どうやら俺は呪われてしまったらしい。
朝比奈「どうしたんですか、元気ないですよ?」
キョン「いやー、どうも俺呪われたらしくて」
朝比奈「ふぇっ、呪いですか」
キョン「そうなんですよ。呪いを解く方法とかないですかね」
朝比奈「ググれ」
その声は、朝比奈さんの声ではなかった。
きっと呪いのせいで聞こえたに違いない。
俺は静かにパソコンの電源を入れた。頬を、涙がつたっていた。
結局、呪いを解く方法は見つからなかった。
もう俺は助からないのか……そんな絶望感を味わいながら俺は部室を後にした。
その夜のことである。
「……なかなか寝付けないな……トイレにでも行くk……ん?」
ふと、違和感を感じた。
なんだろう……
数瞬後、俺は気づいた。自分以外誰もいないはずの部屋に、人影が……って
「長門じゃないか……」
「……レ……」
なんだろう、今長門は何かを呟いた気がする。
「ググレ……」
ひっ!?な……なんだこいつは!?
聞こえた声は長門のものではない!!
思わず後ずさるとそこには
「うわ!?朝比奈さん!?ハルヒ!?古泉、朝倉、谷口、国木田、妹、鶴屋さん、新川さん、森さん、喜緑さん、ミヨキチまで!?」
「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」「ググレ」
うわああああああああああああああ!!
キョン「はっドリームか」
しかし、部屋には無数の足跡が……
「ググレ……ググレ……ググレ……ググレ……」
今日もその声で目を覚ました。このところ毎晩だ。
「グーグル先生の呪いかよ」
俺は、そう言おうとしてハッとした。
「ググレ……ググレ……ググレ……ググレ……」
その声は、俺の口から発せられていたのだ。
「ググレカ……ググレカ……ググレカ……ググレカ……」
「ググレカレー……ググレカレー……ククレカレー……」
次の日、長門を叱った。
キョン「ちくしょう、なんとな一矢むくいたいな」
キョン「ハルヒ、お前の後ろに」
ハルヒ「この方角だと、ポートアイランドかしら?」
キョン「読まれている」
ハルヒ「100年早い!」
ハルヒ「それより、他のレスの方が出来がいいわよ」
キョン「傷口に塩を塗るようなまねは勘弁してくれ」
長門「へたれ」
朝比奈「だいじょうぶですかぁ 顔色わるいですよぉ」
古泉(せっかく後ろにまわったのに・・・・・・)
キョン「長門、まじなとこ、本当に霊なんているのか」
長門「しりたい?」
キョン「いや、やめとく、忘れてくれ」
長門「そう」
キョン「朝比奈さん、まじなとこ、本当に霊なんていると思います?」
朝比奈「ググれ」
キョン「……」
キョン「最近、朝比奈さんが俺の話を聞いてくれないんですよ」
鶴屋「ググるにょろ」
キョン「……」
古泉「ググレ」
キョン「ん、こうか」
( * )ググッと
ハルヒ「この人痴漢です!」
長門「眼鏡属性って何?」
キョン「ググれ」
長門「そう・・・」
朝倉(ちくしょう キョンの奴雰囲気ぶち壊しやがって!)
最近みんなが冷たい。俺がなにを言っても『ググれ』としか言わない。
キョン「長門、お前に質問がある。みなが俺にググれといるのはなんなんだ?」
長門「あなたがクドいから」
キョン「……」
キョン「確かに少しクドいかもしれん。
だが、俺が無口だったらだれがハルヒにツッコミを入れるというのだ?
そんなやつはこの銀河近辺を捜してもいそうにない。
いや、いない。いるなら呼んで来て変わって欲しいものだ」
長門「いってもいい?」
キョン「いや……いいわ」
長門「そう」
シャミセン「ググれ」
長門「今のは腹話術」
キョン「……」
キョン「またこの坂道を毎日のように登るのか、」
キョン「長門、めずらしいな、朝会うなんて」
長門「そう」
キョン「かったりーな」
長門「そうでもない」
キョン「そうか?」
長門「こうしてあなたに会える」
キョン「そ そうか」
長門「そう」
ハルヒ「さっきは悪かったわね。あんたがあんなに怖がるとは思ってなかったから」
キョン「まったくだ。オレが死んだら責任とれよ」
ハルヒ「ところでキョン、あんた死んだ人に会いたいと思わない?」
キョン「また唐突だなオイ・・・今度はどういうネタなんだ?」
ハルヒ「ttp://www.vector.co.jp/soft/win95/amuse/se145487.htmlを使えば
死んだ人の霊が呼び出せるのよ」
キョン「・・・はぁ、ウソに決まってんだろこんなもの」
ハルヒ「それを今から実験して確かめるのよ」
キョン「一人でやってくれ」
ハルヒ「ノリ悪いわねーこのバカキョン」
・・・・・・・・・・・・・・・・
ハルヒ「・・・で、ここに名前を打ち込むのよ。生年月日わかる?」
長門「ちょっと待って・・・朝倉涼子、と」
キョン「うおい!」
~三年前の七夕~
ハルヒ「ふんだ!私がこんなに頑張ってるのになんで宇宙人も未来人も超能力者も現れなのよ!やっぱりいないのかなぁ、宇宙人・・・」
ジョン・スミス「あの、お嬢さん」
ハルヒ「な、なによあんた!?いきなり声かけないでよ!びっくりするじゃない!!」
ジョン・スミス「すいません」
ハルヒ「で、何の用?変なことしようとしたら大声だすからねっ!」
ジョン・スミス「いえ、お嬢さんが落し物をしたものですら」
ハルヒ「へ?何も落してないわよ?」
ジョン・スミス「いえ、落ちていましたよ。お嬢さんのすぐ後ろに?「夢」という落し物が・・・」
ハルヒ「え」
ジョン・スミス「たとえお嬢の夢が叶わなかったとしても・・・
叶えようとしたお嬢さんの心を、忘れないでくださいね」
その後ハルヒがSOS談(世界を大いに盛り上げるための素敵な美談)を創ったのはまた別のお話
ハルヒ「あんた、あたしと会ったことある?ずっと前に?」
キョン「それって口説き文句っすか?」
ハルヒ「いやー、違うのよーでも会ったっていうより町で見かけたのかな?ほら顔が目立つから」
キョン「またまたー、そんなことないっすよ」
ハルヒ「あんた、あたしと会ったことある?ずっと前に?」
キョン「それって口説き文句っすか?」
ハルヒ「いやー、違うのよーでも会ったっていうより町で見かけたのかな?ほら顔が目立つから」
キョン「やっぱり口説き文句っすかwwww」
ハルヒ「違うって言ってんじゃない!」
キョン「自分彼女いるんで、あ、長門帰ろうぜ」
長門「…彼女は?」
キョン「ナンパされてた」
長門「」……浮気はだめ」
ハルヒ「だからち(ry」
キョン「大丈夫だよ。じゃ、自分帰りますんでサーセンwwww」
トコトコトコトコ
ハルヒ「…なんなの、この敗北感は…」
長門「…保守」
ハルヒ「ん、有希何か言った?」
長門「…言った」
ハルヒ「なんて言ったの?」
長門「…特に重要な意味を持たない言葉。聞かなくていい。」
古泉「今日から本格的に二学期が始まりましたね」
長門「……違う」
古泉「何が違うんですか?」
長門「今日は夏休み中の登校日……そう、今日は登校日……」
古泉「…………長門さん、現実から目を反らさないで下さいよ」
長門「カレーはマロヤカ甘口がいい・・・」
長門「それだけがっ」 シュバッ
長門「私だけのっ」 シュババババ
長門「ジャスティス!!(辛口も好きだけどねっ!)」 シャキーン
キョン「(´ー`)」
長門「(ハッ!?)いつからそこに?」
キョン「最初から(´ー`)」
長門「そう(なんか和まれてる!?)///」