アトラスにある独自の暦。考案者の名を取って付けられた。閏年のシステムはグレゴリオ暦と同様で、4年に一度。ただし100の倍数ではなくなり、400の倍数で復活する。閏年のシステム以外は共通するところが殆どない。たとえば元年と元日も考案者の誕生日である。
メル暦では月にも日にも
使徒の名を使う。ひと月は使徒の数で、28日である。ツイタチなどというのではなく、
リディアの日などというように名前で呼ぶ。つまり、数でなく名前で日付を述べる。
ひと月が28日だと、13ヶ月で1日余る。1~13月までは
リディアの月、
オヴィの月と進み、
ルージュの月で終わる。このように、月の名も使徒の名を使う。
4年に1度の閏日は
テームスの日といい、アシェットの日の次に来る。閏日は2月の最後などという一年の中途半端な位置には入り込まない。テームスの日もミュシェットの月である。よってミュシェットは最大でも2日しか持たない。
尚、ミュシェットの月には曜日がない。曜日なしの月である。さて、その曜日であるが、28を聖数である4で割った7を一週としている。この点は運良くグレゴリオ暦と同じなので理解しやすい。したがって曜日は7つあることになる。
曜日は
アトラスの神話である
『幻想話集アティーリ』ソームの名が当てられる。ソームのことを曜魔と呼ぶ。曜魔はそれぞれ7大属性に沿った特徴的な力を持っている。7大属性とは、闇、水、風、土、火、雷、光である。曜魔の序列は慣例として冷たかったり静的であるものから、熱かったり動的であるものへと向かう。
曜魔の名前は始めの1文字目がそれぞれ異なるため、省略するときは始めの1文字を書く。たとえば水の
エルヴァならeと略される。火曜日を(火)と書く感覚に近い。
ミュシェットは曜日がない。ゆえにメル暦はグレゴリオ暦と違って曜日と日付が毎年ずれることがない。たとえばメル暦ではリディアの日は常にヴェルムの曜日である。したがって、生まれた月や日だけでなく、生まれた曜日でも占いができる。自分が何曜日に生まれたか必ずしもグレゴリオ暦の人間は知らないが、アトラスでは必ず皆知ることになるし、自然と意識する。
因みに、これを掲載した2006年1月17日(火)は、
メル暦に直すと、メル17年(
リーネの年)
オヴィの月
リナの日で、曜日は
イルヴァである。英語と違って年月日の順番で述べる。日本語と同じ構造である。
最終更新:2007年11月11日 23:10