レズじゃないもん!

19 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 08:46:45 ID:puK9Hl+v
 その時、世界が回転した。
 日付は、まあ梅雨のある日だ。時間は、そうだな、午前10時頃。
 教師の手伝いで、山ほどの教材を持たされて階段を降りていたときだった。
 左足が滑って、右の足首があっけなく曲がり、世界は上へ回転の後、去っていった。というか俺が滑り落ちた。
 本日、俺こと間宮孝信が十三時という変な時間に家に帰ってきたのはそういう理由だった。松葉杖と右足のギプス固定を伴ってだ。

 つまらない怪我にため息をつきつつ、松葉杖をリビングに置き、手摺りをつかんで階段をゆっくりと登る。
 家はひっそりと静まりかえっていた。母さんは買い物にでかけているらしい。
 二階に着いたとき、わずかに女の泣き声のようなものが聞こえたが、不自由な足の事を考えすぐ忘れた。
 ましてや、自室の扉がわずかに開いていたことなど全く気にとめなかった。
 いまいましい足の怪我に比べれば、些細すぎる事柄だった。
 だから、ただため息をついて扉を開けた。そして中を見て

 世界は今度こそ大きく回転した。


 姉と妹が、俺のベッドの上で、裸で抱き合っていたのだ。


 頭が真っ白になる。
 姉さんと茜の顔が、引きつっていくのがなぜか面白いとさえ思えた。
 だけど、姉妹の絡み合う裸の体が、たとえようもない汚穢感を俺に感じさせた。欲情も興奮もなく、ひたすらの嫌悪だった。
 それが家族の性的な部分をみたためなのか、同性愛に対する嫌悪なのか、両方なのか、いずれにせよどちれでもよかった。
 息を少し吸ったのは、すぐに盛大に吐き出すためだった。

「キモいことすんなぁぁぁぁぁぁ! でてけぇぇぇぇぇ!」


20 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 08:49:29 ID:puK9Hl+v
 俺の姉、間宮忍は、俺が言うのもなんだが癒し系美人だ。ご近所受けも抜群で高校時代はラブレターを山ほどもらっていた。
 大学も行っているのだが、未だに特定の彼氏ができたことはなかったみたいだ。
 今から思えば、レズであるならば、全て筋が通るというものだ。
 しかしレズの癖して、男嫌いなんてつゆほどもみせず、人当たりがよく、ほんわか美人お姉さんだ。俺はずっと騙されていたわけだ。
 外見は、癖があって腰まで伸びた豊かな黒髪が、すこし丸めの顔を縁取っている。そうこのご時世に髪を染めていない。
 いつもニコニコと暖かな光を浮かべている目は優しく垂れ目気味で、鼻も主張しすぎず、柔らかでかわいく、唇は赤く肉感的で厚い。
 その下に伸びる首は細く、肩から見える鎖骨は妖艶で、そのくせ張り出した胸は巨大で圧倒的だった。
 時々その胸の揺れ方に気をとられそうになるほどだ。
 腕は細く長く芸術家のスケッチのごとく繊細で、腰は成熟した女を示して魅惑的に引き絞られ、尻は分厚く、しかし食欲をそそる丸さと張りがあり、足はモデルに成れそうなほどすらっと伸びる。
 良く明るい色のタートルネックセーターを着ていることが多く、ご近所には老若男女問わず人気がある。レズだったけど。

 反対に、俺の妹、間宮茜は、レズのくせにひまわりのような女だ。
 俺と同じ高校の1年。成績も良く運動もできる上に、こいつも姉に勝るとも劣らないすごい人格者だ。
 明るく朗らかでかつ優しく気だて良く人のいやがることも進んでやる努力家で、奢らずすねないという聖女様なのだ。
 背は低めだけど、その分可愛い小動物を思わせるような大きく良く動く目とすこしペチャ鼻、そして小さいが綺麗な口は、清楚さと可憐さ、そして愛らしさのてんこもりだ。
 それをショートカットにしたすこし茶系の髪が彩りをそえ、薄い発展途上の胸と、寸胴気味の腰、そしてこれまた未発達な尻で、いかにもかわいらしい少女そのものになる。
 妹でなければ嫁にしたい女だし、実際男どもから人気は抜群だ。
 でも、やっぱり彼氏が出来たことはなく、男の話題も数えるほどしか無い。レズなのだから当然なわけだ。
 父さんや母さんには、この女どもが身持ち固いって喜んでいる場合では決してないと、小一時間言ってやりたい。ああ、言ってやりたい。


  そして癒し系美女と可憐な聖女(だけどレズ)に挟まれた俺は、凡人だったりする。もちろん同性愛者じゃない。
 性的にも凡人で、ちゃんと女で自慰をする。……童貞なのはしょーがない。凡人がもてるはずないのだから。
 とはいえ、凡人だからこそ、これはさすがに耐えられなかった。
 よく知っている女が、同性愛者で、しかも近親相姦なのだ。
 知らない女ならまだしも、姉さんと茜などと考えると、欲情など皆無で、ひたすら嫌悪感しか沸かなかった。
 変態レズ姉妹を怒鳴り散らして追い出し、奴らが置き忘れた靴下や下着を廊下に投げつけると、持っていた鞄を机に投げ出した。
 気分的に疲れ果てベッドの上に座ると、シーツがべっとりと濡れて、微妙に人肌のぬくもりが残っていた。変態どもの体臭すら漂ってきた。
 毛が逆立つほどおぞましくさに襲われ、ぐしゃぐしゃに丸めて廊下に放り投げる。
 シーツの下の毛布も汚れているような気に陥り、これも丸めて放り出した。
 マットレスだけになったベッドに寝ころんで、それすらも気持ち悪く感じはじめ、床に寝転がった。
「ちくしょう、気持ち悪いことしやがって!」
 浮かんできた二人が抱き合うシーンを頭を振って追い出し、目を閉じた。
 今日はろくな事がない、俺はそう思い、疲れ果てて眠りに落ちた。


21 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 08:53:49 ID:puK9Hl+v
「どうしたの? 急に席を変えてって?」
「べつにー」
 その日の夕食の席上、父さんも母さんも俺をみて怪訝な顔をしたが、俺に譲るつもりはなかった。
 今まで俺は姉さんと茜の間で飯を食っていたが、もうとても我慢できなかったのだ。
 強引に父さんと母さんの間に椅子を移して腰を据え、飯を食べ出した。

 何か問いたげな母さんに敢えてなにも言わず、一心不乱に飯を食った。
 腑に落ちないって顔をしている父さん達とは対照的に、変態レズ姉妹どもは澄まして飯をくっていた。
 これだから女は、と思ったが、告げ口はしないことにした。
 嫌悪感で耐えられないが、愛し合っているものを邪魔するほどやぼでもない。というか、もう関わりたくない。
 俺が早くこの家を出て行けばすむだけの話なのだ。
「なあ、父さん、受験のことなんだけどさ?」
「おう」
 父さんは、もう俺の行動に興味を失い、ビールに集中していた。この性格は長生きすると思った。
「やっぱ、東京の大学狙うことにする」
「ほう? えらくまた急に変わったな」
「いや、父さんの言うことを真剣に考えてみたんだよ。じゃあ、やっぱり東京かなって」
「いいだろ。まあ、頑張ってみろ。母校じゃゼミの同期が助教授している。そこに受かったら挨拶にいこう」
「ああ、俺、頑張るよ。やっぱ父さんの通った学校って良さそうだし」
 ほんとはちっとも興味がないが、地元にいるという選択肢は俺的に無くなった。
 などと考えて飯を頬張ってると茶碗が空になった。
「母さん、おかわり」
「あ、お兄ちゃん、私がいれるよ」
 茜が笑みを浮かべて手を差し出す。
「いや、いいよ。自分でやるから」
「孝信、怪我をしてるんだから、茜にやってもらいなさい」
 母さんが眉をひそめるが、強引に俺は立った。
「いいんだよ。自分でやりたい気分だから」
 頼むから俺の茶碗に触るな。その手で飯を盛るな。媚びを売るな。
 腹の中で毒づくと、顔には笑顔を浮かべて、ひょこひょこと炊飯器まで歩いた。
 食卓が妙な緊張感に包まれていたが、俺の関知するところではなかった。
「ほんと、どうしたの? 普段は、くっついて離れないほど仲が良いのに」
「さあ、私にはわからないの? あ、タカくん、お茶はどうかしらぁ?」
 困り果てた母さんに姉さんが答える。
「喉は渇いてない。姉さんが飲んで? ……まあ俺ももうすぐ18だしさ、男女七歳にして席を同じうせずってね。
いい加減姉さんや茜にいつまでも甘えてられないよ。東京行くんだし」
 出されたお茶をさりげなく回避して、姉さん……いや忍と茜に俺は独立宣言をたたきつけた。
「孝信、かっこいいこと言うじゃないか」
 父さんが感心したような顔をした。ビール瓶がすでに半分ほど空いている。アルコールって素晴らしいかも知れないって思った。
 いずれにせよ、俺は巣立つ時を迎えたのだと確信した。こうやって人は大人になるのだと、真理に触れた気持ちになった。

 だけどこういう変に調子に乗っているとき、得てして俺は重大な前兆を見落としているらしい。
 ゆえに俺は、姉さんと茜の目にともる、暗く熱い炎に気付かなかった。 


22 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 08:55:48 ID:puK9Hl+v
 三日後、俺は整形外科を朝一番で受診して、昼過ぎに帰宅した。
「お帰り」
 玄関のドアを閉めて振りむくと、姉さんがいた。今日もニコニコしている。それが何かむかついた。
 返事をする気もなくて、無視して靴を脱ぎ、たたきにあがる。
「タカくん、おねえちゃんね、タカくんに、話があるの」
「俺にはない。でも安心してくれ。誰にも言わないから」
「あ、待って」
 後ろから肩にかけられた手を本能的に振り払った。
「悪いけどさ、触らないでくれないか? 姉さんは茜に構ってればいい」
「……そう」
 姉さんの目がどこか思い詰めた色を浮かべていた。その目にぞっとするものを感じたが、構わず二階にあがろうとした。
「お兄ちゃん、その態度ちょっと酷いと思うな」
 キッチンからひょこっと茜が出てくる。こちらもいつものようににこにこと明るく笑っていた。
「そう思うなら、茜が姉さんを慰めてやればいい。体でな」
 その言葉に 茜はちょっと困ったような顔をした。
「私達の話、聞いてもらえないんだ?」
「話は愛し合っているもの同士でしてくれよ」
 皮肉を投げつけて行こうとすると、二人が目配せをした。
「がはっ!」
 何か嫌な予感がするや否や、弾けるような音と共に背中にものすごい衝撃が走った。
 半ば意識を飛ばしてうつぶせに倒れたところに、二人がのしかかってくる。
「タカくんが悪いのよぉ? こんなこと、ほんとはしたくないのに。だから動かないでねぇ」
 普段と口調が全く変わらないのに、どこか怖い姉さんの声と共に目の前にごついスタンガンが出てくる。電極にはいかにも高圧ですって火花が飛んだ。
「さあ、お兄ちゃん、お部屋に行こうね」
 二人に抱き起こされ、肩を担がれて、階段を上る。体全体が痺れたまままったく動かない。
 そんな俺を、両脇の二人が、薄気味悪い笑顔で見つめる。レズなら俺を巻き込むなと、俺は心の中で吠えた。


23 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:01:06 ID:puK9Hl+v
「お兄ちゃん、服を脱ごうね。じっとしてないと、変なところ切れちゃうから」
 その言葉と共に、右袖に茜が握ったごつい裁ち切りばさみが入ってくる。刃が閉じると合成繊維製のカッターシャツは容易に切れた。
 俺は自分のベッドに寝かされた後、両手両足をベッドにくくりつけられた。なすすべは無かった。
 そのまま鋏の冷たさが腋をすすむ。
「やめろぉぉ! レズのくせに、男を脱がしてどうすんだよ!」
 繋がれた手を必死に抜こうとするが体は動かなかった。
「だめよぉ。動かないでねぇ」
 そういう姉さんは、シャツのボタンを外し、ベルトを外して抜き取り、ズボンを器用に脱がしていく。
「茜ちゃん、ここも切っちゃってぇ」
「はーい」
 鋏の刃が、腰から右足を進み、裾まで至った。それを左足を同様に行って、ボロ布となったズボンが取り去られる。
 上のシャツも既に切り刻まれて取り除かれており、残るは、俺のブリーフだけだった。
 そのブリーフに鋏の刃があてられた。
「ちょ、ちょっと、まじかよ! レズのくせに、兄弟のあそこを見て何が楽しいんだよ!」
 その言葉と共に、容赦なく鋏がブリーフを切り裂く。
「よせっ! ちくしょう! 馬鹿! この変態レズ姉妹!」
 さらに鋏が進み、ブリーフがあっけなく体から除かれた。
 真っ裸に剥かれた俺をみて、姉さんと茜が顔を見合わせて笑った。
 それから、茜が堪えきれないって笑いを浮かべて俺に近寄った。
「ねえ、お兄ちゃん。誰がレズビアンだって?」
「おまえだ、おまえ!」
「私、レズじゃないよ?」
「嘘つけ! 姉さんと裸で何やってたんだよ?」
「あのね、それだけどね」
 だが、しゃべる茜のそばから姉さんが顔を寄せてくる。
 なんのためらいもなく俺に唇を重ね、唇の間から姉さんの舌が入りこみ、俺の舌に絡まる。
「!?」
 言葉にならない衝撃が俺を襲った。
「ああっ、お姉ちゃんまた独占したぁ!」
 清楚なはずの妹が、抗議の声をあげて、姉さんの反対側から顔を押しつけきた。
 力尽くで姉さんの顔を半分ほど押しのけると、姉さんの舌によって割られた俺の唇に、自身の舌を滑り込ませる。
 姉弟と、兄妹と、三人で、ディープキス?
 キスに関するすべての常識を軽々と打ち砕かれて、俺はまたもや呆然とした。
 だが女達は俺の手を握り、頬を染めて、そして俺と姉妹の舌をまとめてむさぼり唾液をすすった。
 やがて、思う存分むさぼった上で唇を離した二人がどこか定まらない視線で俺の下半身を見る。
「タカくんは、おねえちゃんの事、誤解していると思うの」
「そーだよ、レズなんてひどいよ」
 俺は、なにかとんでもない思い違いをしていたらしいことに気がついた。まだ、レズのほうが良かった、そんな思いが、ふとわいた。
「お姉ちゃんね、レズでないことを、証明するね」
 そういうと姉さんが俺の足の上に座った。柔らかい重みがすねにあたる。
 姉さんが手を伸ばしてさらけ出された俺の息子を握った。先ほどの淫靡なキスによって半立ちだったのだ。
 それから、ほんとうに嬉しそうな、心からの笑顔を浮かべて姉さんが口を開けた。瞬く間に、俺の陰茎は根本まで姉さんの口に飲み込まれた。
「くぅっ、ね、姉さん!」
「また、お姉ちゃんが独占するぅ。私にもぉ」
頬を染めて、苦悩どころか潤みきった喜びの色を浮かべて、姉さんが俺の息子を舐め吸い舌を巻き付け、もてあそんでいた。
 そんな姉を、茜は軽蔑も嫌悪もみせず、まるで好物を取られたように非難し、姉の横に座ると俺のものに唇を寄せていった
「ほめんなひゃいね」
 ごめんなさいねと言ったらしい。姉さんの口がずれ わずかに肉棒が見えた。まるで肉棒が溶けたように涎が張り付いていた。
 俺の排泄器官であり、姉の涎がやまほど付着しているにも関わらず、茜は舌を伸ばして先端を舐め、唇で幹を吸った。
「あはは、これ、きっと夢だ。ぜったい、夢だ。あは、あははは、なんで、俺、こんな夢見てるんだろ」
 俺は思わずつぶやいた。その光景はあまりにも背徳的で、現実と認めたらなにか大切なものが壊れてしまいそうだったのだ。
 おっとり美人の姉に、清楚でコケティッシュな妹、それが二人して俺を縛って、モノを舐めてる現実なんて、現実自体が壊れていると思った。


24 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:08:13 ID:puK9Hl+v
「そうよぉ、タカくん。夢だから、おねえちゃんにいっぱい出していいのよぉ」
「はは、そだね、あはははははは。………くぅ、……姉さん、そんなに吸ったら……」
「お兄ちゃん、私にもいっぱい出してね」
 その言葉と共に巻き付いた舌が、先端の穴に潜り込もうとし、肉棒そのものが猛烈に吸われた。
「う、うぁ、うわぁぁぁぁぁぁ」
 樹液が付け根から肉棒の中を猛烈に駆け上がり、盛大に噴出した。
 姉さんが喉を鳴らしながら飲み込んでいき、唇からこぼれる精液を茜が舐め取っていく。
 やがて、噴出が終わり、目の前にかすみがかかり出す。
「お姉ちゃん、私にもお兄ちゃんの精液をちょうだい」
 茜の言葉に、姉さんが肉棒から口を離し茜に口づけをする。姉さんの口が淫靡に動く度に、茜もまた頬を赤らめて喉を動かした。
「ぷはぁ、お兄ちゃんの精液だぁ。……うれしいなぁ」
「おいしいでしょう? 私達が早くタカくんの精液を飲んであげなかったから、タカくんすねちゃったのよ。」
 唇を離した二人が、なにかとんでもなく倒錯したことを話す。だが俺は頭に紗がかかったようにただそれを見ていただけだった。
「あ、そうか、お兄ちゃんは、仲間はずれにしたって怒ってたんだね。よかったぁ、ほんとにレズだって思われてたら、私、どうしようかと思ったよ」
「でもね茜、タカくんは言い出したら聞かないところがあるから、ちゃんと証明しないとだめよ。
お口でしただけじゃ、タカくんがレズじゃないこと納得してくれないわ。だめよ、ちゃんとしないと」
 妹に教え諭す姉の姿、ほほえましいはずなのに何か倒錯していた。
「どうしたらいい、お姉ちゃん?」
「大好きな人に女の子の真心をわかってもらうためには、一番大事なものを捧げないとだめでしょ」
「……あ、うん。そうだね。でもお姉ちゃんは?」
「私は、処女をもうタカくんにあげちゃったからねぇ」
 その言葉のおかしさに、俺の意識がはっきりする。頬に手をあて首をかしげる姉さんをみて、尋ねた。
「ちょっと待て! 俺がいつ姉さんの処女をもらったよ?  姉弟でそんなことしているわけないだろ!」
 姉さんは俺を見るとはずかしそうに笑った。
「タカくんが小学校6年生の時にね、寝ているタカくんが朝立ちをしているのをみてね、私、我慢できずにね、タカくんのおちんぽ、私の中にいれちゃったの」
 頭をぶんなぐられたような気分になる。おかげで声が少し震えた。
「……、ということは、俺の童貞は?」
「ええ、お姉ちゃんのおまんこでしっかりを受け止めたわ。ちょっと痛かったけどタカくんが私の中でいっぱい出してくれて、私、すごく幸せだったのよぉ?」
 気が遠くなりそうだった。というか遠くなった。俺は過去の自分にそこまでされてなぜ起きなかったと心の中で罵った。
「いいなぁ、お兄ちゃんの初めて」
「あのさ、それ、レイプなんですけど?」
「違うわ、タカくん。私はタカくんのこと大好きだし、タカくんもお姉ちゃん大好きって言ってくれたでしょ? 好き同士だからレイプじゃないの」
 頬をそめてため息をつく茜に、俺はつっこみをいれるたが、姉さんが狂った論理でひっくり返した。
「あ、あのね、姉さん?」
「私もするぅ。お兄ちゃん、私もお兄ちゃんに処女をあげるね。お兄ちゃんのおちんちんを全部入れたら、レズじゃないって、私が一番大好きなのはお兄ちゃんだって、信じてくれるよね?」
 姉さんにつっこみを入れようとしたとき、茜が俺の下半身の上に仁王立ちになった。
「お兄ちゃん、私、お兄ちゃんに……」
 シャツが脱げ、スカートが落とされる。
「茜っ! 正気を取り戻せ! 処女というものは好きな男にとっておくものだろ!」
「うん、だから一番すきなお兄ちゃんに、全部……」
 ブラが外され小さめだが整って美しいとすら言える胸が現れる。 そしてショーツを下ろしたとき、にちゃりという音と共に性器と股布の間に光る糸が見えた。
それどころか、股間から大腿の付け根までがぬるぬると濡れ光っている。
 その光景で、放出しておとなしくなったはずの俺の陰茎がまた天をついた。
 顔を真っ赤にしながら茜は中腰になって、俺の腰のところまで進んだ。茜の股間から汁がしたたり、屹立する俺の肉棒に糸を引いて落ちた。
「えへへ、お兄ちゃんの精液飲んだら、おまんこがべちゃべちゃになっちゃった。……でもこれでお兄ちゃんをちゃんと受け止められるよ」
 そういうと腰を落とす。陰茎の先端が柔らかい女陰と接触し、温かく潤んだ肉の感触が伝わる。それだけで陰茎がさらにいきり立った。
「あ、茜……、だ、だめだ……たのむから、頼むから、考え直せ! なっ? なっ?」


25 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:11:43 ID:puK9Hl+v
「えへへぇ、私ね、お兄ちゃんのお嫁さんになるんだよ。昔からずっと夢だったから。……やっとかなうの」
 うれしさに踊る茜の目から少しだけ涙がこぼれる。その涙に後悔とか悲しみの要素はない、それがまたたとえようもなく倒錯していた。
「茜っ!?」
 その言葉と共に茜の腰が落ち、肉棒の先端が熱く柔らかいものに包まれた。
「入っちゃったぁ、あはぁ」
 痛みがあるらしく、茜は顔をしかめていた、それでも笑顔を見せ、そして腰をじりじりと下げていく。
「茜、ちょっと痛いのね? ちゃんとお姉ちゃんが気持ちよくしてあげるわ」
 眺めていた姉さんが茜の背後に回り、胸をもみしだきはじめた。
「ああん、お姉ちゃん!」
「だいじょうぶよ。それに、ほら、タカくんが茜のオッパイを欲しそうに眺めているわよ」
「あは、ほんとだぁ……あん、お、おちんちんがぴくんって……あん……大きくなって」
 姉さんに指摘されて、自分の無節操さが恥ずかしくなり目をそらす。
「フフ、タカくんは照れ屋なんだから。……さあ、茜、そろそろ処女膜かしら?」
「うん、なんかあたってるみたい」
「そう。じゃあ、手伝ってあげるわ。服を脱ぐから待って」
 処女膜と聞いて振り向いた俺の目の前には、服を脱いでいる姉さんがいた。
 大迫力の裸の胸が誘うように揺れ、水桃蜜のような食欲をそそる尻が突き出された。
 だがショーツはやはりベタベタで糸を引いて体から離れ、股間は分泌液でぬるついていた。
 それでも姉さんは明らかに挑発しながら服を脱いでいた。
「な、何、脱いでるんだ! 茜もいい加減にしろ! 今なら、なかったことにする。全部忘れるから!」
 だが、姉さんは全てを脱ぎ捨て、茜も腰をあげなかった。
 姉さんが俺の顔をまたぐ。股間に翳る濡れた茂みと、てらてらと濡れ光るピンク色の性器がはっきりと見えた。いや、見せつけられた。
 そして、尻を俺の胸にのせ、顔を俺と茜がつながっているところに寄せる。性器が何かを欲しがるように口を開閉させていた。
「姉さんっ!」
「茜、気持ちよくしてあげるわ」
 生ぬるいものが、茜と俺の接合部を這った。
「あああん、うんんぃぃぃ、だめぇぇぇぇ、そんなとこぉ……、そんなとこぉ舐められたらぁぁぁぁぁ」
「くうっ」
 茜の嬌声があがった。そして俺は豊かな乳房が、肉棒の付け根を挟んでこすりあげる感触を感じると共に、舌が俺の付け根から、茜の股間まで縦横無尽に走るのを見た。
「うんはぁぁぁ、あうぅぅぅぅぅう、へんに……へんになるのぉぉぉぉぉ」
 快感のあまりに茜の腰が動いた瞬間肉棒の先端で感じていた抵抗が消え、茜の腰がさらに下がった。
 姉さんの顔がそれと共に下がっていき、茜は声を漏らして体をくねらせ続けた。
 そして、ついに茜は俺を全ておさめた。
「茜、ほら、お汁がすこし赤いわ。……おめでとう、タカちゃんに処女を捧げられたわね」
「……はぁはぁはぁ、……うん、うん……」
 陰部からわき出る快感にもだえながらも、茜は満足そうに何回もうなずいた。
「あ、茜……」
「お兄ちゃん、……ひぅぅぅ、だめぇぇぇぇぇ、あはぁぁぁぁぁ、だめだめだめぇぇぇぇぇ、いくぅぅぅぅぅぅ」
 愛しげに俺を見つめていた茜が、体を反らし、叫びをあげ始める。とどめとばかり姉さんが舐めたらしい。
 二つの乳首が虚空に突き立てられ、それとともに俺を包む茜の壁が、俺の肉棒を絞った。
 ひとたまりもなかった。我慢しようとする間もなく、精液が陰茎の中を駆けのぼった。
 頭に痛みすら伴って目の前を暗闇が襲い、陰茎の先端が弾けるような感触におそわれる。
 そして陰茎の拍動が腰の力を奪い取って、精液と共に外に出していった。
 無意識に声をあげ、無我夢中で目の前の尻にしがみつく。
 姉さんの尻が小さく震え、性器が白濁液を吐き出して、俺の首を汚した。


26 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:13:34 ID:puK9Hl+v
 やがて拍動が治まり、手足にかすかなしびれが残った。どんな自慰より激しい放出感だった。
 俺も茜も言葉もなく荒く息をついているだけだったが、姉さんだけが体を起こした。
 動けない俺たちを尻目に、姉さんは俺の足下へと移動し、なにかごそごそと音をさせた。
 右足から左足に移ってしばらくすると、向きを変えた姉さんが俺の頭のところにやってきた。
 手を頭上で拘束され寝かされた俺の、その上で豊かな乳房がゆらゆらと揺れる。
「タカくん」
 声とともに乳房が降りてきて俺の顔面をふさぐ。抵抗する気もなくて、その柔らかさを味わっていると声がした。
「もういいわよ。ほどいたから」
 その言葉とともに乳房がどいた。
 手を曲げてみる。あっけなく手のひらが顔のところまで降りてきた。手首に縛られた後が残っている。
 足にも抵抗はなかった。
 体を起こしてみると腹に脱力した茜がうっとりした顔でしがみついていた。
 巻き付いている茜の手をそっと外し、ベッドの上に身を起こし姉さんに向き直る。
 拘束をこのタイミングで解いた理由がわからなくて、俺は姉さんをにらんだ
「……どういうつもりだ?」
「茜がレズじゃないこと、わかってくれたわね?」
「……ああ。レズのほうがまだましだったような気がするけど」
「しょーがないわね、タカくんは」
 相変わらずニコニコと姉さんは笑っている。
「けど、あのとき姉さんと茜は俺の部屋で何をしてたんだ? 裸で抱き合って、どう見てもレズにしか見えなかったんだぜ?」
「そ、それはちょっと秘密よ、タカくん」
 露骨なかわし方で、俺は少しずっこけそうになった。そのとき後ろから声がかかった。
「あのね、それはね、お兄ちゃん」
 茜がよろよろと体を起こして、後ろから俺の首に抱きつく。
「二人でオナニーしてたんだよ」
 俺は思いっきり噴き、姉さんは顔を赤らめた。


27 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:18:53 ID:puK9Hl+v
「お兄ちゃん、見ててね」
 後ろから抱きついていた茜が、頬に一つキスをすると俺の前に出て座った。
 そして姉さんに向けて足を開くと、性器に指を這わせる。
「ほらお姉ちゃん、白いの見える? お兄ちゃんのせーえきだよ?」
 小さな水たまりで何かが撥ねるような水音が続いた。
「おなかの中でね、熱いのがいっぱいはじけたんだよ。私、うれしくてとんじゃったんだよ」
 姉さんの方を向く茜の横顔が、すごく淫らで蠱惑的だった。
「ほら、こんなにとろとろ」
「あ、茜……だめよ……」
 羞恥心を超越してオナニーを披露する茜に対して、先ほどまではあんなに余裕を持って俺たちをリードしていた姉さんがおたついていた。
 手で顔を隠しながらも、開いた指から茜の股間を凝視しているのだ。まるでうぶな男のように。
「お姉ちゃんは欲しくないの? 私のおまんこ、お兄ちゃんの白いので……あん……いっぱいなんだよ?」
「だ、だめよ。……やめて、……」
 だが、そう言いながら姉さんの手が股間に伸びたことに、俺は驚いた。俺の顔をみた茜が笑う
「そうだよ。お姉ちゃんはすごくいやらしいんだよ」
「……茜、お願いだから……」
 姉さんの股間がすぐに茜より激しい水音を立て始める。
「ダーメ。あのときもね、私、お兄ちゃんの部屋でついオナっちゃたんだ。そしたらお姉ちゃんがきてね」
「……あ……あう……」
 姉さんは押し黙った。けれども手だけは止まらず、水音は激しくなるばかり。
「お姉ちゃんが激怒してとりあげたんだよ、お兄ちゃんのパンツ」
「待てぇぇぇぇぇ! 俺のパンツとおまえのオナニーって、まさか?」
「うん、お兄ちゃんのパンツをね、私のここにあてて、上からさわるとすごく気持ちがいいんだよ」
 そういうと茜は、己のまさに触っている股間を指した。
 ぐらりと世界が回転しそうになるのをかろうじて持ち直す。
「だって、お兄ちゃんに抱かれたかったんだもん。でもお姉ちゃんなんかもっと変態なんだから! ね、お姉ちゃん」
 姉さんががくりと手をついて、顔を伏せた。
「お姉ちゃんはね、お兄ちゃんのしみが付いたところをね、指に巻き付けて、ぺろぺろ舐めてから、中に入れちゃったんだよ」
 またもや、視界が回転し始める。
「……う、嘘だろ、茜?」
 だが茜の瞳は怖いくらいに澄んでいた。
「ほんとだよ。それでけんかになってね、仕方ないから二人で一緒にオナる事にしたんだよ」
 今度こそ世界が回って、俺は姉さんのようにがくりと手を前についた。
「パンツを丸めてね、二人のおまんこで挟んで、こすりあうの。もうすごく気持ちよくて何度もとんじゃって、お姉ちゃんもよだれ垂らして飛んでるの。
そのうち止まらなくなって、それでお兄ちゃんに見つかっちゃったわけ」
 力が抜けすぎて体が震える。
「……おい、それって十分レズじゃないか!」
「レズじゃないもん! 好きなのはお兄ちゃんだもん!」
 必死で言い訳をする茜に俺は頭痛を感じていた。レズのままが良かったよ、母さん、父さん、俺はそう心の中でつぶやいた。
「うふふ、もう茜ってば、ほんとにおしゃべりなんだから」
 気がつくと姉さんがゆらりと重さを感じさせない歩き方で、茜に近寄っていた。
 そして茜の前に座ると、足を絡ませ、性器を茜の性器にぴったりと押し当てる。
「タカくんのせーえき、わけてね」
「あは、あははは、お姉ちゃん、目が怖いよ?」
 乾いた笑いをする茜にくすりと姉さんが笑い、腰がうごめいた。
「いやぁぁぁ、なにこれぇぇぇ、だめぇぇぇぇ、いかせないでぇぇぇぇぇ」
「うふふふふ、茜、気持ちいいわよ」
 茜のもだえようから、一方的にいかされるかと思ったが、途中から茜の腰も動きだし、形勢は互角になった。
「だめよぉぉぉ、茜にはぁぁ、茜には、負けないんだからぁぁぁ」
「お姉ちゃんなんかにぃぃぃ、お兄ちゃんはあげないんだからぁぁぁぁ」

「……なんだ、やっぱりただのレズか」
 なんかひどく馬鹿馬鹿しくなった俺は、ベッドを降りた。
 ギプスを巻いた右足をかばいつつクローゼットに向かい、新しいパンツを探そうとしたそのとき、両肩に手がかけられた。
「どこに行くのかなぁ? タカくん」
「お兄ちゃん、まだ終わってないよぉ?」


28 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:25:08 ID:puK9Hl+v
茜が、こちらに尻を向けてしゃがんでいる姉さんの左手を左足首に、右手を右足首にくくりつけていく。
そのひもは先ほどまで俺を縛っていたひもだ。
「なあ、別に縛らなくても」
「お兄ちゃんのために縛るんじゃないよ。この方がお姉ちゃんが喜ぶんだよ」
 茜の言葉に姉さんが顔を真っ赤にしてうなずいた。
「それに、お姉ちゃんはお兄ちゃんをスタンガンでしびれさせたんだし」
 そういうと茜の手が俺の背中の一点をさする。すこしぴりっとした痛みが走った。
「お兄ちゃんをレイプしたし」
 茜の言葉に姉さんは顔を背けて、何も言わなかった。
「いや、まあ、それはそうだけど」
「だから、レズの疑いを晴らすためにも」
「間違いなくレズってましたけど?」
「もう! とにかくお姉ちゃんは罪を償うため、お兄ちゃんに好き放題犯されるの」
 俺の横やりに顔をふくらませながら、茜は物騒な宣言をした。けれどもその前に大事なことがあった。
「……、いちおうさ、実姉なんだけど? 近親相姦なんだけど?」
「そんなもので、お兄ちゃんがお姉ちゃんから逃げられると思うの? ちなみに私もお兄ちゃんから離れないから」
 ごく当然なはずの指摘なのに、帰ってきたのは訳のわからない答。
「どういう意味だよ?」
「だって、お兄ちゃんを逆レイプして、中だし妊娠して逃げられないようにしようって言ったの、お姉ちゃんだよ?」
「……あのな」
 頭痛がぶり返す。俺にはどうもこの美人姉妹の思考がわからなくなってきた。十八年ほどは一緒に育ったはずなのだが。
「お兄ちゃんが私たちをレズ扱いして避けて、おまけに東京行くなんて言ったから、お姉ちゃん泣きまくってたもん」
「レズってたけどな」
 というか、いっそレズだったほうが話は簡単だった。そんなことで潔癖症的に一人で怒ってた自分が滑稽だったと思い知った。
「もう! ……信じてくれないかもしれないけど、お兄ちゃんのおちんちんが私の中ではじけるときが一番幸せだよ?」
「いやまあ、その……。ともかく、それで?」
 真顔で言われて、言うべき言葉を俺は失う。
危ない方向行きがちな話をそらそうと入れたつっこみで、話はさらに危なくなり、やむなく本題に引き戻した。
「うん、私はお兄ちゃんについて行くつもりだったから、泣かなかったけどね」
「……待て、高校は?」
「中退してお兄ちゃんのお嫁さんするに決まってるじゃない」
 めまいがして俺は額を押さえた。
「で、逃げられないってのは?」
「私がついて行くっていったら、お姉ちゃんも三人で新婚なのねって舞い上がってたから、ついて行くのは間違いないんじゃない?」
 縛られた姉さんがこっくりうなずく。
「住所教えないぞ」
「父さんが黙ってるわけないじゃん」
「鍵渡さない」
「家族ですっていったら開けてくれるんだよ?」
 ことごとく間髪入れずに切切り返されて、俺は押し黙った。
「それにお兄ちゃん、私の中に出してくれたし。これで幼妻だよねー」
「くっ……」
 とどめとばかり、先ほどの鬼畜な行為を指摘され、俺は唇をかむことしかできない。
「というわけで、お兄ちゃんは私とお姉ちゃんのもの。独占できないのが残念だけど、姉妹で血の雨降らせるのは、ちょっとねー」
 得意げな茜に一矢報いたくて、姉さんに話を振った。
……縛られて尻丸出しの格好のままだったが、姉さんは焦りもせず、陰部を隠そうともしていない。
「……姉さんはそれでいいの?」
「タカくんが他の女に取られるのは許せないけど、茜は独占しないから。ちゃんと私のことも考えてくれるから」
「お姉ちゃん、泣いてお兄ちゃんを呼びながらオナるんだもん。可愛そうになっちゃうよ。でも私もお兄ちゃんから離れないけどね」
 話を振った先にも重大な問題があることを今更ながらに認識してため息を一つつく。
 結局、逃げ場はなかった。
 すがるような目をする姉さんとやはりどこか俺をうかがうような茜から逃げたら、取り返しの付かない事になるような予感がひしひしとした。
もっとも茜に関しては、もう取り返しが付かないのだが。
 毒を食わば皿まで。妹を食べちゃったら姉までごちそうさま。そんな文句が脳裏に浮かぶ。
「いいんだな、姉さん。好き放題犯しちゃうぞ? 弟に犯されちゃうんだけどいいな?」
「いけー、お姉ちゃんをおかしちゃえー」
 黙らせるチョップを一発茜にかまして、姉さんを仰向けに転がす。姉さんは自分から足を開いた。
「一つだけお願いが……」
 姉さんの真剣な目に俺は首をかしげた。
「忍って呼んで」


29 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:30:38 ID:puK9Hl+v
 本当は時々、この大きく柔らかそうな胸が気になっていた。
 たぶん、見せつけられていたのだろうけど、この胸を思い出して慰めたこともある。
 姉さんの右側の乳首を軽くかじりながらてっぺんを舌で転がす。反対側は茜が吸っていた。
 指が埋まり手のひらに吸い付く肉をもてあそび、心に不可思議な思いを抱きながら愛撫する。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんに愛されてそんなにうれしいの?」
 茜の言葉に姉さん……いや、忍は泣きながらがくがくと何度もうなずいた。
「ほんとにお兄ちゃんラブなんだよねー」
 だが、俺にはなにかわき上がる暖かいものがあった。
 手を伸ばして、女陰に触れる。すでに潤みきったそこに指を這わし、膣に浅く指を埋めると手のひらに温かい液がかかった。
「はあうぅん」
 姉さんの背が弓なりになって一瞬浮き、すぐにベッドに落ちた。
「忍は、感じやすいんだな。エロいよ」
 また手のひらに液がかかり、入れた中指が食いしめられる。
 その強さに少し驚きながら指を奥に進める。茜の細い指が一本入ってきて、俺の指にからんだ。
 二人の指の動きが刺激になったのか、忍からため息が漏れて、腰が動く。
「お姉ちゃんの中でも、お兄ちゃんと一緒だよ」
 俺に唇を重ねながら、茜が俺の指ごと中をこねくった。
「あああああっ……あ、茜、お願いだから……んんんんああああ」
「ねぇ、お姉ちゃん、お姉ちゃんはおまんこにお兄ちゃんのパンツが入ってたら満足なの? おちんちんは要らない?」
「いやぁぁぁぁぁ、タカくんのチンポぉぉぉぉ、お願いだからぁぁぁぁ」
「私の指でこんなに気持ちよくなってるんだよ? お兄ちゃんのおちんちん要らないんじゃない?」
「やぁぁぁぁ、いやぁぁぁぁ、やなのぉぉぉぉぉ」
 狂ったように頭をふって、忍は俺を欲した。
「じゃあ、お姉ちゃんはお兄ちゃん専用の穴になるんだよね」
 欲しいものが入ってこない飢えのためのなのか、締め付けを繰り返す壁をかきわけて、茜の指と俺の指で壁をなぞる。
 少し盛り上がったところを優しく丁寧にさすると、壁は痛いほど俺の指を締め付けた。
「いやぁぁぁぁ、指じゃいやぁぁぁぁぁぁ」
「お姉ちゃん、お兄ちゃんの穴になる? なるって言わないとおちんちん、私がとっちゃうよ?」
 反応は激烈だった。涙も涎もそして愛液も流しながら、忍は頭を何度も振った。
「なるぅぅぅぅ、なるからぁぁぁぁ、おねがいぃぃぃ」
「お姉ちゃん、ちゃんと自分で言わないと」
 そう言って茜は指を抜くと、忍に軽くキスをした。
「あああぁぁぁ、……わ、私は……はぁはぁはぁ……タカくん……専用の……はぁぅぅぅぅ……穴に、……穴になりますぅぅぅぅ。
だからぁぁぁ、……私のぉぉぉ、……いやらしいおまんこにぃぃぃ……んんううううん……タカくんの……チンポをぉぉぉ……どうか……はめてくださいぃぃぃぃぃぃ」
 その叫びとともにブリッジのように腰が浮かされ、足が限界まで開いた。
 強烈だった。茜さえ、その淫らな宣誓に驚いていた
 いつも人をほっとさせるような優しい笑みを浮かべていた人が、理性を捨てきってまで自分を求めていることに、俺の男で獣な部分が反応した。


30 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:32:50 ID:puK9Hl+v
「あはぁぁぁぁぁ、タカくんのちんぽぉぉぉぉぉぉぉ、うむぅぅぅぅぅぅ」
 気がつけば指を抜いて、忍に陰茎を根元まで突き入れていた。俺の手は忍の腰でなく、二つの乳房を握りしめ、ねじ切るように唇を押しつけて舌を吸った。
 気遣いも避妊もすべて忘れて、陰茎を少し抜いては、めり込むほど突き入れることを繰り返し、姉の肉を存分に食い散らかす。
「……お、お兄ちゃん、……すご、ううぅぅぅぅぅぅぅ」
 驚きで固まっていた茜の唇も奪い、その小ぶりできれいな胸をつかんで乳首をなぶる。
「うあぁぁぁぁぁ、いくぅぅぅぅぅいくぅぅぅぅ、いっちゃうぅぅぅぅぅぅぅ」
 腰に生温かいものが引っかけられ、忍の首が反り返る。忍の中がもみ絞るように俺の陰茎をなぶった。
 だが、付け根にたまった精液は、まだ駆け上る気配をみせず、俺は忍のことを一切顧みなかった。
 内部のざらつくところを陰茎の先端で念入りにこすり、クリトリスを指で挟んでさする。
「ひぃあぁぁぁぁ、またぁぁぁぁ、またぁぁぁぁぁくるのぉぉぉぉぉ、とまらないのぉぉぉぉぉぉぉ、いやぁぁぁぁぁぁぁ」
 忍の体が、不規則に震え、その口が歯を食いしばって何かに耐える。
「いけよ。しの……いや、姉さんは俺の穴なんだろ?」
「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
 視線の定まらない忍の目がなにかを見つめ、膣のひだが後から後から俺の陰茎にからみついた。
「……お兄ちゃんとお姉ちゃんが……」
 茜が潤んだ目で、また自分の股間を触り出す。今度は挑発するほうではなくされた方だった。
「姉さんは、俺の精液なんかいらないよな? 茜の中にだそうかな?」
 締め付け絡みつく忍の中をゆっくりと奥の奥まで入れる。さすがにそろそろ耐えきれなくなってきていた。
「いあやぁぁぁぁぁぁ、いじわるしないでぇぇぇぇぇ」
「私はいいよ。お兄ちゃんの精液大好き」
 涙と涎でぐしょぐしょの顔をさらに、ぐしゃぐしゃにして忍はまた泣いた。
 茜も自慰をしながら、蕩けた顔で答える。
「弟の精液だよ?  妊娠しちゃったらたいへんだよ?」
「ほしいのぉぉぉぉぉ、お腹の中にぃぃぃ」
 いくところまでいってしまいたい衝動に逆らい、なんとか陰茎を突き入れるのを止める。
「いやぁぁぁ、止めちゃやだぁぁぁぁ」
「どうして欲しいのか、聞きたいな」
 冷静を装った声を出すのは一苦労だった。
「……タカくんの……精液を……はぁはぁ……私のお腹にぃ……かけてぇぇぇぇぇ……、子供できてもいいから……中でぇ……いっぱいだしてぇぇぇ」
 その言葉とともに、理性とかそういうものが全てはじけ飛んで、何度も何度も姉さんに陰茎を打ち込んだ。
「あはぁぁぁぁぁぁ、ああああああああああああああああああああああああ」
 やがて限界が訪れ、目の前が一瞬白くなり、陰茎の中を精液がほとばしって、先端から吹き出る。
 姉さんの奥の奥に全部出したくて、太腿を抱え込み背中をのけぞらして、一番奥で拍動がなくなるまで突き入れたままにした。
 姉さんは、涎を垂らしたままぴくりとも動かなくなった。
 やがて陰茎が萎えて姉さんの中から抜け落ちる。
 ふらつく頭を押さえながら、俺はベッドに倒れ込んだ。


31 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:35:34 ID:puK9Hl+v
「お、お兄ちゃん、わ、私にも」
 ぼーっとした顔の茜がやってくる。股間では相変わらず手が動いていた。
「……ちょっと無理。すぐには立たないって」
 その言葉に茜は泣きそうな顔をした。
「が、我慢できないのぉ。お願いだからぁぁ」
「……じゃあ、おまんこを舐めてやるから、な?」
「うん!」
 うれしそうな顔で茜が俺の顔をまたぐ。
 柔らかい女陰の肉が真ん前に見えた。やや未成熟な陰唇が少し赤く腫れている。
 クリトリスから陰唇を丁寧に舐めて、大陰唇を唇で挟んで舌で丁寧にすいた。
 手をのばして、茜の手のひらに収まる胸をゆっくりともむ。
「はぁぁ、お兄ちゃんが私をなめてるぅぅ」
 体を不規則に震わせながら、茜の手が俺の手の上に乗せられた。
 膣に舌を差し入れたが、ついさっきまで処女だったせいか、あまり反応がない。
 舌をそのまま滑らせ、小さな固まりを舌先でつついた。
「ひゃぁん! そ、そこぉぉぉ」
 腰が浮き嬌声があがったことに満足し、固まりを唇で挟んで吸って、舌でなめ回す。
 手で乳首を転がしてなでると、体がまた反り返った。
「ふわぁぁぁぁぁん、き、きもちいいよぉぉぉぉぉ」
「茜はいい子だな。大好きだよ」
「私もお兄ちゃん大好きぃぃぃ。ちゃんとおちんちん入れて気持ちよくなるようになるからぁぁぁぁ」
 桜色のきれいな女陰を口で覆い、音を立てて吸いながら、クリトリスを舌で押してつついた。
「あん、あああん、はあああん、あああああああ、いっちゃうよぉぉぉぉぉぉx」
 そのまま体を二三度痙攣させ、茜はそのままベッドに倒れた。
 俺も意識がぼやけ、暗闇の中に落ち込んでいった。


32 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:38:45 ID:puK9Hl+v
 気がつくと、俺は姉さんと茜の間に埋まっていた。両手はそれぞれ握られて、足にもそれぞれの足が絡まっている。
 頭は、姉さんが80%、茜20%ぐらいでそれぞれの胸に埋まっていた。
 二人とも幸せそうな顔をして、じっと俺をみていた。
「えーと? 何、かな?」
「お兄ちゃんのケ・ダ・モ・ノ」
 にやにや笑う茜の言葉に、姉さんもくすくす笑う。
「……うるせ、このレズ姉妹」
「あー、レズじゃないもん! ブラコンなんだもん!」
「私はタカくんの穴だから、レズじゃないわね」
 なぜか姉さんが胸をはった。
「あ、いや、そのお姉様? その件に関してはですね」
「私だってお兄ちゃんといっぱいすれば、お兄ちゃんのおちんちんでいけるようになるもん」
「そうね茜。二人で穴姉妹になりましょうね」
「穴姉妹って、姉さん!」
「でもお姉ちゃんがおちんちん大好きなのわかるよ。中で出してもらうとすごい幸せだよね」
「でしょう?  タカくんのおちんぽはとっても素敵なのよ」
「お兄ちゃんのおちんちんを他の女の人が触るなんて我慢できないよ」
「だからね茜、ちゃーんと毎日、タカくんの精液を出すようにしないとだめなのよ。
私も一週間に一回しかタカくんの精液を出してあげられなかったから、他の女に取られないか心配だったわ」
「ちょ、ちょっと待て! 一週間に一回?」
「じゃあ、お姉ちゃん、これからは朝と晩、しよーね」
「ちょっと待て!」
「ええ、茜」
「おい!」
「タカくんはおっぱいを吸ってなさいね」
「そうそう、お兄ちゃんのお口はキスとおっぱいをすうのとオマンコ舐めるためにあるの」
 抗議の声を上げる俺の顔は、姉さんの胸に押しつけられ、茜の胸でふたをされた。
「あら茜、大事なことを一つ忘れてるわ」
「なにがあるの、お姉ちゃん?」
「私達に愛を告白してもらうことよ」
「きゃあ、それすっごく大事!」
 二人に渾身の力で抱きしめられ、開いた口が乳でふさがれて何も言えなくなる。
 ひどい言論乳殺だったが、さらなる抗議はキスでふさがれたのでどうしようもなかった。


33 レズじゃないもん! sage New! 2008/06/29(日) 09:41:49 ID:puK9Hl+v
「いってくる」
「いってきまーす」
「行ってきます」
「あんたたちもう仲直り? 早いわね」
 朝、いつもと変わらない玄関。
 出かける俺達に母さんが声をかける。
「うん、ちょっとした誤解だったから」
「大丈夫よ、母さん」
「そう」
「姉さん、茜、早くしないとバスがくる」
 母さんは二人の明るい答えに苦笑した。顛末がわからないからだろう。
 母さんとしゃべる二人に声をかけて、俺は玄関をでた。けが人なので歩くのが遅いためだ。
 バス停まで松葉杖で五分。着いたらバスが走ってくるのが見えた。 
「お兄ちゃん、まってよー」
「タカくん、松葉杖なのに歩くの速いよ」
 小走りに駆けてくるのは、この付近でも有名な美人姉妹である俺の兄妹。
 バスが着くと同時に女達も到着し、三人固まってバスに乗車する。
 すし詰めのバスが走り出し、俺は姉妹にサンドイッチされる。別にいつもと変わらない。
 すっと俺の鞄が、姉さんの手に渡る。松葉杖は茜が持った。
「?」
 鞄を持っていた手が姉さんの手にとられ、反対側の手が茜の手に取られる。
 無言のまま、両手はそれぞれのスカートの下に差し入れられ、ずらされたショーツをくぐって、温かく湿った肉に当てられる。
「ちょっと!」
「タカくんに胸を当ててたら、がまんできなくなっちゃったの」
「お兄ちゃんの臭い好きぃぃ」
 そうささやく声とともにつるんと膣に入り込んだ指が奥に引き込まれる。
 反対側では手のひらをとがりきったクリトリスが懸命に刺していた。
 二人とも俺の肩や胸に顔を埋めて、好き放題していた。


 ……つくづく変態姉妹は、レズよりたちが悪いと思った。俺はたぶんこいつらから逃げることはできないだろう、一生。
 そして逃げられないのなら……やることは一つ。犯すだけ。
 膣に入り込んだ指を曲げて壁をくじり、手のひらを刺す固まりをなで回す。
 両脇の女達が体を震わせた。
「駅に着いたら、覚えてろよ。嫌だと言っても注ぎ込んでやるからな」
 顔を赤らめて二人はかすかにうなずく。全然嫌がっていない。
 俺の世界が回転する。常識の通る普通の世界から、近親相姦の変態世界へ。
 俺は考えるのをやめた。同時に陰茎がそそり立ち始める。
 墜ちた世界も悪くないか、それは平凡な日の平凡なバスに揺られながらの、平凡な俺の結論だ。  

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最終更新:2008年06月29日 21:54
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