ターミナルはMacOSXと言うより、全く異なる別のOS。
初めてパソコン教室に通うご老人の覚悟を持つべし。
MEncoderに挑戦するまえに「素振り」とおもって練習するべし。
1.ターミナルの起動
1.1.手許の設定
1.2.起動
ターミナル起動時の画面。デフォルトは白地に黒文字。 |
"G5-2GD:" | マシン名 |
"〜に続く伏字部分" | ユーザ名(ログイン名)。「〜」の意味は後述 |
"$" | 「コマンドプロンプト」この後ろにコマンドを入れて良いよという目印。後ろに半角スペース一個置いて、カーソルがある。この半角スペースの上には、カーソルを持っていく事ができない。 |
マウスは通用しない。
全てキーボードでパソコンとやり取りする、大昔のOS。
特殊な意味を持つ記号があったり、半角スペース一個が重要な意味を持ってたりする。
全てキーボードでパソコンとやり取りする、大昔のOS。
特殊な意味を持つ記号があったり、半角スペース一個が重要な意味を持ってたりする。
そこに慣れる為に、いくつか初歩的なコマンドを紹介していく。以下の形式で示す。
Last login: Mon Dec 19 18:54:48 on ttyp3 Welcome to Darwin! MACNAME:~ USERNAME$ ■
- ■=カーソル
- □=半角スペース
- ▼= リターン
2.習熟
2.1. pwd
"pwd"はターミナルで現在みているディレクトリ(フォルダの事)がどこかを表示するものだ。
- プロンプト「$」の後に英小文字で打鍵"pwd"、続けてリターン。
MACNAME:~ USERNAME$ pwd▼
- 入力したコマンドの次の行に結果が出る。
MACNAME:~ USERNAME$ pwd /Users/USERNAME MACNAME:~ USERNAME$ ■
その下の行には「コマンドプロンプトが戻り」、次の入力を待っている。
"/Users/USERNAME"の意味は、ハードディスク第一階層の「Usersフォルダ」の中の「ユーザ名」フォルダ。これは、Finderで言う「ホームフォルダ」と同じものだ。
つまり、
- ターミナルは1画面に1フォルダしか表示できない。
2.2. ls
"ls"はターミナルで現在みているディレクトリ(フォルダ)になにがあるかを表示するものだ。
MACNAME:~ USERNAME$ ls▼
- 入力したコマンドの次の行に結果が出る。
MACNAME:~ USERNAME$ ls Desktop Public Documents Library Sites Movies Music Pictures MACNAME:~ USERNAME$ ■
- 繰り返すが、ターミナルは1画面に1フォルダしか表示できない。
- デフォルトの位置は「ホームフォルダ」
- Finder上で日本語で表示されるもの(「書類」など)も、英文名で出る。=所詮紅毛人のOS。日本語は苦手。
"ls"にはさまざまな「オプション」がある。「lsコマンド本体」と「オプション」の区切りは□(半角スペース)だ。一通りやってっみよう。
コマンド | せつめい |
ls□-a▼ | 不可視フォルダ・ファイルも表示。".Trash"(ゴミ箱の本体)など、先頭に「.」の入ったものが見える。 |
ls□-v▼ | 日本語ファイル・フォルダ名の文字化け回避(後述) |
ls□-F▼ | ファイルとフォルダを区別して表示 |
ls□-l▼ | 一ファイル・フォルダ毎に横一行で表示 |
ls□-alvF▼ | 上記全「オプション」の合わせ技 |
2.3. cd
"cd"はターミナルで現在みているディレクトリ(フォルダ)を変更するものだ。Change Directoryの略らしい。
ここでは「ムービー」フォルダに移動してみる。"ls"で見ると「ムービー」フォルダの本名は、"Movies"だ。
大文字小文字の区別に注意。
ここでは「ムービー」フォルダに移動してみる。"ls"で見ると「ムービー」フォルダの本名は、"Movies"だ。
大文字小文字の区別に注意。
MACNAME:~ USERNAME$ cd Mo
ここでキーボードのタブキーを打鍵してみよう。
MACNAME:~ USERNAME$ cd Movies/
勝手に補完してくれる。もし「ホーム」に"Mosaic"とか補完候補が複数あるようだったら"Mov"アタリまで打鍵してからタブキー。
で、▼(リターン)。
で、▼(リターン)。
MACNAME:~ USERNAME$ cd Movies/ MACNAME:~/Movies USERNAME$
コマンドプロンプトの前が"~ USERNAME$"から、"~/Movies USERNAME$"に変わる。
"~"は「ホームディレクトリ」を示す特殊記号と考えると、コマンドプロンプトの前は「現在地表示□ユーザ名$」になっている事が解る。
ここでは深入りしないが、"ls"で深いフォルダに潜っていく程、コマンドプロンプトの前は伸びていく。
"~"は「ホームディレクトリ」を示す特殊記号と考えると、コマンドプロンプトの前は「現在地表示□ユーザ名$」になっている事が解る。
ここでは深入りしないが、"ls"で深いフォルダに潜っていく程、コマンドプロンプトの前は伸びていく。
ハナシを戻して、
"Movies"になにがあるか見てみる。
MACNAME:~/Movies USERNAME$ ls 1212 1214 1217 Keroro1216.mp4 TEST ?????? 1213b 1215 1218 Keroro1216.mpeg ??????
日本語が化けている。ファイルとフォルダの区別も付けたい。
MACNAME:~/Movies USERNAME$ ls -vF 1212/ 1215/ Keroro1216.mp4 保留/ 1213b/ 1217/ Keroro1216.mpeg 記録/ 1214/ 1218/
2.4. &&
ここからディレクトリ「1213b」に移動し、中身を表示させてみよう。
"cd"と"ls"を繋げて一行で入力する。接続詞は"&&"
"cd && ls -vF"でcdが成功したら、次のlsにとりかかる。
"cd"と"ls"を繋げて一行で入力する。接続詞は"&&"
"cd && ls -vF"でcdが成功したら、次のlsにとりかかる。
MACNAME:~/Movies USERNAME$ cd□1213b□&&□ls□-vF▼ 1921_キートンのハード・ラック.mov 1958_柳生武芸帳双龍秘剱.mov 1921_キートンのハード・ラック.mp4 1958_柳生武芸帳双龍秘剱.mp4 1921_キートンのハード・ラック.txt 1958_柳生武芸帳双龍秘剱.txt 1958_柳生武芸帳双龍秘剱-log.txt MACNAME:~/Movies/1213b USERNAME$□■
- 現在地が"~/Movies/1213b"に変わっている。
ここから「ホーム」に戻るには
順送りで一段階ずつ戻っても良いし、
順送りで一段階ずつ戻っても良いし、
MACNAME:~/Movies/1213b USERNAME$ cd□..▼
"~"で一気に戻っても良い
MACNAME:~/Movies/1213b USERNAME$ cd□~▼