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UNLOGICAL☆DASH

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匿名ユーザー

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「私、このままじゃダメだと思うんだよね」
「……何よ急に」
みんなでお昼を食べている時、唐突にこなたが言った。
「このままじゃダメ、って何がよ」
「『らき☆すた』の人気だよ」
「そう?アニメも人気のうちに放送終了したし、原作の方はまだ続いて人気あるんだから、そんなに心配することはないんじゃないの?」
「甘い!!」
こなたの目つきが急に鋭い物へ変わった。
「そんなこと言ってると、他の作品にあっという間に抜かされちゃうよ!?」
「……他の作品って言ったって、『らき☆すた』はまったり感を前面に押し出した、かなり珍しい作品だから、十分オリジナリティがあって他と争う必要もないんと思うけど?」
「その考えが甘いって言ってるんだよ!」
こなたは人差し指をビシッと立てて、私の顔を指した。
「オリジナリティって言っても、最近は『みな○け』みたいに、私達と似た路線の作品もあるんだからね。やっぱりそう言った物と差別化を図っていかなくっちゃダメだと思うのだよ」
「そうかぁ?」
「そうだよ。このままだと、○ルヒ二期が始まる頃には、『らき☆すた?そう言えばそんなのもあったなぁ……忘れたけど』って感じにみんなの記憶の遥か彼方へ行っちゃう可能性大だよ」
無い胸を張って勝手に断定するこなた。一体、何処からその変な自信が湧き出すのか聞いてみたい。
まあ、聞いても仕方ないし、どうしようもないけど。
「でもこなちゃん、どうやってみんなから忘れられないようにするの?」
今まで黙ってお弁当を食べていたつかさが急に口を開いた。
「そりゃあもちろんテコ入れだよ。『らき☆すた』をテコ入れして大幅リニューアルをするわけ。大体、こんな女の子がただ喋ってるだけの漫画じゃそのうち読者に飽きられちゃうよ」
「まぁ確かにそれはそうかもしれないけどさ……テコ入れってったって一体何するつもりよ」
呆れ半分で私はこなたに尋ねた。すると、こなたの表情がアイス○ードを手に入れたばかりのガ○ハドのように満面の笑みになった。
こなたがこの顔になった時は大抵ロクなことを考えてない。誰か今のうちに殺してでも止めてくれないかな。
「テコ入れと言えばやっぱバトルでしょ!!」
「はぁ?」
「大体さ、漫画なんてとりあえず戦ってれば人気出るんだってば。『ドラゴン○ール』しかり『幽○白書』しかり『リ○ーン』しかり『タ○ヤ』しかり」
「危険な発言はやめろ」
ってか、さも当たり前のように言われても困るんですが。しかも最後のは完全に失敗した例だし。


504 :UNLOGICAL☆DASH :2007/10/07(日) 23:20:59 ID:gpwFq+Bf
「……バトル物なんて私達の物語とは真逆な展開じゃない。無理ありすぎでしょ」
「細かいことは考えなくてもいいの。人気が出ればそれで良し!売れれば良し!あ、これ業界の真理ね」
何だその業界の真理って。どこの業界の真理だ。
「じゃあ、仮にバトル物に突入したとしても、誰と誰が戦うわけよ」
「主人公はもちろん私。敵は……ん~、かがみでいっか」
「……それはどういう基準?」
「イメージだよ、イメージ。かがみにはわかんないかなぁ……」
うん。さっぱりわかんないし、わかりたくもない。
しかし、こなたは人の話も聞かず、勝手に話をどんどん進めていく。
「で、バトル物といえばやっぱり倒した敵と芽生える愛、っていうのもはずせないお約束の要素だよね」
なんで愛なんだ。普通は友情とかじゃないのか。
こなたはそんな私の考えを読んだかのように、
「今は女同士の愛ってのもアリなんだよ」
と付け加えた。確かにそれはそれで需要があるのかもしれないけど……
「あ、あの……じゃあ、私はどうなるのでしょうか?」
おずおずとみゆきが声を上げた。みゆき、こんなバカな話し合いに付き合うことはないと思うわよ。
「みゆきさんか……みゆきさんはまずその眼鏡がダメね。今時眼鏡っ子萌えなんて古い古い。だからアニメでの人気もキャラソンの売上も一年生組に負けるんだよ」
「そ……、そうでしょうか……」
おい、みゆきが涙目になってるじゃないの。やめてやれ。
「そう。ってなわけでその眼鏡は外すこと。キャラは……そうだ、ナースとかいいんじゃないのかな。
ちょうどみゆきさん医学部志望だし。ナースで美少女で更に巨乳。おおっ!我ながらいいアイデアじゃん!ミ○ルみたいに人気でるよ~」
「は、はぁ……」
勝手に一人で盛り上がっちゃってるこなたとは対照的に、置いてけぼりを食らってるみゆき。
その二人のテンションの違いを見てると、なんだかみゆきが可哀想に思えてきた。


505 :UNLOGICAL☆DASH :2007/10/07(日) 23:21:44 ID:gpwFq+Bf
「こなちゃん、わ、私は……?」
今度はつかさが尋ねた。
「つかさはやっぱりドジっ子で天然、っていう性格を利用しない手はないね。で、ドジっ子で天然と言えばもちろん魔法使いでしょ!これも萌えの鉄板だよね~」
と言って、こなたは鞄から一着の見覚えのある服を取り出した。
「はい、つかさはこれを」
「こなちゃん、これって……」
「見ての通り、魔女っ子の衣装だよ。私の文化祭の衣装の使いまわしだけどね。リサイクル万歳!」
ちょっと待て。なんでそんなタイミングよくその衣装が出てくるんだ。もしかして常に持ち歩いてるのか?
ツッコもうかスルーしようか迷ってると、こなたは腕を組んで何か考えていた。
「ん~……でも何か足んないんだよねぇ」
何が足りないと言うんだ。既にもう十分カオスな香りが漂ってるってのに。
「わかった!ラブコメが足んないんだよラブコメが!」
「ラブコメ……?」
私は呆れた声で聞き返していた。コイツ、ホントに何考えてるのかさっぱり解らん。
「やっぱりお手軽に、かつ確実に人気の出る手法と言えばラブコメは外せないよね!
バトルに可愛い女の子にラブコメ!これ漫画におけるヒットの方程式ね。ってなわけで」
「え、え?なんで私が?どういうこと、柊ちゃん!?」
って、あんたいつの間に峰岸連れてきたんだ。巻き込まれた峰岸も災難だな……
「あやのだけなんてずるいってヴぁ!ちびっこ、私にも何かやらせてくれよ~」
日下部もいつの間にやってきたんだ。
「え?みさきち……?みさきちは別にエキストラAとかでいいんだけど……」
「ん、何か言った?」
「いや……何でもない。じゃあ、峰岸さんとみさきちはかがみを取り合うラブコメ要員ってことで」
「やった~!おい、あやの、私達ラブコメ要員だってさ~。あ、でもラブコメって何だ?」
嬉しがっておきながら解ってないのかよ。なんかもう既にグダグダだな……
「よし、じゃあみんなの設定も終わったことだし、リニューアルした『新らき☆すた』いってみようか!」
マジですかこなたさん。本当にこれでやるつもりですか。
それなら同人誌とかニコ○コのMADムービーの方が100倍は面白いと思うわよ。
「かがみ何グズグズしてるの?さっさとやるよ~」
ああ、もうどうにでもなってしまえ……



506 :UNLOGICAL☆DASH :2007/10/07(日) 23:23:12 ID:gpwFq+Bf
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新らき☆すた 第1話 ~いろいろな人たち~


「おおっ!新作ギャルゲーの限定版、最後の一個!ラッキー♪探してたんだよねこれ」
「待ちな」
「むむっ!何奴!」
「私は柊かがみ。これでもちょっとは名の知れた格闘家よ。何処の誰かは知らないけど、おとなしくその限定版を渡しなさい!!」
「ふっ……悪いけど、これは私も譲ることは出来ないね。私は泉こなた!あなたも腕に自信があるなら、奪い取ってごらんなさい!己の拳で!」
「望むところよ!いざ!」
ドガッ!バキッ!ドゴッ!ズバン!
「くっ……!泉こなた、やるわね!この私がここまでやられるとはっ!」
「これでとどめ!得意の必殺技、旋風脚!!」
「ぐ、グハッ!バ、バカなっ……!」
「終わったな……柊かがみ。その名、覚えておくぞ」
「やられた……無念……」
「大丈夫ですか?かがみさん」
「大丈夫じゃないわよ……っていきなり現れたあなたは何者?」
「私は高良みゆき。神出鬼没に現れては傷つく人々を分け隔てなく治療してあげる、謎の美少女ナースです」
「おおっ!よくわかんないけどありがたいわね~!治療をお願いします!」
「はい、わかりました。……それにしても酷い怪我ですね。あちこち打撲してますよ。え~と、確かこうでしたっけ……」
「い、痛い痛い!どこ引っ張ってるのよ!」
「す、すみません!やっぱり眼鏡がないと、よく見えなくって……」
「あっ!だからそこは違う!引っ張るな!痛い!や、やめてくれ~!」
「もうっ、かがみは仕方ないな~」
「……またしても唐突に現れたあなたは誰?」
「私は柊つかさ。この黒い魔道服の格好から見ての通り、謎の魔法使いだよ~。そんな胸のでかさだけが取柄のゆきちゃんなんかほっといて、代わりに私が魔法でちゃちゃっと治療してあげるよ~」
「つ、つかささんの癖に酷い……」
「……ここはツッコむ所なのか?まあいいわ。みゆきはさっきから関係無い関節ばかり引っ張ってくるし……ってなわけでお願い」
「わかりました。じゃあやってみるね。バルサミコ酢~♪」
「何その呪文……って何か黒い液体が降ってきた!しかもなんかベタベタするし!」
「ご、ごめん、ドジしちゃった。今のはバルサミコ酢召還の呪文……」
「どんだけ~」
「こ、今度はちゃんとやるから!それっ、いかほど~♪」
「おおっ!みるみると怪我が回復してきた!ありがとう、つかさ!」
「いえいえ、どういたしまして。じゃバイニ~♪」


507 :UNLOGICAL☆DASH :2007/10/07(日) 23:25:10 ID:gpwFq+Bf
「こ、こなたさん!」
「どったのかがみ」
「わ、私……あなたの強さに惚れてしまいました……これからはお姉様……じゃなくって、こなたと呼んで構いませんか?」
「いいよいいよ~、じゃんじゃん呼んでくれたまへ~」
「あ、ありがとう、こ、こなた……(ポッ)」
「うむうむ、可愛い奴め」
「ちょ~~っと待ったー!」
「何だ何だ~!?」
「あなたが泉こなたさん?強いのかどうかは私には解らないけど、私、峰岸あやのと柊ちゃんとの仲はマリアナ海溝よりず~~~~~~っと深いものがあるの!!
突然現れたあなたなんかに柊ちゃんを奪われてたまるものですか!」
「柊~、中学からの親友、みさおもいるんだってヴぁ!!それなのに柊は私等のことはまるで背景扱いですぜ」
「ってな訳で柊ちゃんは私のものです!」
「いやいや、かがみは私の嫁」
「やめて!私の為に争わないで!」
「眼鏡眼鏡、私の眼鏡はどこに……」
「ちょっと!二人とも私を無視すんなってヴぁ!」
「あ~、おもちうにょ~ん」


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「ん~、なんだろ、何かダメな感じがするんだよねぇ………………あ、そっか!ロリ成分が足りないんだ!これで完璧!」
「そういう問題じゃないっての!!」
「ふぎゃ!」
こなた除く全員が一斉にツッコんだ。


おしまい














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  • ロリ成分→ゆたか参戦。
    ゆたかがピンチになると 守護騎士みなみが召還される…! -- 名無しさん (2011-05-02 00:12:41)
  • 詰め込みゃいいってもんぢゃねえwwwww

    >こなた -- 名無しさん (2008-12-03 19:43:43)
  • カオスwwww
    -- 九重龍太Ω (2008-05-05 10:48:39)

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