"a, ak?"
「ど、どのように?」

"tu et tet al yet tu!"
「これはこの問題に関係ないわ!」

"tea. tal sins-al tasnab is!"
「その通り。だが証拠だけでも見せてくれ!」

「あのね、証拠って言っても日本語話すくらいしかないじゃないのよ。それでも分からんなら制服見せた
げましょうか?襟んとこに学校の名前も書いてあるしさ、ここじゃ使わない数字やらも書いてあるから。
アトラスはアルカしか喋らないんでしょ。だったらそんな文字見ただけで十分よね。でも一番の証拠はこ
うして流暢にネイティブな日本語を話してることだと思うわよ。だって考えてもみて。私にも母語がある
のよ。あなた言語学者でしょ。この母語がアトラスにないことくらい、分かるんじゃないの?って、全部
の言語知ってるわけないか。それはさておき、私はあの金髪にここに連れてこられたの。いきなりね。多
分、レインを守れってことなんだわ。ここに来てずっと勉強して本読んでばっかだったわ。なんで自分が
ここに来たのかほんと謎だった。でもね、いまようやく分かったわ。私はこの日のためにここに来たのよ
。レインを守るために。そして多分、あなたたちの国を、世界を救うためにね。その腐ったフェンゼルっ
て奴がヴァルデを使ってアルテナさんを倒して後釜狙ってるんでしょ。その計画を知ったレインのお父さ
んは殺されちゃったのよね。で、お父さんの上司のハインさんが、あなたのお父さんで、ハインさんはフ
ェンゼルの計画を知らない振りをしていて動けないから息子のあなたを代わりにここによこしたのね。あ
なたの役目はヴァルデを回収してハインさんに渡すこと。でも、ドゥルガさんは役人だったからその家は
隠されてて、見つけるのが難しかった。多分、役所じゃドゥルガ=ユティアという名前さえ名乗ってなか
ったんでしょうね。で、ようやく見つけてヴァルデを貰えそうになったけど、もうひとつアトラスに降り
立った謎のヴァストリアが見つからない限りは動けない。なぜならもうひとつがフェンゼルに渡ればヴァ
ルデがあっても勝てないかもしれないから。いいえ、いまヴァルデがあってもきっと互角なんでしょうね
。でなきゃ今からでも攻めればいい。もしもうひとつがフェンゼルに渡れば確実に負ける。でも逆に先に
こっちが取れれば必ず勝てる。だからもうひとつのありかを知りたい。そしてもうひとつを見つけたのも
ドゥルガさん。彼はヴァルデとそれを隠した。でも一気にまとめて隠しはしない。だから片方はここじゃ
ないもうひとつの隠れ家とやらにあるらしいのね。で、レインしかそこの場所を知らないので、今からそ
こに行こうってってことなんでしょ。因みにネブラもタレスね。大方レインの家を偶々先に見つけたもん
だから、フェンゼルの

最終更新:2007年06月10日 21:04