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*高位西国人+ドラッカー+ウォードレスダンサー+甲殻型ウォードレスダンサー
名称:・甲殻型ウォードレスダンサー(職業)
要点:・甲殻型ウォードレス・インナースーツ
周辺環境:・戦場
評価:・体格1.50(評価1)・筋力2.25(評価2)・耐久力2.25(評価2)・外見0.67(評価-1)・敏捷1.00(評価0)・器用1.50(評価1)・感覚2.25(評価2)・知識1.00(評価0)・幸運0.67(評価-1)
特殊:
-甲殻型ウォードレスダンサーは甲殻型ウォードレスを扱える。
-甲殻型ウォードレスダンサーは歩兵と見なす。
-甲殻型ウォードレスダンサーはI=Dに乗っていないとき、独自で近距離戦行為ができ、この時、選択によって近距離戦の攻撃判定は×2.25(評価2)出来る。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。
-甲殻型ウォードレスダンサーはI=Dに乗っていないとき、独自で中距離戦行為ができ、この時、選択によって中距離戦の攻撃判定は×2.25(評価2)出来る。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。
-甲殻型ウォードレスダンサーはI=Dに乗っていないとき、独自で遠距離戦行為ができ、この時、選択によって遠距離戦の攻撃判定は×2.25(評価2)出来る。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。
→次のアイドレス:甲殻型ウォードレスの開発(イベント)、アタリ・マノ(ACE)、ベテランのウォードレス兵(職業),フルボーグ(職業)
高位西国人を継承
||体格|筋力|耐久力|外見|敏捷|器用|感覚|知識|幸運|
|高位西国人|1|1|1|1|1|0|2|2|0|
|ドラッカー|0|0|-1|-1|0|1|2|0|-1|
|WDダンサー|0|1|0|-1|0|1|2|0|-1|
|甲殻WDダンサー|1|2|2|-1|0|1|2|0|-1|
|計|2|4|2|-2|1|3|8|2|-3|
**イラスト
#ref(インナースーツ.jpg)
**文章
/*/
ウォードレスダンサー。それは、現代の歩兵戦を大きく変化させた戦闘舞踏服に身を包んで戦う戦士たちの名だ。
キノウツン藩国では、I=Dに続く新たな兵器として甲殻型ウォードレスの研究が進められている。これが、現在試作されている重甲殻型のWDだ。
形式番号 WD-X03、宇宙戦から地上戦までの、あらゆる戦場での運用を目的としている。
そのために、このWDは本来は軌道猟兵で利用されていたパワードスーツを基に設計されており、結果として複数ある試作機の中でも最も有望な一つとなっている。
軌道猟兵とは元来、軌道上の基地から敵地に直接降下し、戦闘を行う特殊部隊であり、防ぎようのないその存在は、敵対する組織にとって脅威の的であった。
そして、彼らが少数、時によっては単独で降下して作戦を遂行する際に装備していたのが、これの基となったパワードスーツである。
大気圏突入、少数での戦闘、敵地からの脱出、これらを達成するだけのポテンシャルを持ち、その装甲、火力、機動力は現在でも十分に通用するのでは、とすら言われている。
その能力を端的に示すのがこれだ。この試作機を使用した性能評価テストのレポートである‥‥
『雨が崩れたビルを濡らす。ここはキノウツン市街地の一角、先日の爆撃で破壊された跡地だ‥‥
振動センサに反応。測距と方角特定、ドラッグの投入を行う。一単位で十分だ。首筋のコネクタから静脈に直接ドラッグが注入される。
血流量が一気に増大し、筋肉が不自然に緊張する。感覚と思考が刃物のように研ぎ澄まされ、顔からは表情が抜け落ちる。
銃声。しかし、その頃には射線から逃れ、一方的に視認可能な位置へ移動している。五名‥‥突撃銃を構える。
ドラッグで加速された思考は銃弾の軌跡を完全にトレスし、機械仕掛けの舞踏服はアクチュエータで銃口のぶれを補正する。
フルオートで弾をばらまく。彼らの服が真赤に染まる。動きが止まってからもパラノイアックに銃弾を叩き込む。
銃声。後方だ。振り向くが、逃れる暇はない。しかし、正面装甲は小銃の弾丸程度で傷付くものでもなく、それを簡単に逸らした。
今度は腰のダガーを引き抜く。間合いを詰めた時に勝負は終わっている。今度は四名。こちらも一瞬で終わった。今度も、死体が動き出さないよう綿密に破壊を実行。
熱源センサ、振動センサに感あり。これは人間の反応じゃあない‥‥どうやらI=Dまで持ち出したようだ。今度は相手の方が大きいが、まあやってみなくてはわからないだろう‥‥』
この後、記録ではI=Dとは相打ちとなった。しかしこの結果は、これがI=Dに劣る、というわけでは決してない。
むしろ、歩兵一人の犠牲でI=D一機を止められた、というのはキルレシオを考えてみても素晴しい戦果と言えるだろう‥‥
(限定版甲殻ウォードレス1/144プラモデル箱裏の文句より抜粋)
/*/
「それで、当番の掃除をサボった申し開きは?」
いやあ、ちょっと前に甲殻ウォードレスのプラモデルの限定版をオークションで落としたんですよ。
あれを作ってたら時間を忘れてしまって。ほら、これ凄いでしょう?
1/144スケールですけど、作り込みが他とは違うんですよ。
「はぁ」
この付属のパイロットがまた、すごい有名なダンサーで氷上さんって人をモデルにしてるんですけど、
このインナースーツのペイントとか顔とか細かい所の造形にこだわりが感じられますよねぇ。
やはり、神は細部に宿ると言いますし。
「一応聞いておきますが、何でそれを作ろうと思ったんですか?」
いやあ、僕も今度甲殻ウォードレスダンサー部隊に配属されるじゃないですか。
昔所属していた小隊のローカルルールで、自分の使う機体のプラモデルを作る、ってのがありまして。
とりあえず積んであったプラモデルがあったんで、これはちょうどいい機会だな、と。
「‥‥はい、被告の言い分はよく分かりました」
え?被告?
「では、本件の処分を言い渡します。被告の処分は、今後二ヶ月の掃除当番と罰金とします」
あ、でも貯金は全部オークションに使っちゃって残ってないんですけど‥‥あれ、何で笑ってるんですか
「そうですね‥‥では仕方がありません。今後同じようなことが発生するのを防ぐ意味でも、
被告人の部屋に積んであったというプラモデルの箱を全て売り払い、その代金を持って罰金の支払いに当てるとしましょう」
す、すいません!今回のことは心から反省しています!ですからそれだけは許してくださいー!
「では、閉廷します。皆さん、お疲れさまでした」
いやー!本当にすいませんでしたっ!だから許して‥‥って何でみんな帰っちゃうんですかー!
くそっ、僕の大切なプラモデル達よ、待っていてくれ!今助けにいくぞー
/*/
***肖像
食い込む針の感触。
無痛針だと聞いていたが、軍に入ってみれば実態は違った。
無痛針なんて使えるのは、女性だけ。男は皆昔ながらの注射針だ。
まぁ此処はキノウツンなのだし、当たり前の話な気がするが。
文句を言うやつもそういない。いうやつは大体他国からの移住者だ。
この国に居れば、女性の尊さが嫌でも分かるから。この国出身の奴が文句を言うことはない。
目の前で一人、投薬を開始した。ガクガクと震え始める。見れば、投与量がリミットを越えていた。
時折居る。向こうに行って戻ってこれなくなる、いや、戻ってこないために過剰投薬する奴が。
ドラッグは適度に使えば戦闘において有用だ。
外から見れば病的な様子であろうとも、中に居れば、あれほどの平穏は無い。
自分の内側が拡張されて、外と同化する感覚。
色即是空。空即是色。あるのも無いのも一緒になる。
其処を越えて見える、全部がない交ぜになった空間。
俺たちは其処から、未来を拾い出す。
WDの中で夢を見るのだ。包まれた胎児の夢。
先ほど刺した針から、薬が流れ込んでくるのが見える。
あぁ、馬鹿な話だ。
目の前にあるのは鏡じゃないか。
病的なのも俺。
戻ってこれないのも俺。
自我が攪拌されていく。
戦争に勝つんだ。
お母さん。
イラスト・はる 文章・小宇宙、浅田
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*高位西国人+ドラッカー+ウォードレスダンサー+甲殻型ウォードレスダンサー
名称:・甲殻型ウォードレスダンサー(職業)
要点:・甲殻型ウォードレス・インナースーツ
周辺環境:・戦場
評価:・体格1.50(評価1)・筋力2.25(評価2)・耐久力2.25(評価2)・外見0.67(評価-1)・敏捷1.00(評価0)・器用1.50(評価1)・感覚2.25(評価2)・知識1.00(評価0)・幸運0.67(評価-1)
特殊:
-甲殻型ウォードレスダンサーは甲殻型ウォードレスを扱える。
-甲殻型ウォードレスダンサーは歩兵と見なす。
-甲殻型ウォードレスダンサーはI=Dに乗っていないとき、独自で近距離戦行為ができ、この時、選択によって近距離戦の攻撃判定は×2.25(評価2)出来る。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。
-甲殻型ウォードレスダンサーはI=Dに乗っていないとき、独自で中距離戦行為ができ、この時、選択によって中距離戦の攻撃判定は×2.25(評価2)出来る。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。
-甲殻型ウォードレスダンサーはI=Dに乗っていないとき、独自で遠距離戦行為ができ、この時、選択によって遠距離戦の攻撃判定は×2.25(評価2)出来る。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。
→次のアイドレス:甲殻型ウォードレスの開発(イベント)、アタリ・マノ(ACE)、ベテランのウォードレス兵(職業),フルボーグ(職業)
高位西国人を継承
||体格|筋力|耐久力|外見|敏捷|器用|感覚|知識|幸運|
|高位西国人|1|1|1|1|1|0|1|2|0|
|ドラッカー|0|0|-1|-1|0|1|2|0|-1|
|WDダンサー|0|1|0|-1|0|1|2|0|-1|
|甲殻WDダンサー|1|2|2|-1|0|1|2|0|-1|
|計|2|4|2|-2|1|3|7|2|-3|
**イラスト
#ref(インナースーツ.jpg)
**文章
/*/
ウォードレスダンサー。それは、現代の歩兵戦を大きく変化させた戦闘舞踏服に身を包んで戦う戦士たちの名だ。
キノウツン藩国では、I=Dに続く新たな兵器として甲殻型ウォードレスの研究が進められている。これが、現在試作されている重甲殻型のWDだ。
形式番号 WD-X03、宇宙戦から地上戦までの、あらゆる戦場での運用を目的としている。
そのために、このWDは本来は軌道猟兵で利用されていたパワードスーツを基に設計されており、結果として複数ある試作機の中でも最も有望な一つとなっている。
軌道猟兵とは元来、軌道上の基地から敵地に直接降下し、戦闘を行う特殊部隊であり、防ぎようのないその存在は、敵対する組織にとって脅威の的であった。
そして、彼らが少数、時によっては単独で降下して作戦を遂行する際に装備していたのが、これの基となったパワードスーツである。
大気圏突入、少数での戦闘、敵地からの脱出、これらを達成するだけのポテンシャルを持ち、その装甲、火力、機動力は現在でも十分に通用するのでは、とすら言われている。
その能力を端的に示すのがこれだ。この試作機を使用した性能評価テストのレポートである‥‥
『雨が崩れたビルを濡らす。ここはキノウツン市街地の一角、先日の爆撃で破壊された跡地だ‥‥
振動センサに反応。測距と方角特定、ドラッグの投入を行う。一単位で十分だ。首筋のコネクタから静脈に直接ドラッグが注入される。
血流量が一気に増大し、筋肉が不自然に緊張する。感覚と思考が刃物のように研ぎ澄まされ、顔からは表情が抜け落ちる。
銃声。しかし、その頃には射線から逃れ、一方的に視認可能な位置へ移動している。五名‥‥突撃銃を構える。
ドラッグで加速された思考は銃弾の軌跡を完全にトレスし、機械仕掛けの舞踏服はアクチュエータで銃口のぶれを補正する。
フルオートで弾をばらまく。彼らの服が真赤に染まる。動きが止まってからもパラノイアックに銃弾を叩き込む。
銃声。後方だ。振り向くが、逃れる暇はない。しかし、正面装甲は小銃の弾丸程度で傷付くものでもなく、それを簡単に逸らした。
今度は腰のダガーを引き抜く。間合いを詰めた時に勝負は終わっている。今度は四名。こちらも一瞬で終わった。今度も、死体が動き出さないよう綿密に破壊を実行。
熱源センサ、振動センサに感あり。これは人間の反応じゃあない‥‥どうやらI=Dまで持ち出したようだ。今度は相手の方が大きいが、まあやってみなくてはわからないだろう‥‥』
この後、記録ではI=Dとは相打ちとなった。しかしこの結果は、これがI=Dに劣る、というわけでは決してない。
むしろ、歩兵一人の犠牲でI=D一機を止められた、というのはキルレシオを考えてみても素晴しい戦果と言えるだろう‥‥
(限定版甲殻ウォードレス1/144プラモデル箱裏の文句より抜粋)
/*/
「それで、当番の掃除をサボった申し開きは?」
いやあ、ちょっと前に甲殻ウォードレスのプラモデルの限定版をオークションで落としたんですよ。
あれを作ってたら時間を忘れてしまって。ほら、これ凄いでしょう?
1/144スケールですけど、作り込みが他とは違うんですよ。
「はぁ」
この付属のパイロットがまた、すごい有名なダンサーで氷上さんって人をモデルにしてるんですけど、
このインナースーツのペイントとか顔とか細かい所の造形にこだわりが感じられますよねぇ。
やはり、神は細部に宿ると言いますし。
「一応聞いておきますが、何でそれを作ろうと思ったんですか?」
いやあ、僕も今度甲殻ウォードレスダンサー部隊に配属されるじゃないですか。
昔所属していた小隊のローカルルールで、自分の使う機体のプラモデルを作る、ってのがありまして。
とりあえず積んであったプラモデルがあったんで、これはちょうどいい機会だな、と。
「‥‥はい、被告の言い分はよく分かりました」
え?被告?
「では、本件の処分を言い渡します。被告の処分は、今後二ヶ月の掃除当番と罰金とします」
あ、でも貯金は全部オークションに使っちゃって残ってないんですけど‥‥あれ、何で笑ってるんですか
「そうですね‥‥では仕方がありません。今後同じようなことが発生するのを防ぐ意味でも、
被告人の部屋に積んであったというプラモデルの箱を全て売り払い、その代金を持って罰金の支払いに当てるとしましょう」
す、すいません!今回のことは心から反省しています!ですからそれだけは許してくださいー!
「では、閉廷します。皆さん、お疲れさまでした」
いやー!本当にすいませんでしたっ!だから許して‥‥って何でみんな帰っちゃうんですかー!
くそっ、僕の大切なプラモデル達よ、待っていてくれ!今助けにいくぞー
/*/
***肖像
食い込む針の感触。
無痛針だと聞いていたが、軍に入ってみれば実態は違った。
無痛針なんて使えるのは、女性だけ。男は皆昔ながらの注射針だ。
まぁ此処はキノウツンなのだし、当たり前の話な気がするが。
文句を言うやつもそういない。いうやつは大体他国からの移住者だ。
この国に居れば、女性の尊さが嫌でも分かるから。この国出身の奴が文句を言うことはない。
目の前で一人、投薬を開始した。ガクガクと震え始める。見れば、投与量がリミットを越えていた。
時折居る。向こうに行って戻ってこれなくなる、いや、戻ってこないために過剰投薬する奴が。
ドラッグは適度に使えば戦闘において有用だ。
外から見れば病的な様子であろうとも、中に居れば、あれほどの平穏は無い。
自分の内側が拡張されて、外と同化する感覚。
色即是空。空即是色。あるのも無いのも一緒になる。
其処を越えて見える、全部がない交ぜになった空間。
俺たちは其処から、未来を拾い出す。
WDの中で夢を見るのだ。包まれた胎児の夢。
先ほど刺した針から、薬が流れ込んでくるのが見える。
あぁ、馬鹿な話だ。
目の前にあるのは鏡じゃないか。
病的なのも俺。
戻ってこれないのも俺。
自我が攪拌されていく。
戦争に勝つんだ。
お母さん。
イラスト・はる 文章・小宇宙、浅田
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