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キス、しちゃうよ

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匿名ユーザー

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 あれはあれ、これはこれなの。
 私の恋人。好きな人、夢にも出てきた人。それは、こなた。
 調子に乗って玉砕しようとした日から、私とこなたの恋人になった。
「…ん」
 こなたの部屋。私は学校帰りに、こなたの家によっていった。こなたは帰るなり「徹夜あけなのだよ~」といって、布団に入った。
 私一人、こうしている。
「…んふぅ、かがみん、ゲームでえ、Dカップだとお?」
「…何を言っているんだこいつは」
「私に半分よこせ~~~この爆乳っ」
 殴っても、いいだろうか。
 でも、あげられるものなら、あげてみたいと思う。私自身は胸なんてどうでもいいし、こなたが喜ぶなら――そんな方法があれば、だけど。
 それに、胸の大きいこなたを想像すると、わたしは微笑んでしまう。かわいいというか、なんていうか。

 こうして一人でいるのは少し寂しい気がしたけど、こなたの寝顔はかわいい。よく整えられた前髪がこなたのまつげにかかる。寝相はおせじにもいいとはいえないし、寝言もつぶやいているけど、私はそんなこなたが好き。
「もう、何しているんだか」と、悪態をついて苦笑する。

――そんな時間が幸せなのだ。

「寝顔、かわいいな」
 微笑ながら、こなたの小さい肢体を上から下まで眺めてみる。布団がみだれていて、制服の下まで見えていた。スカートからは太ももが見える。それに、こうしたことを思うのは恥ずかしいのだけど、白いパンツが見えていた。

「キス、しちゃうよ」
 そう呟いてみる。反応はない。本当に寝ているのかな。
 どきどきと、はやる心臓は、行為への抑止とはならなかった。私はこなたのスースーっと定期的な寝息を聞き、息を呑む。ゆっくりと私は顔を落とし、こなたに顔を近づけた。
 ツインテールの片方が、私の目にかかった。うっとうしく、丁寧にそれをどける。こなたの顔は、ぼやけるくらいまでに近かった。

――こなたの味。背徳やら後悔やらで満たされた、血と血の交わり。
 非生産的な愛の証が、今はたまらなく気持ちよかった。



「ふわあああ…ん、なんでかがみがいるの?―――ああ、私が呼んだんだっけ。ごめんねかがみ。寝ちゃって」
「ううん、いいよ。こなたの寝顔、堪能したし」
「む~、なんか損した気分。私にも寝顔見せろ~」
「まあ、私の部屋にきて、私が寝ている間なら」
「よ~し、かがみん寝顔計画を発動する! …つかさにも協力してもらおうっと」
「なによ、それ――それとそんなことしてつかさに知られたらどうするのよ」
「それはそれでいいんじゃないの?」
 いいわけあるか、と私は赤くなりながら否定する。
「どうして?」
「普通、嫌でしょ。私達、女の子同士だよ。そりゃあ、私が望んだことだけど…」
 こなたはベッドからちょこんと座りなおして、笑いながら言った。
「つかさって、かがみの妹でしょ? かがみが幸せなら、つかさはきっと喜ぶよ?
 私から見ても、二人って本当に仲がいいと思うし。それくらいは、信用してあげたら?」
「そっかな」
 私の妹。小さいころから、いつも一緒にいた可愛い妹。私が必死にお姉ちゃんぶっていたのもつかさのためだし、つかさに慕われることは嬉しい。

 確かに、こなたの言うとおりかもしれない。

「そだね」
 つかさは、私とこなたの関係をしってもきっと今までどおりでいてくれると思う。
 家族に親友という言葉はおかしいけれども、つかさとはそれ以上の関係なんだと思う。こなた、とも。
「趣味と友情は別なのだよ。かがみはかがみ。つかさだって、わかってくれるよ」
「…うん」

「それとさ、かがみ」
 こなたは私の方を向いて、小悪魔的な笑顔を見せる。私はなによ、と身構えた。
「かがみって結構積極的なんだね。寝ている私に、キスするなんて。かがみのはあはあ、と緊張で喘ぐ音、私までドキドキものだったよ。ばれたら、さすがに後が怖いし」
「――なっ、おまっ、こなた、あんた起きていたのか!」
 狸寝入り? なんて失敗を私はしてしまったんだ。こなたのことだから、ありえなくいことではないのに。
「いや~~想像していた人も多いんじゃないかな~?」
「じゃあなんで、答えなかったのよ」
 こなたを正視することができない私は、そっぽを向きながら答えた。やっぱりこなたはいじわるだ。最低の、私の一番好きな人だ。
「いや、空気ぐらいは読むよ私も? あの場面で起きてたら、それこそKYじゃない?――いまどきの女子高校生風にしてみました」
「…馬鹿」
「それとね、かがみん」

 指で体を一歩前に動かす。よいしょと小さい声を漏らした。私とこなたの位置、それは50センチもなかった。恥ずかしさを我慢して、こなたに向き合う。それだけの対価が、この距離にはあった。

「嫌じゃないから、拒まなかったんだよ」

…これだから、こなたは。
「あー、この返しはツンデレかがみの専売特権かな? よし私風に――嬉しかったよ、かがみ。ギャルゲーだったら即エンディングだよ」

――だから私は、こなたのことが好きなんだ。





















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コメント:
  • かが×こな・最高! -- チャムチロ (2012-10-14 03:36:57)
  • GJ!
    はまりました! -- 鏡ちゃん (2009-09-26 18:47:44)

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