シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課

セカキュー日誌(其の13)

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タイトル「ブシドーとは」 

(作者註:内容がシェアワールドに踏み込んでいますが、物語の添え物ですので、ストーリーには一切影響しません))

「うーん。うーん……姐さんもう一杯。ひっく」
相変わらず金鹿の酒場。
僕アラトは、人選のリストアップに余念がない。
アクマロは独りで迷宮に行ってしまった。頑張るなぁ。
アンジェーは巻き髪を酔っ払ったキリコに三つ編みにされたりしながらも大人しくちょこんと座っている。
キリコは「金鹿の飼葉桶」をジョッキに注いでもらいながら陽気に酔っ払っている。
僕らは第三階層に先日踏み込んだ。
深海を思わせる青く染まった視界で、やはり出てくるものは魚介類が多い。

そして森の奥深くに、珍しく一人で立つブシドーの姿。
レンだ。
「……順調に冒険を重ねているな。迷宮に挑戦し、己の腕をみがく……その先に君は何を求めている?」
「勿の論。この不思議世界の謎をマッドネスに研究するためよ!」キリコが厳然と言い放つ。
「世界樹の謎、か……キリコ君らしい……。この迷宮がなぜ存在しているかの理由か」
レンは口元に笑みを浮かべて言葉を続ける。
「なら、一つ言っておこう。
このエトリアの街は、迷宮が発見される前は辺境の小さな……
本当に小さな町だった……
それが、迷宮を発見し多くの冒険者が集まったことで今のように大きな街として栄えたのだ。
迷宮の謎がすべてとけたときこの街はどうなると思う?」

「まあ良い。今は…自分たちが
信じる道をすすむしかないだろう」
「……自分達の行動が何を引き起こすか君たちはそれを考えて動くことだ」
レンはそう言うと、ふところから古ぼけた一つの巻物を取り出す。
「考え、それでも迷宮に挑むならこれが助けになるだろう。
我らブシドーの秘伝の書だ」
レンはその巻物を君たちに渡すと身をひるがえして歩き出す。
「君らが探索を続けるならまたいずれ…出会うだろう。
それまで壮健でな」
……。
今、僕の手元にはブシドー秘伝の書がある。
構えの発生系統、技の種類、使い方まで、これをマスターすれば一人前のブシドーになれること受けあいだ。
「上月君はどうです? ワニに五寸釘を打ち込むのは常人ではなかなか難しいことかと」
「うーん」
「石動君は? 常識人でしかも六道区から中央区まで走破する体力がある」
「ふぬー」
「都市伝説のゲコカッパ三兄弟ならどうです? キリコさんならコネクションあるでしょう?」
「ふんぐるい~……いんや、彼らは予備軍。きっと頼ることになるけど先の話かなぁ」
「はぁ、意中の人いるんですね。彼女(げふんげふん)もとい、彼がお気に入りなんですね」
「そーなの」
僕はエトリアから久々に現実世界へと帰還し、「下弦の月」に連絡をいれることにした。
……。
食い詰めていたヴェランドはアラトの誘いに飛びついた。
師匠に身の程を知ってこいといわれた手前、腕試しが出来るのならどこでだって構いやしない。
「今日からあなたはブシドー」
「は?」
「ブシドー」
「いや、私はルーン使いだぞ。わかっているのか?」
「杉山さんとは剣で戦ってたでしょ」
「だからって」
「ブシドー」
らちがアカンので、ヴェランドにブシドー秘伝の書を渡す。
「これを読めばプラスにはなっても損はないと思います。師匠さんだって、経験積んで来いとおっしゃったんでしょう」と僕が諭す。ヴェランドが考え込む。
「そうだな。奴さえいなけりゃいいさ」
奴。ヴェランドに屈辱を負わせた人間だ。
むにん。むにょん。もみもみ。
「相変わらず素敵なお胸をお持ちでFカップ君。サラシなんか巻くと成長によくないよ?」
奴……ウィッカ医者の倭。女性の胸部に愛と情熱を燃やす漢。
「えーあの、これは仕方なかったんです。採掘や採取、伐採の技術専門の人材が欲しかったもので、ついでに誘って……え、ヴェランドさん、なんで僕にナイフ向けるんですか。フロントガード!」
とうの昔に倭氏はアンジェーにアームボンテージとレッグボンテージを決められて床に転がっている。
「倭は採取特化組レンジャーに決めたから。
だから安心してねヴェランド、あんたとアホが同じ空気を吸うことはないからさー」
「うむ。ではよろしく頼む」

ということで、あらたにチーム編成。
(前衛)
防御特化パラディン;アラト
縛り特化ダークハンター:アンジェー
殴りメディック:アクマロ
(後衛)
雷氷特化アルケミスト:キリコ
へっぽこブシドー:ヴェランド

(控え)
サジタリウスレンジャー:ヒナコ
採取特化型レンジャー:ヤマト
長期戦投入バード:ミュウ

ぱしりソードマン:リンタロウ

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