統一言語

作品名:空の境界
用語分類:能力分類(正確には能力ではないが、会話能力ということで能力分類とする)

奈須きのこ作品に登場する用語。
旧約聖書神話におけるバベルの塔崩壊前に人類が使っていた共通言語
世界そのものと会話ができ、世界が言葉の意味を翻訳して現実に適応させる。




詳細

来歴

  • バベルの塔崩壊の神話において神が人々から奪った言語
    • かつては全ての生物が使い、言葉の意味を世界に決めさせる力を持っていた。
      • 全てに繋がる言語であったため翻って『根源』に近かった。
      • バベルの塔を崩した神はこの言語を人類から剥奪した。
 神は言葉を乱したという。では───それ以前は
どうだったのか。そう、人間はみな同じ言葉で意思
疎通を行なっていた。だが万物に共通する『意味の
説明』が果たして可能だろうか? 可能だとすれ
ば、それはカタチのない言語、人が人に話しかける
言語ではなく、人が世界そのものに話しかけて意味
を決定させる言語になる。神は言葉を乱した。その
言語を怖れ、人々にカタチのある言語を授けた。
我々は知恵を与えられたつもりで、その実真実を奪
われていたのさ。

万象会話

  • 統一言語によってあらゆるものに話しかけられる
    • 会話を成立させるなら相手側も何らかの言語を話せる必要がある。
      • 統一言語ならどんな言語とも会話が成立する。
「ああ。ただこれは一方通行の会話だ。神代では皆
が統一言語を識っていたから会話が成立したが、ゴ
ドーワード一人しか話せない言語であるから、話し
掛けられるのは彼本人だけだ。岩や獣に言い聞かせ
る事は出来ても、岩や獣はゴドーワード本人に自ら
の意思を伝えられない。人間ならばそれぞれの言語で
意思を返せるがね」

世界との会話

  • 根源に近い位置に属している言語であるため、世界そのものと会話が可能
    • 世界の記憶から過去の記録を参照できる。
    • 『言い聞かせる』ことで世界の上に存在する全てに催眠がかけられる。
      • 統一言語を話せる人間や根源に近い人間にはこの催眠が通じにくい。
「なるほど、それが直死の魔眼というモノですか。
私はすでに通ったあとの道しか聞き取る事ができな
いけど、君は通っていく道筋を見れるんだね。……
ふむ。過去を記録できる私と、未来を視る事のでき
る君。荒耶が私を呼びだした理由は君の消去にあっ
たようだ、シキ君」


元ネタ

バベルの塔(ヘブライ語:מִּגְדָּ֑ל בָּבֶ֔ל‎,Migdal Babel
旧約聖書の「創世記」11章に登場する建造物。
名前はアッカド語で「神の門」を意味する。ヘブライ語で「混乱」を意味するbabalが由来とも考えられている。
神話において人々は同じ言語を用いており、名を残すために煉瓦やアスファルトを用いて天に届くほどの塔を建てようとした。
しかしそれは神に近付く行為であったため人々の言葉を乱して通じ合わないようにした。
人々は言葉が通じ合わなくなりバベルの塔とその街の建築をやめて各地に散っていた(だから世界中で言葉が異なる)という。
フラウィウス・ヨセフスは『ユダヤ古代誌』ではノアの子ニムロデ(ネブローデース)が大洪水の復讐として建てたとされている。
一部の研究者は紀元前6世紀のバビロンのマルドゥク神殿に築かれたエ・テメン・アン・キのジッグラト(聖塔)の遺跡と関連づけた説を提唱する。


関連項目

統一言語を使った魔術。
偽臣の書ではないし、銃神も多分関係ない

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最終更新:2023年08月07日 01:42