廻る回る《走馬灯》(fantasmagoria【ファンタズマゴリーア】)
落ちて来そうな空の下
躍る踊る《過去の記憶》(memoria andata【メモーリア・アンダータ】)
綺麗な『赤』を散らせて…
《男》が手探りで調べる硝子屑… 其の行動を『愚行』だと嗤うならば…
石碑に残された軌跡は一体如何な決意を秘め…
彼らにはどんな道標を示したのだろう…
運命に翻弄され 己の堕落を嘆いた青年は…
やがて『目醒め』を迎えるだろう…
それは…命令を享受し遂行するだけの『逃避』から…
やがては…より強大な決意でそれをも乗り越える『覚悟』へと…
何が起こったのか 良く解らなかった…
飛び出した同僚(彼)の《叫び》(gridata【グリダータ】)
爆ぜた肉の《匂い》(fetore【フェトーレ】)
何が起こったのか 良く解らなかった…だが
唯…ひとつ…此処で俺は『終わり』だと判った…
俺は一番大切な《誇り》を失い → 崩れる彼の手を掴んだ……
嗚呼…訳も解らず息を潜めて佇んでいた 独り
後悔は溢れ出すままに暴れて
どうすることも出来ずに…
《赤葡萄酒》(vino rosso【ヴィーノ・ロッソ】)零したように
赤が滲む床を見詰めたままで…
訳も解らず息を殺して震えていた 独り
絶望が溢れ出すことを怖れて
唇噛み締めていた――
不意に彼の肢体から重さが抜けた…
全て赦すような瞳が ← 残された俺の脳裏に灼きついた…
「狂0105しい《刹那》(とき)を得て…青年の《人生》(とき)は流転する…」
廻る回る《走馬灯》(fantasmagoria【ファンタズマゴリーア】)
灼けつく《刻》を送って
躍る踊る《過去の記憶》(memoria andata【メモーリア・アンダータ】)
凍える《瞬間》を迎えて
嗚呼…もう戻れないのか 魂のバスの終点
ごめんな…俺は結局 何だって途中で終わっちまう…
《澄み渡る空》(Cielo puro【チェーロ・プーロ】)
最終更新:2007年12月11日 15:05