【種別】
人名

【初出】
とある科学の未元物質 第一話

【CV】
夏目 妃菜


【概要】

暗闇の五月計画』の元被験者。

「いろいろな研究所が欲しがっている」と噂になっており、
発見したスキルアウトに襲われそうになっていたが、
一方通行』の演算パターンを求めて『暗闇の五月計画』の被験者を探していた垣根帝督と出会い、連れ去られた。

半ば強制的に連れ去られ、垣根からは首を絞められたり脅されたりされているが、
情報開示には協力的な姿勢を見せている。
どうやら彼女自身の目的もあるようだが……

【人物】

肩までかかる髪に、華奢で小柄な体格の少女。
キャミソールの上からジャージを羽織っている。

育った環境の問題で無表情気味で朴訥な話し方だが、
食事に感動したときなどは感情を露わにしている。

『暗闇の五月計画』の被験者としては後述の通り能力が安定せず失敗作扱いだった。
被験者として大量の薬剤投与や強いストレスを受け続けた事で、
能力発動中は記憶が曖昧な状態となる。
また、実験中に目の前で友人の流郷知果を死なせてしまったトラウマも重なり、
以前にも増して頻繁に意識が飛ぶようになってしまった。

また、負荷(ストレス)を受けると能力が暴発し、
一方通行の精神性に引き摺られやすくなっていると思われる。
DAアラウズに襲われた際は一方通行の口調や仕草が伝染したかのような振る舞いをし、
道路にヒビが入るほどの出力を見せたが、
それが表に出ようとした時に(能力の発動も含め)拒もうとした様子が見られる。

過去、実験中に見せられた映像で垣根とその能力(翼)を見た事があり、憧れを抱いていた。
そのためか垣根に対しては従順で、小動物的な懐き方をしている。

【能力】

レベル1~2相当の『念動能力』。
通常時は少し大きめの石を動かすにも難儀する程度。

『暗闇の五月計画』の被験者であり、
他の被験者と同様に(実験当時の)一方通行の思考パターンを植え付けられている。
彼女に植え付けられたのは「執着心」。
しかし、当時の一方通行や彼女自身の「執着心」が特筆して強くなかった事が関係したのか、
能力が全く安定しなかった。
しかし、同被験者の『窒素装甲』や『窒素爆槍』ほどの成果は見込めないものの、
「強い負荷(ストレス)を与えると出力が向上する」性質があったため、継続して実験に参加する事となった。
なお、他被験者同様、思考パターンの一部を植えつけられた関係上、
能力使用時は一方通行の思考や言動に本来の人格も引き摺られてしまう。
また、「負荷を与えられる」というトリガーの性質上、自身の意思で能力の出力を上昇させるのは難しく、
限度を超えた負荷を受けると能力が制御を離れて暴走し、本人の意識も曖昧になってしまう。

【作中での行動】

垣根に連れ去られた夜が明けた後、話を聞くがてら朝食を一緒に取る。
実験中から今に到るまでまともな食事すら与えられなかったらしく、
垣根が朝食として提供したガレットを食べたときには感動して多弁になっていた。
なお、これまでは「四角くてボロボロ」「緑のプルプル」「ピンクのネチネチ」「点滴」といった、
軍用レーション以下の食生活を送っていたとの事。

木原相似に拉致され、第一位の力を代替するプロジェクトの素体とされて垣根に差し向けられる。
暴走しながら自身へのダメージも顧みず能力を行使し、一時は垣根を圧倒する強さを見せたが、未元物質の応用技により正気を取り戻した。

助かったかに思えたが、その体には「自壊プログラム」として条件を満たすと臓器が自動で停止させられる機構が埋め込まれており、
相似から救出された直後にこのプログラムが発動。死亡した。

この自壊プログラムは『スクール』の権限と情報網をもってしても何ら詳細が掴めないもので、
このことから『スクール』の面々は、プログラムは学園都市最上層部の人間の手によるものであると考えている。
また『スクール』が彼女を確保したタイミングでプログラムが埋め込まれていたことから、
当初から垣根に情報を漏らさないことを目的にしていたことが示唆されている。

【口調】

無表情気味で朴訥な話し方だが、食事に感動したときなどは感情を露わにしている。
精神が高ぶると一方通行の口調や仕草が伝染する(ア行小文字・ンが片仮名化。名前や蔑称以外ではオマエ)。
例)「『暗闇の五月計画』…… なんで 一方通行の演算パターン掴みたいの?」
  「これすごく とってもおいしいっ すごい!」
  「ハッ 正義ィ?笑わせンなよ」

最終更新:2024年03月29日 01:18