おならマン > 姉編

172 おならマン/姉編 sage 2008/05/26(月) 16:59:06 ID:1fBVpJ9k
「ふう」
パソコンに向かっている姉の美佐子がため息をついた時、相川誠はここぞとばかり
に席を立ち、
「肩、こってるみたいですね、お姉さま」
などと言いながら、椅子に座っている美佐子の背後に立った。

「社会人はつらいね。家にまで仕事を持ち込まなきゃならないなんて」
「そう思うんなら、肩ぐらい揉みなさい」
「五百円で五分」
「ちゃっかりしてるわね」
美佐子は苦笑いしつつ、肩を指でとんとんとつついた。やってくれという意味である。
「毎度!」
誠は早速、姉の肩に手を置き、自分がマッサージ器にでもなったつもりで、揉み解し
にかかった。

地元の高校で教師をしている二十三歳の姉は、生真面目な性格が災いして、休日でも
こうして仕事をしている事が多い。生徒の為に効率の良い勉強の仕方を模索したり、私
生活について色々と相談にのっているせいか、気の休まる暇がなさそうだった。一方、
誠といえば生来のお調子者で、学業はそこそこ、運動もそこそこ、十七歳の今は家から
程近い公立高校に通い、青春を謳歌している所である。よくもまあ、姉弟ながらこうも
両極端に生まれついたものだが、これでも二人は結構、仲が良かったりする。

姉は弟の大らかさを愛し、弟は姉の真面目さを尊敬しているので、今もこうやって
肩揉みなどを請け負っているのである。その辺の呼吸は肉親ならではだった。
「ああ、気持ちいいわ」
誠の手は優しく凝りを解し、美佐子に癒しを与えた。仕事の疲れもあってか、美佐子
は目を閉じ、体を椅子に預けて良い心持のようである。
「姉さんの場合、肩こりの原因はパソコンばかりじゃないんだよなあ」
「どういう意味よ」
「これだよ、これ。胸が大きいせいじゃないの?」
誠は自分の眼下に見てとれる豊かな二つの山を、指先でちょいとつつきながら言う。

174 おならマン/姉編 sage 2008/05/26(月) 17:22:34 ID:1fBVpJ9k
「ちょっと、やめなさい」
美佐子は身をよじり、腕で胸を覆った。ほんの冗談のつもりで触れた誠は、姉の反応
に驚き、顔を強張らせた。
「ごめんなさい」
「あ、ううん、怒った訳じゃないのよ」
弟の殊勝な態度に、今度は美佐子の方が驚いた様子である。しかし、すぐに笑顔を
見せて、
「ほら、まだ五分経ってないわよ。お駄賃欲しかったら、しっかり揉むのよ」
「うん」
そうして誠はお詫びの意味を込めて、十分ばかし姉の肩を揉んだのであった。

それからしばらくして、誠が部屋に帰ろうとした時の事である。台所から飲み物を頂戴
してきた為、忍び足で階段を上がって自室の前へ行くと、何やら隣室からごそごそと
物音がする。そこは美佐子の部屋で、誠は姉が何か探し物でもしているのかと思い
隣室の前へ行く。すると、物音は声に変わり、耳にはっきりと言葉として届いた。
「あ、うん・・・」
鼻にかかったような甘い声と、衣擦れの音が奇妙なユニゾンとなっている。その間には
荒い息遣いも聞こえてきて、ただならぬ雰囲気であった。

(何事だろう)
部屋の扉には換気用のルーバーが下方に設置され、指を突っ込めば外からでも開け
られるようになっていて、そこから覗けば部屋全体の様子こそ分からないが、中で何が
起こっているかぐらいは確かめられそうだった。誠は這い蹲るようにし、ルーバーを指
でこじ開けて、室内に目をやった。
(どれどれ)
誠の視界に入ったのは、せいぜい腰から下の景色。もっといえば、窓に頭を向けて置か
れている、姉のベッドが何とか見る事の出来る状態である。だが、幸いな事に美佐子は
ベッドの上に寝転んでおり、何をやっているのかが見てとれた。

(あっ!)
と、思わず叫びそうになるのを何とかこらえて、誠は姉の姿を凝視した。美佐子はちょうど
こちらに足を向けている状態で、ミニスカートの奥を懸命に指でまさぐっている最中である。
(オナニーしてるのか)
ほんの十分くらいまで、仕事をしていた姉が自室にこもり、自慰をする姿を目撃するとは
誠も夢にも思わず、驚くばかりであった。白いショーツが右足の先に引っかかった有様
で、相当、急いだようである。

176 おならマン/姉編 sage 2008/05/26(月) 17:45:35 ID:1fBVpJ9k
必死に声を出すまいとしているが、激しい息遣いが美佐子の興奮を表していた。ベッド
の上で乱れる姉の姿を見た誠は、股間が痛むほど巨大化している事に気づく。それは
姉弟という関係を超え、雌と雄に分類されているような感じだった。だが、誠には姉犯の
気持ちはないし、美佐子もきっと同じ考えだろうと思われる。なにせ先ほど、胸を少し
触っただけで過剰反応といえるほどの態度を見せたのだ。万一にも爛れた関係は望ん
でいないだろう。しかし──

「ああ、誠・・・」
と、美佐子が低く呟いた時、誠の背に冷や汗がどっと流れた。美佐子はその際、乳房を
激しく揉んだ。そこは誠が触れた場所だった。自らの手で優しく揉んだかと思うと、時に
厳しく乳首をひねり上げる事もあった。そしてうわ言のように誠、誠と呟くのである。
(まさか、俺の事・・・?)
同名の他人という事も考えられるが、姉は身持ちの堅い事で有名だった。学生時代はよ
く女友達を家に連れてきたが、その人物はいつも美佐子は異性から好かれるのだが、す
べて断っていると言っていた。実際、姉は外泊もした事がないし、週末は大抵、家にいる。

そうなると必定、美佐子が呟く名は自分という事にならないか。誠は姉の痴態を見ながら、
まさか、まさかと心の中で叫ぶ。
「駄目よ、誠・・・おいたしちゃ・・・」
美佐子はついにさかりのついた犬のように這い、尻を誠の方に向けて秘所をますます激し
くいじり始めた。そのうち、どこからか男根を模した器具を持ってきて陰裂にあてがい、
「誠・・・」
と言って、それを女穴奥深く埋めたのであった。

(うわー、凄いな。あんなになるんだな)
きわめて肌色に近い二枚貝が円形に押し開かれ、桃色の生肉を男根まがいが抉っていく
光景は、想像を絶する物だった。あの姉が、器具を使って自慰をするなどとは思いもよらず、
誠はいきり立つ下半身が粗相をせぬよう頑張るので必死。いや、もうパンツの中は粘り気
のある液体で溢れ、青臭さまで漂う始末である。当然、このまま見ている訳にもいかず、誠
は来た時と同じように忍び足で部屋の前から去っていった。
「びっくりしたなあ・・・まさか、姉さんが」
自室に戻っても、姉のあの姿が目に焼きついてどうしようもなかった。そうして誠は美佐子と
同じように、自慰をするのであった。

「なに、誠」
夕食の時間、誠はぼうっと美佐子の顔を見ている事に気がついた。
「私の顔に、何かついてる?」
「目と鼻と眉毛と口が」
「当たり前でしょう」
対面に座っている美佐子の姿は、いつもの尊敬する姉、そのものである。服装が変わ
っている訳でもなく、素のままの美佐子がそこにはいた。

誠はまだ、姉の自慰姿の余韻に支配されている。教師という身分はさておき、わが姉と
て人間である。自慰をするとは思わないでもないが、実際に目にすると相当な衝撃であ
った。まして尊敬する姉があのように激しく乱れようとは思ってもみなかったので、誠は
女の貪欲さをまざまざと見せ付けられた感がある。
「誠、お箸が進んでないわよ」
「あ、うん」
「調子でも悪いの?」
「そうでもない。俺の自慢は健康だけだから」
「そうね。うふふ」
両隣に座っている両親はわが子の変化に興味がないようで、誠の変わった様子にも気
を止めはしないが、美佐子は何かと面倒をみたがった。はて、姉は一体、自分をどう見て
いるのだろうと誠は思いつつ、飯をかきこむのであった。

夕食後、誠は自室であれこれと考えた。姉の自慰姿を見た事は無論、黙っているとして、
問題は彼女が呟いた名前である。あれが赤の他人であれば別にいいが、もし自分であっ
たらと考えると恐ろしくて仕方がない。繰り返すが誠は別段、姉犯の気持ちは持ち合わせ
ていないし、もし美佐子が弟を愛しているような事があっても、大問題としか思えない。血
のつながった肉親が体を重ねる事は道徳的に許されず、あってはならぬ事だ。美佐子が
好きか嫌いかと問われれば勿論、好きと答えるが、それは姉としてであって、一人の異性
としてではない。

そうして懊悩してると、不意に誰かが部屋の扉をたたいた。
「誠、ちょっといい?」
やや間があって扉が開くと、いかにも風呂上りという感じの美佐子が立っていた。普段、
この姉はこんな姿で弟の部屋を訪れるのだが、今日は例の事もあってか何やら誠は緊張
するのである。
「なんだよ、姉さん」
「ちょっと腰を揉んでよ。五分で五百円」
そう言って美佐子は誠のベッドへ倒れこむ。この行為自体は珍しいものではないが、やはり
あの事が誠の心に響いており、違和感を与えた。

「ねえ、早く」
「分かった」
誠は白いキャミソールとショーツしか身に着けていない美佐子の体をまたぎ、腰に手を
あてた。柔らかな女体に指が吸い込まれるかのような錯覚をしつつ、誠は腰を揉み始め
た。

「ああ、いい気持ちよ、誠」
「疲れてるんだよ、姉さんは」
按摩よろしく腰を揉み解していくうちに、誠は半裸の姉の姿に艶かしさを感じた。姉とて
一人の女である事を知り、理性が溶けていくような気さえした。考えてみれば姉という
のはきわめて複雑な存在である。母ではなく他人でもない。若く瑞々しい体を有している
のに、奪ってはいけないのだ。いわばお預けをくらったままの生活を、十年、二十年と
過ごし、どれだけ心を通い合わせても結ばれてはいけない。そんな不都合な存在がはた
してあるものだろうかと、今更にして誠は思う。

誠は少しずつ腰から下へ手を伸ばした。そして、硬くなった男根を姉に悟らせるように、
尻の割れ目にあてがった。もう、一線を越えても構わないと思った。相手の気持ちはどう
か分からないが、姉を女と見るようになっては仕方がなかった。しかし、美佐子は無言で
ある。突っ伏したまま、誠の好きなようにさせているのだが、さすがに変だと思い、美佐子
に話しかけてみると・・・
「姉さん」
「・・・・・」
返事はない。どうやら眠っているらしい。仕事の疲れかはたまた自慰で疲れたのかは
さておき、不安定な状態の誠には危険な状況になった。

「ううん・・・」
美佐子がふいに寝返りを打った。誠にはちょうど、姉の寝姿を眼下に見る形となり、別の
方向から見れば、それは今から男が女を犯すような姿だった。誠はふっくらと膨らむ二つ
の山に手を伸ばし、キャミソールの肩紐をそっと外す。ブラジャーはしておらず、生の乳房
がお目見えし、誠の手がそれをしっかりと包んだ。その感触は例えるならば、形の崩れない
柔らかな餅のようで、頂だけが弾力のある固さを持っていた。誠の指はその頂を啄ばみ、
更には唇を近づけて甘く噛んだりした。

敏感な場所を悪戯されているというのに、美佐子は目を覚まさない。あるいは起きて
いるのかもしれないが、拒む様子は見せなかった。もっとも誠は姉の同意を得ている
訳ではないので、あまりしつこくは責められない。一時はこのまま犯してしまいたいと
考えたが、万が一、姉の素振りが自分の勘違いであったならば、もう姉弟の関係には
戻れないので、踏ん切りがつかないのである。勃起した男根は行き場を求めていらだ
っているが、まさかこれを姉の中に入れてしまう事も出来ず、ただ腹をすかせた犬の
ようにうろつくばかり。

「姉さん、はあはあ・・・」
誠は乳房を入念に舐め、乳首を赤子の如く吸った。湯上りの肌は何やら良い匂いを
放ち、少年を惑わせる。いつしか美佐子の肌は上気し、汗ばんでいた。そして、誠が
もう一度、乳首をちゅうと吸いつけた時、
「ああん・・・」
不意に美佐子は目を閉じたまま、体を捩ったのである。誠は慌てて飛び退き、心臓の
高鳴りを覚えながら姉の様子を確かめた。

(やっぱり、寝てるんだ)
誠は冷や汗をかいていた。危うい所であったと自分を戒めた。姉は間違い無く寝てい
る。昼間に見た、誠という名を呟きながらの自慰も、この思わせぶりな態度もすべて
己の勘違いだと思った。ありふれた名前である。美佐子の恋人がたまたま、自分と同
じ名前であったとしても何の不思議があろう。無防備な下着姿でこの部屋へ来たのも、
弟は異性として物の数に入ってないという証しではないか。そう考えると、激しくいきり
立っていた誠の男根は、すっかり萎んでしまった。

「ごめん、姉さん」
誠は肌を露わにした姉に毛布をかけ、頭を冷やす為に自室から出て行った。ギリギリ
の所で間違いを犯さずに済んだが、まだ心はかき乱れており、姉と同室するのは気ま
ずかった。だが、誠が出て行ってすぐ、美佐子はむくりと起きて、
「意気地なしねえ」
と、呟いたのであった。



190 おならマン/姉編 sage 2008/05/26(月) 21:42:55 ID:/KqFoD5P
翌日も美佐子はパソコンの前で頑張っていた。誠は贖罪のつもりもあって、今日は
自分の方から声をかける。
「姉さん、肩こってない?」
「こってるわよ」
「揉んであげようか。お金はいいから」
「あら、珍しい。後が怖いわね」
ふふ、と美佐子は笑って、肩をとんとんと指でつついた。

「今日はあまりこってないみたいだね」
「そうね。昨日、あなたにたくさん揉んでもらったし」
実際、あまりこってはいないのか、美佐子の肩は筋張ってはいなかった。
「仕事もほどほどにして、遊びに出ればいいのに。彼氏とかいるんでしょ」
「いないわよ。どうして?」
その言葉を聞き、誠は首を傾げた。

「いや、姉さんも年頃だし、彼氏がいてもおかしくないかなって思って」
「心にもない事言わないのよ。昨日、私がオナニーしてる所、覗いたくせに」
この瞬間、誠の体が凍りついたように強張った。
「なあに、その驚きようは。まさか、気がついてないと思ってたの?」
そのまさかである。誠は固まったまま、ぐうの音も出ない。
「夜なんか寝たふりしてたら、おっぱいをちゅうちゅう吸っちゃって・・・ふふ、気持ち良か
ったわよ」
美佐子は立ち上がると、誠に向き直った。そして、シャツの上から自分の乳房を揉み、
「触ってごらん」
と言って、誠の手を取った。

「じゃあ、昨日・・・あの時に、誠って呟いてたのは」
「もちろん、あなたの事よ。可愛い弟だもの。妄想の男役に使って何が悪いの?」
誠の手は美佐子の誘いで、柔らかな乳房の上にあった。昨晩、揉んだり吸ったりした
あの場所である。
「私ね、あなたにレイプされる妄想が一番、感じるの。服を破られたり縛られたり・・・
ふふ、ごめんね」
誠の男根はぎりぎりと上向き、ズボンの中で大きくなっていた。両親は留守にしていて
我が家には姉弟、ただ二人きりである。



191 おならマン/姉編 sage 2008/05/26(月) 21:45:10 ID:/KqFoD5P
「さあ、私の部屋へ行きましょう。父さんも母さんもいないし、今日はたっぷりと遊べる
わね」
「姉さん、俺・・・」
「何を怖がっているの?姉弟だって女と男、血が繋がってるからって、何もしてはいけ
ないって訳じゃないのよ」
美佐子の手が誠の腰にまとわりつき、ざわざわと揺れ動く。見ればその様は、蜘蛛の
巣に捕らえられた羽虫か何かのようであった。

それから時が移ろい、真冬を間近に控えたある日の事。美佐子と誠は実家を離れ、ア
パートの一室で寄り添うように暮らしていた。美佐子の腹は大きくなっており、一目見
て妊娠している事が分かる。
「誠、今、赤ちゃんがお腹を蹴ったわ」
「本当?」
美佐子は妊娠五ヶ月を過ぎ、すでに安定期に入っている。勿論、父親は誠で、産む
つもりだった。

あの日以来、姉弟は夫婦のように過ごし、当然のように子をなしてしまった。美佐子は
休職届けを出し、誠は学生をやりながら一緒に暮らしているが、懐妊を知った両親に
怒りを買い家を追い出された為、今は本当に二人きりとなってしまった。もっとも姉、弟
共に何ら沈む事無く、むしろ邪魔者はいないとでも言いたげに、飄々と生きている。傍
から見れば若夫婦のように映り、健康的な間柄に見えるが、その実、これ以上ないほ
どのいかがわしい繋がりだった。

「姉さん、俺とこうなった事、後悔してない?」
「ずっと前から、こんな風になりたかったのよ。後悔なんてしてないわ」
美佐子は腹を撫で擦りながら、微笑んだ。幸せな女の顔だった。
「じゃあ、誠。今日も抱いて」
「うん」
二つの影が一つになった時、アパートの明かりが消え、姉弟の罪を覆い隠すように闇が
辺りを包むのであった。

おしまい

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最終更新:2008年06月01日 21:47
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