氏名 |
所属 |
職種 |
齊藤 昭 |
IBM |
製品開発エンジニア |
経歴・業務内容
2003年入社 情報理工学系研究科 電子情報学専攻
入社一年目;携帯電話上でのアプリケーション・ソフトウェアの開発や試験を担当
二年目;組み込み機器向けJavaチームに入り、互換性試験の実行などを担当
三年目;カーナビメーカー向けにJava VMとグラフィックスライブラリを提供するプロジェクトにおいて開発業務を担当
五年目;台湾の携帯電話メーカー向けの製品の開発プロジェクトを手伝うため、アメリカの事業所で試験を担当
六年目;グローバルIBMのメンバーがバーチャルにチームを組むBiz Techに次世代の家電をテーマにしたチームとして参加。とあるゲーム機上でJavaとOSGiというプラットフォームを動作させる作業に関わる。
八年目;通信事業者向けにJava VMを提供するプロジェクトにおいて、テスト開発および、問題解析と修正を担当
九年目;Javaのテストケース拡充プロジェクトでプロジェクトにリードを担当
十年目;メーカー向けにJava MVとアプリケーション・プラットフォームを提供するプロジェクトにおいて、画面管理およびユーザ・インターフェース部分の開発を担当
やりがい
困難な移植作業や複雑な特殊要件への対応が必要な場合は、日本だけでなく海外の開発チームとも連携して作業を進める。また、逆に海外の開発チームが主体となって進めているプロジェクトにメンバーとして参加することもあり、グローバルな体制で開発する。そのグローバルなプロジェクトの中で、USのエンジニアを日本に招待し集中的に問題の修正をする機会があった。USのエンジニアの手が回りきらない部分の手助けし、お礼を言われたのがうれしかった。
仕事への姿勢/考え方
良いものを作り上げるには客とのコミュニケーションが大切である。「自分がユーザだったら使いたいか」という視点を持って開発している。インターフェースの仕様書を明確化するために、客のオフィスに出向き、客と一緒に開発中のデバイスを用いて動作を確認しながら何度も議論を重ねることも。また、技術面の理解度の差から、提案するインターフェースへの変更の必要性を客に理解してもらえないこともあり、その際は変更が必要な背景を粘り強く説明し、客の不満点の理由を聞き妥協案を見つけるという作業を繰り返し、完成へと近づけていく。
自分の作品の対象は観客であると同時に、過去の自分でもある。
今後の目標
iPhoneやAndroidなどが例にあげられるように、組み込み機器向けのソフトウェアは現在非常に注目を浴びている分野である。今までの業務は担当コンポーネントが客の製品の機能の一部分としての提供であり、それ自体に強力なブランド力を持ったものではなかったため、一般への露出という意味では製品はまだまだ至らない部分がある。今後は外部の目に留まるようにし、「IBMは組み込み機器向けソフトウェアも頑張っている」という認識が世間に広まり、その中で中心的な役割を果たしているエンジニアとして認識されるようにしていきたい。
感想①
今回はとても大きな会社であるIBMの製品開発エンジニアを任されている方を調べて、エンジニアは意外にもコンピュータと向き合うだけでなく人と向き合うことが大切であることが分かった。このように調べる前まではずっとコンピュータに向かって作業している姿を想像していた。しかし調べてみたらむしろ人とかかわることが大切であり、製品開発には重要なことであることがわかり、認識をあらためさせられた。また、技術面ではいろいろなことをできるようにするのではなく自分が得意な分野を持ち、得意分野のちがう人と協力することが大切であることが分かった。
感想②
考えてみれば顧客のニーズに合わせたものを作るためには顧客のことを知らなければならないので当たり前なのだが、エンジニアと言うのは技術だけでなく話術も必要であるのだなと感じた。私もコミュニケーション能力を高めていきたいと思う。
最終更新:2017年02月28日 15:39