帷幄上奏 いあくじょうそう
意味:旧憲法下で、軍事の機密事項について直接天皇に上奏すること
(帷幄は本来垂れ幕と引き幕で、軍の陣中の意。転じて作戦計画する所、本陣)
伊尹負鼎 いいんふてい
意味:大望のために身を落とすたとえ。
(「伊尹」は中国殷代の宰相。「鼎」は三本足のものを煮るための道具)
故事:伊尹は殷の湯王に仕えるために鼎を背負い料理人として近づき、
ついに志を果たして宰相になったという故事から(『史記』<殷本紀>
出典:『蒙求』<伊尹負鼎>
意気銷沈 いきしょうちん
(意気消沈とも書く)
意味:元気をなくしてしょげかえること
類義語:意気沮喪 いきそそう
意気喪気 いきそうき
対義語:意気軒昂 いきけんこう
意気衝天 いきしょうてん
意気揚揚 いきようよう
意気沮喪 いきそそう
(意気阻喪とも書く)
意味:意気込みが挫け弱り、元気をなくすこと
類義語:意気銷沈 いきしょうちん
意気喪気 いきそうき
対義語:意気軒昂 いきけんこう
意気衝天 いきしょうてん
意気揚揚 いきようよう
衣錦尚絅 いきんしょうけい
意味:才能や徳を外にあらわに出さないこと
(錦を着てその上に薄絹をかける意
「絅」は薄いうちかけ、「尚」は加える、添え着すること)
訓読:錦(にしき)を衣(き)て絅(けい)を尚(くわ)う。
出典:『中庸』<三三>
韋弦之佩 いげんのはい
意味:自分の性格を改めて修養しようと戒めのためのものを身につけること
(「韋」はなめし皮でやわらかく、「弦」はゆみづるで強く厳しい)
故事:中国、戦国時代の西門豹(せいもんひょう)は短気な性格を柔軟にしようと
なめし皮を身につけ、春秋時代の董安于(とうあんう)はのんびりとした性格を
厳格なものにしようとゆみづるを身につけた故事から
出典:『韓非子』<観行>
類義語:佩韋佩弦 はいいはいげん
為虎傅翼 いこふよく
意味:強いものにさらに力をつけること
(虎に翼をつける意味で、強い虎にさらに自由に空を飛ぶ能力も与えることから)
訓読:虎(とら)の為(ため)に翼(よく)を傅(つ)く
出典:『韓非子』<難勢>
類義語:為虎添翼 いこてんよく
傅虎以翼 ふこいよく
意識朦朧 いしきもうろう
意味:意識がかすんではっきりしないさま
渭樹江雲 いじゅこううん
意味:遠くにいる友人を思う情が切なこと
(「渭」「江」ともに「渭水」「揚子江」という川の名前。
この二つの川は遠く離れていて、友の一方が渭水のほとりに、
一方は揚子江のそばにいて互いをおもいやるということ)
出典:杜甫の詩
意匠惨憺 いしょうさんたん
意味:工夫を凝らすのに苦心すること
出典:杜甫の「丹青引」
類義語:苦心惨憺 くしんさんたん
焦唇乾舌 しょうしんかんぜつ
粒粒辛苦 りゅうりゅうしんく
遺簪墜履 いしんついく
意味:なくしたかんざしと、落としたくつ。日ごろ使い慣れたものに愛着を持つたとえ
故事:孔子が出遊して薪を刈っている時にかんざしをなくして泣いている婦人に会った故事と
楚の昭王が呉との戦いでくつをなくし、これを惜しんだ故事から
韋駄天走 いだてんばしり
意味:非常に速く走ること
(「韋駄天」は仏法・寺院の守り神で金剛杵をもち、非常に足が速いという
一詠一觴 いちえいいっしょう
⇒一觴一詠 いっしょういちえい
一字褒貶 いちじほうへん
意味:一字の使い分けによって、人を褒めたりけなしたりすること
(儒教の五経の一つである『春秋』の表現様式を評した語)
出典:杜預の『春秋左氏伝集解』<序>
類義語:春秋筆法 しゅんじゅうのひっぽう
微言大義 びげんたいぎ
一望無垠 いちぼうむぎん
意味:ひと目でかなたまで広々と見渡せること
(「垠」は地の果てのこと)
類義語:一望千頃 いちぼうせんけい
天蓋一望 てんがいいちぼう
一望千里 いちぼうせんり
一縷千鈞 いちるせんきん
意味:危険の甚だしいことの形容
(一本の糸で千鈞の重さを支える意。「鈞」は重さの単位)
訓読:一縷の任を以て千鈞の重きを係く の略
類義語:一髪千鈞 いっぱつせんきん
累卵之危 るいらんのき
一攫千金 いっかくせんきん
意味:あまり苦労せずに一時に大きな利益を得ること。
(「一攫」はひとつかみの意)
類義語:一攫万金 いっかくばんきん
一家眷族 いっかけんぞく
意味:家族と血縁関係にあるもの。家臣や部下をあらわすこともある
類義語:一族郎党 いちぞくろうとう
妻子眷族 さいしけんぞく
一家団欒 いっかだんらん
意味:家族が集まってむつまじく楽しむこと。
(「団欒」は丸いさまで、転じて丸く輪を作って仲良くするの意)
類義語:家族団欒 かぞくだんらん
親子団欒 おやこだんらん
最終更新:2009年01月03日 00:22