラより先にこたつに入っていたコウとシーブックが頭を抱えたような声を出す。
コウが名前を呼べばこたつの中からタンクトップ姿の十二男・ヒイロとストールを巻いた十一男の刹那が顔を出した。

ガロード「すげー!刹那兄とヒイロ兄記録更新だぜ!」
ジュドー「去年より15分長い3時間38分!」

シーブック「なんとお!」
ウッソ「ちょっと、何やってるんですか!」
キラ「そうだよ!いきなりムニムニして驚いたんだから!」

ヒイロ「もちろん、任務のための訓練だ」
シュウト「こたつの中で訓練するって、こたつ装備の任務なんてあるの?」
ヒイロ「訓練は有事に備えるためにある。如何何時でもどんな状況でも任務を遂行するためには必要なものだ」
アル「もしかして、ダンボールの冬用ってことなの?」
ヒイロ「そういうことも想定している」

刹那「ヒイロはガンダムだ」
ヒイロ「兄さんこそ、この厳しい訓練についてくるとは思わなかった。」
刹那「ヒイロがガンダムならば俺はそれになるために、真のガンダムになるためにどんな厳しい訓練も厭わない。」
ヒイロ「兄さん!」

ガシっと固く手を握り合うヒイロと刹那。
キラキラと目を輝かせて次の訓練目標を検討しだす弟二人。

コウ「脱水症状になるからやめろって言ったのに・・・」
シーブック「コウ兄さん・・・でもアイツら見てくださいよ」
ウッソ「おかしいですよ!3時間以上こたつに入ってるのに汗ひとつかかないなんて!」

ヒイロ「兄さん、次は限りなく薄着での寒波に耐える訓練でもどうだろうか」
刹那「分かった。   ト ラ ン ザ ム !!」

頭を抱える兄弟をよそに刹那とヒイロの訓練はどんどん進んでいって。
今度はコートも着ずに寒空の庭に飛び出していく。

キラ「やめてよね!こたつでぬくぬくしてるはずなのにどんどん寒気を感じるじゃないか!」

肩までこたつ布団をかぶったキラの叫び声は弟二人には聞こえていなかった。

end

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最終更新:2015年04月30日 00:10