【名前】エミール=ルクスタンブル
【性別】男
【所属】元・ローマ正教所属の魔術師
【能力】『ザカリアス会議録』の『断片』と『ウリエルの力』
【能力説明】
『ザカリアス会議録』の『断片』
745年のローマ教会において、ザカリアス教皇の元に行われた会議の記録とされている書物の一部。
過熱する天使信仰を抑えるための会議であり、そこではミカエル、ガブリエル、ラファエルを除く全ての天使は堕天使の烙印を押される事になる。
しかし、その会議の実は、四大天使の一角、ウリエルの力を手中に収める為に、ローマ教会によって行われた大魔術であった。
ザカリアスを含む強大な魔術師によって、ウリエルを『人間が扱える範囲』に収める大規模な陣が組まれ、発動。
結果として、彼らはその力を手にすることになる。

『ザカリアス会議録』は当時の真実と、ウリエルの力の制御法を示した魔導書。
後の歴史においてウリエルはその名誉を取り戻すが、聖人としてであり、
今なお『ザカリアス会議録』によってその力の一端が制御されている状態にあると考えられる。
『ザカリアス会議録』は何らかの要因で損傷したようだが、僅かなページすらもウリエルの力によって守護されている為、1300年を経てなお健在であった。

『炎の剣』
『ザカリアス会議録』によって齎される魔術の一つ。
正真正銘、四大天使ウリエルの力によって構成される炎の剣。
手から溢れ出る炎が物質化し、剣の形状を取る。まばゆい光と激しい熱を持った聖剣。
本来ならば純粋な天使の力を一介の魔術師が扱うことなど不可能であるが、『ザカリアス会議録』によりそれを可能としている。

その能力は、『守護』。
炎の剣を持ってエデンの園の門を守る番人としての役割をクローズアップさせたもので、
幾つもの障壁を生み出しあらゆる物を『守る』事が出来る。
『神の炎』『炎を持って現れるもの』『焔の剣』等、ウリエルの逸話には正義、裁きの象徴としての炎が現れるように、
また、剣が炎で構成されるように、この魔術も基本は炎。
炎の壁や、物体を過熱、炎の竜巻等、火と熱をもって『障壁』を作る他、
炎がもつ光そのものに圧力を加えて敵を押しのけたり、物体を焼きつくす光の壁を作り上げたりする。
また、炎によって大気に働きかけることで、ウリエルが持つ『気象、自然現象を司る天使』の属性を露わにし、嵐や雷、雪なども障壁として扱うことが可能。
更にはウリエルが持つ元々の属性である『風』属性から、空気を利用した不可視の壁すらもつくり上げることが出来る。
ウリエルの持つ多彩な属性と、エデンの門の番人としての『守護』を噛みあわせた、非常に強力な魔術。
これらは個人クラスの『壁』から要塞クラスの『防壁』まで多種多様で、広範囲に広がるほど力の密度と精密さは下がる。
なお、これらはあくまで『防壁』であり、直接攻撃に用いたり、生み出した物を動かしてぶつけるという事は出来ない。
あくまで事前に『配置』する事のみが機能であり、それ以上は当人の創意工夫に任せられる。

『懺悔の天使』
『炎の剣』が持つ最終機能。
地獄において、様々な罪人を永遠の炎で焼き、火で炙る、執行者としてのウリエルの側面を引き出した魔術。
『炎の剣』が守護なら、こちらは殲滅の魔術。あらゆる罪人を焼き滅ぼす必滅の豪炎。
罪人の判定は、つまるところ『神への反逆』。
『炎の剣』によって生み出された『障壁』を破壊したもの。
すなわち、罪人として追われながらも『エデンの園』へと足を踏み入れんとする人間に対して強く効果を発揮する。
罪人が生み出した物体や魔術にこそ効果はあれ、そうでなければ紙一枚に焦げ目をつけることすら出来ない。
【概要】
過去にローマ正教に所属していた魔術師。
長い歴史の中で、様々な事件事故、一族の断絶や危険視による封印等で、
現代では失われてしまった魔術を発掘する『発掘魔術師』として活動をしていた。
彼が『蘇らせた』魔術は非常に多く、時には一見何の関係もないような歴史上の出来事から、
魔術の『におい』とでも言うべきものを嗅ぎ取り、様々な観点から調査を行う事で強力な魔導書を見つけ出した事もある。
基本的に、一度失われた魔術はその基盤を失っているために実用性よりも『研究材料』としての趣が強いが、
彼は純粋にローマ正教の発展の為、そして歴史を紐解く楽しさの為に活動を続けていた。

だが、ある日、偶然にもたどり着いてしまった『ザカリアス会議録』の『断片』と、
それによって得る事の出来る『ウリエルの力』から、彼の『核』とでも言うべき部分が大きく変貌する。
天使の力すら制御しうる『歴史上の霊装』に心を惹かれた彼は、より実用性の高い『魔術』を追い求める為、
ローマ正教の所属から外れ、独自の研究によって歴史の闇に埋もれる様々な霊装を発掘する『大儀式』の基礎理論を完成させた。
(最後の審判においてあらゆる魂が救済される――という理論をねじ曲げて構築したもの。
 ウリエルがその魂を審判の座に解き放つように、理論上、失われた全ての物を、この世界に現出させる)

現在は『炎の剣』によって構築された要塞に潜み、独自の研究をしながら、『大儀式』の精度を高め、
時には世界各地を巡って様々な『歴史的霊装』に手を出している。

元々研究職についていた為、魔術の『理論的な』扱いは超一流。
『炎の剣』を用いて事前に『陣地』を構築する上では、難攻不落の物が出来るが、
その喉元にまで剣が届いた場合、恐らく容易に討ち取られる可能性はある。
本人もそれを理解しているため、二重三重ではすまない『難関』を『陣地』に構築するだろう。
【特徴】
緑色の髪に、太陽の如き赤いローブを着用。ダウナー系の美青年。
【台詞】
「歴史に埋もれた、神にも匹敵する力! 僕はそれを全て手にしてみたい。その先に何があるのかを、僕は知りたい!」
「僕の信仰の根源は『憧れ』だ。神に憧れた。力ではなくその有り様に、憧れた。
 人は無限の愛を持たない。人は全知ではなく、全能ではない。
 持たざるが故に想像出来ぬ物を、想像出来ぬ物を持つ者を、僕は『憧れ』として信仰した。
 だが、もう『憧れ』は終わる。この世界の失われた全ての物を、全ての力を僕が手にし――神へと至る!」
【SS使用条件】
特になし。敢えて言うなら『黒幕の前座』。

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最終更新:2020年10月27日 21:48