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「研究ソフト/Meadow」(2009/12/18 (金) 21:14:55) の最新版変更点
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*Meadow
Meadowはテキストエディタの一種です。たぶん「めどう」という発音でよいかと思われます。以下では、WindowXPに導入する際の手順について、特に[[R>http://www.r-project.org/]]とLaTeXとの関係から示します。他のOperating Systemについては扱いません。
#contents
**Meadowの利点
- 様々なソフトをMeadow上で統一的に扱える。
- 各種コマンドやかっこの補完機能がある。
**Meadowの入手方法
[[Meadow公式サイト>http://www.meadowy.org/meadow/]]で入手できます。
**Meadowのインストール方法
- [[Meadow公式サイト>http://www.meadowy.org/meadow/]]にあるNetinstallerを使い、C:\の下にmeadowというフォルダを作り、そこにインストールしてください。インストール途中でどれをインストールするか聞かれますが、とりあえず全部入れておきましょう。
- C:\の下に、homeというフォルダを作ってください。
- Cygwinというものを導入します。Cygwinは[[こちら>http://www.cygwin.com/]]から手に入ります。これを、C:\の下にcygwinというフォルダを作り、そこにインストールしてください。
- Windowsの環境変数を変更します。環境変数は、「マイコンピュータ」のアイコンの上で右クリック→プロパティ→詳細設定→環境変数、というようにしてたどり着きます。
- 環境変数には、「ユーザー」と「システム」の2種類があります。まず、「ユーザー」側で、新規をクリックします。そして変数名に「HOME」、変数値に「C:\home」を書き込み、OKをクリックします。
- 同じ要領で、ユーザー側に、変数名「LANG」、変数値「ja_JP.SJIS」と、変数名「TZ」、変数値「JST-9」を追加します。
- 同じ要領で、システム側に、変数名「Path」、変数値「C:\cygwin\bin」を追加します。Pathは、人によってはすでに存在するかもしれません。
- .emacsというものを追加します。これは、Meadowをカスタマイズするためのファイルです。ファイル名は、.emacsとしてください。メモ帳などに内容を書いて、保存するときにファイル名を.emacsにし、ファイルの種類を、「全てのファイル」にすれば保存できるはずです。.emacsはC:\home\の下において下さい。
**.emacsの設定
Meadowのインストールにおいて、.emacsの設定が一番重要であり、かつ最も難しい箇所です。新しくMeadow上でソフトを動かすためには、Lispというものを使うのですが、そのLispのMeadowへの読み込ませ方を.emacsで設定します。また、Meadow本体のフォントの設定なども.emacsに書き込みます。Meadowがらみのトラブルのほとんどは、.emacsを修正することで対応できます。具体的な書き方は、[[こちら>http://www.bookshelf.jp/soft/meadow.html]]を見てください。
**Meadowの基本的な操作方法
Meadowでは、キーボードのみを使ってカーソルを動かしたり、文字を選択したりします。マウスも使えますが、慣れてしまえばマウスを使うよりずっと楽です。頑張って慣れましょう。
> 以下では、CtrlキーをC、AltキーをMと示します。
> またC-xだったら、Ctrlキーを押しながらxキーを押す、という意味です。
***コマンドの強制終了
最初のうちは入力がうまくいかないときもあるでしょう。あるいは命令を取り消したいときがあると思います。そのときは
> C-g
を入力してください。
***ファイル操作
Meadowでファイルを開いたり、閉じたり、保存したりするのに使うコマンドです。
- C-x C-f:このコマンドを入力すると、画面の下のほうに灰色の細長い棒が現れます。これを、コマンドラインといいます。コマンドラインにはパソコンのフォルダ構造が示されており、ここに、開きたいファイルがあるフォルダまでのパスを入力し、Enterすることでファイルが開けます。
- C-x C-s:現在開いているファイルを上書き保存します。
- C-x C-w:現在開いているファイルを、新しい名前で保存します。
***カーソルの移動方法
まずは基本。カーソルをキーボード上から動かしましょう。
- C-f:カーソルを一文字分だけ右に動かす(forward)
- C-b:カーソルを一文字分だけ右に動かす(back)
- C-n:カーソルを一行下に持っていく(next)
- C-p:カーソルを一行上に持っていく(previous)
最初は慣れです。とりあえず何回も繰り返しましょう。慣れれば絶対使いやすいです。大きくカーソルを動かしたいときは、
- C-a:カーソルを、行頭に持ってくる。
- C-e:カーソルを、行末に持ってくる。
- C-v:カーソルが、ちょうど今表示されている部分の一番下に行く。
- M-v:C-vの逆。カーソルが、今表示されている部分の一番上に行く。
ちなみに、実際に使うときは、例えばC-fの場合、一回一回Cを押しながらfを押して、両方離して、またCを押しながらfを押して...というわけではなく、Cを押しっぱなしにしながらfを何回も押すだけで、どんどんカーソルが進みます。
***コピペ、選択
- (スペースキー):スペースキーを1回押し、カーソルを動かすと、カーソルを動かした部分の色が変わり、選択されている状態になります。
- C-w:選択された場所を切り取ります。
- M-w:選択された場所をコピーします。
- C-y:コピーまたはペーストしたものがある場合、貼り付けます。
***ウィンドウに関する操作
Meadowでは複数のウィンドウを同時に開くことができます。ウィンドウの開き方、閉じ方、ウィンドウ間の移動の方法などを紹介します。
- C-3:画面を縦に2つに分けます。
- C-2:画面を横方向に2つに分けます。
- C-o:ウィンドウ間を移動します。
- C-0:今カーソルがあるウインドウを閉じます。
- C-k:今カーソルがあるウィンドウの「内容」を閉じます。ウィンドウはそこに残りますが、編集していた中身を閉じる、ということです。
***Meadow本体の操作
- C-z:Meadowを最小化する。
- C-x C-c:Meadowを終了する。
**YaTeXの導入
Meadow上でLaTeXを使うために必要なものです。Winshellなどで作業をしていると、コマンドの打ち込みがわずらわしく、かつちゃんと打ち込めているかわかりません。YaTeXを使えば、このような苦労は全てなくなります。
YaTeXはMeadowのインストール時にすでに含まれているはずなので、忘れずに選択しておいて下さい。
***.emacsへ加えるもの
**ESS(Rを使うため)の導入
ESSを使えば、[[R>http://www.r-project.org/]]をMeadow上で使うことが可能になります。[[R>http://www.r-project.org/]]とLaTeXが同時にMeadow上で使えるようになると、研究はかなり楽になります。
***ESSの入手方法
[[こちら>http://stat.ethz.ch/ESS/downloads/ess/]]から入手できます。一番数字が新しいバージョンを手に入れておけばよいでしょう。Windowsなら、zip形式のファイルを手に入れておけば、簡単に開くことができます。
***設定方法
- 先ほどダウンロードしたESSの解凍ファイル(ess-5.*.*とか)をどこか参照しやすい場所に置きます。今回はC:\におきます。
- Meadowを起動し、M-x byte-recompile-directoryと入力します。
- これを打ち込むと、どこのファイルをバイトコンパイルしますか?と聞いてくるので、先ほどのフォルダ(C:\ess-5.*.*)を指定します。
- これでバイトコンパイルが完了します。うまくいった場合は、それっぽいメッセージが出ます。
- ess-5.*.*のフォルダの中の、lispというフォルダをコピーし、C:\meadow\etc\におきます。フォルダの名前を、わかりやすくするため、essとでも変えておきましょう。
- .emacsに、下の設定を書き込みます。
- これらがうまくいくと、Meadowを起動した後、
> M-x R
と打ち込むことで、Meadow上で[[R>http://www.r-project.org/]]が起動します。ちゃんと起動した場合は、英語で、[[R>http://www.r-project.org/]]を起動したときに出る、
R version 2.4.1 (2006-12-18)
Copyright (C) 2006 The R Foundation for Statistical Computing
といった文字が出るはずです。
***.emacsへ加えるもの
> (require 'ess-site)
> (setq auto-mode-alist (cons (cons "\\.r$" 'R-mode) auto-mode-alist))
> (setq-default inferior-R-program-name "C:/r/R-2.4.1/bin/Rterm.exe") #個人によって違う
です。一番下の、[[R>http://www.r-project.org/]]が入っているフォルダまでのパスは、[[R>http://www.r-project.org/]]のバージョンや、個人のフォルダの作り方によって違うので、適時書き換えてください。
*Meadow
Meadowはテキストエディタの一種です。たぶん「めどう」という発音でよいかと思われます。以下では、WindowXPに導入する際の手順について、特に[[R>http://www.r-project.org/]]とLaTeXとの関係から示します。他のOperating Systemについては扱いません。
#contents
**Meadowの利点
- 様々なソフトをMeadow上で統一的に扱える。
- 各種コマンドやかっこの補完機能がる。
- Meadow用に種々のLispが用意されており、それぞれのソフト単体よりも拡張された機能が使える。
**Meadowの入手方法
[[Meadow公式サイト>http://www.meadowy.org/meadow/]]で入手できます。
**Meadowのインストール方法
- [[Meadow公式サイト>http://www.meadowy.org/meadow/]]にあるNetinstallerを使い、C:\の下にmeadowというフォルダを作り、そこにインストールしてください。インストール途中でどれをインストールするか聞かれますが、とりあえず全部入れておきましょう。
- C:\の下に、homeというフォルダを作ってください。
- Cygwinというものを導入します。Cygwinは[[こちら>http://www.cygwin.com/]]から手に入ります。これを、C:\の下にcygwinというフォルダを作り、そこにインストールしてください。
- Windowsの環境変数を変更します。環境変数は、「マイコンピュータ」のアイコンの上で右クリック→プロパティ→詳細設定→環境変数、というようにしてたどり着きます。
- 環境変数には、「ユーザー」と「システム」の2種類があります。まず、「ユーザー」側で、新規をクリックします。そして変数名に「HOME」、変数値に「C:\home」を書き込み、OKをクリックします。
- 同じ要領で、ユーザー側に、変数名「LANG」、変数値「ja_JP.SJIS」と、変数名「TZ」、変数値「JST-9」を追加します。
- 同じ要領で、システム側に、変数名「Path」、変数値「C:\cygwin\bin」を追加します。Pathは、人によってはすでに存在するかもしれません。
- .emacsというものを追加します。これは、Meadowをカスタマイズするためのファイルです。ファイル名は、.emacsとしてください。メモ帳などに内容を書いて、保存するときにファイル名を.emacsにし、ファイルの種類を、「全てのファイル」にすれば保存できるはずです。.emacsはC:\home\の下において下さい。
**.emacsの設定
Meadowのインストールにおいて、.emacsの設定が一番重要であり、かつ最も難しい箇所です。新しくMeadow上でソフトを動かすためには、Lispというものを使うのですが、そのLispのMeadowへの読み込ませ方を.emacsで設定します。また、Meadow本体のフォントの設定なども.emacsに書き込みます。Meadowがらみのトラブルのほとんどは、.emacsを修正することで対応できます。具体的な書き方は、[[こちら>http://www.bookshelf.jp/soft/meadow.html]]を見てください。
**Meadowの基本的な操作方法
Meadowでは、キーボードのみを使ってカーソルを動かしたり、文字を選択したりします。マウスも使えますが、慣れてしまえばマウスを使うよりずっと楽です。頑張って慣れましょう。
> 以下では、CtrlキーをC、AltキーをMと示します。
> またC-xだったら、Ctrlキーを押しながらxキーを押す、という意味です。
***コマンドの強制終了
最初のうちは入力がうまくいかないときもあるでしょう。あるいは命令を取り消したいときがあると思います。そのときは
> C-g
を入力してください。
***ファイル操作
Meadowでファイルを開いたり、閉じたり、保存したりするのに使うコマンドです。
- C-x C-f:このコマンドを入力すると、画面の下のほうに灰色の細長い棒が現れます。これを、コマンドラインといいます。コマンドラインにはパソコンのフォルダ構造が示されており、ここに、開きたいファイルがあるフォルダまでのパスを入力し、Enterすることでファイルが開けます。
- C-x C-s:現在開いているファイルを上書き保存します。
- C-x C-w:現在開いているファイルを、新しい名前で保存します。
***カーソルの移動方法
まずは基本。カーソルをキーボード上から動かしましょう。
- C-f:カーソルを一文字分だけ右に動かす(forward)
- C-b:カーソルを一文字分だけ右に動かす(back)
- C-n:カーソルを一行下に持っていく(next)
- C-p:カーソルを一行上に持っていく(previous)
最初は慣れです。とりあえず何回も繰り返しましょう。慣れれば絶対使いやすいです。大きくカーソルを動かしたいときは、
- C-a:カーソルを、行頭に持ってくる。
- C-e:カーソルを、行末に持ってくる。
- C-v:カーソルが、ちょうど今表示されている部分の一番下に行く。
- M-v:C-vの逆。カーソルが、今表示されている部分の一番上に行く。
ちなみに、実際に使うときは、例えばC-fの場合、一回一回Cを押しながらfを押して、両方離して、またCを押しながらfを押して...というわけではなく、Cを押しっぱなしにしながらfを何回も押すだけで、どんどんカーソルが進みます。
***コピペ、選択
- (スペースキー):スペースキーを1回押し、カーソルを動かすと、カーソルを動かした部分の色が変わり、選択されている状態になります。
- C-w:選択された場所を切り取ります。
- M-w:選択された場所をコピーします。
- C-y:コピーまたはペーストしたものがある場合、貼り付けます。
***ウィンドウに関する操作
Meadowでは複数のウィンドウを同時に開くことができます。ウィンドウの開き方、閉じ方、ウィンドウ間の移動の方法などを紹介します。
- C-3:画面を縦に2つに分けます。
- C-2:画面を横方向に2つに分けます。
- C-o:ウィンドウ間を移動します。
- C-0:今カーソルがあるウインドウを閉じます。
- C-k:今カーソルがあるウィンドウの「内容」を閉じます。ウィンドウはそこに残りますが、編集していた中身を閉じる、ということです。
***Meadow本体の操作
- C-z:Meadowを最小化する。
- C-x C-c:Meadowを終了する。
**YaTeXの導入
Meadow上でLaTeXを使うために必要なものです。Winshellなどで作業をしていると、コマンドの打ち込みがわずらわしく、かつちゃんと打ち込めているかわかりません。YaTeXを使えば、このような苦労は全てなくなります。
YaTeXはMeadowのインストール時にすでに含まれているはずなので、忘れずに選択しておいて下さい。
***.emacsへ加えるもの
**ESS(Rを使うため)の導入
ESSを使えば、[[R>http://www.r-project.org/]]をMeadow上で使うことが可能になります。[[R>http://www.r-project.org/]]とLaTeXが同時にMeadow上で使えるようになると、研究はかなり楽になります。
***ESSの入手方法
[[こちら>http://stat.ethz.ch/ESS/downloads/ess/]]から入手できます。一番数字が新しいバージョンを手に入れておけばよいでしょう。Windowsなら、zip形式のファイルを手に入れておけば、簡単に開くことができます。
***設定方法
- 先ほどダウンロードしたESSを解凍し、フォルダの中の「lisp」というフォルダをコピーします。これ以降使うのは、このコピーしたフォルダだけです。
- コピーしたlispというフォルダの名前を、わかりやすくするためessとでも変えておきましょう。
- essと名前を変えたフォルダを、C:\meadow\etc\と、C:\meadow\site-lisp\の両方にコピーします。
- .emacsに、下の設定を書き込みます。
- これらがうまくいくと、Meadowを起動した後、
> M-x R
と打ち込んでEnterすることで、Meadow上で[[R>http://www.r-project.org/]]が起動します。ちゃんと起動した場合は、英語で、[[R>http://www.r-project.org/]]を起動したときに出る、
R version 2.4.1 (2006-12-18)
Copyright (C) 2006 The R Foundation for Statistical Computing
といった文字が出るはずです。
***.emacsへ加えるもの
> (require 'ess-site)
> (setq auto-mode-alist (cons (cons "\\.r$" 'R-mode) auto-mode-alist))
> (setq-default inferior-R-program-name "C:/r/R-2.4.1/bin/Rterm.exe") #個人によって違う
です。一番下の、[[R>http://www.r-project.org/]]が入っているフォルダまでのパスは、[[R>http://www.r-project.org/]]のバージョンや、個人のフォルダの作り方によって違うので、適時書き換えてください。