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七月の雪。 第六話

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匿名ユーザー

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みゆきさんは、窓から、校舎から出て真っ直ぐ走っていく私を見つめていた。
――今の泉さんなら大丈夫です――
この言葉が励みになった。
何より励みになった。
窓から私を見ているに気付いて、笑顔で手を振った。
するとみゆきさんも振り還してしてくれる。
手をゆっくり下ろすと、私は小さな言葉でこう言った。
「ありがとう」
第六話 【 -どこか似ている- 】
みゆきさんの言葉に自信を持ちながら、私はつかさの家に向かって走っていた。
長い髪が後ろでゆらゆらなびく。
早く、早く謝りたい。
それしか、頭になかった。
あたりはもう暗くなりかけていて、あまり足元が見えなくなってきた。
そしてなぜか、目から涙が零れ落ちる。
なんでだろ?なんで私泣いてるのかな・・・・・・
少し微笑みながら服の袖で涙を拭う。
――もういいよ――
あの時のつかさの言葉が頭の中で響いていた。
あの時のつかさは、今思えば、怒ってたんじゃなくって、悲しかったのかもしれない。
私が隠してたから、相談もしなかったから。
そう思うと心が痛んだ。
そんなこと考えていると見慣れた家が遠くに見えてきた。
見ると、門の前でつかさが黙って立っていて、家の門の方向に体を向けて
じっと何かを見ている。
近くまで来てやっと見えた。
つかさとかがみが何か話している。遠くから見ると喧嘩腰で話しているように見える。
つかさが私に気付いてこっちを見た。
「あ、こなちゃん。丁度良かった。
 話したいことが合ったんだ、三人で」
つかさの言葉で気付いたのか、かがみもこっちを見る。
「こなた!? 何でここに・・・・・・」
かなり焦っているようにも見えたし、嫌そうにも見えた。
けど、それは後でまとめて話そう。
「私も話したいことあるんだ。二人に・・・・・・」
かがみは横で私とつかさを心配そうに見ている。
真っ直ぐつかさを見つめる、決して逸らさずに真っ直ぐ。
つかさの目の奥に前までの笑っているつかさは見えなかった。













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  • (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-09-22 08:15:59)
  • GJでした。できれば続きをお願いします。 -- 将来ニートになるかも (2007-11-05 17:41:12)

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