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今日は澄み切った青空。
まるで誰かが絵の具で塗ったかのように真っ青だった。
その下の待ち合わせ場所でかがみは待っていた。
「世界あるいは君が壊れてしまうというなら話は別だが~♪」
かがみは機嫌よさそうである。
かがみは朝から上機嫌だった。

「あいまい3センチ~♪」
鼻歌なんて口ずさんで、クローゼットの服を選んでいる。
そのかがみの上機嫌っぷりを察したのか、つかさがかがみの部屋に入って尋ねた。
「お、お姉ちゃんずいぶんご機嫌だね…なんかいいことでもあったの?」
「え?今日はねぇ、こなたと一日デートなのよ?まず町の中で買い物でしょ?それから映画館行って『ジョジョの
奇妙な冒険 ~ストーン・オーシャン~見て…それからそれから…」
かがみはすっごく楽しそうに話している。
つかさはそんなかがみを見て、ふふっと笑った。
「お姉ちゃん…ほんとにこなちゃんのことが好きなんだね」
「なッ!?」
かがみは思わず驚きの声を上げた。
まぁ事実、こんなに嬉しそうに話してたらどんなに鈍感でも気付く。
「だってお姉ちゃん…こなちゃんと一緒にいるときが一番楽しそうだもん」
「え……そ、そう?」
かがみは顔を赤くして頭を少し引掻いた。
「いいなぁお姉ちゃんは、両思いで」
つかさが悲しそうに息を漏らした。
「私ね……誰とは言わないけれど……好きな人がいるの、でもその人は、男子からも女子からも人気があって…
私の恋心なんて叶わないのかなぁ……」
つかさの表情が沈んでいった。
かがみはそんなつかさの肩を叩いて励ました。
「つかさ、私は告白された方だから分からないけど……好きという気持ちには変わりないわよ?
人生夢があるならまず行動。どこかの誰かがそんなこと言ってたわよ?」
かがみの言葉でつかさの顔が少し明るくなった。
「……ありがとうお姉ちゃん、私、少し勇気出たよ」
「そ」
二人は笑顔を見せ合った。
「…あ、そろそろ行かなくちゃね…」
「こなちゃんのことだから遅刻していないんじゃあないのかな?」
「それがね…最近早く来るようになったのよね~不思議」
かがみは柊家のドアを開けた。
「じゃ、行ってくるわね」
「お姉ちゃん………しっかりね」
「…んもう、分かってるわよ…」
かがみは約束時間30分前に家を出た。

さて、それから40分後。まだこなたは来ない。
「もうメロディに身をまかせてしまえ足りない言葉をさがすのはやめて~♪」
かがみの歌っていた曲もちょうど終わる頃、遠くに青髪の少女が見えた。
その青髪の少女はかがみに呼びかけてきた。
「遅くなってごめーん、待った――?」
「大丈夫、今来たところだから――」
かがみも同じようにこなたに返事を返した。
こなたはさすがというべきか、すぐにかがみの近くにやってきた。
「さ、買い物でにも行こうか?」
「うん」
かがみはこなたに相槌を打つと、こなたの頬に一度だけ口付けた。

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