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メドレーリレー・バースデー(2)

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匿名ユーザー

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【track 2 : 愛しのメガネと危険なフラグ】


 ディス、イズ、トーブ ・ ドーブツ ・ コーエン。
 Zoo デハなく、station の名前デス。
 Platform の屋根の隙間カラ見上げる空ハ、昨日とはウッテカワッテの見事な快晴。
 今にも魔法以上のユカイが限りナク降り注がんばかりの、絶好の party びよりデス。
 本日、September 16 は、ワタシ、Patricia Martin の classmate にシテ最強のクーデレ美少女、
 ミナミ・イワサキの birthday party が開かれることになってイマス。
 本当の birthday は四日前の 12th だったのですガ、ミナミはナント!
 ワタシタチにそのコトを教えてくれなかったのデス! ヒドイと思いませんカ!?

 ワタシは思いマス!!

 ソコデ、ミナミの擬似百合姉妹であるミユキから相談を受けた、我が愛すベキ生涯の partner こと
 ヒヨリ・タムラが一計を案ジ、surprise party を開催するコトになったのデス。Oh Yeah!
 場所はミナミの自宅。
 今ごろミユキがミナミを date に連れ出して、ドコカ適当なバショでスッポリしけこんでるハズ。
 ソノ隙にワタシタチが MINAMI-KE に忍び込んでオヘヤを魔改造、という寸法デス。
 フッフッフ、米国式のゴホウシでトモダチ甲斐のないミナミをパッティパティにしてやんヨ! デス!
「いやパティ、意味わかんないから」
「What?」
 トナリに立っていたヒヨリが monologue に TSUKKOMI を入れてきましタ。
「モシカシテ、声に出してマシタカ? ワタシ」
「うん。思いっきり」
 オゥシット。
 よもやワタシがそんなドジッコを演じてしまうトハ。ドコから出てイタのでショウ。
 マァイーデス。ヒヨリの TSUKKOMI がもらえましたカラ。
「……ま、そのテンションは頼もしいけどね」
 Oh、さらにハミカミまで頂けマシタ。ドコゾの王子なんか目じゃナイ pretty さデス。
 思わズ抱きしめたくナッテしまいマス。
「――ぅおわっ!?」
「Oh?」
 思わず抱きしめてしまいマシタ。
「っちょ、パティ、なに!? なんスか?!」
「Wmm ……フカコーリョク?」
「どこがっスか! ってゆーか離して! 見てる! みんな見てるって!」
 ヒヨリがマッカにナッテ暴れマス。
 pretty ――否。萌え萌えデス。
「良いではないかヨイデハナイカ。ヒヨリン、イツモもっと大胆なモノ書いて見せテルじゃないですカ」
「それとこれとは全然! ――って、あ! ほ、ほら来た! 先輩たち来たから……って!
センパイ! 泉先輩! 小早川さん! ドコ行くんスか!? なんで素通りするんスかーっ!!」
 ウフフ?
 アナタの声の方がヨッポド人目を集めてますヨ、ヒヨリ?
 ナンナラその唇、塞いであげましょうカ……?

「うう……恥ずかしかったっス……」
「ごめんね田村さん。お姉ちゃんがジャマしたらダメって言うから……」
 未ダ頬を赤くシタままのヒヨリに、小さなユタカが大きな箱を抱えながら小さな頭を下げてイマス。
 Birthday cake か present が入っているのでショウ。
 その隣デ、
「いやぁ~、朝から良いモノを見たよ」
 ト、コレマタ大きな紙袋を持った小さな腕を組んで小さな胸を反らしながラ、コナタ。
 ソシテそれを聞いて溜息をつくヒヨリに、フト首を傾げマス。
「どったのひよりん? なんかテンション低くない?」
「へ?」
 Oh。
「コナタもソウ思いマスカ。ジツはワタシも気になってイタのデス」
 ナンダカ今日のヒヨリは、元気がナイというのとは違うのですガ、ドコカ妙に大人しいのデス。
「そうなの? 田村さん、だいじょうぶ?」
「や、やだな、大丈夫だよ。――まあ、仮にも発起人っスからね。緊張気味なんスよたぶん」
「ふぅん? ま、イベントとは勝手も違うだろうしね」
 ナルホド。
 マァ、ヒヨリは意外とアガリ屋さんデスからネ。

『まもなく~、ウン番線に~、電車が参りまぁす。危険ですのでぃ~――』

 話しているとゲンドウの announce が入りマシタ。
「おっと。じゃあそろそろ行くっスか」
 ヒヨリが timetable を見上げマス。
「あ、待ってひよりん。もう一組」
「ソウですヨ、カガミとツカサがマダ来てマセン」
「はい?」
 ワタシとコナタの言葉に顔を戻しテ、ヒヨリはシカシ不思議そうに首を傾げマシタ。
「え? 柊先輩たちは車で行くって、連絡行ってないっスか?」
「ソウなのデスカ?」
「あ、うん。つかささんから電話あったよ」
 答えたのはユタカでス。
 ソレに続けて、周囲をキョロキョロと見回しながラ、コナタが言いマス。
「そうじゃなくて、えっと……」

「――おうーっす!」

 ソシテそこに飛び込んでクル、聞き覚えのアル powerful な husky voice。
 首を向けるト、
「ミサオ?」
 間違いアリマセン。腕をブンブカ振りながら笑顔でコチラに歩み寄ってくるのハ、
 隠しキャラで Cherry のヨメのミサオ・クサカベでしタ。大きく開かれた口にヤエヴァが覗いてイマス。
「よー。パトリシア田村小早川、揃ってんなー」
「うむ、タイミングばっちり」
 コナタが言うのト MINAMI-KE 行きの電車が home に滑り込んできたノハ、ホボ同時デシタ。

 電車は、混雑はしていませんデシタが、皆が一緒に座れるだけの space も空いてませんデシタ。
 デスので吊革に捕まれないユタカのために、door のそばに陣取りマス。
「おはようございます。日下部センパイ、峰岸センパイ」
 片手で手すりに捕まり、片手で cake の箱を抱えて、コナタに肩を支えられながら、ユタカ。
「おう。おはよ」
「おはよう、小早川ちゃん」
 Wm?
 ……Oh。ヨク見ると、ミサオのトナリにモウ一人、寄り添うようにシテ long brunet ――
 長い栗色の髪をシタ、オネーサマ風の人物が立っているではないデスカ。
 ナンデショウ? 妙に存在感がなくて声を聞くまで気が付きませんデシタ。
 デスガ、見てみればナカナカ beautiful なオナゴデス。
「田村ちゃんも、おはよう。泉ちゃん、今日はお招きありがとうね。それと、」
 彼女はユタカに続いてヒヨリ、コナタにと丁寧に挨拶をシテ、ワタシに目を止めると首を傾げマス。
「えっと……」
「Good morning! ハジメマシテ、ワタシのナマエは Patricia Martin デス。アナタは、ミサオの
オトモダチですカ?」
「あら。――ええ、みさちゃんとは小さい頃からのお友だちよ。初めまして、マーティンさん。
峰岸あやのです」
「Non non、first name で呼んでクダサイ」
「そう? じゃあ……パトリシアちゃん」
 Wmm ……控え目デ柔らかく、ソレでいて堂々とシテいて、コレはナカナカの大和撫子デスヨ?
 新しい type の萌えキャラデス。髪が黒くナイのが実にオシイ。
 ミサオにこんな OSANA-NAJIMI がいたトハ、意外デス。
「そっか。パティとは初めてなんだっけ、峰岸さん」
「ええ。びっくりしたわ。いきなり外国の人がいるんだもの」
「あー。そーいやあんときはいなかったよな、パトリシア。バイトって言ってたっけ」
 コナタ、アヤノ、ミサオが hum-hum と頷き合いマス。
 ソレに対して、首を傾げるワタシデス。
「あのときトハなんでショウ?」
「ほら、夏休みにわたしとみなみちゃんと田村さんと日下部先輩とで水族館に行ったときのことだよ。
そのときに峰岸先輩もいたんだ。パティちゃん、アルバイトで来れなくて残念だったよね」
 尋ねると、ユタカが少し申し訳なさソウに言いマシタ。
 納得デス。そんな話もありマシタネ。
「I see。―― Oh、トいうコトは、アナタがユタカの言ってイタ 『mermaid』 デスネ?」
「ま、マーメイドって……小早川ちゃん、そんなこと言ったの?」
「パ、パティちゃん!」
 二人がマッカになってしまいマシタ。
 恥らいあう fairy と mermaid …… Good situation デスネー。
「――ときに、みさきちや」
「なんだちびっ子?」
 一方デ、コナタはミサオと親しげに話していマス。
「さっき、私だけ名前が呼ばれなかった気がするのだがね」
「あー。小っこすぎて見えなかった」
「ゆーちゃんの方が小さいよっ!」
「あ、ひっでー。なー小早川ー? ひでーねーちゃんだなー?」
「あ、あはは……」
「うぬぬ」
 会話の内容はトモカク、随分と友好的な雰囲気が漂ってマスネ。
 コンナニ仲、良かったでショウカ。
「まったくもう、誘ったのは私なのに」
「――え?」
 ト、
 先程からズット喋っていなかったヒヨリが、驚いたような声を上げマシタ。
「ん? どったのひよりん」
「あ、いえ……泉先輩、黙ってろって言わなかったっスか? 日下部先輩には、今日のこと」
「なにぃ? ホントかソレちびっ子」
 そこにミサオが割り込んで、コナタが苦笑シマス。
「いや言ったけど、それは私から誘いたかったからであってだね」
「お前あたしのこと忘れてたじゃん」
「うーん、八重歯がまぶしすぎて」
「カンケーねーだろっ!」
「み、みさちゃん、落ち着いて。いいじゃない、ちゃんと誘ってはくれたんだから」
 ソシテ、再び MANZAI が始まり、アヤノが諌めマス。
「……」
 当のヒヨリは、置いて行かれて微妙にケゴンノタキのような顔。……ケゴン? ケゲン?
 テユーカ、
「デモ、コナタ。ミサオにはカガミをNTRレタのではなかったデスカ?」

「――ぶっっ!?」

 疑問をぶつけると、ヒヨリがモンソイ勢いで噴出しマシタ。
 ユタカ、ミサオ、アヤノはキョトンとシマス。
「えぬ、てぃ……あーる?」
「ヒーらぎがどーかしたのか?」
「?」
「いや……気にしないで。特にゆーちゃんは」
 ソシテ三人を半分無視しながら半眼で、コナタ。
「――ひよりん?」
「ちちちち違うっス! 誤解っス! 私っ、そんな言い方してないっス!」
「ふーん? じゃあ、別の言い方をしたわけだ」
 カタルにオチてマスネ、ヒヨリ。ニヤニヤ。
「あ、う、あうあうあう――ちょっとパティ! こっち来て!」
 ト、思ったら突然ワタシの手をとって dat のゴトク駆け出しマシタ。
 大胆デスネー。
 ワタシは引きずられるようにシテ、そのまま二人でトナリの車両まで移動しマス。

「もーっ、いきなりなんてコト言い出すのパティ」
 マッカになったヒヨリに詰め寄られマス。
 頭の左右に汗を飛ばす気持ちで holdup デス。
「ナニカ ・ マズカタ ・ デースカ?」
「こんなときだけカタコトにならない! ……まあ、確かに泉先輩と柊先輩の間に日下部先輩が
上手く割り込んだらしいって言ったのは私だけどさ……本人の前で言うほど空気読めない子じゃ
なかったはずでしょパティは……」
 ソシテ怒鳴ると、ヒヨリはシボムように項垂れて、額に左手を添えながら呻きマシタ。
「ソ、sorry ……デスガ、イチオウ言葉は選びマシタよ?」
 そのつもりデシタガ、流石に申し訳なくなりマス。
「……まぁ、ね。泉先輩以外には通じなかったみたいだけど、だからって――」
「ソレニ、ヒヨリも気にしてイルのでショウ?」
「え?」
「サッキから様子がヘンだったのが、コナタが来てからマスマス強くなりマシタ」
 コッチだって気になりマスヨ、ト、そんな気もないのに唇がとがってしまいマス。
「……それ、ほんと?」
「ハイ」
 ドウヤラ自覚がなかったようデスネ。
 否、こういうコトは外カラ見た方が察しやすいのかも知れマセン。
 否――否。
 ワタシだからこそ分かったのでショウ。
 ヒヨリは、DOJIN artist の習性とシテ、常に集団ヨリ一歩下がった位置カラ周囲の人々を
 観察スル癖が染み付いてイマス。デスカラ、group の中で一人だけ silent になってイテモ
 ミンナいつものことと気にしマセン。
 シカシ、ワタシだけは分かりマス。
 ワタシは、そんなヒヨリをいつも見ていましたカラ。
「ヒヨリ、今日はユタカよりコナタを見てマスガ、ソレはミナミがいないカラじゃないでショウ?」
「? ……うん」
 言うと、ヒヨリは一瞬考えて、頷きマシタ。
「デモ、楽しそうじゃナイのは、ソレが理由じゃないですヨネ?」
「……!」
 ソシテ目を見開きマス。
 マジマジと見つめられて、反射的に両頬に両手を添えて目を伏せてしまいマス。
「ソンナ熱い目で見ないでクダサイ♡」
「……」
 Oh、トタンに視線が生温かくなってしまいマシタ。Jesus。
「いや……自分でもよく分からないんだよね。違和感、っていうか、イヤな予感っていうか……」
 サラリと流して、ヒヨリは首を傾げマス。
「Hum……デモ、ワタシにはコナタは普段通りに見えマス」
「……うーん、そうなんだよねえ。なんなのかな……」
 腕を組んで考え込んダリ、振り返って四人の方に目を向けタリ。
 Idea を捻出しているトキに匹敵スル真剣さデスガ、萌えている場合じゃアリマセンネ。
 ワタシも首を傾けて、ヒヨリの背後、車両を仕切る door の glass 越しに皆の方を伺いマス。
 コナタも、ユタカもミサオも普通デス。
 アヤノはよく分かりマセンガ、不審な様子はないデスシ、皆も普通に接してイマス。
 敢えて言えバ、
「ミサオが手ぶらデスネ」
「え? ――あ、ホントだ。プレゼント買ってないのかな」
「アヤノが一緒に持っているのでショウか」
「うーん……分からないけど、それはたぶん関係ないよ」
 はずれデシタか。
 トナルト、あとハ、
「コナタとミサオが、前よりも仲が良くなっテル感じがするコトぐらいでショウか」
「うーん……」
「デスガ、flag が立ってるというほどじゃないデス」
「そんなの……――フラグ?」
 Oh?
 ヒヨリが突然頭を上げマシタ。
 ワタシを見て、振り返って四人を見て、ソシテまたワタシに向き直りマス。
 その顔ハ、驚いたようナ、困ったようナ、焦ったようナ。
 Deadline 直前にナッテ原稿に重大な misstake を発見シタ、ド修羅場の DOJIN artist の顔。
「それだ……」
「What? 何がデス?」
「フラグだよ!」
 迫るように身を乗り出サレ、サシモのワタシもたじろぎマス。
「あ、ごめん……いや、まだ柊先輩の方を直に見たわけじゃないから確かなことは言えないけど……」
 シカシすぐに体勢をモドシ、焦燥のタメか赤みの差した頬を微かにユガメ、
 慎重に口を開きマス。

「何か……嫌な立ち方をしてるフラグを見たときと同じだ。この感じ」

 同時に列車が curve に差し掛かり、車両の床が僅かな間、水平を失いマシタ。
 Oh …… JISSOHJI angle ……




















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  • ご指摘ありがとうございます
    修正しました -- 23-49 (2008-02-23 19:50:48)
  • beautifl→beautifulでした…… -- 名無しさん (2008-02-23 06:52:09)
  • surprize→surprise
    plesent→present
    beutiful→beautifl
    所々綴りミスがありますね。
    次回からは気を付けた方がいいですよ -- 名無しさん (2008-02-23 06:51:03)

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