中篇 Pic

349 :中篇 Pic ◆3AtYOpAcmY :2014/06/09(月) 17:08:46.49 ID:mf4/AQms
 ある夜のこと、パーティーに参加していた清次は、ふと何の気なしに辺りを見回した。
 すると、相客の中には見知った顔があった。
「忠希さんもいらっしゃったんですね」
 声をかけると、相手も気づいて言葉を返してきた。
「やあ、清次くん。久しぶりだね」
 その男は、年の割に艶やかな黒髪を保っている。
「変わったことはあるかい?」
「ええ、大過ありません」
 と、逡巡を秘めつつ答えた。
「そちらこそ、どうなんですか」
 と尋ねられ、待ってましたとばかりに話し始める。
「ああ、この間、孫が生まれてなあ」
 そう言いながら、胸元から2枚の写真を取り出す。
「ほら、こっちが由貴乃の子で……、この子が和奈くんの……、……」
 聞きながら、ふとひとつの考えが清次の中に浮かぶ。
「……な、可愛いだろう」
 だから、それをそのままに口にした。
「忠希さん。今、幸せですか?」
 言われた彼は、きょとんとした表情を浮かべながらも、ラ・パリスの真理とばかりに、即座に答えた。
「ああ、幸せだよ」
 問うた彼もまた解せずに、問いを重ねた。
「どうしてですか?」
「どうしてって、幸せでない道理がないだろう?」
 穏やかに返した忠希に、彼はさらに疑問を投げかけようとした。
(いや、やめとこう)
 しかし、その考えを口の端に上らせずにおいた。
(今の俺に、それを口にする資格はないからな……)
 彼の脳裡には、昔日の自分が浮かび上がってきた……。

 * * * * *

 とある朝の八雲家の食堂。
 雇われている料理人の食事を食べるのが清次だけなのは変わりないが、今日は少し違うことがある。

350 :中篇 Pic ◆3AtYOpAcmY :2014/06/09(月) 17:09:29.15 ID:mf4/AQms
 普段、この食堂では朝酒を許されていない。
「朝から酒臭いのは御免蒙る」という家族の、特に聖理奈や美月の主張によるものだ。
 それはごく当たり前の言い分なのだろうが、「朝シャン」の好きな彼にとってはひどく理不尽な仕打ちのように思えたのである。
 しかし、今日は違った。
 前の晩、メイドが居室に居た彼の元を訪れた。
「清次様、明日は朝に酒類を供しても構わないと、聖理奈様と美月様が仰せです」
 知らせを聞いた彼は、どうした風の吹き回しかと思いつつも、朝酒を飲めることを素直に嬉しく感じた。

 この僥倖に気を良くして、彼はクリュッグを開栓した。
 ソムリエがコルクを抜くと、ポン、という軽妙な音が鳴った。
 その様子を機嫌良さそうに見つめる彼を、美月がテーブルの向こうで見ていた。
 いつもは、三陽と一緒に食事を取り、終われば直ぐにその場を去る。
 それが、今日は何をするでもなく、一人で座っているのである。
 不審に思っていてもおかしくないところだが、今日の彼は一切のことを気にしなかった。
 それほど、この酒に心を奪われていた。
 琥珀の液体が注がれ、炭酸の弾けるのが聞こえた。
(この音……! 心が洗われるようだよ)
 実際に彼の魂が少しでも浄化されたことがあるかは疑問だが。
 ともあれ、それに合わせて、トリュフ入りスクランブルエッグを出させた。
 自ら指定したそのシャンパンを口にし、スクランブルエッグを一匙掬う。
 使われている卵は、フランスから輸入してきた「クレヴクール」(Crèvecœur)という品種のもの。
 英語だと「broken heart」、日本語だと「耐え難い悲しみ」とか「断腸の思い」とかいうような意味の名前だが、フランスはノルマンディにある小さな町の名前から取られたものである。
 その味を、匙は口の中へと運んだ。
(やはりこのマリアージュは文化的に黄金の組み合わせだな)
 教科書通りの食べ合わせを好む彼にとって、食べる時も「文化」というものは常に頭の片隅に存在するものだった。
 だからこそのシャンパンとスクランブルエッグなのである。
 グラスを乾した彼が、二杯目を注ぐよう下知すると、そのソムリエはクーペグラスに注ごうとした。
 慌ててそれを止めようとする。
「おい、クーペは使うな。気が抜けやすいんだから」
 それに対して、ごく冷静にその理由の説明がなされた。
「もうすぐ、もう一人のお方がお着きになります。その方のご指図です」
「もう一人?」
 向かいに座っていた美月がそれに口を差し挟んできた。
「今日、来客がお見えになるの。
 朝食に間に合うそうだから、もうお越しになるんじゃないかしら」
 エクスペリアが鳴り出し、彼女は自分のそれを取り出す。
「私よ、……ええ、ええ、……そう、もう来たのね……」
 手短に会話を済ませ、通話を切る。
「門番から連絡が入ったわ。すでに門を入ったそうよ。
 もう間もなくこちらに着くって」
「間もなくって、どのくらいだ」
 その時、部屋の外から使用人が彼らに報告してきた。
「お客様がお見えです」
「ほら、噂をすれば影でしょう?」
 軽い美月の声と逆に、清次はやや威圧的にも聞こえる調子でその使用人に下知した。
「お入りいただけ」
 その彼の声色のごとく厳めしい扉がゆっくりと開く。

351 :中篇 Pic ◆3AtYOpAcmY :2014/06/09(月) 17:10:42.47 ID:mf4/AQms
 そこには、酔いが醒めるほどに、美しい造形を持ち合わせている女がいた。
「この方は?」
 純粋な怪訝から、清次は美月に訊ねた。
「晩餐の際に紹介するわ」
「今はまだ、ということか」
「お楽しみに」
 そういうと、彼女はフィンガースナップで音を鳴らし、清次の隣に椅子を用意させた。
「俺の隣か」
 さらに胡乱気な目で傍らを見る。
「ご迷惑でしたか」
 そこに座りつつ、彼女は淑やかに声を掛けた。
「いや、まあ、構いませんがね」
 そう言っている間にソムリエは二客のグラスにクリュッグを注ぎ終えていた。
「クーペグラスはシャンパンタワーを作るときには役に立つんですがねえ」
「あら、もう一つ有用な場面がありますわ」
 そう言って面前にグラスを差し出す。
 彼女に合わせて、彼もまた差し出した。
「ほう、それは何ですか」
 そう聞かれて、グラス同士を触れ合わせ、軽く音を立てる。
「君の瞳に乾杯」
 一拍置いて、素の声に戻る。
「ハンフリー・ボガートになれること、です」
 さすがに、清次もそれには失笑した。
「男女逆でしょう、あなた」
「それでは、あなたが仰ってくださるのですか」
「いえいえあなたはイングリッド・バーグマンのように美しいかもしれませんが、私はそうはいきませんよ」
「そんなことありませんわ、とってもダンディなお方です」
「そうだとしても、リックとイルザほどに近しい間柄でもない」
 全く彼の食指が動かなかったことを認め、彼女は目配せをする。
 上手くかわしたと安堵した彼は、そんなことよりも、と話を転換した。
「あなたもいかがですか」
 と、スクランブルエッグの皿を彼女に出させる。
「ありがとうございます」
「シャンパンもそうですが、この卵もフランスから取り寄せて、届いたばかりのものなんですよ」
「まあ、私もフランスからの便で帰ってきたばかりなんです」
「ほう、向こうに住んでいらっしゃったんですか?」
「いえ、スイスです。
 ジュネーブには成田への直行便がありませんので、トランジットでシャルル・ド・ゴール空港に寄ったんです」
「ああ、そういうことでしたか」
 それを聞きつつ、
(この鶏卵と一緒に空輸されてきたわけか)
 とやや不躾なことを頭に浮かべながらも、朝食は滞りなく終わった。

352 :中篇 Pic ◆3AtYOpAcmY :2014/06/09(月) 17:12:13.48 ID:mf4/AQms
 食事が終わると、彼は自室に戻った。
 今朝方届いたばかりの書類に目を通し、決済を施していく。
 1時間半か2時間がたった頃、ある程度を片付けた彼は一旦部屋から外へ出た。
 蛇のように口の中で舌を打ち鳴らし、執事を呼ぶ。
「お呼びでしょうか」
「今日はハルだ」
 これだけで、意図することは完全に伝わった。
「畏まりました、連れて参ります」
 頭を下げ、主の前から引き下がる。

 程なく現れたのは、まだ若いメイドであった。
「ただいま参りました、清次様」
 彼女に対し、言葉を交わす前に抱きついて、接吻を仕掛ける。
 キスを交わしながら、服をはだけさせ、もどかしげにブラジャーを下ろし、それを放り投げ、露わになった乳房を弄ぶ。
 一通り上半身を愛撫すると、今度は下半身に取り掛かり始めた。
 穿いていた、フリルで縁取られ、繻子で出来ている、上と揃いの薄いピンク色のショーツを引き裂く。
 彼女も慣れたもので、黙ってこれを受け入れている。
 隠すものがなくなった陰部を弄って、自分を受け入れるための用意をさせる。
 壁に手をつかせ、背後から挿入する。
 後ろ櫓である。
「ふん……、ふん……、ふん……」
「あぁ……、あぁ……、あぁっ……」
 言葉をほとんど交わさず、二人の抑えがちな喘ぎ声だけが室内に聞こえている。
 そうしていると、彼のブラックベリーが鳴り出した。
「エマニエル夫人」、会社からである。
「ちょっとこのまま出るぞ」
「はい、あ、あっ、どう、ぞ……」
 繋がったまま、彼は電話に出た。
「清次だ」
『酉田です』
「どうした」
『2、3のご報告があります。
 まずはITS細胞の臨床について』
「おお、それよそれよ」
 と、待っていたかのように相槌を打つ。
「林口はどうなってる」
『何とか独法に潜り込ませて捨て扶持をあてがうことができました』
「そうか、食い詰めてあることないこと喋られたら困った事態になってただろうが、大丈夫そうか?」
『ええ、上手く落ち着いています』
「そういや一時はKBS(関東放送)の『サタデーヤーパン』のレギュラーになるとか言う話があったが、どうしてそんな馬鹿な話が浮上したんだ?」
『D(ディレクター)やP(プロデューサー)が馬鹿だからでしょう。言うまでもないことですよ』
「馬鹿でもチョンでも、な」
『辛辣ですね』
 電話越しの苦笑にすげなく返す。
「事実だからな。
 たく、一度伊藤(KBS会長)をとっちめてやる」
『林口はマスコミのいいオモチャになっちゃいましたからねえ』
「幹細胞の研究では何であんな変な奴が出てくるんだ? 韓国の白教授といい」
『カネになるからですよ』
「それはわかってるが」
『あと、競争の著しい分野ですからね。功を焦ったのもあるでしょう』
「そんなとこか」
『それはそうと』
 と、声のトーンが変わる。
『自研(じけん)の阿左美博士が発表した論文が報道されてますが』

353 :中篇 Pic ◆3AtYOpAcmY :2014/06/09(月) 17:13:49.31 ID:mf4/AQms
 自然科学研究所(自研)の阿左美春歌博士が再生誘発性実効的多能(TROP)細胞を発見した、というニュースが、このところ世間を賑わわせていた。
「ああ、凄いニュースだよな」
『実はあれも捏造です』
「はー、春歌(しゅんか)ちゃんは女林口だったか」
 阿左美という巷間持て囃されている女科学者をあまり気に入っていなかった清次は、蔑称含みで「はるか」という彼女の名前を「しゅんか」と読んでいた(「春歌」(しゅんか)とは卑猥な歌のことである)。
『もっと悪質ですよ。国から研究費をガメたんですから』
「そりゃジケンに行き着くな」
 事件(じけん)と自研(じけん)を引っ掛けた冗句を発する。
「それで? 林口の時みたいに薬の有効性の論文を書いてるとか?」
『いえ、今回は八雲製薬は本当にノータッチです』
「欺き博士が吐いてる嘘はその細胞の件だけか」
 博士の苗字の「阿左美」(アザミ)という苗字を「欺き」(アザムキ)と捩る。
『今のところ、そのようですね』
「じゃあ、どこが?」
『ZS細胞(接合子性幹細胞)の絡みでイギリスが糸を引いてるようです』
「受精卵を破壊するのか、とか散々批判されてたからな。
 英国系のメーカーは相当ZSにぶっこんでたみたいだし、何とかして川中教授のITS細胞を潰したいわけだ」
『TROP細胞ならぬトラップ細胞だったというわけです』
「だが、その鉄砲玉にメンヘラ女を使うとは、ブリ公どもも相当焼きが回ってるみたいだな」
『そんなにおかしいんですか、彼女は?』
「ったりめーだ、自分の作った新型細胞にSW細胞なんて命名しようとするんだぞ」
『SW?』
 意味を解しかねている。
「スノーホワイトの略、だそうだ」
『ふっ、ふふ』
 その意味を教えられ、失笑が聞こえてきた。
「白雪姫に見立てているのは細胞のことか、それとも自分自身のことか……。
 まあ何にせよ病気だよ」
『そうですか』
 酉田は、安堵を声色に出す。
『ですが、ご安心ください。
 私の知る限り彼女が吊るし上げられてもウチには飛び火しません』
「私の知る限り?」
 引っ掛かった部分の言葉をリピートする。
 それに対して返ってきた答えは、予想外の角度からのもの――だが、普段の彼の行いを考えればそれが想起されるのは至当かもしれない――だった。
『清次様の褥のことまでは私も完全には把握しかねますので』
 その答えに、清次は笑い出してしまった。
「リケジョだか歴女だか知らんが、あんな勘違い女に手を出さなきゃいけないほど不自由してないぞ」
『またそういう発言を』
 呆れているようでもあり、軽くからかっているような口調でもある。
「これでもポリティカリー・コレクトなんだぞ。
 盲(メクラ)は目の不自由な人、聾(ツンボ)は耳の不自由な人と言い換えるだろ。
 なら、もてない男は女に不自由な人、だ」
『とうとう障害扱いですか』
「理系の男は女に耐性がなかったりするから、竹井(自研での阿左美の上司)みたくミソつける。
 それは立派な障害さ」
『美食家でも時にはジャンクフードを食べたくなるでしょう』
「俺にイカモノ食いの趣味なんかあるか?」
『並木メイともヤってたじゃないですか』

354 :中篇 Pic ◆3AtYOpAcmY :2014/06/09(月) 17:16:12.75 ID:mf4/AQms
 名前を出され、ベッドを共にした参院議員の面(ツラ)を思い出し、彼は苦笑した。
「メイちゃんは学生時代はミス京大になったぐらいの美人だったんだぞ、一緒にしてやるなよ。
 まあ、過去形になってしまうのが悲しいところだが」
『それに、言動もネトウヨ的になってきて、ちょっとおかしくなってますし』
「ああ、そりゃ支持母体の関係よ」
『支持母体? あの女は(元)大蔵官僚でしょう。酒・塩・煙草・金融……、そのあたりが集票マシンじゃないんですか』
「それだけじゃない。
 ……三寶祈誓会って知ってるか?」
『知りませんね。何なんです、それ?』
「日蓮宗の信徒団体で、靖国参拝なんかにも肯定的な宗教右派だ。
 信徒数は200万てとこだったかな?」
『本当ですか? 随分盛ってる気がしますが……』
「新興宗教なんてみんなそんなもんだ」
 と一笑し、言葉を継いだ。
「それでもそいつらのお陰で当選してるのは間違いない。
 資金も潤沢だし、信者かき集めて選挙ボランティアなんかも出してくれるし」
『はぁ~。古女房みたいに甲斐甲斐しいんですねえ』
「言い得て妙だな」
 と僅かに笑う。
「あそこは70年代から全国区の選挙ん時はずっと大蔵官僚を抱え込んでたからな」
『支持者向けのリップサービスってとこですか』
「その通り。議員稼業ってのも中々辛いもんだぜ、俺も今下準備に勤しんでるがよ」
『アメリカだけじゃなく、日本のことも忘れないでくださいよ』
「わかってるって、日本の政治家にもちゃんと献金を出す」
『いつも通りですか』
「額面は、とりあえず表も裏も変更なし」
『では、後で表の方に使う小切手を受け取りに参ります』
 電話越しでは話している相手には見えないのだが、意を得たとばかりに清次は頷く。
「おう、それまでに書いておく。
 それと、当面の間は裏で撒く金は法務じゃなくてMRから抜け」
『イケッタの訴訟が長引いたのは想定していませんでしたか』
「ああ、法務で金を作るのがキツくなってきた」
『そうですか。それでは失礼します』
「また後でな」

355 :中篇 Pic ◆3AtYOpAcmY :2014/06/09(月) 17:16:48.07 ID:mf4/AQms
 電話を切り、傍らにあったモンブランと社用の小切手帳を手にする。
 そして、事も無げに交合している使用人に告げた。
「背中借りるぞ」
「え、あ、はいっ」
 彼女の背中を台代わりにして、サラサラと小切手に金額を書き込んでゆく。
 書きづらそうだが、構う様子はない。
 その小切手が、政治家たちへとわたるのである。
 ほどなくして書き終えた彼は、万年筆と小切手の束を置いて、彼女の腰、正確には脇腹の肉の部分、俗に言うラブハンドルを両手で掴んだ。
 腰を打ちつけ、改めて抽送する体勢が整ったということである。
 力を込めて腰をぶつけ合う。
「あ、あ、あ、あ、あっ、」
「はっ、はっ、はっ、はっ、」
 喘ぎもいつしか荒々しく獣じみたものになってきている。
 そして、その時が来た。
「うっ!」
「あああっ!」
 小便をするかのように身体を震わせ、精液を彼女の中に吐き出す。
 そうなると、一気に身体から力が抜けた。
 普段そうしているように、その日も、煙草を手繰り寄せる。
 ゴロワーズ・カポラルだ。
 その中の1本を取り出し、それに火をつけ、一吹かしする。
「ご苦労様。仕事に戻っていいぞ」
 蘞辛い味わいが口腔に広がる。牧草地のような匂いが部屋中に立ち込める。
 葉巻とは違った意味で強烈なその紫煙は、彼女に退出を促しているかのようである。
 とはいえ、そのままの姿では戻れないから、ハルも一応の身繕いをした。
「失礼しました」
 そういうと彼女はその場を後にした。

「さて、と……」
 デスクに目をやると、彼が決裁した書類が載っていた。
 戻ってチェアに座ると、机上のそれをトントンと整え、再確認を始めていた。

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最終更新:2015年12月03日 12:30
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