己の信ずる道を征け


総評 52点

【★★★☆☆】
時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他
評価 2 / (3) 3 1 4 2 3 2 3 4
斬新な発想の根幹システムに支えられたパズル的要素の強い作品。と思ったら元ネタのフリーブラウザゲームがあったのか。
基本システムは良く練られており良いのだが、ロード時間の長さとそれに見合わない難易度設定、そしてプレイヤーへの配慮に欠く設計のせいで台無し。久々にここまで盛大な台無しゲーを見た。
何度も挑戦してようやくクリア次に進める、という流れが好きな人。かつロード時間等の潜在的ストレス要素に高い耐性のある人向け。
近年自由に使える時間が足りず、更にサクサク進めるゲームを好むようになってきた管理人にはかなり辛かった。
そしてオートセーブトラップにもやる気大減衰。(後述)
タイトルに深い意味はない。というか意味はないw ……何かあるの?


 1:プレイ時間 【★★☆☆☆】
ストーリーモードクリアまで5~6時間。そして膨大な数のミッションモードをALLクリアするとなると恐らく+10~30時間。難度も低くないのでプレイヤーによって大きく差が出そうだ。管理人はそこまではプレイしていない。
時間だけ見ても短めだが、プレイしていると更に短い。というのも、プレイ時間の大半はロード時間ややり直し時間、使いまわしTIMEである為。
パズル系のゲームにやり直しがつきものなのは当然としても、これは酷いレベル。


 2:ストーリー(シナリオ) 【~無評価~】(★★★☆☆)
あらすじ:
無し。

シナリオと呼べるほどの物は用意されていないので無評価だが、設定部分に関しては評価できる。
さらわれた姫を救う為に、忍が忍術を駆使しながら魑魅魍魎たちの妨害を撥ね退けながら戦ってゆく、という程度のものなのだが、元ネタになっているゲームに色味もシナリオも一切無いところからしっかりとシステムにも繋がる設定が組めているのは◎。
忍者という設定がゲーム性を高めるギミックにも一役買っていて良い。
まぁあくまで設定部分だけだが。


 3:難易度設定・調整 【★★★☆☆】
ストーリーモードはどのステージも1~3回の挑戦で大体クリア可能。最終面のみ少し難しいが、ストーリーモードには経験値とレベルUPの概念があるので準備さえすれば力押しでもいける。
ミッションモードはストーリーモードよりもかなり難しい設定になっており、終盤にもなれば一つずつ研究・コツ探しが必要かもしれない。レベルアップも無いので、完全に技量勝負。
これもプレイ感覚に同じく、他の要素とのバランスが取れていないが為に足を引っ張りまくりの設定になってしまっていたか。
クリアしがいは、あるのだが。足を引っ張る諸要素のせいでそこに集中させて貰えないのが惜しいのだ。


 4:操作感(プレイ感覚) 【★☆☆☆☆】
冒頭に書いたとおり、ロード時間がまず長い。ステージ開始前、及びステージ終了時のマップ画面に戻るときに10~20秒程度何もできない時間が「必ず」ある。
このくらいなら頻度次第では耐えられなくは無いのだが、本作の誇る高い難易度とパズルゲーム特有の挑戦しながら攻略法を探す点によりその頻度が恐ろしいことになっており、マイナスの意味で見事な相乗効果を生んでしまっている。リトライ機能も用意されていない為に、長いロード時間を待ってプレイを始めて、失敗したら帰還と再開で計2回のロード時間を毎回待ってから次を始める必要がある。×××。

加えて、システムとしてMAPや全体像を参照する機能等が一切用意されていない為に、常に急ぎながらのプレイを強いられじっくり頭で考える時間が与えられないのも辛い。
プレイ中のポーズはできるが、ポーズ中も大きなウィンドウが画面を隠し、挑戦中のエリアさえ見せてくれないマゾ仕様。
せめて一度踏み込んだエリアくらいは、ステージ開始前くらいは、全体を見ながら「まず一人目でここをこうやって、次でこのスイッチ押して・・・・・」と考えながらのプレイをさせてほしかった。
こういうことをできるようにしておくだけでも、それができないステージ、などのギミックとしての利用法もあると思うのだが。

ロード時間によって片手間プレイくらいしかさせてもらえないのに、プレイ中は集中してプレイしなければならない。
その辺のちぐはぐ加減が猛烈に不快なプレイ感覚を生んでいるのだろう。


 5:独自システム 【★★★★☆】
→基本ルール(分身システム)
説明が難しい、ブラウザゲームから頂いてきた唯一にして最大の根幹システム。分身とは、過去にプレイヤーが取った行動の記録である。ただし実体を持っている。プレイヤーは一つのステージにおいて持っている残機の分だけ繰り返しステージを進み、その経過を重ねてゆくことができる。つまり、1機目で攻撃した敵に同じタイミングで2機目で攻撃すれば、2倍のダメージを与えられるということ。(1機目で致死ダメージを与えていた場合、致死ダメージに達するまで待てば放っておいても倒してくれる)
これは戦闘に限った話ではなく、キャラクターで押していないと開かない扉がある場合1機目でずっと押したまま放置し、十分に放置した後で2機目に交代、1機目の分身が開いてくれている扉を進むといったギミックを抜けてゆくことになる。勿論、必ずしもそれが必要な訳ではなく、変わり身などの忍術を用いることで1機である程度進めることも可能。ボス戦なども1機の持ち時間では絶対に倒せない設定がなされており、何機か費やして攻撃を重ねてゆくことが攻略への近道になる。
キャラの設定も生きた上手いシステム構成になっておりプレイしていて楽しい。前述のMAP確認機能があれば尚良かった。


 6:価値 【★★☆☆☆】
管理人の購入価格:1550円
何度も挑戦してようやくクリアでき次に進める、という流れが好きな人。かつロード時間等の潜在的ストレス要素に高い耐性のある人向け。(総評のコピー)
管理人には楽しさよりもストレスが勝ってしまう設定だった。我ながらストレス耐性が低い。
1000円くらいでもっと面白いソフトは沢山ある。


 7:キャラクター 【★★★☆☆】
主人公は忍、助ける対象は姫。迫りくる敵は様々な妖怪やライバル忍者。
それだけの設定で掘り下げ一切無しだが、本策にはそれだけでも十分だろうとも思える。勿論、良い意味で。


 8:やりこみ要素 【★★☆☆☆】
100を超える(らしい)ミッションモードはその難易度の高さも併せてそれ自身がやりこみの類。
少々数が多すぎるのに難易度が高すぎて、全部やる前に燃え尽きてしまうのだが。その辺の設定があまりに下手。
「このステージは難しいだろうクリアしてみろハァハァ」と好き勝手に作り続けた結果かな。こういうのを開発側の独りよがりと言う。


 9:グラフィック・アニメ 【★★★☆☆】
完全2Dで描かれるキャラクターやステージは非常に世界観に合っていて良い。
ただし敵キャラからギミックに至るまで使い回しは非常に多い。視覚的な新鮮さは新たなボスが出てきたときくらいで少し物足りなさはある。


10:その他 【★★★★☆】
うーん本当に何の意図があっての題名なんだろうか。
途中までのゲームメイクは非常に良かったのだが、実際にプログラムに起こしてからの調整が酷すぎた。再三言ってるが。
寧ろ制作費的な問題で調整とかまともにやってないのかもなぁ。ネームバリューも何も無い博打発売だっただろうし。




最終更新:2010年04月19日 22:31
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