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こなたの企み

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匿名ユーザー

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「おーっす」
昼休み。かがみが、こなたたちの教室にやってきた。
「かがみ、今朝は朗報があったね」
「どういうことよ」
「ニュースで見たんだけど、材料の価格が上がったとかで来月から、値段を維持するためにポッキーの
内容量が1割減るんだって。ダイエットに励みながらもついつい一箱食べちゃうかがみには朗報じゃん?」
「朗報ねぇ…。てかあんた、そういうニュースだけはチェックしてるのな」
いつものようにまったりとした会話が、食事の最中も弾む。
と、ここでこなたが突然とんでもないことを持ちかける。
「そうだ。今日学校の帰り、かがみの家行っていい?」
「私は別にいいけど…、今日じゃなくてもいいんじゃないの?台風来てるっていうのに」
こなたが柊家に行くのはよくあること。が、「とんでもない」のは今日の天気に原因があった。
ちょうど今、強い台風が関東地方に近づいているのだ。今朝の予報によれば、その台風は明日の朝ごろ
関東を直撃する可能性が高いとのこと。実際、外はもう雨が降り出しているし、風もちょっと強くなって
きている。そしてこの天気は、これからさらに悪くなると考えていいだろう。
さっきの会話から考えると、こなたもニュースは見ているはずで、まさか台風のことを知らないという
ことはないはずだ。だから、なぜわざわざ今日を選ぶか、かがみにはわからなかったのだ。
「いやぁー、さっき出た課題がなかなかややこしそうなものでね。教えてもらおうかと」
「えっ!? 午前中の授業でなにか課題出されたっけ」
「さあ、私は覚えていませんが……。」
つかさとみゆきの発言によって、こなたの作戦が一気に失敗へと向かい始める。
「こなた、あんたいったい何企んでるのよ」
あからさまに不満げな顔をするこなたに、かがみが問い詰める。
 こなたは答えない。黙秘権を行使するつもりらしい。

「……わかったわよ。放課後になってあんまり天気がひどくなってなければ、来ていいわよ」
かがみのこの発言を聞いたこなた、急に目を輝かせる。
「ほ、本当に!?」
「まぁ、こんな日にアニメショップに行こうって誘ってくるよりはマシだし」
そのとき、昼休みの終わりを知らせる予鈴が鳴った。


 今日の授業が全て終わり、放課後。こなたは、すぐにかがみのいるC組の教室に駆け込んだ。
「はやっ!もう来たのかよ。」
「まあまあ。でも急がないと、台風は待ってはくれないのだよ」
「ん?柊、どっか行くのか?」
かがみが答える前に、こなたが割って入る。
「いやー、これからかがみとの愛を育みにだね―――」
「な、なんと!ひ、柊とちびっこって、そういう関係だったのか…」
「ち、違うわよ!」
まだショックで固まっているみさおを見捨て、かがみはこなたを引っ張って教室を出た。

「こなた!あんた、あんな変なこと言っちゃって、誤解されたらどうするのよ!」
顔を赤くするかがみに対し、こなたは大して動じる様子はない。
「もう手遅れなんじゃない?かがみもほとんど説明もせず飛び出しちゃったし。そりゃ変に思われるって」
その言葉を聞いてかがみが表情を変えるのを見て、こなたは楽しんでいるようにさえ見える。
「でもまー大丈夫でしょ」
「大丈夫じゃないって」
「なに かがみ? みさきちにあらぬ誤解を与えたかもしれない?それは無理に嘘だと思い込むからだよ
逆に考えるんだ あの発言こそが真実だったと 考えるんだ」
妙に自信たっぷりなこなたの発言は、数秒後にかがみに効いてきた。

 「で、結局一緒にうちまで来るのね?」
駅へと向かうバスの中、かがみがこなたに確認を取る。
「うん、午後の授業でほんとに課題出されちゃったしね」
朝に比べたら風は強くなってきているが、今のところ雨はほとんど降っていない。まあしばらくなら
大丈夫だろう、ということで、かがみはこなたに、家に来ることを許した。
「ちゃんと家に連絡しときなさいよ?おじさんとか心配するだろうし」
「わかってるって。でもその辺ちゃんと心配してくれるあたり、さすがはかがみ」
「そ、それぐらい気にかけるのは、当然でしょ」

「ただいま」
「こんにちはー」
「おかえりなさい。あとこなたちゃん、いらっしゃい」
かがみ、つかさとこなたが柊家に到着すると、みきが迎え入れた。かがみが連絡を入れてあったので、
こなたが来ることは知っていたから、特に慌てる様子はない。
「さ、上がって。さっさと課題済ませないと」
「はいはい、おじゃましますよ」



「こなた、そんなにくつろいでる場合じゃないでしょ」
「えー?ちょっとくらい休憩しようよ。学校から帰ってすぐ勉強なんて疲れるじゃん」
「おいおい……。そんなこと言っていたら、帰るのがどんどん遅くなるぞー?」
「大丈夫だって。晩ごはんはこっちで食べてくってお父さんには言ってあるし」
「そう……って、なんでそんなつもりでいるのよ!というか、そういうことは先に言いなさいよ!」
こなたはさらっと言うけど、こっちはそうもいかない。急いでお母さんの所に行き、そのことを伝えた。
でもお母さんは、この急な申し出を案外平然と、受け入れてくれた。この余裕はいったいどこから来る
んだろう。まあでも、自分の親がこんな性格でほんとによかった。
 めでたく柊家(うち)で夕食にありつけることになったこなたは、うれしそうにバンザイをした。でも
もし、ここで夕食の申し出を断られていたら、どうするつもりだったのだろう。こなたのことだし、無理
にでも居座っただろうか。


「ところで、こなたちゃんは帰らなくても大丈夫なのかい?」
家族みんなにこなたを加えて夕食を食べた後、課題がひと段落着いたので休憩と称して3人でテレビを
見ていると、お父さんが声をかけてきた。
言われて思い出したように時計を見ると、もう夜の8時を大きく過ぎている。いや、今見ている番組が
8時から始まる番組なのだから、分かってはいるのだけれど。
 せっかくだから、せめてこの番組が終わるぐらいまでは一緒に……くらいは言っても大丈夫なのかも
しれないけど、そういうわけにもいかないだろう。明日は平日。(臨時休校とかになる可能性もあるけど)
それに、いくらこなたでも、今日は泊まる、とまでは流石に言ってないだろう。台風は近づいてきてる
わけだし、実際さっきから急に雨が強くなってきた。帰すなら早めに帰さないと。
「そうよ、こなた。電車止まらないうちに、そろそろ帰ったほうがいいんじゃない?」
「ふーむ……、そうだね。じゃ、荷物をかがみの部屋に置いてるから、取ってこようかな」
そういうと、こなたは居間を出て行った。

「こなちゃん、遅いね」
あれから5分以上経った。たしかに、ただ荷物を取りに行ったにしては遅すぎる。何してるんだろう。
なにか変なこととかされても困るし、私は、こなたがいるはずの私の部屋に行ってみた。
「こなたー?何してんのよ」そう言って部屋のドアを開けた私は、一瞬我が目を疑った。こなたが、私の
ベッドに勝手に寝ていたのだ。しかも、寝息たててるし、ほっぺたつっついてみても起きないし。それに
しても、こなたの寝顔、けっこうかわいい……、って、そんな場合じゃないから。
 しょうがない。あの手、使っちゃおうかな。こんな時だし、…いいよね?
 私は、こなたが占領しているベッドにそっと上がって、そして布団にもぐりこんだ。
……一応言っとくけど、下心があってこんなことしてるとかじゃないんだからね?前に、裏ワザを紹介
する番組で、どうしても起きない人を起こす方法、っていうのでこういう方法が紹介されてたのを覚えて
たから、実践しているだけなんだからね?
 で、この状態でこなたの名を呼ぶ。……なんか、自分がものすごく緊張してるのが、声から分かるわ。
でも効果は抜群だったみたい。こなたはすぐ起きた。
「こなた、あんた、なに勝手に人のベッドで寝てんのよ。起きなさい。――って、ちょっと!? うわ!」



 かがみです。……なんか、こなたに襲われたとです。よくわからないけど、下着姿で寝ていたこなたが
起きたと思ったら突然私の上に乗っかってきて、私の腕を掴んで、動けないようにしてきてるとです。
「……こ、こなた?なにしてんのよ、やめれって」
「ベッドに潜りこんできて、寝ている私を襲おうとしたかがみに言われてもねぇ」
「襲おうとなんかしてないって!あんたを起こそうとしただけよ!」
「じゃあなんで私は下着姿になってるのかなー?」
「それは自分で脱いだんだろうが!」
「こうされた以上、かがみにはおしおきを受けてもらうしかないね。速攻魔法発動!」
「ちょっ、――!んっ!」
私がつっこむより速く、こなたは顔を私の顔に近づけ、私はそこで目を閉じたんだけどその直後、
なにかが私の唇をふさいだ。さらにそこからなにかが私の口の中に入り込んできて、私の舌に……ああ、
きっとこれは舌だ。……えっ、と、いうことはぁあっ!? これって、こなたの―――!!
あと、さっきから私の上に乗っかっているものが少し重みを増して、さらに擦りついてくるんですけど!
なんか、これ、胸とか地味に刺激されるんですけどっ!……もしかして、それを狙ってる!?
この間、私は自分の身体に異変が起こってきていることに気付かざるを得なかった。からだがあつい。
気温とかとは別の原因で、火照っている。「こんなとき」の対処法ぐらいは、私も知ってるけど……。

 私の唇をふさいでいたものが、ようやく離れた。目を開けると、すぐ先にこなたの顔があった。
「おー、だいぶ効いてきたね。かがみの顔真っ赤」
「ば、ばか!あんたがいきなりあんなことするからでしょ!せ、責任取りなさいよ!」
 次の瞬間、こなたの顔が極限までにやける。……あ、あれ?今わたし、もしかして、やばいこと言った?
「おーう、かがみがついに『こっち』に目覚めたというのか!いいよー、かがみ様のお望みどおり責任を
取らせてもらいますとも、えーもうそりゃ朝までかけて!」
「あ、朝までって、あんた帰らなくていいの!?」なんかつっこむ所を間違えた気がするけど!
「なに言ってんのかがみー、そのためにわざわざ台風が来てる今日を選んだんだよ。夜になってどんどん
天気が悪くなって、これじゃ帰れなーい、今日泊めてー、ってことになってさ。そこでイベント発動だよ!」
「最初から泊まるつもりだったのかよ!」
「そゆこと。ま、肝心のイベントはかがみが起こしてくれたから、手間が省かれたんだけどね。じゃ、
かがみの熱が冷めないうちに続きいきますか!さ、かがみもそろそろ脱いで」
「なんで私が脱がないといけないのよ!」
「なるほど、かがみはそんなに私に脱がせて欲しいのか」
「ち、違うってーっ!」

 しばらく後。 ―――結局、脱がされてしまった。……というと語弊があるか。上は捲り上げられ、
下はきわどいところまで下ろされた。
「それにしてもかがみ、普段のイメージと違って意外と抵抗弱いよね。女の子がそんなんでいいの?」
……そりゃ、私だって、もし見ず知らずの男にいきなりこんなことされたりしたらその時はもっと全力で
抵抗するわよ!ただ、その……ほら、服とか破れたり、こなたにケガさせても困るし、ね?
「ま、いっか。それじゃ続きを―――」
 そのとき、どこからか不可解な(!?)歌が聞こえてきた。これって、こなたの携帯の着メロだっけ。
でもこなたは電話に出ようとしない。一旦は携帯のほうを見たが、またこちらに向き直った。
「電話でしょ、出なくていいの?」
「お父さんからみたいだし、放置しとくことにする。今はかがみ攻略のほうが優先」
どうやら、こなたの着メロを歌う、みんなの夢を運ぶ未来からやってきたおしゃまなキューピッドも、
こなたのおじさんの言葉までは運べなかったようだ。なんか、私のほうが悪い気がしてくる。



 「かがみぃ、乳首、勃ってるよ。感じちゃってるの?」
「……」
私は何も答えず、ただ抵抗もせずに、こなたに弄ばれている。え、なんで答えないかって?
そりゃ、……こんな、きっと声が上擦っているに違いない状態で、本当のことを言えるはずが―――
「何も答えないってことは、まだ足りないのかな?ならつかさ呼んで、二人で責めてあげるけど」
「や、やめ…!か、感じてる、ちゃんと感じてますっ!感じてますからっ!」
……負けた。でも、つかさにこんな所を見られるわけにはいかないし。それを考えると、こなたに恥を
さらす方がいい。……というか、私。こなたに弱み握られすぎだろ。
「おぉーう、かがみいい声出してるねぇー。さすが、ここをこんなに濡らしちゃってるだけのことはある」
「んっ…、ぁっ……!」
本当はこんな声、出したくはなかったはずなのに。でも、下着の中に手を入れられ、しっかりと濡れて
いるアソコの辺りを撫でられて我慢できるほど、私は強く出来てはいない。こなたが指を止めてからも、
私が自分で腰を動かして、まだそこにあるこなたの指で刺激を得ようとしたほどなのだ。
いつの間にか私は、自分から、こなたに「やられ」たがっていた。刺激されてしまった本能を前に、
理性はあってないようなものとなってしまっていた。
私はそのまま、絶頂に達する、はずだった。

「あれ、つかさ。どうしたの?」
 えっ……?
「あ、あのね、さっき、こなちゃんのおじさんから電話があって、これから迎えに行くから、って」
 この声は、確実につかさ。まだこの目では確認していないけど、すぐ近くにいるんだろう。声から判断
すると、かなり近くにいるはず。ていうか、つかさ!入ってくるときはせめて合図くらいしなさいよ!
「はーい。じゃそろそろ帰る準備しますかね。……お父さんもうちょっと空気読めっての」全くだ。
「ところでこなちゃん、そんな格好で何してんの?あとお姉ちゃんも」
  はぅ。―――こなた、後は頼む。
「つかさ。……そんなに知りたい?後悔してもしらないよ……?」
「えっ……いや、私はただこなちゃんのお父さんからの電話の内容伝えに来ただけだから」
こなたの脅しを受けたつかさは部屋から退散したようだ。こなた恐るべし。いや、よくやった。

「しょうがない、続きはまた今度だね」
「ええっ!? で、でも、迎えが来るまでにはまだもうちょっとぐらい時間あるでしょ?こんな中途半端な
状態で終了なんて―――」
「別にかがみは無理して我慢しなくても、この場で、一人で続きをしちゃってもいいんだよ~?」
こなたのその悪魔の囁きに、私はほとんど抵抗なしに耳を貸しそうになってしまっていた。気がつくと、
私の手は本能のままに、濡れたままの秘部へ―――
「はい、ストーップ」突然こなたが私の手をつかむ。なんでまた止めるのよ!
「かがみがいやらしい子だというのはよーくわかったよ。これで、次の時には確実かつ徹底的にかがみを
攻略できそうだ」
「私はエロゲーのキャラか!」
「でも私だって、誰とでもいいってわけじゃないからね。攻略はやっぱり好きなキャラを、でなきゃ。ね」
えっ……と、それって……!? やばい、私は今、猛烈に赤面しているーっ!?
「でも今すると、私まで興奮しちゃって、お父さんに気付かれちゃうからね。それは私も困るのだよ」
そう言いながらこなたは、手際よく服を着ていく。
「ま、そういうわけだからかがみ。私が帰ってからゆっくり続きをしたまえ。あ、その時はちゃんと部屋
のドア閉めたほうがいいよ。じゃないとまたつかさとかに見られちゃうし」

 しばらくして、こなたのお父さんとゆたかちゃんが、こなたを迎えにきた。一応私も、みんなと一緒に
玄関まで出て見送ったけど、自分でもよく平静を装えたものだと思う。……いや、意外と周りから見たら
おかしかったのかもしれないけど。
その後、「さっきの事」に関するつかさや、それを聞きつけたまつり姉ちゃんからの質問責めからなん
とか逃げた私は、すぐさま自分の部屋に戻り、今度こそちゃんとドアを閉め、電気も消して、さっき満足
しきれなかった自分の身体を、慰めにかかった。
         【fin】














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  • ががみんや…最後のほうは素直でGood!! -- 名無しさん (2008-05-28 23:01:41)

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