瑰意琦行 かいいきこう
意味:考え方や行いが、並の人と違ってすぐれていること。
(「瑰意」は珍しくすぐれた心のこと「琦行」は普通と違った行い)
出典:宗玉の詩
誨淫誨盗 かいいんかいとう
意味:悪事を人に教えること。
(「誨」は教える意。財産があれば盗みを教えるようなものであり、
女性の美貌は淫らなことを教えるようなものであるという意味)
出典:『易経』<繋辞・上>
蓋瓦級甎 がいがきゅうせん
意味:屋根の瓦と階段の敷き瓦のこと
(「蓋」は覆うこと、「級」は階段、「甎」は敷き瓦)
出典:韓愈の文
海闊天空 かいかつてんくう
意味:気性がさっぱりとしていて、心が広いこと
出典:『詩話総亀』<前集三〇引『古今詩話』>
荷衣蕙帯 かいけいたい
意味:世俗を超越している人(仙人・隠者)の衣服
(「荷衣」ははすの葉で編んだ衣、「蕙帯」はかおり草の帯)
出典:『楚辞』<九歌・少司命>
睚眥之怨 がいさいのうらみ
意味:ほんのわずかなうらみ
(「睚」「眥」ともににらむ意。ちょっとにらまれる程度のうらみ)
出典:『史記』<范雎伝>
海市蜃楼 かいししんろう
意味:現実性に乏しい考えや理論。また、根拠がなく、ありもしないこと。
(「海市」も「蜃楼」も蜃気楼のこと。)
出典:『駢字類編』<四六引『隋唐遺事』>
類義語:空中楼台 くうちゅうろうだい
砂上楼閣 さじょうのろうかく
亥豕之譌 がいしのか
意味:文字の書き誤りのこと
(「譌」は誤りのこと。「亥」と「豕」の字形が似ていて間違えやすいことから)
出典:『呂氏春秋』<察伝>
類義語:魯魚亥豕 ろぎょがいし
魯魚之誤 ろぎょのあやまり
魯魚章草 ろぎょしょうそう
魯魚陶陰 ろぎょとういん
烏焉魯魚 うえんろぎょ
焉馬之誤 えんばのあやまり
虎虚之誤 こきょのあやまり
魯魚帝虎 ろぎょていこ
三豕渡河 さんしとか
膾炙人口 かいしゃじんこう
意味:広く世間の評判となり、もてはやされること
(「膾」はなますで、生の肉を細かく刻んだもの、「炙」はあぶり肉のこと。
どちらも誰の口にも合って好まれることから)
訓読:人口に膾炙する
出典:林嵩の「周朴詩集序」
喙長三尺 かいちょうさんじゃく
意味:しゃべることがきわめて達者なこと。
(「喙」はくちばしのこと。≒口八丁)
出典:『荘子』<徐無鬼>
海底撈月 かいていろうげつ
意味:実現不可能なことをやろうとして、余分な体力を費やすこと
(海面に映った月を見て、本物の月と思い込み、すくい上げようとする意から)
訓読:海底に月を撈(すく)う
類義語:猿猴取月 えんこうしゅげつ
海中撈月 かいちゅうろうげつ
海底撈針 かいていろうしん
水中撈月 すいちゅうろうげつ
開天闢地 かいてんへきち
意味:天地の始まり。これまでの歴史にないような大きな出来事のこと。
(「闢」ははじめる意。中国古代の伝説上の天子盤古が天地を創造し、
ここから人類の歴史が始まったということから)
訓読:天を開き地を闢(ひら)く
類義語:天地開闢 てんちかいびゃく
天開地辟 てんかいちへき
誨盗誨淫 かいとうかいいん
⇒誨淫誨盗 かいいんかいとう
磑風舂雨 がいふうしょうう
意味:物事の前兆のたとえ。羽蟻などの群れがひきうすのようにぐるぐる回り
飛び回れば風の吹く兆しで、杵で臼をつくように上に下にと飛ぶと
雨になるきざしである。
(「磑」は石臼、ひきうす、「舂」は杵を持って穀物をつくこと)
出典:『事物原始』<磨磑>
類義語:春秋筆法 しゅんじゅうのひっぽう
微言大義 びげんたいぎ
槐門棘路 かいもんきょくろ
意味:政界の最高幹部のこと。もとは中国周代の三公と公卿をいう
故事:中国周代、朝廷の庭の三公(最も高い三つの官位)が位置すべき所に
三本の槐(マメ科の落葉高木)を植え、九卿の位置を示すために
九本の棘(いばら)を植えたという故事から
類義語:三槐九棘 さんかいきゅうきょく
公卿大夫 こうけいたいふ
傀儡政権 かいらいせいけん
意味:実権や自らの意志を持たず、他国の意向のままになる政権のこと
(「傀儡」は操り人形のことで、人の手先になって使われるもののたとえ)
偕老同穴 かいろうどうけつ
意味:夫婦の契りがかたく、仲むつまじいこと。
夫婦がともに仲良く年をとり、死後は同じ墓に葬られること
出典:『詩経』
一家眷族 いっかけんぞく
意味:家族と血縁関係にあるもの。家臣や部下をあらわすこともある
類義語:一族郎党 いちぞくろうとう
妻子眷族 さいしけんぞく
薤露蒿里 かいろこうり
意味:人生のはかないことのたとえ。
(「薤露」も「蒿里」もともに挽歌(葬送のときの歌)の名。
「薤露」はにらの上におりた朝露のことで、すぐに消えてしまうこと。
「蒿里」人が死ぬとその霊魂が集まり来るといわれた山の名。転じて墓地の意。)
出典:『古今注』<音楽>
蝸角之争 かかくのあらそい
意味:きわめて些細なつまらない争いのこと。
(「蝸角」はカタツムリの角のことで、非常に狭いこと、小さいことのたとえ。)
故事:カタツムリの左の角の上に領土を持つ触氏と右の角の上に領土を持つ蛮氏が
互いに領地を取り合って争ったという故事から
出典:『荘子』<則陽>
類義語:蝸牛角上 かぎゅうかくじょう
蛮触之争 ばんしょくのあらそい
呵呵大笑 かかたいしょう
意味:大声を上げて笑うこと。
出典:『景徳伝灯録』<八>
最終更新:2008年12月17日 16:03