in(1) /// / 見る \ 13:seren:klel:sid:i(目、見る) \ 見ること、見るもの、視線 \ [ yuo ] \ onを見る、観賞する \ [ ivi ] \ 見たものの推量、~のようだ \ [ xivi ] \ 見て、見ろ、さぁさぁ!、ほら! \ [ ansiel ] \ 観客、観察者、見る人、見物者、視聴者 \ [ ova ] \ じっくり見る \ 疑わしそうに見る \ 詳しく見る \ 隈なく見る \ 好奇の目で見る \ こっそり見る \ さりげなく見る \ 注意深く見る \ ぼんやりと見る \ もの珍しそうに見る \ 優しく見る \ 遠くを見る \ in-e hi 俯く、うつむく \ in-e ha 天を仰ぐ \ [ vetyolom ] \ 「見て!」とか「ほら」などといった感動詞的な意味ではこの形で使うが、モノ語として独立で使うときはinonなどとする。in単体で使っても接続詞とはアクセントの有無で分かるが、普通は使わない \
[vetyolom]
「見て!」とか「ほら」などといった感動詞的な意味ではこの形で使うが、モノ語として独立で使うときはinonなどとする。in単体で使っても接続詞とはアクセントの有無で分かるが、普通は使わない
[ vetyolom ]
見:in-e,id-e,vais-e,piin-e,ziin-e,hoi-e,sins-e,sort-e,sert-e,nokt-e,nekt-e, nok-e,nek-e


 非onaul有生。onはふつう具象。完了相は目に入った瞬間
in-e
 意識的に見ること
id-e
 無意識で目に入ること
vais-e
 凝視すること
piin-e
 睨むこと。怒りや憎しみや軽蔑を持って目を細めて相手を見ること
ziin-e
 覗くことで、小さな穴や隙間などからonに気付かれないように見ること
hoi-e
 onを単にじっと見るだけでなく、管理監督し、場合によっては口出しもすること。監督
sins-e
 onalに見せること
sort-e/sert-e
 onを上に揚げてalに見えるようにすること
nokt-e/nekt-e
 公開すること。一般的にsins-eより公的で、見せる相手の数も多い
nok-e/nek-e
 ulonilから出してalの前に現すこと。隠していたものを表に出すこと

 非onaul有生。onはふつう具象。完了相は目に入った瞬間を指す。見るのをやめた瞬間ではない

 in-eはもっとも一般的な意味での「見る」。意図的にonを見ようとして見ること。見方については何も語らない。見方による区別はここで挙げるいくつかの単純語と多くの複合語で区別する
 id-ein-eと殆ど同じで、無意識でonを見るという点だけが異なる。つまり「見える」である。取るonin-eと同じ
 vais-eonを観察・凝視すること。じいっと興味深げに見ることである。動植物の観察はもちろん、恋人同士が見つめあうことも表わす
 piin-evais-eと似ているが、こちらは「睨む」という意味である。アルバザードでは睨むときには怒りや憎しみや軽蔑を持って目を細めて相手を見る
 ziin-eは覗くことで、小さな穴や隙間などからonに気付かれないように見ることである。もともとminxの意味を含むので強調しないかぎりminxと共起しない。尚、ziin-eには「覗く」と違って何かの一部が見えているという意味はない。その場合、in-eを使う
 hoi-e監督することである。本義は「しっかりとonを見ること」であるが、vais-eとは違う。hoi-eonを管理するという意図を持つためである。単にじっと見るだけでなく、管理監督し、場合によっては口出しもする。それではじめてhoi-eといえる。尚、hoi-eは他よりはonに抽象を取ることが多い
 sins-eonalに見せることである。特に注意点はない
 sort-eは掲げるという意味で、「onを上に揚げてalに見えるようにする」というのが本義である。ゆえにsins-eの要素も帯びている。一方、sert-eは「onを下に下げてalに見せようとする」というのが本義である
 但しこれらはsins-eの意味を常に持つわけではない。単に掲げるという位置変化を表わすだけの場合もある。この場合、見せる意図はなくとも良いし、むしろ隠すために行っても良い(1)。ところがsins-eの場合、見せる意図を確実に持つため、(2)は非文となる

(1) an sert-a tu zan nek-i(隠すためにこれを下に下げた)
(2)×an sins-a tu zan nek-e(隠すためにこれを見せた)

 (2)はそもそも矛盾している。これを非文でないとするならたとえば、「これをあえて見せることによってこれの本質を隠す」というような解釈が想定される

 さて、見せるのsins-eに近いところにnokt-eがある。これは公開するである。公開であるため、見せるだけでなく聞かせる触らせるなどの場合もありえるというのが違いの一つである
 自分の日記を人に見せる場合はsins-eであるが、美術館が絵を観客に見せる場合はnokt-eである。もっとも、同じ日記でも昔の偉人の日記を記念展などで来客に見せる場合はnokt-eがふさわしい。つまり見せる対象が何かよりも、それが私的か公的か、見せる相手が多いか少ないかで決まる
 一方、nekt-enokt-eの反対で秘匿するという意味である。諸点についてはnokt-eと同じである

 また、sins-eに近いものにnok-eがある。これは「ulonilから出してalの前に現す」という意味である(3)。同時にnok-eは隠していたものを表に出すという意味も持つ。隠していたもの、或いはこれから隠れうるものでなければnok-eということはできない

(3) la nok-a radl il kov al do(彼は宝を箱から出して皆の前に現した)

 (3)はfatl-eを使うこともできるが、それでは隠していたニュアンスは示せない。nok-eはあくまでも隠していたものを出すという意味を表わす
 逆にnek-eは隠すの意味である。「onilの目から逃れるためにalに隠す」である
 尚、nok-eにもnek-eにもonaがある(4)

(4) par at nek al esp(太陽が雲に隠れた)


in(2) /// / 花を表わす接尾辞 \ 16:seren:klel:mina。プロトタイプにあって一時消えたが無視できないので戻した \ [ vetyolom ] \ 「見る」を表わすinの複合語要素も同じ語形なので、混同しないように。明らかに文脈や相方の形態素で区別は付くだろうが \

in(3) /// / ~している。~してある(現在影響相) \ 13:seren:klel:lumi \ [ yula ] \
メル18年以前の文献では現在状態相-irの意味も兼ねる。

in /// / [ 中期制アルカ ]普通動名詞を作る接尾辞 \ 後期制アルカではas \
最終更新:2008年02月13日 17:40