無題

602 名前:早速ミスってビックリした[sage] 投稿日:2007/05/16(水) 22:15:42 ID:Y18C70Yo
やぁ全国の女子高生の皆さんこん──しまった! 女子高生は年齢的にこんな所は見ていないし、登場人物は全て21歳以上であり、団体やら名称やら血の繋がりやらは架空の……ん? どうにも血の繋がりは架空の物じゃ無くて良いらしいね。
さて置き、僕はなんだかんだで兄なんて役職を背負ってる学生だったりする。
兄があればそこには当然妹がある訳で、それは体重の重い方が落下速度が速いのや、ダイヤモンドがとてつもなく硬いのと同じ位には当たり前な事だ。
今日は、僕の妹について、朝の貴重なパーソナルスペース・トイレにて考えたりしちゃったりしようかとも思ってたんだけど……
壁から妹が生えて来たので、勝手な都合で中止してしまう事をここで御詫びしたい。

「良いかい、那奈々(ななな)。僕としてはね、いくら他に話せる相手がいなくて暇だからって、人の排泄行為を観賞するのは趣味が悪いと思うよ」
「良いじゃん、減るもんじゃなし……むしろ減ってナンボのもんでしょ? わたしが暇を持て余してるのを理解しているなら、生理欲求の一つや二つ乗り越えてよ」

ごめんね、那奈々。お兄ちゃん、生理欲求を乗り越えるの無理みたいだ。悪い兄ちゃんでごめんよ。
そんな事よりも、色々な汚れが付着した状態を見られてるとか考えると、人間としての尊厳が云々とかが頭に浮かんで来てしまったが、那奈々と一緒にここから追い出しといた。

603 名前:早速ミスってビックリした[sage] 投稿日:2007/05/16(水) 22:18:01 ID:Y18C70Yo
あー……疲れた。脳内姉が癒してくれなかったら今日は学校に向かうかも怪しかった。体液混入料理には妹を売り払ってでも永久購入したい。この際人体への影響なんて微々たる問題だろう?
こんな人目を憚らないで教室でべったりくっついたり擦り寄ったりするような妹よりは、いくらもマシな筈だ。ってか少しで良いから周りを気にしろよ!

「どうせわたしは誰からも見えないしー」

ああ成程、それは仕方ない。しかし物には触れたり触れ無かったり自分で選べて、その癖空は飛べるってのは凄いな。

「ふふん。羨ましいでしょ?」

自慢気に胸を反らすと、後で結んだ髪が跳ねる。そんな様子が微笑ましく、思わず頷きそうになるが……生憎そうなる予定はずっと先の事だ。
ふわふわ揺れる髪を見ていると重力について思考がスライド仕掛けるが、それよりも聞くべき事が有る。

「あのな、那奈々。いくら見えないからって、近付くヤツ全員に呪いを掛けるなよ。光とか風邪引いて一週間も寝込んじゃってるし」「だって暇なんだもん……学校じゃあまりお兄ちゃん構ってくれないし」

小さな体の小さな頬が空気(?)で膨れる。しかしあまり良い兄をしてない僕には、そんな表情が一々気になる繊細な【妹シス魂コン】的要素は持ち合わせて居らず、今日も一日妹以外と会話をする事も無く終わりを迎える事となった。

604 名前:早速ミスってビックリした[sage] 投稿日:2007/05/16(水) 22:20:42 ID:Y18C70Yo
ふゃー……。今日も充実した一日だった。
お兄ちゃんとの密な一日、生きてた頃には堪能できない幸せがここに有る。
ベッドで「香澄姉ぇー」と寝言を立てながらすやすや眠るお兄ちゃんを見てると、幸せを実感……できない! 香澄なんて知り合いわたし知らないのに……これじゃ呪えないよぉ……。
もう……わたしにはお兄ちゃんしかいないんだから、お兄ちゃんにもわたししかいないべきだよね。むしろ要らない。
ってな訳でお仕置きターィム。わたしとお兄ちゃんがもはや一身同体所か全身同体だと体に刻み込んであげましょう。
お兄ちゃんの上下する胸に手を伸ばして、ゆっくりと中に侵入していく。この瞬間、わたしはお兄ちゃんと一つになる。
自分が自分でなくなって行く感覚は夢心地で、事実わたしは夢を見る。
それはいつも曖昧で、一瞬で、覚えているのは困難で、だけど、わたしは確実に何かを目にするのだ。

605 名前:早速ミスってビックリした[sage] 投稿日:2007/05/16(水) 22:22:01 ID:Y18C70Yo
お兄ちゃんは例により朝寝坊だ。先人達の歴戦の記録を頼りにするわたしとしては、例によりお兄ちゃんを起こしたいのだけど、わたしはお兄ちゃんより朝に弱い。
朝から『な』を連呼するお兄ちゃんに優しく起こされると、胸の奥から体中に熱いのが広がってしまう。
べ、別にお兄ちゃんなら……やらしく起こしてくれても良いんだからね!

そんな話をオブラートに包んだ後影武者を代わりに用立てて友達に話すと決まって苦笑いをされちゃう。
やっぱりおかしいのかな? こんなにお兄ちゃんを想っている事を包み隠しちゃうなんて。
そう思うと頬が熱くなり頭の中にお兄ちゃんベスト千を高速並列再生し始めたわたし。そんなわたしの耳に信じられない言葉が届いた。

「あのさ、兄妹って結婚できないって知ってる?」


「やっぱり知らなかったんだ。良い機会だから言って置くけどね……」

メ○ドライブで頭を叩かれたかの衝撃でお兄ちゃんベスト千は既に霧散していた。そんな事より大事件だ。
兄妹で結婚できないなんて聞いた事も無い。お兄ちゃんはわたしと結婚するって決めたのに酷い妨害だ。
同性愛が認められないのはわかる。気持ち悪いもん。
幼女趣味が嫌われるのもわかる。良い大人が子供を性的対象に見れるなんておかしいもん。

だけど兄妹で何でダメなの?
男と女だし、年齢も離れてないし、親が一緒だからわざわざ挨拶する必要もないし、お互いを知り尽してるし、ちっちゃい頃から一緒だから長い時間をかけて愛を育める。最高じゃない?

606 名前:早速ミスってビックリした[sage] 投稿日:2007/05/16(水) 22:23:34 ID:Y18C70Yo
「まぁ、お兄さんそこそこかっこいいけどさぁ」
「那奈々も兄離れしなきゃねぇ」
「そうそう、那奈々は安心して私の妹になってよ」

茫然自失してたわたしにかけられるくだらない言葉。とりあえず黙れ。そんで頭悪そうに死んで。
お兄ちゃんと釣り合うのはわたしだけで、わたしに姉は過去にも未来にも存在しない。存在して良い筈がない。

はうぅ……いくらなんでも友達に酷い事考え過ぎだよね。反省反省☆

それにしても困った……お兄ちゃんと結婚できないだなんて。光さんの余裕はあんな所から来てたのかな……
きっとこれからお兄ちゃんは誰かと付き合って、誰かと結婚して、そしてその人に操を捧げるんだ……
生きていれば良い事が有る。なんてとんだ綺麗事だよね。お兄ちゃんが誰かの物になるのをまざまざ見るのも、結婚しない相手と交わるようなお兄ちゃんを作るのも、周りの評価がわたしのせいで下がるお兄ちゃんも見たくない。
パンドラの箱に希望を残し、解き放たずに散って行く……お兄ちゃんの想出の中のわたしは、光輝けるくらいには綺麗なままかな?
光……そうだ、日記とか処分しとかないと。証拠として残っちゃうかもだし。

607 名前:早速ミスってビックリした[sage] 投稿日:2007/05/16(水) 22:25:17 ID:Y18C70Yo
「ん、ん~……」

愛しのお兄ちゃんの声が内側から耳に届いて失神しそうになるけど、起きたばかりでそれは時間の無駄だから耐える。

「生きていれば良い事が有る。なんてとんだ綺麗事だよね」

なんとなく頭悪そうに死んだ三人を思い出して、そう呟いていた。
死んだ事も無い人間が、死を否定するなんておかしくて笑っちゃう。現にわたしは、死んだからお兄ちゃんと一つになれた。
ぎゅっと大きめの肩をやっぱり大きめの手で抱きしめる。かたいのに何処か軟らかいお兄ちゃんの感覚に、ただでさえ速い心臓の音が、潰れそうな程はやくなって行く。
興奮のあまり隆起したアレが下着に締め付けられ、硬度を増して行く。

「し、しちゃっても、良いよね? ……ああ、那奈々の好きにして良いんだよ」

お兄ちゃんの調子で喋って見ると、女々しいのも陳腐なのも、素敵な台詞に聞こえて来る。お兄ちゃんって魔法は世界で一番の奇跡に違いない。
考えれば考えるだけアレが熱くなって来る。意を決してズボンと下着を一緒に下ろすと、頭をス―パー32○に叩きつけられた衝撃が魂に届き、わたしは気を失った。

609 名前:早速ミスってビックリした[sage] 投稿日:2007/05/16(水) 22:26:54 ID:Y18C70Yo
ハローピーポー! 今僕は大変な事件に巻き込まれてるのさ!
朝起きたらなんとズボンとパンツが下ろされ、天へと伸び行く斜塔が臨戦体制になっている事を証明している。
香澄姉を思い浮かべて居たからだろうか? いや、正直これはないと断言できる。何故なら僕は鬼畜凌辱系か寝取られ系、または羞恥系以外では自分で処理できないからだ。
僕は香澄姉を愛しているからこそ、情動の捌け口にしたりはしないのだ。
これはこれで「正直これはない」と言われてしまいそうだが、誰も気にしたりしないだろう。僕は気にしない。
とりあえずトイレに入る。朝から生理欲求を跳ね除けられないお兄ちゃんのなんとふがいない事だろう。
だから姉をプリーズ。

「………………」

視線を感じた先に有るのは、不思議な妹でした。
……このフレーズ最高だな。僕は天才かもしれない。とりあえず那奈々、見られてると色々無理なんだけど。

「……昨日と全然違うし……む~」

何か難しい顔をしている妹を、肛門から出たがっているアレと同様に追い出す。
さて、今日も一日を始めるとしよう。香澄姉と、ついでに那奈々と一緒に。

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最終更新:2007年11月01日 13:04
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