アゲハ蝶Verディアボロ

コツリコツリと靴音を立てて
姿見せたその悪魔
刑務所から生まれ出でた邪悪
少年の魂の裏 それこそ我が本性
地獄の底映した異形の眼

少年はこう言った「それが生きがいです」と
俺のためにいるのだと
ああ愛しい魂よ 信じられるのは
この世でお前だけ
裏切りは常にある『人の心』は不安定
組織のどれ程が 心から信頼してるのか
顔も見せない俺などを

帝王 全てはそれでよかった
世界はただ まばゆくて
夢よりも心地よい絶頂
黄金は君臨した 世界は俺に背を向けた
奴の為の踏み台だったのだと

いつか故郷で知った旅行客の女
ついに手は下さないまま
そうそれは俺の 認めたくはないが
愛情と呼べるもの
これが俺の運命なら
なんて酷いストーリーだろう
一瞬の甘い夢に縛られ
待ち構える絶望など知らずに踊っていた

我が娘の存在を知った
顔は彼女に良く似ていた
愛してもいいと思っていたのに
湧き上がったのは憎悪
こいつも殺さなければと
俺の心は既に
『できあがって』いた

あなたに会えた思えばそれは
絶頂の崩壊だった
始まる前から崩れていた
ほんのひとときの絶頂と
引き換えに永遠の
死と孤独を何度も繰り返す

奏でられるのは鎮魂歌
終わりの見えない苦痛
終末すら俺に背を向けた

俺の内から消えた彼を返してください
孤独から俺を連れ去っておくれ

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最終更新:2007年11月13日 23:17
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