沍
総画:7画
字義:①かれる。水源が閉じて水がなくなる。
②ふさがる。ふさぐ。閉じふさがる。あいている物を閉じる。
③こおる。寒くて凍結する。〈同義語〉沍。「沍寒ゴカン」
音読:(コ)(ゴ)
訓読:(か・れる)(こお・る)
熟語:【沍寒】ゴカン 物がこおりつくほど寒い。
泛
総画:7画
字義:①うかぶ。うかべる。水面の上にかぶさるようにしてうく。〈類義語〉汎
②おおう。あまねし。おおいかぶせる。広く全面をおおうさま。〈類義語〉汎ハン。
③くつがえす。〈類義語〉覆。
音読:(ハン)(ホウ)
訓読:(あまね・く)(う・かぶ)(う・かべる)(くつがえ・す)(ひろ・い)
沐
総画:7画
字義:①ゆあみする。あらう。頭から水や湯をかぶる。また、水を頭からかけて髪をあらう。
〈類義語〉浴。「沐浴モクヨク」「休沐キュウモク」
②こうむる。頭から水をかぶるように、恩や恵みを受ける。
音読:(ボク)(モク)
訓読:(あら・う)(うるお・う)
泄
総画:8画
字義:①もれる。もらす。少しずつたらたらと外へ出る。たまった水・気体や思いなどを外に少しずつ出す。
〈同義語〉洩。〈類義語〉漏ロウ。「漏泄ロウセツ(水がもれる)」
②もれる。便が少しずつもれ出る。また下痢が続く病気。「排泄ハイセツ」「泄痢セツリ」
③ひく。もれる。もらす。たまった水が長く横にのび出る。もれ出て長く尾を引く。
④「泄泄エイエイ」とは、長くのびたさま。また、たるんで締まりがなく、のびたさま。
音読:(エイ)(セツ)
訓読:(な・れる)(も・れる)(も・らす)
熟語:
沽
総画:8画
字義:①うる。かう。商品と代金を交換する。値をつけて売買する。
〈同義語〉估。「沽酒コシュ」
②川名。山東省東部にある。昔の姑水コスイ。
③酒をうることを職業としている人。▽去声に読む。〈同義語〉估。
④あらい。大まかであらい。粗悪である。▽苦に当てた用法。
音読:(コ)
訓読:(う・る)(か・う)(ねうち)
熟語:
沮
総画:8画
字義:①はばむ。さえぎって止め、じゃまをする。〈同義語〉阻ソ。「沮止ソシ」
②じゃまされて気持ちがくさる。くじける。〈同義語〉阻。
「意気沮喪イキソソウ(がっかりして元気を失う)」
③水がたまってひかない湿地。「沮洳ソジョ(湿地)」
④川名。湖北省中部にあり長江に注ぐ。沮水ショスイ。
音読:(ショ)(ソ)
訓読:(くじ・ける)(さわ)(はば・む)(ひる・む)(ふせ・ぐ)(も・れる)
熟語:
泯
総画:8画
字義:①ほろびる。ほろんでなくなる。また、尽きてなくなる。
②「眩泯ゲンメン」とは、目のくらむさまをいう。
音読:(ビン)(ベン)(ミン)(メン)
訓読:(くら・む)(つ・きる)(ほろ・びる)
熟語:【泯滅】ビンメツ ほろんでなくなる。『泯絶ビンゼツ・泯尽ビンジン』
洶
総画:9画
字義:①空気を中にまきこんで波だつ。また、そのさま。
②「洶洶キョウキョウ」とは、
(イ)波がさかまく音。また、そのさま。
(ロ)大勢の人が集まって、騒がしいさま。また、騒ぎたてるさま。
音読:(キョウ)
訓読:(さわ・ぐ)(わ・く)
熟語:【洶涌】キョウヨウ =洶湧。波がわきたつ音。また、そのさま。
洽
総画:9画
字義:①あまねし。全部に行き渡っているさま。全体をおおう。〈類義語〉浹ショウ。
②うるおす。うるおいをもたせて調和させる。
③やわらげる。かなう。心や関係がうちとけあって一つになる。心にぴったりかなう。
〈類義語〉叶、協、恰。
④川名。陝西センセイ省東部にあり、黄河に注ぐ。洽水コウスイ。
音読:(コウ)
訓読:(あまね・し)(うるお・す)(うるお・う)
洒
総画:9画
字義:①あらう。さらさらと水を流してあらう。水をまいてそうじする。〈同義語〉洗。
②そそぐ。水をさらさらとかけて清める。また、恥をそそぐ。
③さばけているさま。さっぱりしてこだわらないさま。〈同義語〉灑。
音読:(サイ)(シャ)(セイ)(セン)(ソン)
訓読:(あら・う)(すす・ぐ)(そそ・ぐ)(つつし・む)
熟語:【瀟灑】ショウシャ こざっぱりして清らかである。『瀟洒ショウシャ』
【洒掃】サイソウ 水をまき、ほうきではく。
浣
総画:10画
字義:①あらう。水をごぼごぼと流しかけてあらう。〈同義語〉澣カン。〈類義語〉盥カン。
②「上浣ジョウカン・中浣チュウカン・下浣ゲカン」とは、上旬・中旬・下旬のこと。
▽唐代、十日ごとに官吏が休沐日(休息と沐浴のための日)を与えられた制度に基づく。
音読:(カン)
訓読:(あら・う)(すす・ぐ)
熟語:【浣雪】カンセツ あらいすすぐ。罪や負い目などをのぞきさる。
浚
総画:10画
字義:①さらう。水の底を掘って深くする。すらりと縦に穴や水を通す。
②深い。「浚澗シュンカン」
音読:(シュン)
訓読:(さら・う)(ふか・い)
熟語:【浚渫】シュンセツ 水底の泥をさらって深くすること。「浚渫船」
涅
総画:10画
字義:①黒いねば土。どろ。また、黒く染めるのに用いる礬石バンセキ(みょうばん)。
②黒いねば土にまみれさす。また、黒に染める。
音読:(デツ)(ネ)(ネツ)
訓読:(くろ)(くろ・い)(くろ・める)(くろつち)(そ・める)
熟語:【涅槃】ネハン〔仏〕煩悩ボンノウを滅して真理を悟り知恵が完成する悟りの境地。
仏教の最終的な理想。釈迦シャカの死のこと。
淹
総画:11画
字義:①おおう。ひたす。上に水をはる。水をいっぱいにはって、下の物をおおう。
〈類義語〉掩エン(おおう)。「淹没エンボツ」
②はった水が引かないように、いつまでもとどまる。ぐずぐずしているさま。
「淹留エンリュウ」
③広く行き渡るさま。「淹通エンツウ」
音読:(エン)
訓読:(い・れる)(つ・ける)(とど・まる)(ひさ・しい)(ひた・す)(ひろ・い)(ふか・い)
熟語:【淹漬】エンシ 水につかること。また、水につけること。水びたし。『淹浸エンシン』
涸
総画:11画
字義:かれる。からす。水がなくなって、かたくなる。ひあがる。水分をなくする。
音読:(コ)
訓読:(か・れる)(から・びる)(つ・きる)
淆
総画:11画
字義:みだす。みだれる。交差して入りまじる。まざる。「玉石混淆ギョクセキコンコウ」
音読:(コウ)
訓読:(にご・る)(ま・じる)(みだ・す)
淒
総画:11画
字義:①すさまじい。ひしひしと迫る感じで、はだみにこたえるさま。〈同義語〉凄。
②さむい。さむさがひしひしと迫るさま。〈同義語〉凄。
音読:(セイ)
訓読:(さむ・い)(すご・い)(すさま・じい)(ものさび・しい)
熟語:
淋
総画:11画
字義:①したたる。水がたらたらと絶えずたれる。またそのさま。〈類義語〉滴。
②りん病。うみや、尿が絶え間なくたれる病気。〈同義語〉痳。
③さびしい
音読:(リン)
訓読:(さび・しい)(したた・る)(そそ・ぐ)(りんびょう)
湮
総画:11画
字義:①しずむ。うずもれる。水にしずめる。「湮没インボツ」
②ふさぐ。ふさがる。せきとめて通らなくする。「禹之湮洪水=禹ノ洪水ヲ湮グ」〔荘子〕
③墨がにじむ。
音読:(イン)
訓読:(しず・む)(ふさ・く)(ほろ・びる)
熟語:【湮滅】=堙滅。うずもれて、あとかたもなくなる。ほろんで姿が見えなくなる。
【湮鬱】インウツ 気持ちがふさがって、心のはれないこと。
涵
総画:11画
字義:①ひたす。たっぷりと水の中につける。また、たっぷりとうるおす。
②内容がゆたかである。また、含みが広い。〈類義語〉含
音読:(カン)
訓読:(い・れる)(うるお・す)(ひた・す)(もち・いる)
熟語:
淆
総画:11画
字義:みだす。みだれる。交差して入りまじる。まざる。「玉石混淆ギョクセキコンコウ」
音読:(コウ)
訓読:(にご・る)(ま・じる)(みだ・す)
渙
総画:12画
字義:①水の流れの盛んに広がるさま。とけた氷の水が広がるさま。
②周易の六十四卦カの一つ。
坎下巽上カンカソンショウの形で、ものが離れ出て広がるさまにかたどる。
音読:(カン)
訓読:(あき・らか)(ち・る)(とけ・る)
熟語:
渾
総画:12画
字義:①にごる。にごす。ごたまぜになっている、また、そのさま。
〈同義語〉溷コン、混コン。「渾濁コンダク」
②分化せずに全体が一つにとけあっている。また、そのさま。「渾沌(=混沌)」
③すべて。まったく。ぜんぶ。ひっくるめて。〈類義語〉全。
音読:(コン)
訓読:(す・べる)(すべ・て)(にご・る)(ま・じる)
渫
総画:12画
字義:①さらう。水底のどろや、ごみを押しのけて除去する。
②もらす。外へもらして出す。思いきり発散させる。出しつくす。〈同義語〉泄。
音読:(セツ)(チョウ)
訓読:(あなど・る)(けが・す)(さら・う)(も・らす)
湍
総画:12画
字義:①はやい。水の流れの急なさま。
②せ。はやせ。水の流れの急な所。「湍瀬タンライ」
音読:(タン)
訓読:(たぎ・る)(はや・い)(はやせ)
熟語:「飛湍」水しぶきをあげて流れる急流の瀬。はやせ。〈類義語〉急湍
溌
総画:12画
字義:①そそぐ。ぱらっとふりかける。
②水がはらはらとこぼれる。こぼれ散る。
③「溌剌ハツラツ」とは、魚の飛びはねるさま。
また、動作などがきびきびしていて、とびはねるように元気のよいさま。
音読:(ハツ)
訓読:(そそ・ぐ)(は・ねる)
渺
総画:12画
字義:①小さくて、よく見えないさま。かすかなさま。
また、遠すぎて、はっきり見えないさま。「渺茫ビョウボウ」
音読:(ビョウ)
訓読:(かす・か)(はる・か)
渝
総画:12画
字義:①かわる。かえる。中身がぬけて入れかわる。変質する。
②中の水があふれ出る。「渝溢ユイツ」
音読:(ユ)
訓読:(あふ・れる)(か・わる)(か・える)
熟語:【渝替】ユタイ 変質して衰える。
游
総画:12画
字義:①およぐ。足をつけずにゆらゆらと水面に浮かぶ。定着せずにゆらゆら動く。
〈同義語〉遊。〈類義語〉泳。「浮游フユウ(=浮遊)」「游泳ユウエイ(=遊泳)」
②あそぶ。あそばす。固定せずにゆらゆらと動く。気のむくままに出歩く。
〈同義語〉遊。「游学ユウガク(=遊学。他郷に学びに出る)」
③水の流れ。〈類義語〉流。「上游ジョウユウ(川の上流)」「下游カユウ(川の下流)」
④あそぶ。気の向くままに楽しむ。〈同義語〉遊。「游於芸=芸ニ游ブ」〔論語〕
⑤一定の住まいや定職がないさま。〈同義語〉遊。「游民ユウミン」「游侠ユウキョウ(侠客)」
⑥つきあい。〈同義語〉遊。〈類義語〉交。
音読:(ユウ)
訓読:(あそ・ぶ)(およ・ぐ)(すさ・む)
熟語:
溘
総画:13画
字義:たちまち。にわかに。ぱったりと絶えて。「溘焉コウエン」
音読:(コウ)
訓読:(たちま・ち)(にわ・か)
熟語:【溘然】コウゼン たちまちに。人が急に死ぬことを形容する。『溘焉コウエン』
溷
総画:13画
字義:①にごる。けがれる。ごたまぜになってきたない。
〈類義語〉渾コン、混。「溷濁コンダク(=渾濁)」
②みだれる。まぜかえして、けじめがつかない。また、そのさま。
〈類義語〉混。「溷淆コンコウ(=混淆)」
③かわや。よごれた所の意から、便所をさす。
音読:(コン)
訓読:(かわや)(にご・る)(みだ・れる)
熟語:【溷廁】コンシ 便所。かわや。『溷軒コンケン』
【溷濁】コンダク にごる。けがれる。また、にごり。世の中のみだれ。
【溷淆】コンコウ =溷肴。入りみだれる。『溷錯コンサク』〈同義語〉混淆。
溲
総画:13画
字義:①ひたす。細長く水をたらしてぬらす。
②大小便。とくに、細長くしぼり出す小便。また、小便をする。
音読:(シュ)(シュウ)(ソウ)
訓読:(いばり)(そそ・ぐ)(ひた・す)(ゆばり)
滄
総画:13画
字義:①緑がかった青い草や水の色。転じて、広く、青緑のつめたい色。
〈類義語〉蒼。「滄浪ソウロウ」
②「滄滄ソウソウ」とは、つめたいさまをいう。
音読:(ソウ)
訓読:(あお・い)(あおうなばら)(さむ・い)
滔
総画:13画
字義:①うつ。はびこる。水がのたうちまわる。こねかえすように水がいきりたつ。
②大水が一面に広がる。「滔蕩トウトウ」
③相手など問題にせず、ふるまう。あなどる。「滔慢トウマン」
④「滔滔トウトウ」とは、水が勢いよく流れいくさま。
また、時勢や弁論がとめがたい勢いで進んでいくさま。
音読:(トウ)
訓読:(あつ・まる)(うご・く)(はびこ・る)
熟語:【滔蕩】トウトウ ①広大なさま。②大きくゆれ動く。
溂
総画:13画
字義:「溌溂ハツラツ」は「溌剌ハツラツ」と同じ。元気のよいようす。
音読:(ラツ)
訓読:
漓
総画:13画
字義:①うすい。わずかな水分が、うすくへばりついているさま。
②しみる。水がしみこむ。
音読:(リ)
訓読:(したた・る)(ながれ・る)
滾
総画:14画
字義:①水がぼこぼこと、ころがるように流れるさま。
②ころがる。また、そのさま。〈類義語〉転。
③〔俗〕湯がわきたぎる。
音読:(コン)
訓読:(たぎ・る)
熟語:【滾滾】コンコン ①水がぼこぼこと、ころがるように流れるさま。
②めぐり移って行くさま。
澆
総画:15画
字義:①そそぐ。高く上の方から水をふりかける。
②うすい。はらはらとふりかける水のように少ないさま。勢いが衰えて弱いさま。
人情がうすい。〈対語〉淳ジュン。「澆薄ギョウハク」
音読:(ギョウ)
訓読:(うす・い)(かるがる・しい)(そそ・ぐ)
熟語:【澆季】ギョウキ 人情がうすくなり、風俗が乱れた末の世。
『澆末ギョウマツ・澆世ギョウセイ』
潭
総画:15画
字義:①ふち。深く水をたたえたふち。〈類義語〉湛タン。
②ふかい。ずっしりとたまって奥ふかい。
③「潭潭タンタン」とは、水を深くたたえているさま。
音読:(シン)(タン)
訓読:(ふか・い)(ふち)(みぎわ)
熟語:【潭潭】タンタン 水を深くたたえているさま。
奥ふかいさま。
しんみりと心に思うさま。忘れがたいさま。
澣
総画:16画
字義:①すすぐ。あらう。たっぷりと水を流してあらいすすぐ。〈同義語〉浣。
②「上澣・中澣・下澣」とは、上旬・中旬・下旬のこと。
▽唐代、官吏に十日ごとに一日の「休沐日(休息と沐浴のための日)」を
与えられた制度に基づく。
音読:(カン)
訓読:(あら・う)(すす・ぐ)
熟語:【漱滌】ソウデキ すすぎあらう。洗滌センデキ。『漱濯ソウタク・漱澣ソウカン』
澹
総画:16画
字義:①水がゆったりたゆたうさま。
②しずか。やすらか。ゆったりと落ち着いたさま。しずかで穏やかなさま。
〈同義語〉憺。〈類義語〉恬テン。
③あわい。あっさりしているさま。さっぱりしているさま。
〈同義語〉淡。〈対語〉濃。
④たりる。じゅうぶんである。また、たっぷりとみたす。▽贍センに当てた用法。
音読:(タン)
訓読:(あわ・い)(うす・い)(しず・か)
熟語:【暗澹】アンタン
①薄暗くてはっきりしないさま。
②あさましさに、心がめいるさま。
③前途に全く希望がないさま。
【虚融澹泊】こゆうたんぱく
瀉
総画:18画
字義:①そそぐ。高い方から低い方へ水をうつす。「傾瀉ケイシャ」
②はく。食物を口からはき出す。また、肛門コウモンからくだす。
〈類義語〉痢。「吐瀉トシャ(はいたりくだしたり)」「瀉痢シャリ(腹くだし)」
③海水の出入りする干がたの、塩分を含んだ土。〈類義語〉潟セキ。
音読:(シャ)
訓読:(くだ・す)(しおつち)(そそ・ぐ)(はじ)
熟語:【吐瀉】トシャ 吐く。また、吐いたもの。吐くことと下すこと。嘔吐オウトと下痢。
▽「瀉」は、下痢。
濫
総画:18画
字義:①あふれる。水がわくの外にあふれ出る。〈類義語〉溢イツ
②物の表面が水面と同じくらいの高さになるようにひたす。
③みだれる。物事のわくの外にはみ出て、かってきままなことをする。
④調子はずれであるさま。また、いきすぎであるさま。
⑤みだりに。むやみに行うさま。また、資格もないのに行うさま。
⑥わくをこえて多すぎるさま。
音読:ラン
訓読:(う・かべる)(みだ・れる)(みだ・りに)
瀏
総画:18画
字義:①きよい。流れがきよく澄んでいるさま。
②あきらか。きよくさえているさま。また、明るくほがらかなさま。
③「瀏瀏リュウリュウ」とは、きよくさえて、なめらかなさま。
音読:(リュウ)
訓読:(あき・らか)(きよ・い)
熟語:
瀚
総画:19画
字義:①ひろい。広大なさま。また、ひろい北方の海。「浩瀚コウカン」
②「瀚海カンカイ」とは、広大な砂漠サバクのこと。
▽「瀚たること海のごとし」ということからできたことば。
③あらう。▽澣に当てた用法。
音読:(カン)
訓読:(ひろ・い)
瀟
総画:19画
字義:①水の流れが清く細いさま。こざっぱりしたさま。
②細くてたよりないさま。ものさびしいさま。〈同義語〉蕭。
③川名。湖南省南部に源を発し、湘水ショウスイに注ぐ。
音読:(ショウ)
訓読:(きよ・い)
瀰
総画:20画
字義:①はびこる。水が一面に満ちる。
②「瀰瀰ビビ」とは、水が一面に流れるさま。
音読:(ビ)
訓読:(はびこ・る)(ひろ・い)(み・ちる)
熟語:【瀰漫】ビマン =弥漫。広がりはびこる。
瀾
総画:20画
字義:①なみ。横に波頭のつらなるなみ。
▽後世には、漣は、さざなみ、瀾は、おおなみと訓じて使いわける。
②「瀾瀾ランラン」とは、涙の流れるさま。
音読:(ラン)
訓読:(なみ)(なみだ・つ)
熟語:
【狂瀾怒涛】きょうらんどとう
【波瀾】ハラン ①波。▽「瀾」は、つらなる波。
②騒ぎや争いごと。
③文章にきわだって起伏変化があってすぐれていること。
灑
総画:22画
字義:①そそぐ。はらはらと水をそそぐ。さらさらと水を流しかける。
〈同義語〉洒サイ。〈類義語〉濺セン。
「灑掃サイソウ(=洒掃。水を流してそうじする)」
②さっぱりしたさま。さらさらとしてねばっこくないさま。
〈同義語〉洒シヤ。「灑脱シャダツ(=洒脱)」「瀟灑ショウシャ(=瀟洒。小ざっぱりした)」
音読:(サイ)(シャ)
訓読:(あら・う)(そそ・ぐ)(ち・らす)
最終更新:2009年01月29日 22:52