• SOL13415
BIG-IPにて49日後に誤ったCPU使用統計を報告する可能性

  • 対象バージョン
BIG-IP LTM		11.1.0, 11.0.0, 10.2.3, 10.2.2
BIG-IP ASM		11.1.0, 11.0.0, 10.2.3, 10.2.2
BIG-IP GTM		11.1.0, 11.0.0, 10.2.3, 10.2.2
BIG-IP PSM		11.1.0, 11.0.0, 10.2.3, 10.2.2
BIG-IP Link Controller	11.1.0, 11.0.0, 10.2.3, 10.2.2
BIG-IP WebAccelerator	11.1.0, 11.0.0, 10.2.3, 10.2.2
BIG-IP APM		11.1.0, 11.0.0, 10.2.3, 10.2.2
BIG-IP WOM		11.1.0, 11.0.0, 10.2.3, 10.2.2
BIG-IP Edge Gateway	11.1.0, 11.0.0, 10.2.3, 10.2.2

  • 説明
システムは、49日後に誤ったCPU使用統計報告するかもしれません。
以下の条件が満たされるとき、この問題は起こります:
・システムのuptimeが49日以上の場合

  • 影響
誤ったCPU使用統計が報告されるかもしれません。

  • 事象
この問題の結果、バージョン10.2.2から11.1.0で以下の事象に直面するかもしれません:

・システムがおよそ49.7日を境に、突然CPUのPerformance Graphsが減少するかもしれません。

・システムはtopコマンドの出力と同じCPUデータを報告するSNMPツールで、CPU使用量を誤って表示します。


上記の事象に加えて、バージョン11.1.0で以下の事象に直面するかもしれません:

・/var/log/ltmファイルに以下の例に類似したメッセージが出力されるかもしれません。

  ○ 01010040:4: Clock has unexpectedly adjusted by 24400 ms
  ○ warning kernel: Clocksource tsc unstable (delta = -396203001 ns)
  ○ 01160024:4: warning: no receive on 3/2.8 for 45s (timeout=90s)
  ○ 012a0003:3: CPLD write byte failed : I2C: File I/O Error [No such device or address] at I2cDev.cpp:119 : File MGAI2cCpld.cpp Line 67
  ○ warning chmand[6178]: 012a0004:4: VCC_ICH = 1239 out of range 945/1155

・システムの時間は速くなるかもしれません。例えば、1分でシステムクロックは17分進むかもしれません。

・/var/log/kern.logファイルに以下の例に類似したメッセージが出力されるかもしれません。

  ○ err kernel: i801_smbus 0000:00:1f.3: SMBus is busy, can't use it!

・下記の例で示されるように、bigstart statusコマンドの出力結果でtmroutedがrestartを繰り返していると表示するかもしれません。

  ○ tmrouted     run (pid 25546) 26 seconds, 11776 restarts

・/var/log/ltmファイルに電源故障のメッセージも出力するかもしれません。

  ○ emerg system_check[30678]: 010d0006:0: Chassis power supply 1 has experienced an issue. Status is as follows: FAN=good; STATUS=bad.

  • 状況

F5製品開発はID 374428をこの問題に割り当てました。この問題が上記対象バージョンの中に存在することを確認しました。
この問題を解決するリリースまたはホットフィックスに関しては、以下の表を参照してください。

Fixのタイプ Fixしたバージョン 関連記事
リリース 10.2.4 SOL2200: Most recent versions of F5 software
ホットフィックス 11.1.0 HF2 SOL9502: BIG-IP hotfix matrix

  • 暫定対策

この問題の暫定対策は、システムのuptimeをリセットすることです。
以下の手順を実行します。

暫定対策の影響 : uptimeをリセットするにはシステムの再起動が必要となりますので、結果としてサービスの中断が起こります。

1. BIG-IPのコマンドラインにログインします。

2. 次のコマンドを実行して、システムを再起動します。
   reboot; exit
最終更新:2012年06月24日 22:32