ここはサ~ソで始まるSS用語を載せるページです。

【名称】電磁性形状変化合金《サーペントメタル》
【概要】
電気を流すことで形状を瞬時に、そして柔軟に変化させることの出来る金属。
10年前にイルミナティがこれとこれに関わる技術を学園都市に要求し、後に強奪したもの。
【出典】
強欲の杯

【名称】サーヤ
【概要】
抵部莢奈が月ノ宮向日葵に付けられた渾名。唯の思い付き。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】罪人末路
【概要】
2年前に活動していた歌手。
かつてはスキルアウトで抗争に巻き込まれた少女を殺してしまう。
それを機にスキルアウトから足を洗い、償いに生きると決意したが、ショッピングモールの多目的ホールでのライブで少女の兄に殺されかける。
【出典】
強欲の杯

【名称】『砂鉄の渦潮』
【概要】
(とある男子高校生の日常シリーズで)『シンボル』のメンバーとなった月ノ宮向日葵が編み出した術。
砂鉄の剣を作れる程磁力操作に秀でているものの格闘術方面がサッパリな月ノ宮に、
武道を嗜んでいる『シンボル』のまとめ役不動真刺がアドバイスした結果生み出された。不動曰く、
『格闘術方面はこれから私が朝練等でみっちり(強調)叩き込んでやろう。今は磁力操作の優秀性を活かした戦術を~』とのこと。
月ノ宮としては目から鱗な忠言だった。『みっちり(強調)叩き込んでやろう』という言葉と妖しく光る不動のだて眼鏡から放たれる重圧的な何かが少し恐かったのは内緒の話。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】サニー
【概要】
月ノ宮向日葵が界刺得世に付けられた渾名。
向日葵は英語で言うとサンフラワー(太陽の花)。そこに、月ノ宮の光マニアっぷりを合わせた結果、“サニー(陽(ひかり)が当る)”という言葉を界刺が思い付いた。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】三位一体『荒我スペシャルその2』
【概要】
―解説しよう!!三位一体『荒我スペシャルその2』とは!!
荒我、梯、武佐が協力することで繰り出すことができる『荒我スペシャル』シリーズにおける2番目の必殺技。
武佐の『思考回廊』による完全なタイミングの同調を図り、それを受けた荒我が前に屈む+地面に手を付けた格好になり、
梯が自身の助走及び荒我の背を台として踏み、勢いをつけて前方にジャンプすることで、梯の必殺技『超助走キック』の威力や射程を伸ばす三位一体技である!!
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】『シークハンター』
【概要】
電脳世界の一角に存在する、多種多様なアバターがそれぞれ交流を持っている会員制交流サイト。
学園都市中から多くのアクセスが為されており、比例して様々なアバターが存在している。無論匿名サイトなので、多くの人間は相手のアバターが何者なのかは知る由も無い。

『シークハンター』内のアバターネーム及び中の人一覧は以下の通り。
“キョウ”:初瀬恭治
“ヒメ”:電脳歌姫
“イミュ”:免力強也
“イン”:泉光陰
“カブッチ”:兜仲明
“セツ”:銅街世津(書き込み代行:銀鈴希雨)
“オマエ”:御前肖像
“ススム”:薦道進矢
“オヒル”:中円真昼
“アキ”:仰羽智暁
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】ジェーン=ドゥ
【概要】
(強欲の杯における)双鴉道化の正体。29歳の女性。
英国のストリートチルドレンだったところを前の双鴉道化に拾われる。
金色のショートカットにスカイブルーの瞳、白い肌をしており、美男とも美女とも見れる中性的で美しい容姿をしている。左目には黒い眼帯を付けており、霊装「魔眼の王」を隠している。
服は着古したボロボロのジーンズやシャツ、ジャケットと双鴉道化としての威厳はゼロであり、ストリートチルドレン時代の仲間を忘れない為にジェーン=ドゥの時はこの格好をしている。
ジェーン=ドゥとは本来、身元不明者に付けられる名前であり、裁判で被疑者の名前が分からない場合、この名前がつけられる。そのため、彼女も両親に名付けられなかったと思われる。
クライヴの両親と恋人を殺した張本人であり、復讐の為に父親を殺したことについては一切の罪悪感が無いが、母と恋人を撒き込んで殺してしまったことについては謝罪しており、贖罪としてクライヴに復讐を成し遂げる為の力と機会を与えた。
双鴉道化としての一面と、ジェーン=ドゥ個人としての一面を使い分けることに拘りを持っており、双鴉道化とジェーン=ドゥは同一人物であり同時に別人でもあると考えている。
彼女が双鴉道化であると知っていて、その姿を見たのは尼乃昂焚、クライヴ=ソーン、あと一名存在する。
ストリートチルドレン時代の経験なのか肉弾戦をメインとしており、高い身体能力を持つ。クライヴ曰く「中国雑技団」
  • 魔眼の王《バロール》
ジェーンの左目に埋まっている義眼型の霊装。
その名の通りバロールの魔眼の“海を炎に変えた”という伝承を用いた魔術を行使する。作中ではクライヴが放った氷の槍を一瞬で蒸発させた。
ジェーンはクライヴと戦うためだけにこの霊装を用意した。
  • 殺戮の陰陽《クロウ=クルワッハ》
ジェーンが使うショーテル型の霊装。バロールに呼び寄せられ、ケルトの神々を惨殺した神の名を冠している。クロウ=クルワッハの伝承を利用した霊装は対ケルト系最強の霊装とも謳われているが、クロウ=クルワッハがどのようにして神々を殺戮したのか伝承が曖昧になっているため、様々なの独自解釈と試行錯誤の基、霊装が作りだされた。
殺戮の陰陽はその一つであり、「クロウ=クルワッハには神々の力を奪う能力があり、それ故にケルトの神々を殺戮することが出来た」という解釈で作りだされた。
その刃で触れたケルト系の術式、霊装を無力化または減退させる能力を持っている。
【出典】
強欲の杯

【名称】刺界
【概要】
界刺得世が春咲桜と共に救済委員へ加入する時に用いた偽名。設定としては『気高き安田先輩が下僕』というもの。安田とは春咲桜の偽名である。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】地獄のようなトレーニング
【概要】
殻衣萎履が固地債鬼から(無理矢理)課されたトレーニング。目的は殻衣の能力『土砂人狼』による地面を歩く者達をそれぞれ認識し、識別する能力の会得。
以下にトレーニングのメニューの一部を示す。
○参考書、映像データ、研究資料、果ては、約1万人にも上る人間の足音とその衝撃の度合いを録音・解説する教材を頭に詰め込み続けた。
○人形を作成・形成する各段階において、様々な圧力(衝撃)を与えることで認識の引き出しを増やすという目的の下、
1日1000体もの人形を作成+破壊し、それによって得た認識を詳細に日々報告し続けた(しかも、1000体に届かなかった分は翌日に持ち越し)。
○地面に耳を着けて周囲を歩く人の足音(衝撃)を実際に体感することで、『土砂人狼』を操作する時の感覚にフィードバックを試みたり、
実際に自分の体を人の足で踏まれてみたり(もちろん、踏むのは固地)etc。
これ等過酷極まるトレーニングを、殻衣は通常の学業や風紀委員活動と平行してこなした。
そんな地獄が約3ヶ月も続いた後に、殻衣は遂に識別方法を会得した(本人は心底心外)。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】救済委員事件
【概要】
第159支部所属の春咲桜が救済委員に加入したのを切欠に、穏健派救済委員・過激派救済委員・『シンボル』・風紀委員が入り乱れた大騒動。
結果として過激派救済委員の1人で春咲桜の姉である春咲躯園が花盛支部所属の閨秀美魁に逮捕された。
また、春咲桜は無期限の停職処分を科せられた。その後、春咲桜は159支部リーダー破輩妃里嶺の薦めもあり、ボランティアとして『シンボル』に加入する。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】『ジャッカル』
【概要】
学園都市の各学区に存在するカラオケ店。割安な利用料金等で学生に人気がある。
このカラオケ店に『ブラックウィザード』の構成員である片鞠榴が勤めており、殺人鬼の猛攻を受けた『ブラックウィザード』によって買収される。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】重徳事変
【概要】
大型に成長しつつあったスキルアウトを束ねる重徳力が、成瀬台高校に様々な工作を仕掛けたことを発端とする事件。成瀬台に通う不良に様々な嫌がらせを行い、
不良達がウサ晴らし等を理由に学校内で暴れることを狙ったのと同時に風紀委員である速見翔を名乗った通り魔事件を起こすことで、
成瀬台高校の対外イメージや校内の治安を悪化させることを狙った。
成瀬台風紀委員支部は、速見翔が警備員に連行されたことを切欠に学内で起きている不穏な動きを察知、事件の解決に動いた。
時を同じくして、嫌がらせの被害にあった界刺得世や不動真刺及び荒我拳や煙草狼棺等が各々の考えの下決起し、
能力狩りである捩野や五十部晈花を雇った重徳率いるスキルアウトと激突。結果として、重徳達を全員逮捕することで解決に至る。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】宗教の異なる蛇の複数の伝承を用いた多宗教魔術
【概要】
森羅万象の神を認め、邪神、悪神でさえ世界の一部として受け入れる日系魔術師の宗教的な懐の広さ故に可能な魔術。ギルガメッシュ叙事詩、ギリシャ神話、世界各地の原始宗教、東アジアの漢方医療、岩国の白ヘビ信仰など、世界各地のヘビに関する伝承を利用して治療魔術を構築した。
複数の宗教を跨ぐため、非常の高度な技術が必要らしい。
昂焚がユマの治療のために行使した。
【出典】
とある土産の珍奇騒動

【名称】集金
【概要】
風輪学園で行われている不良たちによるかつあげのこと。
これで集められた金は主に一派の長に一度預けられその後に部下に再分配される。
【出典】
とある学園の紛争記録

【名称】しゅかん
【概要】
面倒見がよく世話焼きでオカン属性な性格の焔火朱花の渾名。
家事等にも長け、たまに家事をするときに付けているエプロンを外し忘れて登校することも併せて名付けられた。
名付け親で友人の加賀美雅いわく「朱花(しゅか)+オカン」=「しゅかん」………らしい。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】呪狼の皮
【概要】
元ネタはシグルドの父親、シグムンドが被った呪われたオオカミの毛皮。
被ると、理性と引き換えに驚異的な身体能力、回復能力、戦闘続行能力が得られる。持久戦にも適した霊装。
しかし、自力じゃ脱げないという致命的な弱点がある。
【出典】
とある魔術の騎士讃歌

【名称】しょうゆ顔
【概要】
『百来軒』店主・福百紀長が用いる、店のラーメンをたびたびツケで食べる荒我拳に対する蔑称。
彼自身はどちらかといえば濃いソース顔っぽいかもしれないのだが。
ちなみに風紀委員が店に出入りするようになってからは荒我がツケで食べる確率も減ったのだとか。
【出典】
とある高校の中華麺王(ラーメンマスター)

【名称】ジョーカー
【概要】
『紫狼』の傭兵ウェイン・メディスンが、かつて所属していた暗部組織『テキスト』のリーダーから面白半分本気半分で付けられた異名。
面白半分の部分は、任務において『テキスト』の傘下にある武装部隊“死人部隊”が前面に出る都合でウェインは後方に控えるor
前面に出ても『本気』を出させない方針だった状況に陰気に不満を零していた当時の彼を見てよく失笑したことから道化(“ジョーカー”)と表現した。
本気半分の部分は、何時か起こり得るかもしれない『魔術』サイドとの表立った交戦勃発に備えて『科学』サイドには無い思考・思想・知識を有するウェインの有り様を、
また能力者としてレベル4最上位に上り詰めるが如く研磨され、『自分だけの現実』を専門とする持蒲鋭盛をもってして“異例”と断じた『蛋白靭帯』の有り様から切り札(“ジョーカー”)と名付けた。

“ジョーカー”足るウェインが編み出した能力応用術は4つ。これは、彼の一族が『4』という数字を最重要の1つに置いていることが起因している。
また、自由度の広い己が能力における『基準点』としてウェインは通常能力者がよく用いるリモコンや懐中電灯等の『物体』では無く彼オリジナルの『言葉』を用いている。
これもまた数世紀前までは絵文字以外の文字が存在しないという彼の一族に強く根付く『言霊』の文化が起因している。
『基準点』はそれぞれ『攻』・『防』・『疾』・『感知』に分かれ、それ等を統括する『操』の『蛋白靭帯』が全体を統御しているというのがウェインの“真価<アウトレイジ>”である。


○『攻』の【鋏角紘弾<ヤーンブリット>】
『蛋白靭帯』の能力応用術の1つで、ウェイン・メディスンが所持する非金属製の拳銃(弾倉は30発まで入る)に込める『特注』の銃弾。通常用いる銃弾とは別に所持している弾で、
合成樹脂製弾頭を念動蜘蛛糸でコーティングした(=金属は用いられていない)銃弾を使用している。
通常用いる蜘蛛糸で包んだ弾と【獅骸紘虐】で用いる『最硬』の蜘蛛糸で包んだ弾の2種類がある。
射程及び破壊力増大・自身に電流が届かない有効性の他に強大な念動力や磁力を操る能力者に対する『目標への確実な着弾』における有効な狙撃手段として用いる。
たとえ強固な防御壁で防がれたとしても、着弾直後纏わせている念動力による再度の突貫という二段構え(例えて言うなら銃弾版APFSDS)や、
自身から目に映らない極小の蜘蛛糸を延ばして接続することで、コーティング部分から蜘蛛糸を増大・増量させて限り無く奇襲に近い蜘蛛糸攻撃を可能とする。
着弾してからが本番とも言えるこの銃弾は【精製蜘蛛】による強化次第で威力等が更に増す。砲口初速が音速超えの拳銃から放たれる総合的な威力の具体例としては、

  • 通常の銃弾:衝撃は防げないが防弾ベストやプロテクターで防御可能という相応の威力。
  • 通常用いる蜘蛛糸で包んだ【鋏角紘弾】:自動車を一撃で破壊するライフル銃を超える威力。
  • 【精製蜘蛛】によるドーピング下+通常用いる蜘蛛糸で包んだ【鋏角紘弾】:対装甲車両用ライフル並の威力。
  • 【獅骸紘虐】で用いる『最硬』の蜘蛛糸で包んだ【鋏角紘弾】: 近距離なら駆動鎧を貫通し、距離が離れている場合は貫通こそしないものの装甲内部にまで侵入する威力。
  • 【精製蜘蛛】によるドーピング下+【獅骸紘虐】で用いる『最硬』の蜘蛛糸で包んだ【鋏角紘弾】:距離が離れていても駆動鎧を貫通する威力。近距離から同じ箇所に20発程度ぶち込めば核シェルターの扉を抉じ開ける威力。

等となっている。いずれも普通の拳銃レベルでは到底不可能な威力を実現している。また、念動力による加減次第で『演算銃器』のように豆腐の中に弾を残すといった芸当も可能である。
他には暗部組織『テキスト』に所属していた頃に開発した【対魔術師専用鋏角紘弾】も存在する。これは、自身の体内で生み出されたヘモグロビン(溶液)を合成樹脂製弾頭内部に凝縮封入した上で、
蜘蛛糸によるコーティングを施した代物である。弾頭内部のヘモグロビンの種類(=酸素吸収済or酸素未吸収)やコーティングに用いる糸の種類(=実戦で用いる銃弾の種類)は、その時々に応じてウェイン自身が判断する。
魔術師が魔術行使時に必要な魔力を生命力から精製する手段として『呼吸法による魔力精製』があるが、【対魔術師専用鋏角紘弾】では弾を魔術師の体内へわざと残すことで弾頭内のヘモグロビンを魔術師の血管内へ潜り込ませ、
念動力操作によって呼吸―ヘモグロビンを用いた体内器官における酸素と二酸化炭素の交換作業―を『混乱』or『普通状態』に近付けることで血液の流れや血液が流れる内臓のリズムを呼吸法でもって数値通りに動かして成す魔力精製を阻害する。
『ウェイン自身から切り離されている』+『分子レベルの操作』+『体外でよく使う蜘蛛糸関連のタンパク質では無い』等から、ヘモグロビンの行動は対象の血液循環の勢いに最終的には負けてしまうため血管を詰まらせるような真似はできない。
【対魔術師専用鋏角紘弾】は撃ち込んだ数だけ効果が発揮される。ヘモグロビンの寿命も鑑みて、【対魔術師専用鋏角紘弾】は定期的に交換が必要である。抗原が無いので血液型の差異による弊害は発生しないものの、
血液に含まれるDNA情報を重要視する『科学』の観点から実戦で【対魔術師専用鋏角紘弾】を『科学』世界の住人へ使ったことは無く、『テキスト』の仕事柄魔術師へ用いた事例も数える程であった。

○『防』の【獅骸紘虐<しがいこうぎゃく>】
ウェイン・メディスンの『本気』。『蛋白靭帯<スパイダーズスレッド>』の“真価<アウトレイジ>”とも称される能力応用術の1つ。
『蛋白靭帯』で作り出す蜘蛛糸の中で最大の直径3cmの糸を何重にも身に纏った『最硬』の白き異形。姿としては、
先端がドリル状になっている糸の尾を腰から垂らし、ボサボサの黒髪を鷲羽根を模した白い糸で一本の鬣に束ね、両肩には雷神鳥の顔面を表顕した肩当てを形成し、
両手・両足には糸で形作られた鋭利な狼爪を構え、死鳥(ふくろう)を象ったスリムな最硬の鎧を体中に纏い、顔に獅子と骸骨が融合したかのような糸の仮面を装着したもの。
これは、彼の一族が崇拝する精霊達を象徴した姿である。唯一の例外である『獅子』は、彼が強者の頂点と見做す世界の創造主足る『創世の主』を意味している。
太さ・念動力・アミノ酸配列における各性質を飛躍的に高める分子レベルでの最適化を行うことで強靭な接続・保護・固定を成し、
加えて太陽等から放射している紫外線を蜘蛛糸(アミノ酸)に吸収させておくことで、強度を更に増している蜘蛛糸を用いる。無論別性質を有する糸も臨機応変にカスタマイズして用いる。
この最硬モードに用いられる糸は特に衝撃に対する防御能力に秀でており、学園都市製の大型ガトリング砲や滑腔砲(APFSDS等)ですら貫通することが叶わず、
ハリケーン等の強大な衝撃さえ“怪物”の体に至らすことができない。また、超重量物体の射出・投擲といった大質量攻撃も束ねた糸で数千トンもの超重量を支え切れる性質故に効果は望めない。
その上高温に対しても相当の耐性を持ち、あの『六枚羽』が放つ2500度にも達する『摩擦弾頭』に耐え得ることができる(逆に言えば、この温度を超える規模なら耐え切れなくなって来る)。
他にも紫外線反射による劣化阻止、帯電し難い性質、ケブラーやカーボンファイバーの数百倍に相当する伸縮性、強い粘着力、優秀な防水性等を、
種類ごと且つ高次元で兼ね備えた『最硬』の糸は強靭な念動力と組み合わされることで駆動鎧の複合装甲すら易々と切り裂く攻撃性能を誇る。

○『疾』の【精製蜘蛛<プロテインドープ>】
『蛋白靭帯』の能力応用術の1つで、摂取するサプリメントによる供給や体内に凝縮貯蔵していたアミノ酸を操作・放出することで体内における他物質との化合を『自然』に行えやすい“環境”を作り出し、
精製されたアミノ酸を含む物質やアミノ酸そのものの濃度等を操作・調節することで新陳代謝や神経伝達物質等の循環を促進し、運動・演算・回復能力等を強化(ドーピング)する。
覚醒・沈静等を行えることもあり、場合によっては精神系能力者への対抗策にもなり得る時もある。
強化レベル次第では、糸を自身に繋いでいなくとも繋いでいる状態に並ぶ演算強度(=強度や操作における複雑性の上昇)を実現させることができる。
この自身に糸を繋いでいない利点から、【獅骸紘虐】で用いる『最硬』の糸を最高強化レベルで用いる場合に限って学園都市第三位の御坂美琴が放つ超電磁砲を防ぐことも可能
(正確には、超電磁砲における砲弾が戦車で用いられる弾丸クラスなら終速マッハ6(速度的には学園都市製滑腔砲の砲口初速)程度までであれば直撃してもノーダメージで防御可能、
終速マッハ6程度を超える場合速度や砲弾の重量次第では逸らす動作を行うことで『最硬』の糸を削られながらも防御可能(逸らさなくても防御可能だがダメージ有り)だが、
絶対では無い。重量や速度次第では防ぐことも逸らすこともできずに突破される。ちなみに、上記の防御性能が【獅骸紘虐】の実態である)。
【精製蜘蛛】の弱点としては、強化(ドーピング)の反動が挙げられる。ドーピングとは、すなわち本来『以上』の力に押し上げるということである。
当然身体に与える負担は比例的に増加する。念動力を用いた通常の流れとは違う神経伝達物質及び血管内の物質の多種多様な操作に負担が存在しない筈が無い。
通常の強化レベルならともかく、自身と離れている糸に糸を繋いでいる状態と同程度の強靭さを付与する最高強化レベルの【精製蜘蛛】の連続使用時間は40分程度が限界である。
断続的に使用する場合―【精製蜘蛛】の中断や強化レベルを通常に下げる―は自然回復含めてこの限りでは無い。しかし、限界時間に近付けば近付く程反動は大きく、
仮に限界ギリギリまで継続した場合は反動によってその場でうずくまって行動不能になる状態に陥ってしまう。また、レベルを上げるごとにアミノ酸の消費量も増える点に留意して使用する必要がある。
例:「(【精製蜘蛛<プロテインドープ>】・・・チロシン及びセリン放出開始。カテコールアミン濃度をレベル4まで上昇。グルタミン酸濃度レベル2にてこれを補強。
グリシン及びGABA操作レベル3にて適切に抑制しつつ、セリン放出にて新陳代謝を最大レベル5まで上昇。・・・完了(コンプリート))」

○『感知』の【意図電話<ストリングラフィ>】
『蛋白靭帯』の能力応用術の1つで、能力で作った『普通』の蜘蛛の巣を糸電話とする。ここで言う『普通』とは、自然界に当然のように存在する蜘蛛の巣と同じ形状(形としては“主に”『筒』に近いテント状)を指す。
念動力の応用として、コンピュータ等の画面に『膜』を貼り付けることで画面から伝わる熱や光量が『膜』を押し、それによって画面に映る文字等を判別するモノがあるが、
【意図電話】は蜘蛛糸に念動力を付与することで巣に伝わる振動を念動力によって詳細に感知している。
(蜘蛛も仕掛けた巣(受信糸)に伝わる振動を詳細に識別しており、風の振動等を獲物と勘違いはしない)
“仕掛け”とは違い無意識では念動力を保てない(=意識がある時にしか使えない)。但し、巣を構成する蜘蛛糸の表面に念動力は纏っておらず、
糸内部に振動感知用の念動力があるため破壊や浸透等が無い限り一般的な念動力では探知不可能である。
通常の糸電話とは違い念動蜘蛛糸製蜘蛛の巣が『筒』、念動力が『糸』の役割を負っているため、念動力を感知するウェインと糸では繋がっていないし繋がる必要も無い。
仕掛け方としては直接設置の他にバルーニングを用いており、念動力も相俟って遠方まで拡散・設置することを可能としている。
この自由度の広さからウェインは【意図電話】を学園都市中に仕掛けており、必要に応じて近隣の【意図電話】に念動力を付与し、
【意図電話】付近に存在する『音声』や能力戦闘&兵器駆動時における振動の種類等を収集・自身の経験を元に分析している。自然界に普通に存在していることもあり、
様々な索敵・傍受網の裏を掻く擬態物として、またリアルタイムで『音声』を取得できる有用性を持つ。尚、極小の感知用蜘蛛糸や“仕掛け”は【意図電話】の一形態である。
また、他の一形態として蜘蛛の巣をより『筒』に近い状態にする+糸表面にまで念動力を行使する等の場合に限って、
念動力による振動を用いて『筒』である蜘蛛の巣から『音声』という名の振動を放出する―通信機代わりや即席の音響兵器の実現―ことができる。
※“仕掛け”
タンパク質の原料であるアミノ酸に念動力を干渉させるウェイン・メディスンの『蛋白靭帯』の能力応用術【意図電話】の一形態。
大きさとしては、糸と呼んでいいか疑問さえ浮かぶ極小の粒糸で赤血球と同じサイズ。
念動力系能力者による調査に引っ掛からないように蜘蛛糸の表面にでは無く、内部のアミノ酸に念動力を纏わせる。
この『切り離された』“仕掛け”用の糸の場合、体内時とは違って『数個』のアミノ酸にしか展開不可。この制約を超えた瞬間アミノ酸に込められていた念動力が糸全体に広がった後に消失する。
そして、上限である『数個』とは【1本につき数個】では無く【切り離した糸全ての中で数個のみ】という意味である。故に、“仕掛け”用の糸は片手の指を下回る数が限度である。
表面や全体に念動力を纏わせる状態と比べて感知能力は格段に低下し、具体的な糸の操作も満足にできず、通常の意識では“仕掛け”が何処にあるのかも判別が付かない。
しかし、体内のアミノ酸をマイクロメートル単位で繊細に操る程の意識を振り向けば糸の居場所や表面から伝わる衝撃等は感知でき、何より隠密性に非常に優れている。
これは、アミノ酸の貯蔵・凝縮のために無意識に展開・維持している念動力の応用でもあるが、体外へ『切り離される』ことで大幅に劣化する性能にウェイン本人は不満を覚えている。
この能力応用術を編み出す契機となったのはかつて学園都市が抱える『闇』の奥深くで行われた『暗闇の五月計画』で、
計画に参加していた『テキスト』と関わりを持つ―そして被験者に殺害された―研究者の自宅から『テキスト』が秘かに回収した成果レポートを参考に、ウェインは自身の能力強化を目論んだ。
結果我流もいい所であったが、理論上であった『一方通行の戦闘法の分析による新たな性能獲得の可能性』を極一部だが実現させることに成功・“仕掛け”はその一部の応用である。


『テキスト』を抜けた後もウェインは研磨を絶やさず、その結果総合力においてレベル4最上位と呼べる位置にまで達した。
が、念動能力における『大原則』部分の欠点は解消できず、裏技のような例外を用いて一時的に無理矢理欠点を解消しても反動が付随すること、
加えて演算能力等がレベル5の域にまで達してはいない(=優秀な同系統のレベル4の干渉力に負け得る可能性がある)こと等から彼はレベル5と認定されていない。
最も、『4』という数字を重要視するウェインは学園都市に住まう学生の多くがレベル5へ抱く単純な嫉妬や憧憬等を抱いておらず、そもそもレベル5到達に興味が無い。
一族が崇拝する世界の創造主『創世の主<グレイトスピリッツ>』の名の下に、かの神話において物語や秩序を掻き乱し、災いを齎す存在として語り継がれるトリックスター『蜘蛛(イクトミ)』が如き有り様を持つ、
“世界(ちから)に選ばれし強大なる存在者”として動く彼の行動原理は常人の理解を超越している。そんな彼を表現する『言霊』は以下の“遺言”。

『創生ノ主ヨリ生マレイデシ道化師ヲナゾル。 生キトシ生ケルモノ全テヲ抱擁スル環ノ紘ヲ乱ス蜘蛛ガ骸ヲ以テ、災イトイウ名ノ夢幻ヲ万物ヘ授ケヨ。
北ノ赤ヲ、東ノ黄ヲ、南ノ白ヲ、西ノ黒ヲ、四方ヨリ虐グ四聖ヲ欺キ、平等ヲ謳ウ大イナル主ヘ燻ラセル紫煙ト共ニ己ガ存在ヲ刻マン』

他にも獅骸紘虐を使う者がいたようだが、とある女子中学生の衣服を破いて下着姿にしたこと以外詳細は不明。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ・闇城降魔「安価でめんどくさい夏休みを送る」

【名称】女帝
【概要】
明知黄道十二星座の元「リブラ(てんびん座)」で現「ヴァルゴ(おとめ座)」である斗修星羅の異名。
1年前のような苛烈な性格が鳴りを潜めた今でも、明知の「黄金時代」あるいは「暗黒時代」の象徴として語り継がれている。
【出典】
とある暑い日の思い出、~とある高校の中華麺王(ラーメンマスター)異説 「中華麺王と在校生と卒業生」~

【名称】白黒さん
【概要】
常盤台バカルテットの鉄鞘月代以外のメンバーが呼ぶ、とある人物の渾名。
常盤台中学1年生にして優秀な風紀委員で、語尾に「ですの」と付け、
常盤台のエースを心酔しているちょっと百合な人らしい。
学外の人で時々彼女のモノマネをする人もいるとかいないとか。
もしかしなくてもこの人のこと。
【出典】
常盤台ばかるてっと!

【名称】人狼ゲーム
【概要】
別名・汝は人狼なりや?
救済委員の穏健派男性メンバーが主な参加者となり、啄鴉が主催した合コン中に行われたゲーム。
メンバーがメンバーなだけに案の定カオスな惨状が展開された状況を打破しようと、
参加者の1人である対馬影華が提案した。余談だがルール説明時の彼女は普段よりかなり饒舌であった。
ルールはこんな感じ
しかしゲーム中のハプニングで参加者全員の記憶が飛んだため、
誰が人狼だったか等の真相は闇の中となってしまった。
【出典】
闇城降魔「安価でめんどくさい夏休みを送る」

【名称】朱雀
【概要】
学園都市暗部でその異名だけが知れ渡っている発火能力者。
噂では炎を翼の様に象って戦うから「朱雀」と呼ばれているとされているが事実は異なる。
その発火能力者が放つ全力の一撃がまるで翼を広げた鳥の様な見た目をした炎弾だからと言うのが真実。
最もそれを見た人物が生き残っている前例は殆ど無いため誤った噂が流れている模様。
もしかしなくてもこの人
【出典】
猫娘達の日常

【名称】スチュアート劇団
【概要】
学園都市に派遣されたイルミナティ対策チームが学園都市で活動する際の名前。
元ネタは最大主教《アークビショップ》のローラ=スチュアートから。
【出典】
強欲の杯

【名称】ステーキ3キロ10分以内に完食したらボーナスGET!!大会
【概要】
『根焼』にて開催されたステーキ早食い大会。優勝者は羽千刃最乃(所要時間4分57秒)、準優勝者は仮屋冥滋(所要時間5分23秒)となっている。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】撹乱皮膜(ステルススキン)
【概要】
軍隊蟻が保有するツール。
監視カメラによる頭部の骨格データ採取を妨害し、全く異なるデータを習得させることを目的としたツール。非常に薄い化粧パックみたいなものを30分ほど顔に付けた後、剥がすことで皮膚の表面に電波や赤外線などを攪乱する極薄の透明な皮膜が顔に張りつく。攪乱できる量はごくわずかだが、骨格データを歪めるには充分な代物だ。時間の経過と共に剥がれていく欠点がある。
【出典】
強欲の杯

【名称】演算銃器(スマートウェポン)大口径型
【概要】
軍隊蟻が保有する武器の一つ。相手に最適な弾丸を銃が即興で組成する高性能銃器。
本編で駒場利徳が使用した物より大型でハンドガンと言うよりライフルに近く、威力も桁違い。
非常に高価で裏にもほとんど出回らない代物だが、これも寅栄の横流しルートで仕入れたものらしい。
四方神との戦いで使用される。
【出典】
蟻群矜持

【名称】スマートフォンビリビリ事件
【概要】
初瀬恭治が新しく買った赤色のスマートフォンが、飛んでいるハエにイラついた苧環華憐がカッとなって放電した際に巻き添えを喰らい、あえなくポンコツと成り果てた。
その直前に苧環と月ノ宮向日葵によって候補の1つであったシルバーのスマートフォンを、(脅しと言う名の)交渉で譲っていた初瀬にとってはダブルショックであった。
この後に、苧環によってシルバーのスマートフォンを贈られた。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】世紀末ヒャッハーなファッション
【概要】
ユマから逃れるためにパンツ一丁でホテルから飛び出した昂焚がたまたま会った親切なギャングから借りた(強奪した)服。
ジーンズに袖が千切られた黒革ジャケット、手の甲にドクロの装飾があるグローブにサングラス。
もし仮に昂焚がモヒカンになり、棘付き肩パットを付けて火炎放射機を持てば、汚物消毒の準備は完了になる格好。
どこぞのモヒカンヘッドがやってそうな格好であるが、見た目がサラリーマン然とした昂焚には似合っておらず、
ココ=スタンレイには “1年で業界から消える一発芸人”と言われ、
藍崎多霧には“見た目のインパクトだけで売り出そうとしたけど、結局売れない哀れな芸人”と言われる。
【出典】
とある土産の珍奇騒動

【名称】聖書を復唱する人面コガネムシ騒動
【概要】
昂焚が関わった珍事件の一つであり、彼が最も命の危機を感じた事件。トルコで発生した。
双鴉道化曰く、情報凝縮型霊装が関わっていたらしい。
【出典】
とある土産の珍奇騒動

【名称】晴ちゃん等身大チョコ
【概要】
昨年のバレンタインに銀鈴希雨が、愛する幼馴染・金束晴天のために作ろうとした一品。
その名の通り金束の等身大の大きさのチョコ。銀鈴いわく、
「晴ちゃんなら頭の先から足先や爪の長さや~、髪の毛の一本一本に至るまで完璧だよ~」………らしい。
昨年は材料が足りなかったことと寮監様に見つかって断念。
今年は金束の強い反対と「食べきれない」という意見を汲んで別の方法を取ることとなった。
【出典】
常盤台ばかるてっと!「ばかるてっととバレンタインin恵みの大地(デーメテール)」

【名称】【閃苛絢爛の鏡界<せんかけんらんのきょうかい>】
【概要】
界刺得世の『本気』。『光学装飾<イルミネーション>』の“戦闘色<バトルモード>”とも称される。目に視える世界を、目に映らない世界を己の法則(ルール)が支配する世界に塗り替える“絶望”の異界。
樫閑恋嬢がかつて界刺得世の戦い振りを見て名付けた。命名者の彼女曰く、「【閃苛】には『戦火』・『戦禍』・『戦渦』を、【鏡界】には『境界』を掛けている」、
「閃光の支配者によって齎された、絢爛華麗な、そして残酷無残な異界」とのこと。通常の『光学装飾』が“希望”を司っているなら、“戦闘色”の『光学装飾』として“絶望”を司っているこの【鏡界】は“閃光の英雄”足る証でもある。
界刺は用途ごとに3つの戦闘方法を構築しており、総じて【雪月花】と名付けている。とは言っても、趣味のファッションにおいて『紋様』という装飾をあれこれ調べていた関係で、
適当&覚えやすいように付けただけなのだが。何れも非常に危険な代物であり、一歩間違えれば即死に繋がる強大な力である。
能力的に言えば光学操作の『基本』、すなわち『幻惑する』という在り方を基に自らの光学攻撃へ『基本』を付加した上に同時・並列的に扱っているため、
他の光学系能力者に比べてトリッキーに秀でた光学攻撃を実現させている。ちなみに、【雪月花】はそれぞれ単独で行使可能。

【雪月花】の内訳
  • “雪”の【雪華紋様<せっかもんよう>】
“超近赤外線”を用いた“親指大”サイズの不可視光線で、最多で10条もの光線を放つことができる。
自身より半径15m内に発射地点を設置可能(【千花紋様】の限界である半径15mを超えるために赤外線を一転集中した結果である)。射程距離は『光学装飾』の制御範囲内(=600m)。
照射時間(=破壊力のある光線という性質を保てる時間)1.1秒。インターバル3秒。1条の最高温度は約2000度に達する。集束することで威力は更に上がる。
また、【雪華紋様】の最大の特徴は殆ど威力を減衰させないまま光線を意図的に『屈折』させることができる点にある。【月譁紋様】の感知能力と組み合わせることで精度は飛躍的に上昇する。
但し、【雪華紋様】の最大の特徴である『屈折』にも幾つか制限がある。例えば、『屈折』の角度に限界は存在するということ。最大でも90度弱が限度である。
そして、それ以上に重大な制限が『「屈折」的光線は照射前(=インターバルの3秒)に予め演算していたコースを走る』というもの。
通常の直線的光線は照射開始から1.1秒間は上下左右に振ることができるが、『屈折』的光線の場合はそれができない。
照射中の1.1秒間に新たな屈折パターンを計算・実現することが不可能なために。加えて、光速の『屈折』は演算がとても複雑なために『屈折点』を4~5つ程度に抑えている。
すなわち、これが実戦で使える数である。当然ながら『屈折』的光線が1.1秒も持つわけも無いので、『屈折』的光線は実質的に刹那の運用に限られる。

  • “月”の【月譁紋様<げつがもんよう>】
直径数百m(最大直径600m)にも及ぶドーム(範囲内なら四角型や球型等も可)状の異界を顕現する。幾筋もの幾何学模様で覆われた表面に日食を模した漆黒の太陽が複数浮かび上がり、
更に各々の中心から巨大な眼球が瞬きを繰り返しながら浮かんでは消えて行く奇妙奇天烈な外見を露わにする。一方内部はと言うと、
銀河に見立てた多種多様な光球が空間全体に浮かび、廻り、奔っている星々が移ろう世界となっており、“英雄”以外は己の体さえも瞳に映らない。無論“英雄”の意思以外で彼を視認することは不可能。
まるで、体を無くした精神が銀河の中を漂っているような感覚をドームに足を踏み入れた者は抱くため、距離感や平衡感覚を盛大に狂わされる。
更に、太陽の光を照らす月のように【鏡界】内に閃光の支配者が顕現した光の『幻惑』を溢れさせる。『幻惑』とは・・・すなわち『眩惑』。
【月譁紋様】に『眩惑』を加えれば、生物を失明に至らせる程の強力な可視光線を顕現させることも可能。サーモグラフィーやドップラー・ライダーのような感知能力等も【月譁紋様】の領域である。

  • “花”の【千花紋様<せんかもんよう>】
自身より最大で半径15m内を赤外線加熱炉化する赤の陣形。通常発生させるモノとは桁が違う強大熱量を及ぼす赤外線を用いる。
加熱炉内に存在する物体は最高で1300度に達するが、赤外線を自在に操る“英雄”には何の影響も無い。
通常の燃焼のように空気(酸素や水素等)が反応するわけでは無いので、燃焼における弊害(例:燃焼で酸素が奪われて息苦しくなる)は発生しない。
但し、半径15mを越えた強大熱量を齎す赤外線はそのままでは自動的に消滅する・・・というか維持できなくなる。それが演算による赤外線加熱炉の限界範囲である。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】『閃劇』
【概要】
啄鴉が自身の能力『分裂光源』にて生み出した光のコピー群の総称。『閃天動地』の進化系。
救済委員事件で使用されたのは電飾付きスーツ及びマスク。
外付けの機械で電飾を任意に点灯させることができるその特殊スーツのコピーを、啄は戦場における連絡用等に用いることで、見事指揮官的役割を遂行した。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】【千里眼】
【概要】
石舛啄木の能力『自己干渉』におけるマサイ族並の視力強化に対して国鳥ヶ原支部が勝手に名付けた名称。
国鳥ヶ原支部員達は【千里眼】の有効射程を1kmと判断しているが、本当は『約2km先まで見通せる視力12.0の発現』である。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

【名称】『極集中<ゾーン>』
【概要】
銅街世津の集中モード。自身の能力『精密処理』とも合わさって、彼女の五感は極限にまで研ぎ澄まされた状態となる。
【出典】
とある男子高校生の日常シリーズ

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最終更新:2019年06月21日 04:17