【名前】一式良世(いっしき よしよ)
【性別】男
【所属】科学
【能力】No data
【能力説明】
能力開発を受ける年齢ではない為、能力は有していないように思われる。
【概要】
25歳、独身。断崖大学卒業後、掃除ロボや警備ロボット等に用いられる産業用AIを開発する研究施設“産業用人工知能開発センター”に就職するも自分が求めていた仕事ではないと退職。
現在はその卓越したプログラム作成技術と大学在籍中に独自に開発した人工言語の実績を買われ、知的障害能力開発施設(サヴァン・シンドロームのうりょく―)に研究員と言う形で在籍し、自閉症患者用の精神安定機器や独特で不安定な自分だけの現実を補助する為の拡張現実を作製している。
また施設の人員の少なさからよく業務外の仕事を押し付けられることが多く、被験者の世話などもやっている。
学生時代に作成した人工言語は非常に法則性が複雑だが同時に翻訳ツールを用いれば途端に簡略な物になると言うものであり、当時は非常に画期的な人工言語であったらしい。

一般的な感性を持つがゆえに、研究職に携わっていくうちに同じ人間である被験者を只の実験動物と割り切っていく、良心の呵責が失われていく、感受性が死んでいき段々と馴れていく感覚に襲われ、苦悩していくようになる。
本人はこれを“自分が壊れる”と称しており、事実被験者の死に目を見ていく内に心が揺れ動かなくなっている。
自分が非人道的な行いを繰り返している自覚はあり、その罪を償うかの様に慈善事業にのめり込んでいる。副業として落第防止の仕事をしているのもそんな罪滅ぼしの一環らしいが落第防止としての彼は劣等中の劣等。今の所彼が関わった不登校児で無事に学校に復帰できた者はいない。
彼はそれを半分壊れた自分が他人を真面にする事なんか土台無理な話と自嘲している。それでも誰か一人でも社会復帰出来るのではないかと期待して現在も落第防止を続けている。

取り繕う事が得意で、被験者に対しては優しく穏やかな大人を装うことが多い。また目を覆いたくなる様な事を強いられても仕事は仕事と割り切り実行することが出来る。しかしその一方で本性は感受性が強く、同僚に対して密かに対抗心を抱いたり嫉妬したりと子供っぽい性格も持ち合わせている。
自嘲癖があり、よく行きつけのキャバクラで酒を呷りながら酔い潰れるまでお気に入りのキャバ嬢相手に延々と恨み辛みを零している。
【特徴】
20代半ばにしては老け込んだ顔立ちをしており、妻帯者とよく勘違いされる。
背丈は175cm、体躯は細めで若干不健康気味。
【台詞】
「――――大丈夫、辛くない。僕を信じて、リラックスして、もう少ししたら胸の痛みは消えるよ安心して」
「頭がどうにかなってしまいそうだ、いや、もうどうにかなっているのかもしれない。数十本のチューブで繋がれて脳を電脳化して辛うじて息してるような、僕よりも半分も生きてない子供を、今日僕は初めて人間と思えなかった。家畜でも見るかのように見てしまった、見えてしまったんだよォぉ、クソォ……」
「これが罪滅ぼしになるなんて思っちゃいないし、自己満足だの無意味だの罵られたって構わない。半分心が壊れた僕が誰かを救えるなんて到底思えないけど、それでも僕は慈善がしたいんだ、誰かを救いたいんだ。自分だって人の役に立てるんだって自分に証明して見せるんだ」
【SS使用条件】
とくになし

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年03月25日 19:56