<リンク集>
位置づけとしては「教科書・参考書」。
<作品概要>
- <◆基本情報>
- 著者:ロバート・L・フォワード
- 訳者:山高昭(ハヤカワSF文庫)
- 主な受賞歴
- <◆主要人物>
- 研究者
- ジャクリーヌ・カルノー:2020年代の宇宙物理学者。パルサー(=中性子星。後に<竜の卵>と命名される)の第一発見者。
- ピエール・カルノー・ニーヴン:2050年代の宇宙物理学者兼科学解説者。ジャクリーヌの孫。<竜の卵>科学調査隊の科学主任。
- シーザー・ラミーレイス・ウォン:ドラゴン・スレイヤー号選抜メンバーの一人。船医。
- ジーン・ケリー・トーマス:同上
- アマリータ・シャハシリ・ドレーク:同上
- セイコ・カウフマン・タカハシ:同上
- アブドゥール・ヌコーミ・ファルーク:同上
- キャロル・スウェンソン:セント・ジョージ号の最高司令官
- 歴史上の「チーラ」達
- ブロークン=ペタル(『火山』):ペタル・プラントの栽培を開始した族長。
- ブルー=フロー(『火山』):新天地探検隊の隊長
- グレート=クラック(『火山』):新天地探検隊の隊員。数学に取り組んだ初のチーラ。
- ピンク=アイ(『神』):「預言者」として、ブライトの祝福を人々に伝道した
- スウィフト=キラー(『旅』~『接触』):東極山地遠征隊の女性隊長。
- クリフ=ウォッチャー(『旅』~『接触』):遠征隊の学術担当。山頂アタックメンバーの一員。
- ノース=ウインド(『旅』~『接触』):遠征隊の分隊長。山頂アタックメンバーの一員。
- 「全部族の」スーザー(『相互作用』):スーザー帝国の当主。
- スーザーズ=ファースト(『相互作用』):「全部族の」スーザーの後継者候補。
- クリアー=シンカー(『相互作用』):"訪問"調査隊隊長。人類と唯一「直接」接触したチーラ。
- <◆シナリオ>
- あらすじ
- 紀元前50万年の昔、超新星爆発の影響で一つの中性子星が誕生(後に『竜の卵』と命名される)、この星は秒速30kmという速度で地球へ接近しつつあった。時は流れ西暦2049年、竜の卵を発見した人類は、学術調査のため探査船セント・ジョージ号を派遣した。しかし彼らはそこで、670億Gも重力があるこの星の上に『知的生命体が存在している』という驚くべき事実に直面する。
- 目次
- プロローグ
- パルサー
- 火山
- 神
- 旅
- 接触
- 相互作用
- 専門的補遺
- <竜の卵>
- チーラの生理学
- チーラの歴史
- 相対時間
- 対応する時間尺度
- 情報の記憶と伝送
- セント・ジョージ号
- ドラゴン・スレイヤー号
- 脱軌道用作動体と潮汐力補償体
- 訪問
- 文献
<関連情報、その他雑感>
- 専門的補遺&解説メモ
- 『科学百科辞典』(2064年/ランダムハウス・インタープラネタリー社)からの抜粋
- <竜の卵>
- 毎秒5.0183495回転(公転周期0.1993秒)、地表面重力670億G、地表面温度8200K
- 北半球の地名「エクソダス火山」
- 固有速度:秒速30km/V・サウリンスキー博士によって発見
- チーラの生理学
- 半径2.5mm、高さ0.3mm、1㎤あたり70tの密度を持つアメーバ状生物
- 磁場の方向によって縦横比が10:1まで変化する
- 通常の可視帯200-1,000オングストローム/一部の物は4,000オングストローム(紫色)
- チーラの歴史
- 2,120天文単位先にある我々の太陽を、神の星「ブライト」として信仰が発達
- 相対時間
- およそ100万:1
- 一公転周期=一巡/一四四巡=一グレート巡=28.7秒
- 対応する時間尺度
- 情報の記憶と伝送
- セント・ジョージ号
- ドラゴン・スレイヤー号
- 7mの球体。直径1.6m、高さ2.5mの回転タワーが付随
- 中性子星から400kmの距離では4億G→いろいろ相殺してもまだ数100G
- 脱軌道用作動体と潮汐力補償体
- 訪問
- チーラ側:110億トンのブラックホール組み込みにより、宇宙船の表面を20万Gに保つ
- 個人用補助宇宙船では2億2千万トンのブラックホールを携行
- 文献
- 『近傍の短周期パルサー』/V.Sawlinsky et al. , 2020
- 『竜の卵-太陽の最も近い隣人』/S-Y Wang , 2020
- 『中性子星上の生命』/F.D.Drake , Dec.1973
- 『我が核子の友人との邂逅』/P.C.Niven , 2053
- 『反重力への指針』/R.L.Forward , 1963
- 『型破りの物理学』/R.L.Forward , August 1975
- 解説
- ハル・クレメント『重力の使命』/メスクリン創成記
- ポール・アンダースン『アーヴァタール』
- 1970年代初頭の研究者達の示唆(フリーマン・ダイソン、フランク・ドレイク、T・ゴールド、『異星人との知的交信』)
- ラリイ・ニーヴン『時間外世界』『ホールマン』
- 石原藤夫『空洞惑星』
- アーサー・C・クラーク『地球帝国』
- 用語メモ
- 固い方角:「竜の卵」における南北の方角のこと。磁力線の影響でチーラには移動しにくい。
- ペタル・プラント:チーラ達の主食となる果実。
- ドラゴンクリスタル
最終更新:2011年12月10日 12:20