陰陽局

内閣の管轄下にある陰陽師による魔術機関。東京に本部を構えている。
明治維新の折に陰陽師の官職は事実上廃止されたが、それは日本を近代化させるための障害となる陰陽師達の権力を削ぐための政策であり、その結果陰陽師達は政治の表舞台からは姿を消した。しかし、国が近代化したからといって霊的な災厄や魔術師による犯罪行為が無くなるわけではなく、それらに対応できる陰陽師達の力は変わらず必要であったため、日本(大日本帝国)政府は整備し直した国家体制の中に陰陽師達を改めて組み込み、陰ながら日本を支える新たな陰陽師機関を作り出していったのである。
陰陽局もそうした旧日本政府の陰陽師機関を発祥とする組織の一つであり、その主な職務は国内の霊的な災厄への対応と予防、そして魔術の関わる犯罪の捜査や違法魔術師の検挙等である。ただし行政機関に所属する故のフットワークの重さから、国際的な事件への対応は他国の魔術組織よりも出遅れる場合が多く、また学園都市内で起こった事件については基本的に捜査権限を持っていない。ちなみにエンゼルフォールの時はがっつり影響を受けたせいで、組織の立て直しと政府への対応に追われてしまい、ある程度落ち着いて、数日後いざ捜査に取り掛かろうとしたら既に事件が終結していたという体たらくであった。
所属する陰陽師は国家公務員として扱われるため国から給与が出ており、ボーナスや危険手当も支給されている。ただし、所属するには国家試験をパス必要があり、その際には人格面の適性試験も実施されるため、基本的に危険思想を持った人間は所属することは出来ない。現在は慢性的な人事不足により採用試験の年齢制限がかなり低く設定されており、十代半~後半の者も大勢所属している。また、最近は陰陽師とは関係のない魔術師も少しずつ増えてきているらしい。
ちなみに陰陽局に限らず、旧日本政府の陰陽師機関の流れを汲む組織は政教分離が徹底されている。そのため科学には寛容であり、科学で済ませられる分野には進んで科学を取り入れる柔軟性を持つ。陰陽局も職務には普通にパソコンや携帯電話を使用しており、現場での移動手段も専ら自動車やバイクである。

局長
藤原隆幸

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2016年07月29日 00:15