自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

146 第109話 「鍵」捜索(前編)

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第109話 「鍵」捜索(前編)

1484年(1944年)1月15日 午前9時 北ウェンステル領ラグレガミア

その日、アロルド・ヴィクター中尉は、工作部隊の仲間と共に手配した馬車を使ってラグレガミアの町にやって来た。

「お客さん、着きましたぜ。」

御者が、荷台に寝っ転がるヴィクター中尉に言った。

「ああ、着いたか。」

ヴィクターは御者にそう言ってから、後ろのメンバー達に1人1人声をかけて起こしていった。

「ありがとう。これは代金だ。」

ヴィクターは礼を言いながら、御者に代金を渡した。
彼らは馬車から降りてから、屈伸運動等をして硬くなった体を柔らかくした。

「ここが、ラグレガミアか。」
「ええ。」

ヴィクターの問いに、ロウクは頷いてから答えた。

「リンドスト-ユレインレーブ間で、ここラグレガミアは3番目に大きな集落です。ここなら、情報収集もやり易いでしょう。」
「あの行商人の証言を元に、ここまで来た訳だが・・・ロウク、目標は見つかると思うかね?」
「さあ・・・・やってみないとわからないですね。」

ロウクは、そう言ってから肩を竦める。
ここラグレガミアに来る2日前、彼らはトアレ地方の周辺で聞き込みを行っていた。
聞き込みは、上陸したその日から行っていた。
聞き込み開始から2日ほどは、全くと言っていいほど、鍵に関する情報は見つからなかった。
しかし、3日目になってようやく、似顔絵とそっくりな少女をラグレガミアで見たという情報を得た。
ヴィクター中尉らはすぐさま、馬車を手配してラグレガミアに向ったが、途中で味方艦載機の空襲に巻き込まれ、危うく難を逃れる場面もあった。
そのため、到着は予定よりもやや遅れ、今日の午前9時にラグレガミア入りした。

「ヴィクターさん、ちょっとだけ一息いれましょう。」

後ろから、エリラが言って来た。

「昨日から経費節約のために、あまり飲んだり、食べたりしていません。」
「あたしも賛成。」

珍しく、イルメも言って来た。

「少し、暖かい飲み物でも飲んでから動こう。正直、寒くてやってらんないわ。」

イルメは体をさすりながら言う。

「そうだな。じゃあ、適当に喫茶店でも探すか。ロウク、ここらでいい店は知らんか?」

ヴィクターはロウクに聞いた。

「う~ん、ありましたかな・・・・・あ、そういえば、1度だけ、喫茶店に立ち寄った事があります。その店の香茶は
とても美味かったですよ。」

「ほう。その店はどこにある?」
「この通りを真っ直ぐ行けば、すぐに見つかると思うんですが。」
「まずは、その店を見つけるとするか。」

ヴィクターはそう言ってから、移動を開始した。
ロウクを先頭に移動を開始してから3分が経った。

「ヴィクターさん、あれ。」

ふと、すぐ後ろにいるホウトが、彼の肩を叩いてきた。

「どうした?」
「空を見てください。飛空挺が飛んでいますよ。」

ヴィクターはホウトの言われるがままに、空を見上げる。
空には、数十条にも及ぶ白い線が引かれていた。

「あれは、B-29だ。」

ヴィクターは小声で言った。

「北の辺りに向かっているな。」
「あの様子だと、かなりの高度を飛行していますね。」
「そうだな・・・・恐らく、高度9000メートルぐらいまで上がっているな。」

エリラは、視線を空を見上げるヴィクターとホウトから離し、周囲を一通り見回した。
通りの両側には、家や商店が並んでいる。道には人も歩いている。

ラグレガミアの住人達は、そのほとんどが空を見上げていた。
表情は様々、に思えたが、エリラには共通する物を見つけていた。
住人達は、一見物珍しそうに見つめるか、あるいは感心なさげにただ見ているといった感があったが、よく見ると誰もが愉快そうな
表情を浮かべている。

「チッ、またアメリカ軍機が来てやがるのか。忌々しい奴らだな。」

ふと、目の前を通り過ぎようとしていた男女が、不機嫌そうな口調で呟いた。

「こんな奥地まで攻めてくるとはね。アメリカの連中、いよいよ本気でここを取るみたいよ。」
「そうなる前に、早く例の物を見つけないとな。」

男女は、何気ない口調で会話を重ねながら、そのまま歩き去っていった。
エリラは、その男女から充分離れた距離に達してから、ヴィクターに小声で言った。

「ヴィクター中尉。」
「エリラか。気付いていたか?」
「ええ。あっち側の人達です。」
「こっちに気付いていたか?」
「いえ。薄汚い物を見るような目付きで睨まれただけで、こっちの素性には気付いていませんね。でも、あの2人。だいぶ出来ますよ。」
「そうか。気付かれて無いならまだいい。」
「ヴィクターさん、あそこです。」

会話の途中、ロウトがとある方向を指差した。そこには、1軒の喫茶店があった。

「あそこか。そういえば、君も気が付いていたか?」

ヴィクターはロウトに聞いた。

「ええ。あの2人は、本国から来た奴らですよ。」
「こうなったら、休憩時間を短縮して、情報を早く集めないとな。」

ヴィクターはそう呟いた。
ロウトが店内に入ると、カウンターに立っていた若い男が、覇気のある声音で挨拶してきた。
年齢からして、まだ20歳を超えていない少年であろう。

「いらっしゃいませ!何名様でしょうか?」
「7人です。」

ロウトは、入って来る仲間達を見ながら、店員に言った。

「ご注文は?」
「香茶を1人ずつお願いします。」
「わかりました。少々お待ち下さい。」

店員は注文を受けると、すぐに店の奥に入っていった。彼らはカウンター前の席に座った。
やや間を置いてから、店員が香茶を運んで来てくれた。

「料理も頼めるかね?」

ヴィクターは店員に聞いた。

「ええ、勿論ですよ。こちらのメニュー表をご覧下さい。」

店員は営業スマイルを保ちながら、メニュー表を出してきた。
ウェンステル語が分からないヴィクターとエリラ、ルークとライバは、店員に怪しまれない範囲でウェンステル語の読める残り3人に
メニュー表にある料理名を言わせながら、適当に料理を頼んだ。
20分ほど待ってから料理が運ばれてきた。
料理は、ほぼ全員がサンドイッチ系を頼んだため、どれも似たような物ばかりであった。
料理を食べている最中に、店主と思しき男が奥から現れた。

「お客さん方、ここでは見ない顔ですね。もしかして、遠くから来られましたか?」

店主は、陽気な口調でヴィクターに聞いて来た。

「ええ。東部から来ました。」

ロウクが店主の問いに答えた。

「ほう、東部からですか。どうですか、東部は?」
「いやぁ、ここ最近は東部でもシホールアンル軍が殺気立ってますよ。東部を出発する時は去年の12月後半あたりだったんですが、
今じゃあ東部でもシホールアンル軍は厳戒態勢で警戒に当たっているでしょうね。」
「何でも、南部あたりで連合軍が上陸してきた、という噂が流れているらしいですよ。」
「ほう、連合軍がですか。」

ヴィクターはわざとらしく驚いた表情でそう言った。

「ええ。そもそも、この北ウェンステルの奥深くまで連合軍の飛空挺が来るぐらいですから、いつ上陸されてもおかしくないと
思っていましたよ。今日だって、飛空挺が2、30機ほど、空の上を飛んでいましたからね。」

店主は淡々とした口調で言うが、その表情は妙に明るい。

(嬉しいのだろうな・・・・)
ヴィクターは、店主の心境を察した。

「そういえば、あなた方はどうして、わざわざこの西部にやって来たんですか?」
「実は、人を探しているんですよ。」

ヴィクターは、懐から紙を取り出した。それは、鍵の似顔絵であった。

「この少女を見た事ありませんか?」
「ふ~む・・・・妙に暗い顔だな。でも・・・・どっかで見た事あるような。」

店主は思い当たりがあるのだろうか、しきりに何かを思い出そうとするが、記憶の中にある顔と、とこの似顔絵が合致しない。

「どうですか?」
「自分の記憶にはちょっと、覚えが無いですな。」

ふと、エリラは店主の後ろにいる少年の顔が、一瞬強張るのを見逃さなかった。

「ねえ、あなたはこの顔に見覚えがあるの?」

エリラは、少年に声をかけた。

「あ・・・はぁ。」
「どうした?見覚えがあるのか?」
「う・・・・・うん。ちょっとな。」

少年は躊躇いながらも、頭を頷かせた。

「親父、つい最近まで、あの綺麗なお姉さんが来てたろ?」
「ああ、あの娘か。」
「その姉さん、ほんの一瞬だけ、あの似顔絵と似たような顔をしていた時があったんだ。」
「そうなのか?」
「うん。」
「すまないが、その姉さんは自分の名前は言わなかったかい?」

ヴィクターはその少年に聞いた。

「いや、言いませんでした。普段はとても明るい女の人でした。たまに粗暴な口調になるときもあったけど、
あの似顔絵のような、暗い印象は殆ど無かったです。」
「自分の過去の事とかは話していたかい?」
「いえ、全くと言っていいほど話しませんでした。あと、ほんのちょこっとだけなんですが、服の隙間からは変な
刺青みたいな物が見えました。」
「お客さん、彼女は昔、何かあったのですか?」
「ええ、ちょいと事情がありまして・・・・・・」

ヴィクターは、店主と少年に話し始めた。無論、本当の事は言えないから、でっち上げの話だ。

「ほほう・・・・あの娘さんはキーリィという名前だったんですか。」
「ええ。彼女は自分達の仲間なんです。今まで、劇団で仲良くやってきたんですが、まさか、いきなり居なくなるとは・・・・・」

ヴィクターは、困ったような表情を浮かべてそう言った。

「では、あなた方は彼女の真意を確かめるために、わざわざこうして、人探しの旅に出ていると言う事なのですね?」
「そうです。今まではほとんど情報が得られなかったのですが、彼女がほんの数日前まで、この店に居たと知った時、私はやや安堵しました。」
「あなた方も、苦労してますなぁ。」

「いや、心の修行と思えば、このような旅もさほど苦しいとは思いませんよ。」

ヴィクターはそう言って、ニヤリと笑った。

「おっと、まだ名前を聞いておりませんでしたな。私は、この喫茶店の主人をしています、トナクラ・サイカル、こいつは倅のヴァントです。」
「ヴィクターと申します。」
「キーリィさんは、さほど遠くには行っていないと思いますよ。この時期はまだ寒さが厳しいですから、下手に遠出でもしようものならば、
たちどころに凍死してしまいますよ。」
「情報ありがとうございます。これで、少しは彼女に近づけましたよ。」

ヴィクターはそう言ってから、店主に頭を下げた。

10分後、料理を食べ終わった彼らは、代金を払って店から出る事にした。

「毎度ありがとうございます。ヴィクターさん、今度はお嬢ちゃんと一緒に来て下さい。」

店主は、にこやかな笑顔でヴィクターに行って来た。

「ええ、必ず来ますよ。」

ヴィクターはそう返事してから、喫茶店から出た。


それから更に20分後、ヴィクターらは、とある家の前で立っていた。

「ここかな?その協力者さんの家とやらは」
「隣に散髪屋がありますが、こんな所に7人も押し掛けて大丈夫ですかね?」

半信半疑にな気持ちになりながら、ヴィクターはロウクに住所を確認させる。
後ろからは、ライバがどこか不安そうな表情で呟いている。
彼らは、出発前にトアレにいた協力者、アルブにラグレガミアに行くと伝えた。
アルブはその時、ラグレガミアにいる同志に連絡を取り付けると言い、彼にその同志がいる住所を教えてくれた。
彼らは、その住所を頼りにこの家に来ていた。
家のドアが開いた。

「・・・・あら?お客さんですか?」

中からは、20代前半と思しき若い女性が出て来た。
ヴィクターを初めとする男達は、半裸に近いその女性の格好に思わず目を奪われた。

「・・・・あ・・・・・」

いきなり、女性は顔を真っ赤に染めてから、勢い良くドアを閉めた。

「・・・・・惜しい、もうちょっとでお」
「「言うな!!」」

苦笑しながら言葉を発するライバの口を、イルメとエリラが喚きながら押さえた。

2分後。

「失礼しました~。」

先ほどの赤毛の女性が、今度は服を身に着けてから彼らを出迎えた。

服装は上、下ともに黒の長袖、長ズボンといった格好である。

「あの、私達は」
「話は聞いていますよ。」

ヴィクターの言葉を、その女性は遮るような形で自分の言葉を言った。

「さ、早く上がってください。」
「は、では。」

ヴィクターは頭を下げると、最初に家の中に入った。

「すいません。少しばかり散らかってますが」
「いえいえ、気にしませんよ。」

ヴィクターは、呑気な口調で言う女にそう言い返したが、彼の顔は引きつっていた。
家の中は散らかり放題であった。客人を出迎えるであろう居間には、訳のわからぬゴミが大量に置かれている。
目を台所と思しき場所に向ければ、普通なら清潔に保たれている筈なのに、まるで、汚す事が美になると言わんばかりに、
所狭しとゴミやガラクタが置かれている。

「アンタ!いつまでベッドに潜ってんの!続きは夜だよ!!」

いきなり、ヴィクターの前を歩いていた女がどら声をあげ、閉まっているドアをガン!と蹴った。

「いやぁ、すいませんねぇ。ウチの夫、少しばかり疲れているもんですから。」
「いえ、お気になさらず。」

ヴィクターはさらりと言ったが、内心ではこの女に対して最悪の印象を抱き始めている。

(いくらなんでも、散らかりすぎだわな)
彼は、心の中でそう呟いた。

「すいませんが、こちらで少し待っててください。」

女は、彼らをとある一室に案内した。
その部屋は、意外とすっきりしている。

「どうも。」

ヴィクターはそう言ってから、部屋の中に入った。7人全員が床に腰を下ろしてから3分ほどが経った。

「お待たせして申し訳ありません。」

部屋の入り口から、緑色の服を身に着けた男が、頭を下げながら入ってきた。

「あなたが工作部隊のリーダーですね?」
「はい。ヴィクターと申します。」
「私はヴァルトボスと申します。同志から話は伺っております。こちらは私の妻のエレンです。」

ヴァルトボスは、一緒に入ってきた女をヴィクターらに紹介した。

「捜索のほうはどうですか?」

彼は早速、ヴィクターに捜索の進展具合を聞いて来た。

「ええ、今のところ順調です。とは言っても、有力と思える情報はつい今しがた手に入れたばかりですが。」

ヴィクターは苦笑しながら言った。

「どのような情報なのです?」
「ええ。実は、そこの喫茶店の主人から聞いたのですが、我々が探していた目標は、つい数日前にもあの店を訪れていたようなのです。」
「そうなのですか。」
「はい。確証は余り持てませんが、店の主人や、店員からの話からして、まずはその女性を探そうかと思っています。」
「ラグレガミア以外だと、この周囲で冬を過ごせる集落があるとすれば・・・・」

ヴァルトボスは、床から立ち上がって部屋を出て行った。それから20秒ばかりが経ち、彼は地図を手に、部屋へ戻ってきた。

「この地図は、ラグレガミア周辺の詳細を表した物です。3年前に出たばかりなので、比較的新しい地図です。ラグレガミア周辺には、
4つの部落があります。そのうち1つが北3ゼルド、2つは東1ゼルド方向、1つが南2ゼルドの所にあります。この中で、一番過ごしやすい
部落は・・・・・ここですな。」

ヴァルトボスは、南の部落を指で叩いた。

「ここ最近は晴れ間が続いていますが、これからは天候が崩れ始めます。天気が悪くなれば、当然冷え込みが酷くなりますから、
外で過ごす事はほぼ不可能です。唯一、ここから南にあるトルウスブラは、冬でも他と比べて、気温が比較的高く、冬場でも
過ごしやすい場所として知られています。もしかしたら、あなた方の探している人は、ここにいらっしゃるのでは?」
「確かに、そう考えられますね。」

ロウクが言った。

「逃亡生活が始まって、既に3年ほど経ちますから、この周辺地域の事を理解し始めてもおかしくはありません。」
「しかし、必ずしも、トルウスブラに逃げているとは限らないかと思います。」

ルークが真剣な表情で言ってきた。

「トルウスブラにいると思い込ませて、他の部落に逃げ込んでいる可能性も考えられます。我々が追っている目標は、これまでの行動で
常に敵の目を欺こうとしています。」
「ううむ、ルークの言うとおりだな・・・・奴さんはなかなかひねくれた性格をしとるしな・・・・」
「手分けして探す事は出来ないのですか?」

ここで、エレンが口を挟んだ。

「7人も居るんですから、何人かに別れて、その村で聞き込みを行うとか。」
「そうしようにも、自分らが持つ情報の伝達手段が限られているのです。この7人の中で、魔法通信を使えるのは、このエリラだけです。
無線機があと2、3個あれば、手分けできない事も無いですが、無線機を持っている所を敵に見つかれば、捕まってしまう。」
「かといって、全員で虱潰しに部落を回っても、時間が掛かり過ぎてしまいますしねぇ。」
「一番怖いのは、敵さんが人海戦術を用いて目標の確保に乗り出す事ですよ。」

ライバが言う。

「今は、まだそうなっていませんが、敵が駐留軍も使って目標を捜索するとなると、勝負は決まったも同然ですよ。」
「ヴィクターさん、ちょっといいでしょうか?」

その時、ハムクが口を開いた。

「どうした?」
「少しばかり妙案があるのですが。言ってもいいですか?」
「ああ、どんどん言ってくれ。」
「わかりました。」

ハムクは、怜悧な表情を維持したまま、ヴァルトボスとエレンを交互に見やった。

「先にお聞きしますが、あなた方の同志は、この4つの部落にもいますか?」
「ああ、一応いるが。」
「その同志に、我々が捜し求めている女を探させようと思っているのですが。よろしいでしょうか?」
「いいけど・・・・でも、あなた方はその女の詳細を知っているのですか?」
「ええ。」

ハムクは即答した。
(やはり、そう来たか)
ヴィクターは、内心そう思った。彼は、ハムクが言う前に全く同じ提案をしようと思っていた。
しかし、頭の切れるハムクもまた、ヴィクターと同じ事を考え付いたようだ。
つまり、シホールアンル軍が人海戦術に出るのなら、その前に、こちらも同じ手を使って、目標を手っ取り早く見つけようと言うのだ。
「ただし、魔法通信を送る際は、当たり障りの無い内容で送って下さい。探しているのは、僕達だけではありませんからね。
ヴィクターさん、それでいいですか?」
「ああ。それでいいと思う。」

ヴィクターも賛成した。

「わかりました。では早速、同志に連絡を取ってみましょう。」

ヴィクターらはその後の話で、ヴァルトボス、エレンから情報が入るまで、ラグレガミアの町に留まる事を決めた。
話が決まったあと、ヴィクター達はさっさとその家から出て行った。
ヴァルトボス、エレンの2人は、もう少しゆっくりしてはどうか?とヴィクターらに行ってきたのだが、彼らは丁重に断った。
いくら心の良い者ばかりが集まっている彼らも、“ゴミ屋敷”に長く留まろうとは思わなかった。
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