【名前】 邑楽 宗理(おうら そうり)/『探偵稼業(シェリングフォード)』
【性別】 ♂
【所属】 科学
【能力】 読心能力(サイコメトリー) レベル2
【概要】

普段は学園都市で暮らしている男子高校生。
成績普通、運動普通、外見ダサめ、いかにもパッとしない地味目系男子。
しかし、ペット探し・浮気調査から、『風紀委員』や『警備員』では踏み込めないレベルの事件まで手広く請け負う私立探偵、『探偵稼業(シェリングフォード)』という裏の顔を持つ。
探偵事務所は、第二学区の廃訓練場。詳細は後述する。

事件現場の捜索と、読心能力を用いた捜査が主な探偵方法。
レベル2程度の読心能力では、決定的な情報に繋がるということは極めて稀。
しかし彼の真骨頂と言うべきは、それによって得られた断片的な手がかりを、膨大な知識や精密なロジックの糸で結んで事件の全体像を導き出す、極めて優れた推理能力にこそ存在する。
充分な判断材料が得られたら消灯した自室に籠もり、椅子に座って考え込むのが常。

そして読心能力を持つが故の、相手の心の闇を解きほぐす「救済の推理」。
被害者も加害者も救う、というのが彼の探偵としての信条にある。
もっとも、本当の意味で「救えない」犯罪者というものがいるのも、充分すぎるほどに理解している。
そういう相手には『一切の容赦はしない』。自身を犯罪の抑止力として身体も精神も完膚無きまでに叩きのめした上で、『風紀委員』か『警備員』に引き渡す。


『探偵稼業(シェリングフォード)』時は、自らの正体を隠している。
これは事件の利害関係者からの報復などで、表の知り合いを危険な目に巻き込みたくない為。
探偵活動時はトレンチコートとディアストーカー帽というコテコテのコスプレで変装する。油断を誘う、という意味も一応あるにはあるが、ぶっちゃけ趣味の占める割合が大きい。

『風紀委員』時代のコネクションを使って、自身の正体、業績、関わった事件などの一切を秘匿している。
かなり徹底しており、大半の『風紀委員』・『警備員』や暗部の人間でさえ、正体を知る者はおろか『探偵稼業』の存在を知る者すらほとんどいないに等しい。
その為、依頼は彼を知る限られた『風紀委員』や『警備員』を介し、密やかに通される。
依頼人は教えられた事務所――第二学区の廃訓練場へと赴き、そこで待つ『探偵稼業』に詳しい事件の内容と経緯を話すことになる。

事件解決率は90%。
他10%の内8%は、根が深すぎて抜本的な解決には至らなかった未解決事件。
残りの2%は、「解決しない方が幸福な事件」。
以上を除けば実に見事な解決率を誇っていると言える。
(暗部が危険因子として排除に乗り出さないのは、宗理が「落とし所」を弁えて事件にあたっている為。踏み込みすぎれば危ういことを充分理解した上での捜査である。)


『風紀委員』時代には二二一支部に所属。
学生という限られた活動時間でありながら凄まじい検挙数を打ち立て表彰されるという、知る人ぞ知る有名人であった。
かつては「二二一支部のプライベートアイ」という異名を持っていたほど。
ただし、それは同時に学園都市における犯罪の発生率が極端に多い、否、多すぎることを示している。このことが「学園都市の闇」を邑楽に勘付かせる一因となった。

『風紀委員』とは対処療法でしかない。
無論、『警備員』に置き換えたとて全く変わらない。
両者が至ることのできない「学園都市の闇(邑楽は「邪悪の温床」と呼ぶ)」の存在を、そしてそれがいかに邪悪であるかに気付いた邑楽は、組織に所属し管理される身ではどうしようもないと絶望する。
故、職を辞してフリーとなり、今度は「検挙」ではなく「救済」を。
即ち、「闇」に深く関わって人生を破滅させた学生を救い上げることを目指し、第三者的な探偵業を立ち上げることとなった。


現在も一部の『風紀委員』、『警備員』とは繋がりがある。
捜査関連でこっそり協力してもらったり、逆に協力を依頼されたりすることもしばしば。
その見返りとして探偵業に関する情報の隠匿には一役買ってもらったり、第二学区の廃訓練場を事務所として間借りさせてもらったりしている。

しかし、やはり彼らの中には『探偵稼業』を疎ましく、訝しく思ったりする者がいない訳ではない。
そういう手合いは「実力で黙らせる」。
実力、すなわち実績である。生半可な素人が半端に事件に関わればろくな結末にならないことは、『風紀委員』だった彼自身がもっとも理解し、痛感していることゆえに。
だから、徹底的に関わる。事件を解決に導き、被害者・加害者のアフターケアまで、彼が手を抜くことはない。
かといって領分を理解していない訳でもない。必要以上に出張らず、『風紀委員』は『風紀委員』の、『探偵稼業』には『探偵稼業』の担うべき部分があるとして、お互い尊重し合おうという構えである。

元『風紀委員』としての鍛えられた身体能力の他、ボクシング、フェンシング、柔術など、様々な武芸をかなり高いレベルで嗜んでいる。これは探偵業が危険な職であることを自覚している為。
高レベルの能力者でも、隙を突けば充分対処できる程の腕前がある。
また卓越した論理思考能力により、相手の能力の弱点を推理し、適した戦闘を行えるだけの場慣れもしている。
戦闘中に相手の心を読み、脆い部分を突く『説教』戦法も得意としており、これは風紀委員時代に出会った「とあるツンツン頭の高校生」参考。
彼の無能力でありながら挑むべき者へと果敢に立ち向かう姿は、宗理にもいくらかの影響を与えた。

杖を常時携帯しており、先端が丸くなったフェンシング用の剣が仕込まれている。
際だった殺傷力はないものの極めて強靱で、邑楽の鍛えた全力で鳩尾に突き込めば、大の男でも地面に倒れ伏す程度。


普段は高校に通う平凡な男子学生。
ぼさぼさの黒髪、ぐるぐるの模様が入った丸ぶちメガネ、猫背気味の中肉中背という、どうにもパッとしないような外見を装っている。
彼の正体を知っているのは、『風紀委員』、『警備員』、事件関係者の一部のみ。

現在、助手(ワトソン)募集中。美少女求む。

【特徴】
普段:上記の通り
『探偵稼業』:トレンチコート、ディアストーカー帽。背筋はしゃんと伸び、髪型もセットされている。

【台詞】
普段:パっとしない喋り方 どもる 一人称は僕

「あ、あの、あの、そ、それ、僕の、弁当箱……なんです、けど」
「すすす、すす、す、すみま、せん! ぼぼ、僕、悪気は全然、なくって! ほ、本当にごめんな、さい!!」
「む、むむ、無理ですよう! そ、そりゃ、ミステリは、好きですけど、でも、それは本の中だから活躍できるんです! ぼ、僕には、ああいうのは、無理だなあ……」

『探偵稼業』:気取った言い回しを好む ~のだよ、~だね、など 一人称は同じく僕 こっちが素

「――――その依頼、確かに請け負った。任せたまえ。この『探偵稼業』、持てる脳細胞の限りを尽くし、事件の解決に当たってみせよう」
「気にならないかね? 僕にはこの手がかりが、君達の出した結論を大いに覆す重大なものだと思えてならないのだよ」
「『相手よりレベルが高ければ負けない』というのは、些か短絡的な思考だと謂わざるを得ない。要するに、能力に頼り切るからそうなるんだ。地力が足りない」
「君のその能力は、極めて特異で有用だ。だからこそ、こんな下らないことなどに利用してほしくはなかった。
 調べればすぐ発覚してしまうし、もっと別の使い道が、僕の思いつく限り100はあった。」

「僕は、戻らない。
 『風紀委員(きみたち)』は、『風紀委員(きみたち)』にしか解決できない事件があるだろう。
 それと同じことだ。『探偵稼業(ぼく)』にも、『探偵稼業(ぼく)』にしか解決できない事件が――救えない人間というものがある。そういうことだからね」

【SS使用条件】 死亡・猟奇・過度なキャラ崩壊がなければご自由に!

【おまけ】
枯園 蔦とは、過去に同じ事件で関わった者同士。唯一『探偵稼業』の正体を看破した一般人?である。

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最終更新:2012年07月26日 20:05