一方その頃(夜明けの船)
夜明けの船
同盟の打診
MAKI/
我が艦及び、火星独立軍に宛てて
電子書簡が届きました。
○○から同盟の打診です。
我が艦及び、火星独立軍に宛てて
電子書簡が届きました。
○○から同盟の打診です。
MAKI/
いかがなさいますか?
決定権はあなたにありますが。
いかがなさいますか?
決定権はあなたにありますが。
MAKI/
了解、返信しました。
了解、返信しました。
MAKI/
先方の受信を確認。
同盟を結びます。
先方の受信を確認。
同盟を結びます。
MAKI/
了解、返信しました。
了解、返信しました。
MAKI/
先方の受信を確認。
同盟は結ばれませんでした。
先方の受信を確認。
同盟は結ばれませんでした。
※○○:宇宙の政治基盤の名前
援助の打診
MAKI/
我が艦及び、火星独立軍に宛てて
電子書簡が届きました。
○○から援助の打診です。
我が艦及び、火星独立軍に宛てて
電子書簡が届きました。
○○から援助の打診です。
MAKI/
いかがなさいますか?
決定権はあなたにありますが。
いかがなさいますか?
決定権はあなたにありますが。
MAKI/
了解、返信しました。
了解、返信しました。
MAKI/
先方の受信を確認。
軍資金の援助開始。
先方の受信を確認。
軍資金の援助開始。
MAKI/
○○の入金を確認しました。
○○の入金を確認しました。
MAKI/
了解、返信しました。
了解、返信しました。
MAKI/
先方の受信を確認。
援助は行われませんでした。
先方の受信を確認。
援助は行われませんでした。
※○○:宇宙の政治基盤の名前
同盟破棄の通告
MAKI/
我が艦及び、火星独立軍に宛てて
電子書簡が届きました。
○○からの同盟破棄の通告です。
我が艦及び、火星独立軍に宛てて
電子書簡が届きました。
○○からの同盟破棄の通告です。
ヤガミ/
ここから先が勝負だな、MAKI。
ここから先が勝負だな、MAKI。
MAKI/
あなたがそう言うのならば。
あなたがリーダーです。
あなたがそう言うのならば。
あなたがリーダーです。
宣戦布告
MAKI/
我が艦及び、火星独立軍に宛てて
電子書簡が届きました。
○○から宣戦布告の通告です。
我が艦及び、火星独立軍に宛てて
電子書簡が届きました。
○○から宣戦布告の通告です。
ヤガミ/
受諾を返信してくれ。
受諾を返信してくれ。
MAKI/
了解しました。
了解しました。
ヤガミ/
それと、政治家と艦の幹部に連絡を。
それと、政治家と艦の幹部に連絡を。
MAKI/
了解しました。
了解しました。
※○○:宇宙の政治基盤の名前
ネーバルウィッチ艦隊の降下光景
MAKI/
艦の乗員の皆さんに、
MAKIを通じてアリアンよりご連絡します。
艦の乗員の皆さんに、
MAKIを通じてアリアンよりご連絡します。
MAKI/
ネーバルウィッチ艦隊が、火星に降下を
開始しました。
ネーバルウィッチ艦隊が、火星に降下を
開始しました。
MAKI/
敵艦隊の目的は火星の都市船制圧と
我が艦の撃滅と思われます。
皆様の奮闘に期待します。
敵艦隊の目的は火星の都市船制圧と
我が艦の撃滅と思われます。
皆様の奮闘に期待します。
光国人降下光景
MAKI/
艦の乗員の皆さんに、
MAKIを通じてアリアンよりご連絡します。
光国人が、火星に降下を開始しました。
艦の乗員の皆さんに、
MAKIを通じてアリアンよりご連絡します。
光国人が、火星に降下を開始しました。
MAKI/
敵異星人の目標は、火星の都市船制圧と
我が艦の撃滅と思われます。
敵異星人の目標は、火星の都市船制圧と
我が艦の撃滅と思われます。
MAKI/
宗主国気取りをしている奴等の鼻をへしおって、
我らの力をもって火星の海が誰のものか
証明しましょう。
宗主国気取りをしている奴等の鼻をへしおって、
我らの力をもって火星の海が誰のものか
証明しましょう。
ドランジは攻撃しないで夜明けの船を見逃した
兵士/
ドランジ大尉、夜明けの船が
出港するのを確認しました。
RB、出しますか。
ドランジ大尉、夜明けの船が
出港するのを確認しました。
RB、出しますか。
ドランジ大尉/
…いや、よせ。
…いや、よせ。
兵士/
見逃すのですか。
見逃すのですか。
ドランジ大尉/
我々には、敵が必要だ。
…この意味、わかるな?
我々には、敵が必要だ。
…この意味、わかるな?
兵士/
…は。
…は。
水葬でへこむ人物達
MAKI/
水葬に列席する艦の乗員の皆さんに、
MAKIを通じてアリアンよりご連絡します。
水葬に列席する艦の乗員の皆さんに、
MAKIを通じてアリアンよりご連絡します。
MAKI/
皆様、我々は勇敢な戦士を失いました。
悲しい事です。
皆様、我々は勇敢な戦士を失いました。
悲しい事です。
MAKI/
だが、我々はそれに慣れています、
慣れなければなりません。
だが、我々はそれに慣れています、
慣れなければなりません。
MAKI/
火星の海に自由の旗を立てるまでは、
どれだけの事があっても慣れなければなりません。
火星の海に自由の旗を立てるまでは、
どれだけの事があっても慣れなければなりません。
MAKI/
ですが、慣れることはあっても、
死者を忘れてはなりません。
ですが、慣れることはあっても、
死者を忘れてはなりません。
MAKI/
我々火星独立軍は生前の○○を
決して忘れてはならないのです。
我々火星独立軍は生前の○○を
決して忘れてはならないのです。
MAKI/
宗派も種族も違う我々に共通するのは、
この火星の海と、この思いだけなのですから。
宗派も種族も違う我々に共通するのは、
この火星の海と、この思いだけなのですから。
夜明けの船艦長/
偉大なる独立戦争の闘士に、敬礼!
偉大なる独立戦争の闘士に、敬礼!
街に残る人物 別れ
MAKI/
乗員確認、終わりました。
○○は街に残るようです。
乗員確認、終わりました。
○○は街に残るようです。
ヤガミ/
そうか。
そうか。
MAKI/
火星独立軍の機密が漏れる可能性があります。
排除しますか?
火星独立軍の機密が漏れる可能性があります。
排除しますか?
ヤガミ/
魅力的な提案だ。
魅力的な提案だ。
ヤガミ/
…だが、よしておくことにするよ。
俺は昔、子供相手の商売をしていたことがある。
…だが、よしておくことにするよ。
俺は昔、子供相手の商売をしていたことがある。
MAKI/
それがなにか?
それがなにか?
ヤガミ/
MAKI、良いことを教えよう。
MAKI、良いことを教えよう。
ヤガミ/
どんなことをしても未来には守る価値があると
思う者がいる。
…未来の護り手だ。
どんなことをしても未来には守る価値があると
思う者がいる。
…未来の護り手だ。
ヤガミ/
それはただの人間で、ただの人間の集団で、
ただの人間が作った物だが、
だがな、ああ、結局現実なんてそんなものだ。
それはただの人間で、ただの人間の集団で、
ただの人間が作った物だが、
だがな、ああ、結局現実なんてそんなものだ。
MAKI/
それと処刑になんの関係があるか、
わかりません。
それと処刑になんの関係があるか、
わかりません。
ヤガミ/
大人はただの人間だが、
子供の前ではそうであってはならないのだ。
大人はただの人間だが、
子供の前ではそうであってはならないのだ。
ヤガミ/
公平で正しく、優しく、強く。
そうでなければ、未来を守れる訳がない。
公平で正しく、優しく、強く。
そうでなければ、未来を守れる訳がない。
ヤガミ/
たとえ嘘でも血を吐こうとも、それをやるのだ。
義務だから。
たとえ嘘でも血を吐こうとも、それをやるのだ。
義務だから。
ヤガミ/
俺は、子供が大人になったとき、
幻滅しない現実とやらを作ってやろうと思う。
俺は、子供が大人になったとき、
幻滅しない現実とやらを作ってやろうと思う。
ヤガミ/
未来のためだ。
多少の損は致し方ない。
未来のためだ。
多少の損は致し方ない。
MAKI/
強がりという名の嘘ですね。
強がりという名の嘘ですね。
ヤガミ/
そうだ。
子供が大人になったとき、子供は俺の行動を
強がりだったのだと気付くだろう。
そうだ。
子供が大人になったとき、子供は俺の行動を
強がりだったのだと気付くだろう。
ヤガミ/
だがな、大人の価値は、そこからだ。
新しい大人になった人間が、
そこで絶望して当たり散らすか、
だがな、大人の価値は、そこからだ。
新しい大人になった人間が、
そこで絶望して当たり散らすか、
ヤガミ/
苦笑したあと自分も大人として行動するかで、
未来は守られたかどうか決まる。
苦笑したあと自分も大人として行動するかで、
未来は守られたかどうか決まる。
ヤガミ/
子供相手の仕事をしているうちに、俺は思った。
どんなことをしても未来には守る価値がある。
子供相手の仕事をしているうちに、俺は思った。
どんなことをしても未来には守る価値がある。
ヤガミ/
俺は、昔を思い出して苦笑する大人を作るのだ。
俺は、昔を思い出して苦笑する大人を作るのだ。
ヤガミ/
この戦いに勝てるとも、
嘘を隠し通せるとも思ってない。
だが、未来は守る。
この戦いに勝てるとも、
嘘を隠し通せるとも思ってない。
だが、未来は守る。
MAKI/
あなたのお好きなように。
あなたの決定こそが、火星独立軍の決定です。
あなたのお好きなように。
あなたの決定こそが、火星独立軍の決定です。
ハックマンは真実を見せに行った
MAKI/
乗員確認、終わりました。
ハックマンは、下艦して地球に戻るようです。
乗員確認、終わりました。
ハックマンは、下艦して地球に戻るようです。
MAKI/
下艦する際我が艦宛のメッセージを
残していきましたが、閲覧しますか?
下艦する際我が艦宛のメッセージを
残していきましたが、閲覧しますか?
ヤガミ/
読み上げてくれ。
読み上げてくれ。
MAKI/
僕ァ、真実を見せに行くよ。
それが君達の助けになるかどうかわからないが
真実を報道する事だけは約束する。
僕ァ、真実を見せに行くよ。
それが君達の助けになるかどうかわからないが
真実を報道する事だけは約束する。
MAKI/
…以上です。
もう一度再生しますか?
…以上です。
もう一度再生しますか?
ヤガミ/
…戦士は戦場に戻ったか。
再生はいい。
オリンポスから出るまで、工作員達に保護させろ。
…戦士は戦場に戻ったか。
再生はいい。
オリンポスから出るまで、工作員達に保護させろ。
MAKI/
了解しました。
了解しました。
ハックマンの帰還
MAKI/
現在、出港手続き中です。
しばらくお待ちください。
現在、出港手続き中です。
しばらくお待ちください。
MAKI/
………………………………………。
………………………………………。
MAKI/
処理が中断されました。
処理が中断されました。
MAKI/
本艦に接触するXポートがあります。
受け入れますか?
本艦に接触するXポートがあります。
受け入れますか?
ヤガミ/
誰だ? Aか?
誰だ? Aか?
MAKI/
身元照会します。
リン・ハックマン、ジャーナリストです。
戻ってきたようです。
身元照会します。
リン・ハックマン、ジャーナリストです。
戻ってきたようです。
ヤガミ/
まあ、火星の方が潜伏先としては適当だろう。
戦場のほうが安全というのは、
世の中は間違っているな。
まあ、火星の方が潜伏先としては適当だろう。
戦場のほうが安全というのは、
世の中は間違っているな。
MAKI/
ソルニュースでのコメントが、
原因でしょうか。
ソルニュースでのコメントが、
原因でしょうか。
ヤガミ/
…自称自由の総本山では、
ついにジャーナリズムも機能しなくなったらしい。
…自称自由の総本山では、
ついにジャーナリズムも機能しなくなったらしい。
ヤガミ/
いいだろう。
同志として受け入れよう。
MAKI、受け入れを許可。
いいだろう。
同志として受け入れよう。
MAKI、受け入れを許可。
ヤガミ/
乗船させろ。
乗員に説明を。
乗船させろ。
乗員に説明を。
MAKI/
了解しました。
乗員達も喜ぶでしょう。
了解しました。
乗員達も喜ぶでしょう。
これがあんたの目指した独立か
MAKI/
艦のあちこちで悲嘆の声や行動が
モニターされています。
閲覧しますか?
艦のあちこちで悲嘆の声や行動が
モニターされています。
閲覧しますか?
ヤガミ/
ああ、たのむ。
ああ、たのむ。
MAKI/
再生します。
再生します。
MAKI/
答えろ!アリアン!
これがあんたの目指した独立なのか!
これがあんたの目指していた自由なのか!
答えろ!アリアン!
これがあんたの目指した独立なのか!
これがあんたの目指していた自由なのか!
MAKI/
俺たちは宇宙人に太陽系を侵略されるために
戦ったんじゃない!
俺たちは宇宙人に太陽系を侵略されるために
戦ったんじゃない!
MAKI/
クソ…クソゥ!!
クソ…クソゥ!!
MAKI/
…以上です。
もう一度、再生しますか?
…以上です。
もう一度、再生しますか?
ヤガミ/
…。
…。
ヤガミ/
ああ、頼む。
ああ、頼む。
MAKI/
再生します。
再生します。
MAKI/
答えろ!アリアン!
これがあんたの目指した独立なのか!
これがあんたの目指していた自由なのか!
答えろ!アリアン!
これがあんたの目指した独立なのか!
これがあんたの目指していた自由なのか!
MAKI/
俺たちは宇宙人に太陽系を侵略されるために
戦ったんじゃない!
俺たちは宇宙人に太陽系を侵略されるために
戦ったんじゃない!
MAKI/
クソ…クソゥ!!
クソ…クソゥ!!
MAKI/
以上です。
もう一度、再生しますか?
以上です。
もう一度、再生しますか?
ヤガミ/
…いや、いい。
俺は、しばらく休む。
…いや、いい。
俺は、しばらく休む。
MAKI/
了解しました。
了解しました。
裏切り者の処刑
MAKI/
裏切り者の内偵が終了しました。
裏切り者の内偵が終了しました。
ヤガミ/
始末しろ。
始末しろ。
MAKI/
了解しました。
他の乗員にはどのように説明しますか?
了解しました。
他の乗員にはどのように説明しますか?
ヤガミ/
出港時に街に残った。
家族のところへ帰ったと。
そんなところでいいだろう。
出港時に街に残った。
家族のところへ帰ったと。
そんなところでいいだろう。
MAKI/
了解しました。
○○は、家族のところへ帰りました。
了解しました。
○○は、家族のところへ帰りました。
政治的指導者の演説
MAKI/
作業をやめて注目してください。
作業をやめて注目してください。
MAKI/
艦の乗員の皆さんに、MAKIを通じて
火星独立軍最高指導者アリアンより、
演説があります。
艦の乗員の皆さんに、MAKIを通じて
火星独立軍最高指導者アリアンより、
演説があります。
MAKI/
………。
………。
MAKI/
火星傀儡政権を叩き、駐留する侵略者を追い払い、
火星独立にこぎつける。
それがようやく、形になってきました。
火星傀儡政権を叩き、駐留する侵略者を追い払い、
火星独立にこぎつける。
それがようやく、形になってきました。
MAKI/
皆様の努力と献身に感謝し、
今ここに皆様の奮闘に期待します。
皆様の努力と献身に感謝し、
今ここに皆様の奮闘に期待します。
MAKI/
…皆様には、わかるでしょう。
この火星の惨状を。
…皆様には、わかるでしょう。
この火星の惨状を。
MAKI/
皆様なら見てきたはずです。
軍の横暴を。
皆様なら見てきたはずです。
軍の横暴を。
MAKI/
子を失う親も、
親を殺され兵士をにらみつける子供も、
ともに量産させてはいけない(の)です。
子を失う親も、
親を殺され兵士をにらみつける子供も、
ともに量産させてはいけない(の)です。
MAKI/
皆様、力をお貸しください。
火星独立のために、働いてください。
皆様、力をお貸しください。
火星独立のために、働いてください。
MAKI/
戦うべき時に戦う自由を、今ここで起こり、
これから起こる無数の不幸から
人民を守るのです。
戦うべき時に戦う自由を、今ここで起こり、
これから起こる無数の不幸から
人民を守るのです。
MAKI/
以上です。
それでは任務にお戻りください。
以上です。
それでは任務にお戻りください。
捨てられたセラ
MAKI/
身元照会が出来ました。
セラは地球軍のスパイのようです。
処刑しますか?
身元照会が出来ました。
セラは地球軍のスパイのようです。
処刑しますか?
ヤガミ/
放っておいていい。
放っておいていい。
MAKI/
理由をお知らせください。
理由をお知らせください。
ヤガミ/
あれは誰にも期待されていない。
敵にも、味方にも。
あれは誰にも期待されていない。
敵にも、味方にも。
ヤガミ/
簡単に身元が割れるスパイは、スパイじゃない。
捨てておけ。
簡単に身元が割れるスパイは、スパイじゃない。
捨てておけ。
MAKI/
わかりました。
ただし、監視だけは続けます。
わかりました。
ただし、監視だけは続けます。
ヤガミ/
…いいとも。
…いいとも。
アンナの救出?強奪?
MAKI/
現在、出港手続き中です。
しばらくお待ちください。
現在、出港手続き中です。
しばらくお待ちください。
MAKI/
処理が中断されました。
処理が中断されました。
MAKI/
本艦に接触するXポートがあります。
受け入れますか?
本艦に接触するXポートがあります。
受け入れますか?
ヤガミ/
誰だ?
誰だ?
MAKI/
身元照会します。
アンナ・グレース。
火星傀儡政権主席です。
身元照会します。
アンナ・グレース。
火星傀儡政権主席です。
ヤガミ/
…招かれざる客だな。
…招かれざる客だな。
MAKI/
撃沈しますか?
撃沈しますか?
ヤガミ/
やめておこう、祟られそうだ。
やめておこう、祟られそうだ。
MAKI/
なんらかの宗教的な理由があると?
なんらかの宗教的な理由があると?
ヤガミ/
俺の故郷の言い回しさ。
乗船理由は?
俺の故郷の言い回しさ。
乗船理由は?
MAKI/
………。
………。
MAKI/
私が主席なんだから私の勝手でしょう!?
…観光となっています。
私が主席なんだから私の勝手でしょう!?
…観光となっています。
ヤガミ/
勝手なのか観光なのか、
はっきりしてほしいものだ。
まったく変わってないな、あの人は。
勝手なのか観光なのか、
はっきりしてほしいものだ。
まったく変わってないな、あの人は。
ヤガミ/
いいだろう。
好きにさせてやれ。
いいだろう。
好きにさせてやれ。
MAKI/
了解しました。
乗員にも説明しておきます。
了解しました。
乗員にも説明しておきます。
拉致者の出現(エノラ)
MAKI/
特別な積荷が届きました。
特別な積荷が届きました。
ヤガミ/
そうか。
そうか。
エノラ/
離せ!離しなさいよっ!
離せ!離しなさいよっ!
ヤガミ/
すぐ離させよう。MAKI…。
すぐ離させよう。MAKI…。
MAKI/
はい。
はい。
エノラ/
あ、あんた!火星の反乱軍でしょ?
あ、あんた!火星の反乱軍でしょ?
ヤガミ/
反乱はしていない。独立しようとしているだけだ。
反乱はしていない。独立しようとしているだけだ。
エノラ/
海賊みたいなことをやって!この犯罪者!
こんなことして、ただで済むと思ってるの!
こんなことしたら、おじいちゃんがゼッタイ黙ってなんかいないんだから!
海賊みたいなことをやって!この犯罪者!
こんなことして、ただで済むと思ってるの!
こんなことしたら、おじいちゃんがゼッタイ黙ってなんかいないんだから!
ヤガミ/
だろうな。
だろうな。
エノラ/
…え?
…え?
ヤガミ/
それが望みだ。あなたには失礼だが、しばらくここで過ごしてもらう。
必要なものは用意させる。MAKI、皆への説明を。
それが望みだ。あなたには失礼だが、しばらくここで過ごしてもらう。
必要なものは用意させる。MAKI、皆への説明を。
MAKI/
わかりました。乗員に説明します。
わかりました。乗員に説明します。
エノラとタフトの再会
MAKI/
特別な積荷が届きました。
特別な積荷が届きました。
ヤガミ/
そうか。
そうか。
ジョージ・タフト地球大統領/
孫を、孫をかえせ!
孫を、孫をかえせ!
ヤガミ/
大統領の職をやめるとは思ってませんでした。
どうぞ、この艦でくつろいでください。
大統領の職をやめるとは思ってませんでした。
どうぞ、この艦でくつろいでください。
ジョージ・タフト地球大統領/
孫を!
孫を!
ヤガミ/
自分で探すとよろしいでしょう。
MAKI、皆への説明と、
元大統領の自由行動の許可を。
自分で探すとよろしいでしょう。
MAKI、皆への説明と、
元大統領の自由行動の許可を。
MAKI/
わかりました。
乗員に説明します。
自由行動、許可されました。
わかりました。
乗員に説明します。
自由行動、許可されました。
ヤガミ/
せっかくですから、
火星の様子も見ていって下さい。
せっかくですから、
火星の様子も見ていって下さい。
ジョージ・タフト地球大統領/
ふん。
市民に戻った元大統領の言動で、
地球が動くか。
ふん。
市民に戻った元大統領の言動で、
地球が動くか。
ジョージ・タフト地球大統領/
お前達がやった事は自殺行為だ!
私は和平を考えていた!
お前達がやった事は自殺行為だ!
私は和平を考えていた!
ヤガミ/
だから、「せっかく」ですよ。
あなたの奥方は日本人ですから、
この言葉の意味もわかるはずです、閣下。
だから、「せっかく」ですよ。
あなたの奥方は日本人ですから、
この言葉の意味もわかるはずです、閣下。
ヤガミ/
それに、火星独立軍は、
事の最初から地球は相手にしていません。
それに、火星独立軍は、
事の最初から地球は相手にしていません。
エノラ・タフト/
…おじ……。
おじいちゃん!
…おじ……。
おじいちゃん!
ジョージ・タフト地球大統領/
エノラ!
おお、エノラ!
良くぞ無事で…ひどい目には、あわなかったか。
エノラ!
おお、エノラ!
良くぞ無事で…ひどい目には、あわなかったか。
エノラ・タフト/
…っ、息が苦しい。
…っ、息が苦しい。
ジョージ・タフト地球大統領/
ああ、すまん。
ああ、すまん。
エノラ・タフト/
ひどいと言えばひどいわ。
魚雷は来るし、食事はまずくなるし、
風呂には自由に入れないし。
ひどいと言えばひどいわ。
魚雷は来るし、食事はまずくなるし、
風呂には自由に入れないし。
エノラ・タフト/
でも、それはここにいる人達はみんな一緒。
一応、公平にそれだけは言ってあげるわ。
でも、それはここにいる人達はみんな一緒。
一応、公平にそれだけは言ってあげるわ。
ジョージ・タフト地球大統領/
(待遇の差をつけられるほど
豊かではないということか。
それとも人質の価値があると思ったのか…。)
(待遇の差をつけられるほど
豊かではないということか。
それとも人質の価値があると思ったのか…。)
エノラ・タフト/
それより、おじいちゃんは?
いいの、お仕事は?
それより、おじいちゃんは?
いいの、お仕事は?
ジョージ・タフト地球大統領/
…家族を見捨てられない、守れない時点で、
大統領失格だよ。
…家族を見捨てられない、守れない時点で、
大統領失格だよ。
ジョージ・タフト地球大統領/
そんなことは、どうでもいい。
それよりも…。
そんなことは、どうでもいい。
それよりも…。
エノラ・タフト/
なに?
なに?
ジョージ・タフト地球大統領/
お前の無事を喜ばせておくれ…。
お前が死んだら、私は…独りになってしまう。
お前の無事を喜ばせておくれ…。
お前が死んだら、私は…独りになってしまう。
エノラ・タフト/
…おじいちゃん。
大丈夫よ。
…おじいちゃん。
大丈夫よ。