kairakunoza @ ウィキ

ダメダメチョウジョ

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匿名ユーザー

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「かぁがみぃ~、なんかオススメのSTGない~?最近のは骨が無くてツマランよ~。」
「え?この前貸してあげたばっかじゃない。あれ、結構難しかったはずよ?」
「もうクリアしちゃったよ。確かにそれなりの手応えはあったけど、私にはちょっと役不足だったね。」
「げ、あれをもうクリアしたのか……。あんたホントやり込むわね……。」
「いや~、そう褒められると照れるよかがみ♪」
「褒めてないっつーの。大体、受験生のどこからそんな時間が湧いて来るのよ。」
「勉強したら負けかなと思ってる。」
「……あんたって奴は……!!」
「まぁまぁ、そうカリカリしないでよかがみ!大体、私が本気で勉強しだしたら、あんまし
こっちにも来れなくなるよ~?それでもいいのかにゃん?」
「ぐっ……!た、確かにそれは……嫌、だけど……」


いつものように他愛も無い会話を繰り広げる二人。
平和というものを具現化したらこうなりました、と言っても過言ではないような光景だ。
可愛い女子高生二人がまったりと会話を繰り広げている様は、見ている者の頬も自然と
緩ませる。片方の頭にネコミミが装備されているのには一瞬「え?」となるかも知れないが、
とてつもなく似合っているのですぐに気にしなくなる事だろう。

だが、そんなほのぼのとした光景を見つめるには相応しくない、ギラギラとした視線が一筋。
その視線を辿っていくと、ドアの隙間から二人の様子を窺っている一人の女性の姿があった。


(あぁ、こなたちゃんってばなんて可愛いのかしら……!あの可愛らしい顔つきといい母性本能を
くすぐり放題な幼児体型といいぴょこんとハネたアホ毛といい……。そして極めつけは、
あの『こなたちゃんに装着されるために開発されました』と言わんばかりな似合いようのネコミミ!
可愛い、可愛すぎるわ……!おっとよだれが。いけないいけない。くぅ、どうしてこなたちゃんを
拾うのが私じゃなかったのかしら……。この柊いのり、一生の不覚だわ。今からでも何とかして、
こなたちゃんを私の物にする方法は無いものかしら……。)


危険である。特A級の危険思想の持ち主がそこにはいた。
その視線には、何か本気でヤバいものが乗っていたようで、それをモロに浴びたこなたは
ぞくぞくぅ!と全身を震わせて、恐る恐る後ろをゆっくりと振り返った。しかし、そこには
半開きのドアがあるだけで誰もいない。

「こなた?どうかしたの?」
かがみが、急に様子を変えたこなたを心配に思ったようで声をかける。それに答える
こなたの声には、微妙に恐怖心が滲んでいた。

「……いや、今何か尋常じゃない視線に突き刺された気がして。気のせいかな……?」
「そう?何にも居ないけど。気のせいじゃない?」
「だったらいいんだけど。何だったんだろ……?」

こなたはしばらく視線を感じた方向を訝しげに見つめていたが、ドアの外まで確かめに行こうとは
流石に思わなかった。そして、その選択は正しかったと言わざるを得ない。そのままノコノコと
確認のため部屋から出て行っていれば、あっという間に別室に拉致されていただろうから。
行き先は言うまでもないだろう。


「こなたちゃん……覚悟してなさいよ。いつかあなたを、思う存分可愛がってあげるんだから……!」


決意を固める変質者が一人。
その決意は、非常に残念な事にもの凄く強固なようだった。













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  • そして始まる長女vs三女の仁義なき戦い…
    -- こなかがは正義ッ (2009-02-08 02:32:39)
  • 逃げてー!こなた逃げてー! -- 名無しさん (2009-02-07 17:59:37)

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