釿
総画:12画
字義:①物をたち切る。〈同義語〉斫。〈類義語〉断。
②物をたち切る道具。ちょうな・なたの類。〈同義語〉斤。
音読:(キン)(ギン)
訓読:(おの)(き・る)(た・つ)(ておの)
熟語:
鈔
総画:12画
字義:①かすめる。表面にあるものをさっとかすめとる。〈同義語〉抄。
②財産を没収する。「査鈔サショウ」
③うつす。もとの書物からうつしとる。また、もとの物から要点をうつしとる。
〈同義語〉抄。「鈔写ショウシャ」
④もとのものからうつしとって控えとする書物や書類。ぬきがき。うつし。
〈同義語〉抄。「詩鈔シショウ」「鈔本ショウホン」
⑤紙幣。さつ。▽印刷して、版型の表面をさっとうつしとったの意。
札の印刷は金・元ゲン時代にはじまった。去声に読む。「鈔票ショウヒョウ」
⑥〔国〕注釈書。〈同義語〉抄。「万葉鈔」
音読:(ショウ)(ソウ)
訓読:(うつ・す)(うつ・し)(かす・める)(さつ)
熟語:
鉗
総画:13画
字義:①くびかせ。昔の刑具の一つ。罪人のくびにはめる鉄の輪。
また、口にかぶせてふさぐくつわ。
②くびかせをかける。くつわをはめる。
③はさむ。また、物をはさみとる道具。かなばさみ。〈同義語〉拑カン。「鉗子ケンシ」
④ふさぐ。口をつぐむ。〈同義語〉箝カン
音読:(カン)(ケン)
訓読:(かなばさみ)(くびかせ)(と・じる)(はさ・む)
熟語:【鉗子】ケンシ くびかせをはめられた囚人。『鉗徒ケント・鉗奴ケンド』
〔俗〕くぎぬき・ピンセットなどの類。
カンシ 〔国〕手術用外科用具。はさみのような形で刃がない。
銜/啣
総画:14画
字義:①くつわ。はみ。馬の口にくわえさせて手綱をつける金具。くつばみ。
「銜勒ガンロク(くつわとたづな)」
②ふくむ。はむ。口にくわえる。〈同義語〉含。
③ふくむ。ある気持ちを心にいだきつづける。
④ふくむ。命令を受ける。任命される。〈類義語〉任。
⑤官吏の位。「官銜カンガン」
音読:(カン)(ガン)
訓読:(くつわ)(くらい)(くわ・える)(ふく・む)
銖
総画:14画
字義:①重さの単位。一銖は、一両の二十四分の一。周代の一銖は、約〇・六七グラム。
②ごく軽いもの。わずかな。「銖寸シュスン」
③鉄の棒をざんぎりにしたもの。加工してない鉄片。「銖鈍シュドン」
④〔国〕江戸時代の貨幣の単位。一銖は、一分の四分の一。〈同義語〉朱。
音読:(シュ)(ジュ)
訓読:(かる・い)(にぶ・い)(わず・か)
熟語:【錙銖】シシュ ほんのわずかな目方。わずかなもの、つまらないもののたとえ。
銓
総画:14画
字義:①はかる。ものをそろえてめかたをはかる。はかり。「銓衡センコウ」
②人々の才能をはかって、適当な人物を選ぶ。とくに、官吏を選んで任用すること。
〈類義語〉選。「銓衡センコウ(=選考)」
音読:(セン)
訓読:(えら・ぶ)(しら・べる)(はか・る)(はかり)
熟語:【銓衡】センコウ ①物の重さをはかる道具。はかり。②選考
鋏
総画:15画
字義:①かなばし。熱した金属をはさむ金具。
②はさみ。物をはさんで切る金属製の道具。
③さや。また、両刃のかたなの刀身。
音読:(キョウ)
訓読:(かなばさみ)(つか)(つるぎ)(はさ・む)(はさ・み)
熟語:
銷
総画:15画
字義:①とかす。とける。金属をとかす。とける。〈類義語〉鑠シャク。
②けす。きえる。ものがすりへる。弱まる。すりへらす。〈同義語〉消。〈類義語〉削。
③〔俗〕商人が品物を売りさばく。▽滞貨をへらすことから。
音読:(ショウ)
訓読:(け・す)(そこ・なう)(ち・る)(つ・くす)(つ・きる(と・かす)(と・ける)
熟語:
錮
総画:16画
字義:①ふさぐ。溶かした金属を流しこんで、すき間をふさぐ。いかける。
②罪人などを閉じ込める。「禁錮キンコ」
③かたい。がんじょうな。堅固な。かたまって、かわらない。〈同義語〉固。「錮疾コシツ」
音読:(コ)
訓読:(かた・い)(とじこ・める)(ながわずら・い)(ふさ・ぐ)
熟語:【禁固】キンコ =禁錮。
①罪として官吏になる資格をうばうこと。
②刑罰の一種。刑務所にとじこめて労働をさせないもの。
【錮疾】コシツ なかなかなおらない病気。
錙
総画:16画
字義:古代の重さの単位。一錙は、六銖シュ。一両の四分の一。
▽わずかなものにたとえる。「錙銖シシュ」
音読:(シ)
訓読:(わず・か)
熟語:【錙銖】シシュ ほんのわずかな目方。わずかなもの、つまらないもののたとえ。
鎹 ☆国字☆
総画:18画
字義:かすがい(かすがひ)。二つの素材をつなぐための、コの字型のくぎ。
音読:
訓読:(かすがい)
熟語:
鎬
総画:18画
字義:①なべ。食物を煮たきする器。
②地名。周の武王がはじめて都をおいた地。
今の陝西センセイ省西安市の南西にあった。鎬京コウケイ。
③「鎬鎬コウコウ」とは、光り輝くさま。
④〔国〕しのぎ。刀の刃と背の間にあって小高くなっている稜かど。
「鎬を削る(激しく戦って、せりあうことをあらわす)」
音読:(コウ)
訓読:(しのぎ)(なべ)
熟語:
鏑
総画:19画
字義:①矢の先端にある、まっすぐにとがった部分。〈類義語〉鏃ゾク。
②かぶらや。中を空にし、いくつか穴をあけた蕪かぶらの形をした球を矢の先につけ、
その先に雁股かりまたをつけた矢。射ると、かぶらの穴に空気が入って響きを発する。
なりや。「鳴鏑メイテキ」
③化学元素の一つ。ジスプロシウム。
音読:(テキ)
訓読:(かぶら)(かぶらや)(やじり)
熟語:【流鏑馬】やぶさめ
〔国〕馬に乗り、走りながら鏑矢かぶらやで的を射る競技。
▽鎌倉時代、実戦の練習のためにはじめられたが、
のち、祭礼のときなどに儀式的に行われるようになった。
鏤
総画:19画
字義:①きざむ。ちりばめる。金属を細かくほる。きざみこむ。転じて、細かい模様をちりばめる。
②はがね。鋼鉄。
③金の細い糸。金糸。〈類義語〉縷ル(細い糸)。
④「属鏤ショクル」とは、呉の名剣の名。
音読:(ル)(ロウ)
訓読:(え・る)(かざ・る)(きざ・む)(ちりば・める)
熟語:【鏤刻】ロウコク
①模様をちりばめてほりつける。
②文章などに技巧をこらす。
③版木に細かくほりこむ。
鏗
総画:20画
字義:①かんかんと、かたいものがうちあたるさま。また、その音。
②うつ。鐘をかんとうつ。鐘をつく。
③かん高いしわぶきの声。〈類義語〉咳ガイ、嗽ソウ。
④「鏗鏘コウソウ」「鏗鎗コウソウ」とは、金玉のうちあたるすずしげな音。
また、琴のさわやかな音。
音読:(コウ)
訓読:(う・つ)(つ・く)
熟語:
鐫
総画:21画
字義:①のみ。木をうがつための道具。金属ののみ。〈類義語〉鑿サク。
②える。穴をほる。鋭い刃物で木に彫刻する。深くほりさげる。
③官位を下げる。降任する。「鐫級センキュウ」
音読:セン
訓読:え・る、のみ、(うが・つ)
熟語:【鐫刻】センコク 金属や石にのみで彫刻する。『鐫鏤センロウ・鐫勒センロク』
【鐫黜】センチュツ 位を下げて官吏をその職務から退けること。
鐺
総画:21画
字義:①こて。左官が泥をおしあてて壁を塗る道具。〈類義語〉鏝マン。
②とんとんと鳴る鼓の音の形容。
③火にあてて酒を温めるのに用いる三本あしのなべ。また、平底の浅いなべ。
④〔国〕こじり。刀の鞘さやの末端につける装飾の金具。
音読:(ソウ)(トウ)
訓読:(あしながえ)(くさり)(こじり)(こて)
鑓 ☆国字☆
総画:21画
字義:やり。武器の名。長い柄に細長い刃をつけたもの。槍。
音読:
訓読:(やり)
熟語:
鑠
総画:23画
字義:①とかす。とける。鉱石や金属を、ごたまぜにして、熱してとかす。
また、熱せられて金属がとける。〈同義語〉爍。
②あかあかとかがやくさま。いきいきして元気がよい。美しい。
〈類義語〉灼シャク。「矍鑠カクシャク(老いてもいきいきと元気がよい)」
音読:(シャク)
訓読:(うつく・しい)(と・かす)(と・ける)
熟語:
鑢
総画:23画
字義:①やすり。金属・骨・角などをこすって、ごりごりとみがく道具。
②ごりごりとこする。やすりでこすってみがく。やすりをかける。
音読:(リョ)(ロ)
訓読:(す・る)(やすり)
熟語:
鑪/鈩
総画:24画
字義:①わくでかこんだひどこ。こんろ。いろり。〈同義語〉炉ロ。
②香をたく器。「香鑪コウロ」
③ふいご。ふいごう。
④酒を温める場所を、まるくかこったさかば。酒を飲むスタンド。
音読:(ロ)
訓読:(いろり)(さかば)(ふいご)
鑰
総画:24画
字義:①かぎ。錠。錠まえ。また、それをあけるかぎ。
〈同義語〉籥ヤク。「鑰匣ヤクコウ(かぎを入れるはこ)」
②錠をかけてとじる。とざす。
③物事の重要な部分。かなめ。「関鑰カンヤク(かんぬきと錠→かなめ)」
音読:(ヤク)
訓読:(かぎ)(と・じる)
熟語:【鎖鑰】サヤク ①じょうまえとかぎ。
②門や戸のしまり。とじまり。
③敵の侵入などを防ぐ要地。
鑿
総画:28画
字義:①のみ。木に穴をあける道具。〈類義語〉鐫セン。
②うがつ。物にあなをあける。のみでほる。
③ほったあな。材木と材木とをつなぎあわせるとき、ほぞを入れるためにほった穴。ほぞあな。
④底まで明らかなさま。内実をうがって、確実なさま。
⑤うがつ。物事の奥をかんぐる。奥底までつきとめたさま。うがった。「穿鑿センサク」
⑥米を臼うすでついて精白する。
音読:(サク)
訓読:(うが・つ)(のみ)
最終更新:2009年01月28日 19:39