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馬鹿なのは誰だ?

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匿名ユーザー

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「おはらっきー☆小神あきらです!」
「白石みのるです!」
「今日は、重大発表があります!」
「なんでしょー」
「このたび、私、小神あきらと」
「白石みのるは」
「「結婚することになりましたー」」
「拍手ー♪」

4月1日。
突然ラジオからこの声が流れてきて、
あたしははっとした。
あきら様と、師匠が、結婚?!
ってかあきら様まだ結婚できない歳じゃなかったっけ、
女子は16歳から、だったよね…?
男子は18だから…もう師匠は18だからいいのか、
って待てよ、
あきら様はさんじゅうn

いやなんでもない。

きっとあたしの勘違いだ。

何でもいいけど、あきら様と師匠か…
あぁご祝儀とかどうすればいいんだろ?
柊に聞くしかないな!

「これからも仲良くラジオをやっていきますので、みんなよろしくねー☆」
「ということで、今日は臨時放送でお伝えしました!」
「ナビゲーターの小神あきらと」
「アシスタントの白石みのるでした!」
「あ、でも結婚したら白石あきらだね、なんかまぬけだ!」
「それは僕の苗字がまぬけなんですか?!」
「まぁいいや、ということで、」
「いいんだ!」
「「ばいにー☆」」

ラジオから耳を離した瞬間、
あたしの耳は携帯電話へと引っ付いていた。
発信するのは、あたしの携帯から、
もちろん、柊の携帯だ。

5コール目でやっと電話を取った柊は、
なんだかいつもよりもおっとりしていた。

「もしもし柊?!」
「な、なによー春日部ー」
「日下部だってヴぁ!」
「知ってるよー?で、なぁに?あたし温泉掘らなきゃならないんだけどー」
「それは大変だな、それでさぁひいらぎぃ、」
「(…つっこまないんだ)」
「あきら様と師匠が結婚するんだって!あたしゃびっくりだよ!」

……約10秒の間があいてから、
電話口で柊が何か絶叫していた。
「おねぇちゃーん」だったかもしれない。
よく覚えてないんだけど、とりあえず柊も慌てていた。

それからまたちょっとして柊の声がした。
…いつもの柊だ。
さっきまでのはなんだったんだろう?

「ちょ、ぬりかべ、どういうことよ!」
「み・さ・お・だ!日・下・部・だ!!」
「なによ今更」
「今更なんていうな!!!」
「サーセンwww」
「だから、あきら様と師匠が結婚するんだってヴぁ!」
「…は?」
「だから!あきら様と白石さんが!」
「結婚…?」
「そう(゚Д゚)!」
「ほ~…いいんじゃない?」
「はえ?」
「2人ともうまくいってるってことよ!」
「そ、そうか!ご祝儀ってどうすればいいんだ~?」
「え?ご祝儀?」
「ほら、お祝いにご祝儀もって行かなきゃだろ?」
「あぁ、そういえばそうね…どうしよう、あんたはミートボールでもいいんじゃない?」
「そか!さんきゅー」
「どいたしましてー」

ということで、
あたしは柊と柊妹と一緒に、師匠とあきら様夫婦に会いに行くことになった。


~後日~
報告:白石みのる

どうも、白石です。
あの、放送の後に大変な反響をいただきました。
本当に、びっくりしました。
…でもあれを思いついたのは、あきら様なんです。
エイプリルフールの日に臨時放送を流して、
リスナーさんをびっくりさせよう、って。
なぜかその企画がラジオの局でもOKになってしまって。
収録は前の日にして、エイプリルフールに流したのですが…

「ちょっと白石!あんたも手伝ってよ!」
「あぁぁちょっと待ってくださいあきら様!読んでくださる方への説明が先です!」
「んなこといらないの!はやくー!」
「あ、ちょっと、まってください!」

あーもう、とりあえずどうなってるか、
一緒に来てもらえますか?

この部屋らしいのですが…
「ねぇ白石、ここ空けていいの?」
いいらしいです、空けてください。

…あきら様が黙ってしまったので僕が代わりに。
そこにいたのはみさおさん、かがみさん、つかささん。
歴代の、らっきー☆ちゃんねるを一緒に作った人たち。
それに。

リスナーの人がたくさんいて。

「あきら様、白石くん(さん)!」
「ほ、ほへ?!」
「「「「ご結婚おめでとうございます!!!!!」」」」


「…あの、あれ?」
「…えっと、あの放送は、エイプリルフールの冗談d」
「いやーめでたいねぇ!結婚かー(にやにや)」
「まさかねーセバスチャンがねー(にやにや)」
「師匠やるなー(にやにや)」
「わいわいがやがや(にやにや)」

「…だから、それは、エイプリルフールの…」
「あきら様、もう放っておきましょう…」

さて、あきら様、
僕と結婚する気はありませんか?

え、ないって、そんな!
じゃぁなんでこの企画を思いついたんですか?!
思いつき?!
またそんなことをいう!まったくもう!

あ、あ、あきら様ったら…!
別に、す、好きだなんていいませんよ?!
愛してるだなんて、言ってあげないんですから!
ってあきら様?
顔赤いですよ?熱でもあるんdげほっ


報告:日下部みさお

あんな放送をしたのだから、
嘘と気づかずに本当に祝ってしまえ、
ということになった。
これは、あたしだけじゃない。

実はネット上でものすごい勢いで
これに対する意見が飛び交っていたらしい。
あとでちびっ子に聞いた話だ。

これは単なるエイプリルフールの悪戯だ
いやしかしその前の日に収録しているはずなのだから
こんな気持ちがあるに違いない、
だからあえてそれを真に受けて、
結婚おめでとう会とか開いたらどうだろう

という話に勝手になり、
どこからそんな話になったのか、
いけるリスナーみんなで祝賀会を開くことになった。

扉を開いたときの師匠とあきら様の顔といったら。
(゚Д゚)
こんな感じだった。
いや、本当に。
でもこれは放送したほうが悪い。
本当にその気があるんだと思わせるほうが悪い。

ってか本当にそうなるんだろ?
な、師匠?

四月馬鹿は、
あんたたちだよ?
師匠、あきら様?




















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