Reincarnation ~17820

362 Reincarnation ~17820 (01/10) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/20(月) 02:28:19 ID:qCn+g8lw

 今からほんの少し昔、ある一般家庭に、仲のいい双子の兄妹がいました。
 けれど2人は他所の子とは違う、彼氏彼女の関係で愛し合う、禁忌を犯した兄妹でした。
 2人は惹かれ合い、愛し合い、毎日のように生中出しでセックスをし、将来を誓い合っていました。
 まだ社会を知らない彼らは、近親相姦がイケないということを、知らなかったのです。

 そんな彼らに、神様が天罰を与えたのでしょうか……?
 彼らが中学生になろうという時、兄が交通事故に巻き込まれ、死んでしまったのです。
 妹はたいへん悲しみました。哀しんで、哭いて、次の日さらに泣きました。
 その末に、自分も後を追うことを考えましたが、それだけは思いとどまりました。
 自殺なんてしたら、兄のいる天国に行けなくなる。今度こそ、兄に逢えなくなる――
 そう考え、兄と愛し合った日々を胸に、生き続けていくことに決めました。

 そうして1ヶ月が過ぎようとした頃、不思議なことが起きました。
 なんと、ある日突然、母親が男の子を出産したのです。
 もちろん、母親は妊娠どころか、身篭っていたことすら自覚していませんでした。
 妹は、これを神様からの贈り物と思い、新しい弟に亡き兄を重ねるように、とても可愛がりました。
 兄に与える筈であった愛を、両親よりも、誰よりも、この弟に注ぐ――
 弟もそれに応えるように、両親よりも彼女に懐くようになりました。


 そして月日は流れ、弟が5歳、姉(元妹)が17歳になった頃、またも不思議なことが起きました。
 それまで何をするにも姉と一緒だった弟が、急に姉とのスキンシップを拒むようになりました。
 最初はトイレの世話、次に一緒の入浴、そして最後には布団を共にする事まで、拒絶し始めたのです。
 当然、姉は納得できませんでした。
 お風呂で背中を流しながら、弟の日々の成長を糧に、毎日頑張っていたのに。
 トイレの世話にかこつけて、わざとペニスやお尻をいじって、持て余した性欲を処理していたのに。
 布団を共にすることで、失った双子の片割れの匂いを思い出しながら、毎日ぐっすりと眠っていたのに!

 そんなこんなで1週間後、とうとう姉は半狂乱になって、5歳の弟に対し駄々をこねました。
 もちろん彼女だって17歳。喚くだけでなく、しっかり弟を問い詰めます。
 それに何か怖いものを感じたのか、ようやく弟は真実を語り始めました。


 なんと、弟は5歳の誕生日と共に、12歳年上の姉の片割れ――兄だった頃の記憶を取り戻したらしいのです。
 死が2人を分かつまで――どころか、死さえもその絆を断ち切れなかったのです。
 そうした彼らの未練が、かつて死んだ兄を、同じ家の弟として、転生させてしまったのです。
 ところが、そこでさらに不幸なことが起こりました。
 過ぎ去った5年という歳月が、弟――兄の考えに、社会的な常識を植えつけてしまったのです。
 近親相姦なんて、よくない。双子の兄妹が、結ばれるなんてオカシイ。
 それも、今では12歳も齢の差ができた、元妹とだなんて。

 そんなコト関係ない、と言い張る元妹に、元兄はもう1つの真実を語り出しました。
 5歳の誕生日前から兆候はあったのですが、身体の一部分が、異常な速度で成長し始めたのです。
 他は周囲の5歳児と同じ、なのに「ペニス」だけが、大人のようにぐんぐん大きくなり――
 いまや5歳であるはずの弟のおちんちんは、17歳である姉と、年齢的にタメをはる大きさを誇っています。
 陰毛さえないのに、女性を悦ばせられる、凶悪な凶器を下腹部に備える男の子。
 前述の精神的な理由に加えて、後述の肉体的な理由。
 ここ数日の反抗は、自分に密かに性的な眼を向ける元妹を恐れた、元兄のプライドだったのです――



363 Reincarnation ~17820 (02/10) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/20(月) 02:29:47 ID:qCn+g8lw

「――けれどそんな彼も、彼女の心からの説得に感服し、ついに5年ぶりに身体の関係を」
「うそをつくな! おれがいつ、そんなやくそくをしたぁ!?」
 私が「愛と奇跡の物語(途中から捏造)」を語っていたら、突然背後から邪魔された。
「ちぇっ、別にいいじゃない。けいくんのケチ~」

 おっと、紹介が遅れたわね。
 私の名前は舞音(まいね)。さっきの語りに出てきた、元妹で現姉の17歳女子高生。
 そして目の前にいる少年が、私の最愛の弟である、境内(けいだい)くん、5歳。
 まあ、最愛の弟にして、かつての最愛の兄、でもあるんだけどね。
 詳しくは、1つ前のレスでも、勝手に読んで下さいな。


 それはさておき、最近なにやら、けいくんの様子がおかしい。
 いつも幼稚園から帰ってきては、なにやら溜息ばかりついている。
 実は5歳の誕生日を迎えてからは、よくこんな日が続いていた。
 理由を聞くと、どうも過去の記憶のせいで、純粋に幼稚園のクラスに馴染めなくなったらしい。
 まあそうだよね。過去12年間のけーくんの記憶プラス、5年の記憶だもん。
 要するに、17年間生きているのと、あまり変わらないんだから。
 あ、けーくんってのは、けいくんが兄だった頃の呼び名ね。
 兄にして双子だったから、境外(けいがい)の最初の2文字をとって、けーくんと呼んでいたの。
 発音のポイントは、『けーがい』で『けーくん』と、『けいだい』で『けいくん』、ってところね。

「ねえ、また幼稚園で苛められたの?
 けいくんは昔から優しかったから、ケンカなんてできないもんね?」
 そういいながら、けいくんの目線まで姿勢を下げて、頭を撫でてあげる私。
 けいくんは、兄だったけーくんの頃から、とにかく優しいヒトだった。
 虫も殺せない、とは言い得て妙で、ゴキブリとかだって、私が退治していたくらいだ。
 そんな頼りなさげなところも、私にとってはすっごく萌えポイントだからいいんだけど。

「ううん、ちがうよまいねえ……って、なんでおれをそこまで、ようちえんじあつかいするか。
 いまはこんなに『したったらず』だけど、いちおうおまえと『おないどし』だっての!」
 うわぁ~、なんだか背伸びしてるちびっ子って感じで、冗談抜きに可愛すぎる~♪
 まあ記憶があるから中身はけーくんだろうけど、肉体はけいくんだから別にいいじゃないの。
 これまでけいくんとして可愛がってきたのと、なんにも変わらないし。
 まあでも、確かに納得はできないかもね。17歳(おないどし)に5歳扱いなんてさ。
 ……それにしても、「まいねえ」って呼ばれるのは、ちょっと嬉しいわね。

「う~ん……、じゃあさ、これから一緒に遊びに行こっか?
 少しでも運動すれば、今の暗い気分が、少しは晴れると思うから、ね!?」
「うぅ……、わかったよまいねえ。ちょっとだけだからね?
 それから、いじわるなことをしたら、ゆるさないからね?」
 うふふ、怯えてる。けいくん可愛いよけいくん。
 でも昔みたく、「まいね」って呼び捨てにして欲しいな~。


「…………お~い、まいねえ~!
 でかけるっていったの、まいねえのほうじゃないか~!
 なんでそんなに、じゅんびにじかんがかかるんだよ~!」
 玄関で叫んでるけいくん。
 しょうがないじゃない。けいくんにバレないようにしないといけないんだから。
「よし。準備できたよ~! それじゃあ、すぐに出発しよ~っ!」

 うふふ、けいくんの驚く顔、楽しみだなぁ~♪ 



364 Reincarnation ~17820 (03/10) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/20(月) 02:30:37 ID:qCn+g8lw

「まいねえ、じつはおれのこと、きらいなんだろ………!
 そうだ……ぜったいそうにちがいない…………」

 ドッキリ成功。いぇい♪
 ここは1駅離れたスポーツクラブの温水プール。
 基本はスクール制だけど、時間外には有料で一般に貸し出されている。
 その時間を知っていたから、今回わざわざ電車で、ここまで遊びに来たのだ。

「こんなトコロにつれてこられるってしってたら、ついてこなかったよ、おれは……」
 そう、最近何故かけいくんは、プールとか銭湯とかを嫌がる。
 初めは水が怖いのかと思っていたけど、家でお風呂に入れるから、そうじゃないみたい。
 ――ああ、そういえばけいくんとお風呂に入れなくなって、何ヶ月経ったんだろう……。

「もう、そんなに嫌がんなくてもいいじゃないのよ。
 なぁに? 私と一緒に遊ぶのが、そんなに嫌なのかしら、けいくんは……?」
「べ、べつにそういうわけじゃないんだけどさ……」
 うん、今日もけいくんの1日1回ツンデレ(?)が拝めたぜ♪
 こういう風に、私に気遣ってくれるのは、けーくんのころからずっと変わってないな~。

「じゃあさ、一緒に水の中に入って遊ぼうよ?
 ほら、足は届かなくても、だっこしたら水の中に顔を着けなくて済むから、ね!?」
「いや、そういうもんだいじゃあ――」
「ええい、ぶつくさ言わない! それじゃあダイビーング!」
「ってうわああぁっ!?」

 まだぶつくさ文句を言うけいくんを抱えて、私はプールの中へ勢いよく飛び込んだ。
 ちゃんと飛び込む時に、けいくんの鼻とかに水が入らないよう、ちゃんとギュッと抱きしめてある。
 ちなみに私の水着は、競泳水着に限りなく似た、ちょっと露出控えめのワンピース水着。
 最近おっきくなった胸のラインと、必死に細めた腰の括れのラインで、けいくんを悩殺するのが目的だ。
 対するけいくんは、特に奇を衒わない、普通の幼稚園用の水着。だがそれがいい。
 だって、例の大人サイズのおちんちんが、水着から浮き上がって――やらしいから。

 そんな私のいやらしい視線に気づいたのか、こちらをジト目で睨むけいくん。
「はぁ。もういいから、ちゃんとおれのからだを、つかんでてよ。
 もしおぼれたりしたら、まいねえのせいになるんだからな?」
「なに言ってんのよ。けいくんが危険な目に遭うようなこと、私が許すと思う?
 ちゃんと、ちゃ~んと、けいくんのことを抱きしめてあげるんだからね♪」

 そう言って、けいくんの後頭部に、自分のおっぱいを押し付けてみせる。
 うふふ、照れてる照れてる。顔が赤いよけいくん。
 そのどさくさにまぎれて、こっそりけいくんの水着――おちんちんに手を伸ばそうとして――



365 Reincarnation ~17820 (04/10) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/20(月) 02:32:28 ID:qCn+g8lw

「あ、けいだい! オマエもココにきてたのか!」
「あれ? もしかして、けいだいくんのおねえさんですか? こんにちは♪」
 背後から私たちに向かって、話しかけてくる幼稚園児らしい子供の声。
 振り向くと、なにやらけいくんと同じくらいの背の高さをした、2人組みの男女がいた。
 さっきの挨拶からして、たぶんけいくんと同じクラスの子だったと思う。
 正直、けいくん以外の、ただの子供には興味がありません。

「な、なんだよヒロくん、それにアヤちゃん。
 おれになにかようなのか? じゃなきゃあっちいってくれよ」
「もう、なに友達にヒドいこと言ってんのよけいくん。
 こんにちは、私はけいくんの姉で、舞音って言うの。ヨロシクね♪」

 とりあえず年上のお姉さんらしく、優しい笑顔で挨拶しておく。
 そういえば、けいくんがけーくんだった頃は、お兄さんらしく振舞ってたっけ。
 やっぱり私たちは、似た者きょうだいなんだなぁ。

「こんにちは。けいだいのねえちゃんって、こんなひとだったんだ」
「うん。けいだいくんって、あんまりおねえさんのはなしを、ようちえんでしてくれないんですよ」
 ほほぅ……、けいくんってば、私のことをいないことにしようとしてるのかなぁ?
 私は、高校ではいつも、クラスメート連中に、けいくんの話をしているのにさ。
 おかげで「子煩悩兼ブラコン」として、あんまりアホな男が寄ってこなくなったからね。
 それでも寄ってくるバカは、適当に転がしておくんだけどね。

「けいだいのねえちゃんって、すっごくスタイルがいいよな。けいだいがうらやましいな」
「そうだね。でもけいだいくんだって、すっごくカッコイイとおもうよ?」
 ひそひそ話のつもりだろうけど、全部筒抜けだっての。
 このちびっ子たち、私やけいくんに、変な色目を使ってきてるんじゃないよね?
 特にアヤちゃんなんか、微妙に頬を赤く染めてるみたいだし。

 なんだか気分が悪くなったので、だっこしていたけいくんを、さらにぎゅっと抱きしめる。
 腕の中でけいくんが恥ずかしそうにしているけど、この際そんなのは無視だ。 
 私はけいくん以外にこの身を許さないし、けいくんを誰かに譲る気だってない。


「あれ? けいだいおまえ、またそこにつちのこいれてんのか~?」
「つちのこ? あの蛇のツチノコのこと?」
「うん、そうだよけいだいのねえちゃん。こいつね――」

 このヒロくんとかいう子が喋ろうとすると同時に、急に腕の中のけいくんが暴れ出した。
 そして、私の腕を無理矢理ふりほどくと、なぜか無言で更衣室のあるほうに逃げていった。
「あれ、けいだいくんってば、どうしたのかな?」
「ああ、アイツはいつも、コカンのつちのこのはなしになると――」
「……ちょっと待ちなさい。ヒロくんだっけ? 詳しく話を聞かせなさい」 
 たぶんこの時の私の顔は、ものすごく恐ろしい表情をしていたと思う。 


「へえ……、ふぅん……、そうだったんだ……!」
 ヒロくんとやらから話を聞いて、私はちょっと、色々反省したり後悔したりすることになった。
 まあとりあえず、けいくんを追いかけないと。でもその前に――
「ヒロくん……だっけ? 2度とその話を、けいくんの前でするなよこの糞ガキ。
 あとアヤちゃん、けいくんは貴女になんか、譲る気はないから。それじゃ」 
 唖然とする2人を尻目に、私はけいくんの後を追いかけた。 



366 Reincarnation ~17820 (05/10) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/20(月) 02:33:10 ID:qCn+g8lw

 けいくんは、女子更衣室の手前にある、個室のシャワールームの中に居た。
 ここのシャワールームは、足首あたりまで隠れる扉になってるから、探すのに苦労した。
 ちなみに、けいくんはわざと、女子更衣室で着替えさせた。だって幼児扱いだし。
 もちろん、他の女性客の裸を見せないように、けいくんの視界は隠させてもらったけど。

「けいくん、そのね……ゴメン。
 私さ、けいくんの悩み、全然わかってなかったんだよね……?」
「………………………………」

 けいくんの悩み。例の、5歳児の身体につく17歳級のおちんちんのこと。
 どうも、今日機嫌が悪かったのは、コレのせいだったらしい。
 あのヒロとかいうガキの話によると、事件は屋外運動の着替え中に起こったそうだ。
 普段はソレがみんなにバレないように、こそこそ着替えていたけいくん。
 けどそういうのを目ざとく見つけ、いらないちょっかいをかけるガキは、どこにでもいる。
 それがさっきの、ヒロとかいうガキで、後ろからいきなり、パンツを摺り下げられた。
 それからはもう、けいくんのおちんちんに、みんなビックリしたりからかったりだったらしい。
 終いには騒ぎを止めに来た保母さん(25歳独身)が、おちんちんを見て喉をゴクリと鳴らす始末。
 そんなこんなで、けいくんはその日1日じゅう、そのことでからかわれ続けたそうだ。

「けいくん……悪いけど勝手に入るね」
 無言を了承と受け取り、勝手に中に入る私。
「あのさ、私じゃあ、けいくんを助けることって、できないかなぁ?」
「………………………………」
「ねえけいくん、ちゃんとこっちを見て、私とおしゃべ――」

 思わず言葉が途切れた。だって、けいくんのおちんちんが、目に入ったから。
 別にけいくんのおちんちんを見慣れていないわけじゃない。
 大きくなる前は、一緒にお風呂に入っていたし、大きくなってからも、サイズだけは知っていた。
 だけど、これは一体、なんなの……? さっきまでより、全然大きさが違う!?
 明らかに、水着から半分以上がはみ出すほど大きくて、ヒクヒクと血管が浮き出している。
 他のオトコどものペニスなんか見たことないけど、これが大人サイズのペニスの勃起なの!?

「……ほら、まいねえ。こんなおちんちん、キモチワルイだろ?
 さっきもさ、まいねえのおっぱいにドキドキして、きゅうにでっかくなったんだ。
 おれがちゅうがくいちねんになるまえより、ばいいじょうにでかくて、ぶきみだろ?
 だから、だからイヤだったんだ。だから――」

 最後のほうは言葉にならないまま呟き続けるけいくんを、私はギュッと抱きしめてあげる。
 そして、耳元で優しく、慰めの言葉をかけてあげた。
「大丈夫、大丈夫だよ。私はけいくんをキライにならないから。
 だって、けいくんは私の大好きな兄で――大切な弟なんだから」
 その言葉に、けいくんはいっそう深く、私に抱きついてくれた。


 そう。ここまでで終わっていれば、ただの美談だったんだ。
 でも、私にはそれはできなかった。終わらせるなんて、できなかった。
 だって抱きしめている間、ずっと私の水着越しに、けいくんのおちんちんが、触れていたから。
 幼稚園児用の水着じゃあ隠し切れない、勃起しっ放しの17歳おちんちんが、触れていたから。
 そしてついうっかり、私の水着に触れていたけいくんのおちんちんを、目にしてしまったから。

 だから、私は、とうとう―――



367 Reincarnation ~17820 (06/10) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/20(月) 02:33:48 ID:qCn+g8lw

「ねえけいくん。それじゃあもう、プールはいいよね?
 だからさ、2人で一緒に、ここでシャワーを浴びちゃわない?」
 欲情した目を向けないよう、必死でどうでもいいことを考えながら、けいくんに話しかける。
 たぶん上辺だけの笑顔も、ちゃんと成功していると思う――思いたい。

「……わかった。じゃあもうきょうはかえろう?」
「うん、じゃあシャワーを流すね。それと鍵を、閉めとかないと」
 そう言いながら、後ろ手でドアを施錠する。そしてシャワーを流す。
 よし、これで舞台は整った。それから、次に水着を――
 あれ? 下着とかタオルとか無いのに、どう自然に脱がせばいいんだろう?

「まいねえ、おれからさきにからだをながすから、むこうむいててよ」
 なんと驚いたことに、けいくんが自分から、水着を脱いでくれた。
 同時に、あのでっかいおちんちんが、ボロリとこぼれ出した。
 今すぐけいくんに飛び掛りたい――衝動を抑えるのに必死だ。
 アレが、私のナカに、入る……? 入るのかな……?

 息を殺しながら、けいくんのほうをチラリと覗き見る。
 けいくんは、壁の方に向かって、何も疑わずにシャワーを浴び続けている。
 どうやら天然で、ここから更衣室までの距離のことを、忘れているらしい。
 でも好都合だ。たぶんこのタイミングを逃せば、もう次はしばらくないだろうから。

 私も静かに水着を脱いでいく。ただし腰の辺りで止めて、おっぱいだけを晒してみる。
 なにせ私も5年ぶりのエッチだから、少し気合を入れないと、けいくんを堕とせない。
 それより何より、身長差と年齢差が結構あるから、失敗すると容易く逃げられてしまう。
 けいくんは5歳児だから、裸でも前さえ隠せられれば、違和感無く逃げられる。
 でも私は17歳。水着を着直して、けいくんを追いかけるのに少々時間がかかる。
 せめて家だったら、もう少し楽だったけど、嘆いたって始まらない、よね。
 さあ、昔のように、楽しい楽しい「えっちのじかん」の始まりだ♪


 まずはけいくんの口、ひいては呼吸を乱すことから。
「ねぇけいくん。ちょっとだけこっち向いて―――えいっ♪」
「なぁにまいねぇ―――ぶぁムグ………!?」
 けいくんが振り向くと同時に、その顔面を、私のむき出しのおっぱいで包み込む。
 叫ばせないで、さらに息をできなくすることで、逃げる気力を一時的に失わせるのだ。
 ついでに、私のおっぱいの先端を、けいくんの唇や鼻とかがくすぐるので、ちょっと気持ちいい。
「あんっ♪ けいくんそこは……乳首だよぉ♪ 口に入れちゃイヤン♪」

 だいぶグッタリしてきたけいくん。次はおちんちんをペロペロして、咥える――んだけど……。
 呼吸ができずにへたり込んだ、けいくんのおちんちんを、改めて食い入るように観察する。
 どう考えても、私の口をいっぱい開けてようやく、というくらいの大きさだ。
 これを咥えて、えっちな動かし方なんて、できそうに思えない。
 う~ん……、5年前のけーくんのおちんちんなら、もう少し楽だったんだけどなぁ……。

「…………………………ふ…………ぅうん……」
 マズイ、けいくんが正気を取り戻しそうだ。その前に――



368 Reincarnation ~17820 (07/10) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/20(月) 02:34:46 ID:qCn+g8lw

「………ぁ……んひゃ! な、なにしてんだ……よぉ!? まいねえ……ぁぅっ!?」
「ひーはら、おろらしふしへらはい(いいから、おとなしくしてなさい)」
 舌先でちろちろと、けいくんのおちんちんの先端を舐めとる。
 そして徐々に、口の中におちんちんのてっぺんを含んでいき、舌の動きを早くする。
 目は常に上目遣いで、けいくんが叫びそうになると、おちんちんを甘噛みしておとなしくさせる。

「んうう、はっはひ、ほほはれひはふひは♪(うんん、やっぱり、ここまでしか無理か♪)」
 結局、けいくんのおちんちんの頭のところ――亀頭だっけ?――までしか口に入らなかった。
 まあ、けいくんのおちんちんが大きいし、私の口が小さいしだから、しょうがない。
 とりあえず数秒間ほど舐め続け、不意に口内から、おちんちんを吐き出してあげる。

「ひぁ……な………なんでと、ちゅうで……やめ……?」
 気持ちよさで息も絶え絶えなけいくん。すっごくかわいい。抱きしめたい。
 でもまだまだ足りない。最後にもう一押ししておかないと、最後の最後で正気に戻られてしまう。
「さあ、けいくん。じっとしててちょうだいね♪
 ――んふふ……、よぉし、これでいいから、ちょっと動いてごらん?」
 そう言って、わかりやすいように、少しだけ私の身体のほうを、上下に揺らしてみせる。
「…………!? うあ……! なにコレきもちいぃよぉ…………!?」

 そう、最後に跪いて姿勢を下げ、私の水着と肌の隙間に、けいくんのおちんちんを潜らせたのだ。
 そしてそのまま、軽く上下にスライドさせて、おちんちんに擬似的な挿入の感覚を与える。
 こうすることで、昔みたいに生中出しでエッチしてた頃の感覚を、けいくんの身体に再起させるのだ。

 たぶんけいくんがこれまで私の誘惑や性的刺激に耐えてきたのは、身体が5歳児だったからだと思う。
 生まれ変わって身体も変わり、まだ性的にも未成熟なため、いまいち思考がエッチの方向に向かなかった。
 だけど、今のけいくんの身体には、以前と同じ――むしろ以前より性的に進んでいる部分がある。
 そう、おちんちんを重点的に攻めれば、篭絡できる――と、私は考えたのだ。
 そしてその目論見は、ひととおり成功したらしい。
 もはやけいくんは何ひとつ我慢せずに、私の水着と肌の間で、おちんちんをこすり続けている。
 時々だけど弱弱しくも雄たけびを上げるように、声を出そうとしている。
 ん、一応シャワーの音でごまかしているけど、どうだろうか……、外にばれてないよね?

 そんな心配をする私を他所に、けいくんはちっとも、止まる気配がない。
 おそらく完全に、というわけではないだろうけど、5年前のエッチの記憶が、身体に繋がったんだ。
 だからあと少し、もう一言をかけることができたら、たぶん間違いなく陥落する。


 そして私は、最後のとどめの言葉を、けいくんに投げかけた。

「ねえ、けいくん。本物の膣内に入れて、昔みたいにエッチしてみない?」



369 Reincarnation ~17820 (08/10) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/20(月) 02:35:53 ID:qCn+g8lw

 彼の悩んだ時間は約1秒。動き出して位置を合わせるのに2秒、そして最後に――
「ふ、ふぐぅ…………ああああぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「いっ、くふぅ…………きゃああああああぁぁ!?」
 勢いよく、遠慮容赦忌憚なく、自分の大きなおちんちんを挿入してきたけいくん。
 私の膣は、5年ぶりの快感に、容赦なく蠢動する――よりも早く――
「ぃっきゃあああぁっ! いたいいだいいたい!? なんでなんでっ!?」
 そうなのだ。思いっきり、痛かったのだ。

 いやまあ、理由も理屈もわかる。
 これまでけいくん――けーくんとエッチをしたのは、5年前が最後だ。
 それ以来ご無沙汰だから、ホンモノによる刺激を、少し忘れてたのもある。
 けれどそれ以上に、今のけいくんのおちんちんが、本当に大きすぎるのだ。
 だって、最後に入れたけーくんのおちんちんの、ゆうに3倍くらいあるんだもん。

「あっ、ああっ……まいねえ………! まいねえっ!?」
「なぁ……っ!? いつっ! いたい……いた………あ…………♪」
 それでも人間とは不思議なものでして、3分もするうちに、慣れてしまいました。
 そして、痛みに慣れたと同時に来るのは、当時の3倍の威力による、5年ぶりの快楽――
「――! ひゃあぁん!? ひぃ♪ すごい、いぃすぎ♪ きもちぃ!? きもちぃすぎるぅ♪」

 すごい!? あの頃の何倍も気持ちいい!?
 だめ、私の身体のほうが止まらない!? けいくんを振りほどけない!?
 相手はたった5歳の幼稚園児なのに、それなのにこんないいなんて…………!?
「うくっ……きゅっ♪ 悔しいけど、かんじちゃ……あぁぁっ♪」
「まいねえ、まいねぇ、…………駄目だ、もう、クるから離し………っ!?」
 けれど私は逆に、けいくんの背中に回した両腕を締め、離さないようにする。
「んっ!? な、なんで…………?」
「大丈夫よ。私に考えがあるからっ。私を信用しなさい、けいくん♪」

 その言葉に、なんとか暴れるのを止めて、おとなしくなるけいくん。
 多分、大きさならともかく、5歳の身で射精はしないだろうって安心感も、あるんだと思う。
「ああっ!? けいくん! けいくん! けい――けーくん!? 来てぇ♪」
「ううっ!? まいねえ! まいねぇ! まい――まいねっ!? 行くぞ!」
 最後にお互いの昔の呼び名を叫ぶ私たち。ふふ、呼び捨てで呼んでくれたね♪
 やっぱり元双子らしく、こういう時はピッタリと揃ってくれる。

 でもゴメンね。私はあなたに、最後の最後で嘘をついちゃったんだ。

 ――どくっ! どぴゅる! びゅくくん!

「え!? な、なんで射精が――駄目だ! 早く抜いてくれ、まいね!?」
 5年ぶりの射精の感覚に、そして生中出しした事実に驚く、けーくん。
 そんな彼に、私は精をもらう感覚に酔いながら、冷静に言葉を返す。
「けいくん、いいえけーくん。私の無言のイタズラにひっかかったね?
 今までさ、たくさんの奇跡が起きてたじゃない?
 死んでしまったはずの人間が、愛する女性の弟として、転生したんだよ?
 その子のおちんちんだけが、本来の年齢に追いついて、成長したんだよ?
 だったら、その5歳児のおちんちんからせーえきが出ても、おかしくないじゃない!?」

 5年ぶりの膣内射精――生中出しの快感と記憶に、嬉し涙を流す私。
 驚愕の表情を浮かべ、次になんとかおちんちんを外そうとするけーくん。
 無理だよ。そんなこと、この私が許すわけないでしょう?
 そのまま腕を更にきつく締めて、さらにけーくんのおちんちんを締めつける私。

「気持ちよかった………やっぱり私は、けーくんじゃないとダメだよ。けーくんしかいらない。
 また昔みたいに、生中出しい~っぱいして、今度こそ2人で赤ちゃんをつくろ? けーくん♪」



370 Reincarnation ~17820 (09/10) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/20(月) 02:36:32 ID:qCn+g8lw

 スポーツクラブからの帰り道。
 けーくん――今は「けいくん」か――は、あれからずっと無言のままだ。
 まあ、あんなヒドイ意地悪をしたんじゃ、しょうがないか。


 結局あの後、私が膣内を締め上げ、最後までけーくんから精液を搾り取った。
 1滴さえ漏らすのがもったいないので、挿入時にずらしていた水着で蓋をした。
 それでも漏れ出して、垂れそうなくらい、けーくんの精液はとにかく多かった。
 けーくんは最後まで掻き出そうとしたけど、それだけは断固拒否させてもらった。

 とりあえずはそれで精液以外の処理にかかり、2人の性行為の痕跡をすべて消した。
 この辺の後片付けは、5年前までいつもやっていたから、手馴れたものだった。
 一番怖かったのは、声が漏れて、外にいる人間に行為がバレること。
 一応シャワーを全開にして流していたから、水音でかき消せたはずなんだけど。
 こっそり扉から覗いても、人だかりができてなかったから、どうやらバレてはいないらしい。


「けいく~ん、ねえ機嫌直してよ~。
 確かに私もひどいことしたけどさぁ、いいじゃないの久しぶりだったんだし~」
 猫撫で声でけいくん(5歳)の機嫌をとる私(17歳)。ちょっぴり痛い。

 まあそれでも努力が功を奏したのか、ようやくけいくんが口をきいてくれた。
「まったく………まいねえのやったことは、『みせいねんなんとか』って『せいはんざい』なんだよ?
 おれはね、たったひとりのだいすきなあね――いもうとをさ、はんざいしゃにしたくないんだよ。
 まったく、いくらなんでもじゆうすぎて、かってすぎるよ、まいねえは…………」

 んもう、心配してくれるのはわかるけど、お小言ばっかり。
 でもうれしいな。なんだか今日だけでも、兄だったころのけーくんが、戻ってきてくれたみたい。
「で、けっきょくさぁ、おれのなやみはかいけつしてないんだよなぁ……」
「まあ、それは仕方ないでしょ。でも今回のエッチで、だいぶ落ち着いたんでしょ?」
「ああうん、なんだかすこしだけ、じせいがきくようになったっていうか………」

 そう、「5歳児の身体」としての初体験を済ませたためか、やたらに勃起はしなくなったらしい。
 それに心なしか、以前よりも大きさがやや落ち着いた、とはけいくんの談。
「でもなあ、あいつらおもしろがって、ようちえんじゅうにウワサをばらまいたからなぁ。
 どうやっても、かんたんにはウワサがしずまることは――」
「だったら、私にいい案があるんだけど、やってみない?」
「…………うさんくさい。ちなみに、どんな『あん』なのさ?」

「――けいくんを苛める連中の前で、私たちがすっごい濃厚なエッチをしてやるのよ。
 けいくんのおちんちんの凄さを、馬鹿なガキどもに知らしめてやればいいの。
 けいくんのおちんちんのでかさは、私のためだって知らしめてやればいいの。
 ついでに、欲情してくるようなメスどもには、私が直々に一撃をお見舞いし――」
「はい、ストップ! はんざいはダメ! ゼッタイ!?」

 むう、即効で却下された。
 泥棒猫どもへの牽制としては、最高の手だと思ったんだけどなあ。
 まあいいか。そのへんはおいおい考えていけばいいよね?



371 Reincarnation ~17820 (10/10) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/20(月) 02:37:35 ID:qCn+g8lw

 夕焼け空に赤く染まる町。帰りの住宅街も同様に赤一色になる。
 私とけいくんは手を繋いで、人通りもまばらな道を歩いている。
 ホントはけいくんも嫌がったのだけど、私が無理矢理繋がせてもらった。

 その歩みの途中で、私たちは立ち止まる。
 私たちの視線の先には、今もなお絶えない、ささやかな数本の献花。
 そう、ここはけいくん――けーくんが、以前事故で亡くなった場所だ。

「けーくん、大丈夫? 今でもまだ怖い?」
「だいじょうぶ。もうまえみたいには、きょうふとかはないから。
 それにいまは、まいねえがとなりにいてくれるから」
「そっか…………」

 けーくんはここで、飲酒運転の車にひき逃げされた。
 犯人は案外すぐにつかまり、もう裁判とかもとっくに終わっている。
 ここに花があるのは、今でも犯人とその家族が、この事故を悔やんでいるからだ。
「しんでからも、そのひとのことをおもってくれるひとが、いてくれる。
 これってたぶん、しんだひとにとっては、しあわせなことなんだとおもう。
 けれど、やっぱりだれかをかなしませるから、なるべくならしにたくないな――」
 そう呟くけいくんは、なぜか17歳の男の子みたいな顔をしているように見えた。

「こんどおれがしぬときは、だれもいなくなってからにしたいな――」
「……もうたとえ話でも、私の前で『死ぬ』なんて、言わないで。お願いだから」
 けーくんが死んだ直後のあの1ヶ月間なんて、もう2度と思い出したくない。
「…………ごめん、まいねえ」
 それっきり私もけいくんも、何も口にすることなく、黙祷を捧げて。
 私たちは結局、その場を無言で立ち去ることにした。


 どうも私は重い空気に弱い。家の数百メートル手前で、思い出したことを口にしてみた。
「あ、そういや私たち、まだまともにキスしてなかったよね、けいくん?
 今からでもいいから、ちゃんと正面からキスしましょう♪」
 あはは、呆れてる呆れてる。さあ今度は――

 ちゅっ。

「…………さあ、さっさとウチにかえるぞ、まいね。
 そんでおれのだいすきな、ケチャップハンバーグをやいてくれよ。
 それと、まいねがおれのこどもをうむなら、はんたいするきはないからなっ!?」
「…………あっ、待ってよけいくーん!?」
 恥ずかしかったのか、先に駆け出していくけいくん。
 たぶん無理をして、けーくんの頃みたく呼び捨ててくれた。
 同じく恥ずかしかったけど、彼を追いかけていく私。
 そして数歩で追いつき、また2人で手を繋ぎ、並んで歩いていく。

 2人で共に死にゆくため、共に生きてゆくため、2人で共に歩いていく。
 この光景は、いつか願った私の幸せ。そして多分、けいくんの願った幸せ。
 あなたがいる、隣にあなたが居てくれる。ただそれだけでも、充分だよ。

――けーくん、生まれてきてくれてありがとう。けいくん、また生まれてきてくれて、ありがとう。


                                    ― Love revives many times. ―

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年04月20日 19:49
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。