【作品名】東方太陽録
【作者名】仙儒
【原作名】東方project
【警告点】R-15 オリ主 残酷な描写
【識別子】嫁崩壊 ハーレム 公式がチート 1話1話が短い 温度差が激しい Fate/extra
【評価日】2012/08/28(火)
【話数・文字数】話数:58話/1話平均:4,518文字/合計:262,067文字/連載(連載中)
【批評】
主人公は突如Fate/EXTRAのガウェインに憑依(?)してしまった自称平凡な大学生
迷いの竹林でガウェインの姿で倒れていた主人公は妹紅に拾われ、永遠亭で治療を受けるという華麗なテンプレを早々に決める
永琳はガウェインのことを何故か「お師匠様」と慕い、主人公も永琳から溺愛されるが如き崇拝を受ける
外面こそガウェインで丁寧な口調をするが中身は典型的なハイテンションオリ主で最早それを慕う永琳がピエロのようである
また妹紅も主人公を拾った際に「あのお方」とガウェインを慕う関係あるらしいがそれガウェインじゃないよオリ主だよ
曰く「ガウェイン補正」という代物で主人公は常に敬語口調であるが内心はハイテンションオリ主なので読んでて非常に滑稽
弾幕には神性がないので英霊であるガウェインはどうやってもノーダメージになるとの描写がある為、
物語の節々にあるシリアス()なバトルも陳腐なピンチ()演出にしかならず結局主人公は全戦全勝の身である
英霊である主人公には神気なる力があるらしく初対面の東方勢はさぞ名のある神なのだろうと畏怖するなど露骨な主人公ageも忘れない
主人公は自分を「イレギュラー」と称し「面倒事は嫌い」だと物語の節々で原作への介入はしないスタンスであるとの描写されるのだが、
ジョワイユスで霊夢の心を癒す、ジョワイユスで阿求の短命を治す、ジョワイユスで幽々子を西行妖から解放するなど、
面倒事をわざわざ懐に入れるような真似を随所でするなど三歩進んだ鶏のように後先を考慮しない典型的クソオリ主の鑑である
タグにハーレムとあるように五十八話現在主人公にフラグがあると思しきキャラは、
ルーミア、紫、藍、幽々子、霊夢、永琳、幽香、神綺、阿求、慧音、妹紅、魅魔、レミリア、フラン、早苗などなど実に枚挙に暇がない
特に永琳などは初対面から「お師匠様」と主人公を慕い、他の女性陣を「雌豚」と軽蔑するなどビッチ白痴化が顕著
ただ皆「ガウェイン」を慕っている節があり、決して対象は主人公ではないと思われるので誰一人幸せにならないであろうハーレムである
ニコポナデポを標準装備した主人公は一夏も顎が外れるほどの鈍感というか最早鈍感というより単純にアホである
紅魔郷編からは本編開始時から十年経ったらしく主人公曰くガウェインの思考に近づいたとのことだが実に失笑の一言である
本作品は一人称で展開されるが突如キャラ視点が転換されるなど話がぶつ切れ、その点トッポってすげぇよな最後までチョコたっぷりだもん
中盤以降ではワンシーンを複数視点から何度も描写するというアクロバティックな手法を展開するなど読者諸兄を飽きさせない
三点リーダやダッシュなど諸々の文章作法は統一されず、文章は決して上手ではない上展開されるのは大体ハイテンションオリ主の一人称
一話と最新話では若干の成長があるように思われるが、人によってはただ冗長な描写が増しただけと思うことだろう
話の所々でタマモと思しき女性が登場するなど物語の核心に触れるであろう伏線が撒かれているが、
描写が拙い上に展開もぶつ切れなので伏線とも分からない現状では作者のオナ○ー以外の何物でもないと評価するしかない
物語開始直後は紅霧異変の十年前でありながら既に永遠亭が開けているなど時系列がよく分からないのもそれを一助している
碌にプロットも作らずただ勢いだけで書いているのではと指摘されても仕方がないであろう
総評として本作品は自称平凡なオリ主がFate/EXTRAのガウェインの能力容姿を借りてTUEEEやハーレムを形成する典型的オリ主物である
設定が借り物なので当然ながらキャラが安定せず、主人公としての魅力は一切ないと断ずる他ない
借り物の容姿や能力でハーレムと形成するというピエロが如き主人公を嘲笑するのが本作品一番の肝と評しても過言ではない
余談ながら博霊神社、宇佐美連子、連台野、岡崎夢見など人物や名称に若干のミスがあり一向に訂正されるような節はない
つまりこれは幻想郷によく似た平行世界での話なのだなと認識すれば生粋の東方ファンも絶対に許早苗とはならないのではなかろうか