アンチヒーロー・バトン

あんちひーろーばとん【登録タグ:2020年 GUMI VOCALOID コウ ショウ
作詞:コウ
作曲:コウ・Kakeru
編曲:コウ
唄:GUMI(調声:ショウ)

曲紹介

〜血痕指輪〜 第五章
『アンチヒーロー・バトン』
  • ベース:rins
  • 調声:ショウ(旧名義:ショウタロス)
  • 絵:ezu
  • 関連曲:「レクの空走

歌詞

「こんな所にいたのか」
「遅いね、記録落ちてるじゃん」
「これから伸びるんだよ」

「じゃあ、その身体よこせよ」
少女の顔は真剣だった。

「じゃあ…、なんでもない」
俺が代わりに走ってやる。

“大衆に善意を尽くす”は 勘違いで厄介な善だ
単純に生存をすれば 勝敗は第三者が知る
小さな正解の屑が 真っ白なキャンバスに散って
「そんな顔するなよ」って 「夜を終わらせるさ」って

くだらない写真には 逆さまの僕だ
一人では計りも壊れてく   「もっと先だ」
目の前の理不尽を 放り投げてみれば
救えるか 代わりのない君を

(I) never said I was your “Hero”
but you can’t hate me to my face
走り出した足は何処へ行く
but I hate not to see you anymore
反対に走る君でも 地球(ここ)は丸いだろう?
反英雄(アンチヒーロー)

“大衆に悪意を向ける”は 簡単で聡明な悪だ
単純に生存をすれば 物語は終わった

くだらない写真には 逆さまの僕だ
太陽も今では影になる   「もっと、もっと、もっと先だ」
目の前の当然を 不自然と呼べば
救えるか 代わりのない君を

(I) never said I was your “Hero”
but you can’t hate me to my face
目に映るものが全てじゃない
but I hate not to see you anymore
反対に走る君でも 此処でいつか会おう

指咥えても 迎えは来ない
君が見つけた終着点
手を伸ばしても 届かないなら
空走(はし)”るだけ

此処が何処でも 君が誰でも
世界は単純に出来てんだ 先の先へ

「おい、さっきの男誰だよ」
「お前には関係ない」
ドーピングなんて、何考えてるんだあいつ。

「その子ならさっき屋上で見たよ」
車椅子で、どうやって行った?おかしい。
俺は屋上まで全力で走った。

俺はまだ、何も伝えてすらいない。

屋上で、彼女は宙に浮いていた。
まるで、無い2本の足があるかのように。
「お前…何やってんだ」

「走れない人生に、意味なんてないんだ」

彼女は、間違いなく「走って」飛び降りようとした。
俺は人生で、最も速い速度で駆け出した。

次は君だ

行かせるか。

(I never) said I was your hero
but you can’t hate me to my face
走り出した足は何処へ行く
but I hate not to see you anymore
反対に走る君でも バトンは離すなよ

もう下は見ていなかった。
俺は彼女に飛びついて、抱き締めた。
「俺がお前の分も走る」
二人でも、いいだろ。

半英雄(アンチヒーロー)   「絶対に二人で、走り続けよう」

けれど「ヒーロー」の俺は、病室に一人だった。

コメント

  • 凄い切ない。ロヒくううん! -- 名無しさん (2022-09-01 15:20:31)
名前:
コメント:
+ タグ編集
  • タグ:
  • コウ
  • GUMI
  • ショウ
  • VOCALOID
  • 2020年

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月12日 18:08